八剣山ワイナリー設立計画

八剣山地域フルーツ産業創生事業計画推進協議会
スケジュール
八剣山ワイナリー設立計画
北海道中小企業家同友会、 砥山町内会、定山渓観光協会
八剣山発見隊、さとやま八剣山、砥山農業クラブ、札幌市立大学デザイン学部
地域有力企業、個人
・現在(H22年5月)試験ブドウ園の整備中。
・H22年6月から支援グループを組織します。
八剣山ワイナリー設立支援グループ
・H22年中に必要な用地の確保・整備をいたします。
株式会社八剣山さっぽろ地ワイン研究所(新設)
(㈱レアックス保有地5haは当面賃借)
(100614版)
八剣山ワイナリー発起人会
(出資グループ)
・H22年10月に新会社を設立します(資本金1000万円)。
・H23年早々に開発許可、建設許可を申請します。
株式会社さっぽろ地ワイン研究所
・H23年4月に増資します(資本金8000万円)。
(通称「八剣山ワイナリー」)
資本金:8千万円
設立:H22年10月
・H23年4月に醸造許可を申請します。
・醸造所建物をH23年秋までに完成させます。
・初仕込をH23年秋に行います。
(友の会)
メンバーサポーター
(株主グループ)
マイブランドオーナー
一般共同オーナー
・初出荷をH24年春に行います(ロゼ、シードル)。
・本出荷(本格赤白ワイン)をH24年秋から行います。
個人出資(共同オーナー):5000万円
設立時資本金:1000万円
設備投資内訳
500
企業出資(販売関連など):2000万円
増資後資本金:8000万円
500
1000
土地新規取得整備費(8000m2):1000万円
1000
建物新築費:5000万円
醸造設備導入費:1000万円
個人出資(一般支援者): 1000万円
付帯設備費:500万円
現状で見通しのある資金額として約50%確保(H22.5)
初期ランニング費(2年):500万円
5000
<新会社の設立要旨>
●商号: 「株式会社八剣山さっ ぽろ地ワイン研究所 (通称八剣山ワイナリー)」
●目的 : 八剣山地域では古くから 果樹栽培が行われてきたが、近年就農者の減少に伴う遊休農地の拡大など 地域の経済的な疲弊が顕著になってき
た。一方当地は、砂礫質の南向き緩斜面であるなど果樹栽培と一体となった果実酒醸造地としての必要条件を備え、これに関わる農芸科学や発酵醸造
学等の研究の適地である。当「株式会社八剣山さっぽろ地ワイン研究所」は、このような当該地の特性や歴史的経緯を背景に、八剣山地域の原材料を
使った八剣山地ワインなどの製造やこれに付帯・関連す る一連の研究を行うとともに、八剣山地ブラ ンド製品の創出・販売や地域景観とエコ ポテンシャ
ルの向上などに資す る研究を進めるこ とによって、地域力強化による地域経済の活性化や地域雇用の創出とその維持拡大に寄与し、さらに地域と市民
の交流の場を構築提供することを目的とす る。
●事業内容
①八剣山地域独自の微気候、地盤特性、豊富な地下水賦存などの地域特性に基づく、地域独自の果実酒用果樹品種の選定や栽培技術、これら に適
する醸造酒等食品加工技術に関する研究。
②八剣山地域における地域農産品と地域在来発酵菌など を組合せた地域独自の醸造酒等食品加工技術に関す る研究
③八剣山地ワインなど の地域ブラ ンド産品の創出および販売とこれを生かした地域経済活性化に関す る研究
④八剣山地域における地ワイナリー創出等による景観形成とエコアップ手法に関する研究
⑤八剣山地域における循環型農産品栽培・加工手法に関する研究
⑥八剣山地域の景観や上記ワイナリー施設等を利用した食育や生涯教育に関する研究
⑦その他、上記事業達成に関わる一切の事項
●所在地 : 札幌市南区砥山地内
●資本金: 1千万円(設立時)---8千万円(H23.4)
風光明媚な八剣山の麓に札幌を代表するワイナリーを一緒に立ち上げませんか?
●推進母体:八剣山地域フルーツ産業創生事業計画推進協議会
・八剣山周辺地域(札幌市南区砥山) は古くからの果樹栽培地として知られ、ブドウ栽培の適地です。
・本計画では、この地域に約6haの用地を確保し、ブドウ畑、醸造所、景観保全山林などを備えたワイナリーを開設します。
・手造り、少量生産を基本に本格的な札幌のワイン銘柄に育て上げます。
・「俺のワイン」 「私のワイン」を造る、『マイワイン醸造グループ』制度を運用します。
・この計画にご参加下さい、あなた自身が育てた「 さっぽろ地ワイン」 ブランドを楽しみましょう。
八剣山ワイナリーの共同出資者(マイブランドオーナー、一般共同オーナー)、サポートメンバー(友の会会員) を募集しています
(詳細別紙)。
八剣山地域フルーツ産業創生事業計画推進協議会
八剣山ワイナリー開設準備が進んでいます。ぜひご参加下さい!!!
