科目名 Course Name スポーツ生理学 担当者 Instructor Name 椿 武 教職課程における位置づけ 教科に関する科目 含めることが必要な事項 授業コード Course Cod BE60200001 e 一般的包括的科目 × 生理学(運動生理学を含む。) 本講義はスポーツ・運動時の身体の生理的応答について探求・理解し、様々なスポーツ種目の生理的応 授業の目的 Course Descri 答の特徴も応用知識として学習する事を目的とする。 ption 到達目標 Course Objectiv es 授業方法・各回ごとの計画 Course Themes 1 2 3 4 5 スポーツ生理学の定義、スポーツと各機能の働きの理解 準備運動と整理運動の生理的基礎知識の理解 体力トレーニングの基礎知識と計画立案の理解 様々なスポーツ種目の生理学の応用変化 スポーツ生理学実習を通しての身体的応答の理解 1 スポーツ生理学の定義(中高年とスポーツ・女性とスポーツ・体力とは・健康・体力の理解含む) *健康・体力の理解:一般的な健康・体力の概念、障害者や高齢者の健康体力の概念、健康体力の維持 増進の為の効果的スポーツの行い方も含む 2 スポーツと骨格筋の働き(運動器のしくみと働き含む) 3 スポーツと筋運動のエネルギー機構 4 スポーツと神経系の働き 5 スポーツと呼吸循環器系の働き(呼吸循環器系の働きと栄養及びエネルギー供給含む) 6 スポーツと栄養(栄養摂取と運動) 7 スポーツと諸環境(高温、低圧、水中の生理的応答) 8 ウォームアップ(準備運動)とクーリングダウン(整理運動)の生理学的基礎 9 体力トレーニングの基礎理論と計画立案の仕方について 10 スポーツ生理学の応用1(陸上、マラソン、水泳、水球、体操) 11 身体障害における視覚障害,聴覚障害,音声,言語障害等の特徴 12 身体障害における肢体不自由,内部障害等の特徴 13 知的障害の