北海道中小企業家同友会・砥山農業クラブ・ 定山渓観光協会・八剣山発見隊・ さとやま八剣山・㈱レアックスなど(予定)
連絡先 Tel: 011-780-2222、 Email: [email protected] 八剣山ワイナリー設立計画担当・亀和田(㈱レアックス内)
*このリーフレットには、まだ確定していない事項が含まれています。また、計画の進捗にともなって、内容が大幅
に変更される場合がありますのでご注意下さい(H22.5.24)。
八剣山ワイナリー試験栽培品種
ワイナリーの場所・特徴
列
・北海道の百名山・八剣山(498m)を見上げる名勝の地です。
・市街中心から230号線を定山渓方面に22km、車で30分の交通至便の地です。また、定山渓温泉や小金湯温泉、十五島公園などの観光ス
ポットに近接しています。
・札幌市南西部の豊平川上流左岸の高位段丘面に位置し、南向きの緩斜面~平地で構成されています。
・扇状地性の砂礫質土壌からなる水はけの良い土地を約6ha確保、まずは約1haのブドウ栽培用地を確保し、将来的にはさらに拡張します。
・この地域は古くから果樹栽培が盛んな地域で、リンゴやサクランボなどの生産に実績をもっています。近くを通る市道は「フルーツ街道」と呼
ばれ札幌市民に親しまれています。
ブドウ栽培・原料確保
・自己保有のブドウ園に各種のワインブドウ品種
を栽培し、当該地の地形地質や微気候に適した
ブドウ原料を確保します。
・試験栽培は2008年に開始。2010年にはカベルネ
フランやツバイゲルトレーベ、ミューラートルガウ
など寒冷地向きとされている欧州系ブドウなど10
を超える品種の植付を行いました。
・北海道で実績のあるセイベル13053を育成し、不
作時の量的担保を行います。
札幌市 街地
・研究ブドウ園での研究成果を元にした委託栽培
などによって高品質のイン原料を確保します。
さと八 活動フィ ールド
・当地周辺で栽培されているリンゴを原料として受
け入れ、シードルに加工します。
㈱レアックス所有地(約 5ha)
定山 渓温泉
札幌市街から現地まで車で30分
さと八農園A
札幌市街
(研究ブドウ園)
㈱八剣山さっぽろ地ワイ ン研究所
品種
1 セイベル13053
Seibel13053
植付年次
原産
区分
記 事
2008
2010
(欧州種)
赤
・寒冷地向きのワイン専用栽培品種で早熟。酒質は特有の香
りを有し酸味が強め。着色もしっかりとしていて、コクもあり、
良好なワインとなる。十勝ワインの清美種はこのクローン。
赤
2 セイベル13053
2010
(欧州種)
3 キャンベル、ポートランド
ナイアガラ、デラウェア
八剣山山ブドウ
4 予備列
5 リースリング
Riesling
2008
2009
2010
(米国種) 赤、白 道内で実績のある生食ぶどうや地元山ブドウのワイン利用を
研究します。
(在来種)
2010
(欧州種)
白
6 カベルネフラン
Cabernet Franc
2010
(欧州種)
赤
7 ケルナー
Kerner
2010
(欧州種)
白
トロリンガー×リースリングの交配により作出された品種。リー
スリングより強烈な独特の香りの白色ワインになる。
8 カベルネソービニヨン
Cabernet Sauvignon
2010
(欧州種)
赤
9 ミューラートルガウ
Muller Thurgau
2010
(欧州種)
白
全世界的に栽培されている赤ワイン用最高専用種。良質のも
のは熟成に10年以上かかる。糖度は19度以上になり、秋に紅
葉しない。
リースリング×シルバーネルの交配により生まれた品種。白
ワイン専用種であり、フレッシュでフルーティーな香りが良い。
10 ピノノワール
Pinot Noir
2010
(欧州種)
赤
ブルゴーニュ原産。ワインは香り高く、ロマネコンティを頂点に
数々の銘酒を生む。
11 ソービニヨンブラン
Sauvignon Blanc
2010
(欧州種)
白
ボルドー原産。鋭い香りと爽やかな酸を持つ品種で、特色あ
る白ワイン。セミヨンとブレンドされ、香りよく活気あるワインに
なる。
12 ツバイゲルトレーベ
Zweigelt rebe
2010
(欧州種)
赤
13 シャルドネ
Chardonnay
2010
(欧州種)
白
リンベルガー×サンローランの交配。赤ワインとしてはやや淡
白だが香り良く、品質が優れ、北海道で増加する傾向があ
る。
ブルゴーニュ原産。世界的な白ワイン用専用種。ブルゴーニュ
のシャブリ、モンラッシェ、ムルソーなどの銘酒原料となる。さ
わやかな酸と、香気豊かなワインとなる。
赤
さと八農園B
予定地(約 0.3ha)
×
欧州系を中心に各種ブ ドウ品種を試験栽培(2010)
ドイツの白ワインの主要品種。芳香があり、スッキリとした白
ワインの最高品種。寒冷地に向き、貴腐ワインが造られる年
もある。東北、北海道では酸、芳香のしっかりしたワインが出
来る。
フランスの赤ワイン用専用種。ワインはソービニヨンより薄く、
個性がある。
14 アルモノワール
Harmo noir
2010
(欧州種)
15 台木テレキ5C
Teleki 5C
2010
(米国種)
山梨県果試作出の最新赤ワイン用品種。カベルネソービニヨ
ン×ツヴィゲルトレーベ。ワインは色濃くフルーティーでタニッ
ク、酒質は非常に優れる。。
テレキ系の代表的台木。特徴は耐寒性が強く準矮化性、品質
優れ、早熟。
列間2.0 ~2.2 m、樹間1.5m、列長62m、NNE-SSW方向
(研究 所)
豊平川
(駐車場)
仮称・㈱八剣 山さっぽろ地ワイン研究 所
(駐車場)
予定地(約 0 .3ha)
ワイン造り・醸造施設・建物
(Google Earth より作図)
・手造り、小規模生産による個性豊かなワイン造りを目指します。
ワイナリー模式断面(南北)
土壌の特徴と改良
*高さ方向に誇張しています。
八剣山ワイナリー
砥石沢川
扇状地性堆積物
豊平川へ
洪積世湖沼堆積物
板割沢層(地質基盤:頁岩)
・『ワインは畑で出来る』そして『ブドウはワインになりたがっている』。自然のプ
ロセスを大切に、この土地の気候風土ならではの味わいを造り上げます(左資
料)。
・当該地の基盤地質は、新第三紀中新世の板割沢層の砂岩・泥岩およびこれに貫
入した鮮新世両輝石安山岩からなり、これを第四紀更新世の高位段丘堆積物であ
る砂礫質シルト~粘土が覆っています。表層は扇状地性の砂礫質土壌からなりま
す。ちなみに銘酒で名高いボルドー近郊のサンテミリオン地区は当地と同様の砂
礫質土壌からなっています。
・八剣山の頂を遠景に配置。豊かな緑とワイン畑の景観にマッチする個性的な
醸造所建物を設けます。展望テラスからの眺望を楽しみながら、夏にはきりっと
冷えたロゼを味わいます。冬は薪ストーブで温まりながら個性の出始めた樽仕
込み赤をテイスティング。
・土壌分析の結果、当該地では有効態りん酸の量やMg/Kなどのバランスは良好
ですが、pHがやや低いことが判りました。このため貝化石土壌改良剤(シェルスター
21)を必要量投入し、改善を行っています。
・雪氷エネルギーや地下水熱を利用するエコ施設として稼動させます。
南側トレンチ模式断面
扇状地性堆積物
1.5~2m
(砂礫、礫混じり粘土)
ブドウ栽培から 仕込みまで小規模ワイ
ン造りの全プロセス を網羅。当ワイナリー
の基本コンセプトです。
基底部は
橙色中粒砂層
(翻訳亀和田、H22.10.1発刊予定、2200円)
青粘土層上部に
腐植や植物遺骸
【参考】サンテミリオン付近の土壌断面 (D671 ループの町付近)
不整合面
洪積世湖沼堆積物(青粘土、礫混じり粘土)
土壌分析結果
八剣山ワイナリー予定地は扇状地性の粘土、砂礫質土壌からなります。
醸造所建物と展望テラスから の眺望のイメージ
*「ワインと地質」市川慧氏翻訳、p254より
(八剣山001地点:上図×印)
ループの町はボルドーBoedeauxとサンテミリオンSt. Emilionの中間付近に位置します。グラン
クリュで知られるグラーブ地区(gravesは砂礫の意味)はボルドー市街の東、ガロンヌ川左岸に
あり、同様に鮮新世~第四紀の河成の砂礫が分布する地域です。
(米国の建築モ デル 写真か らの合成 画像)
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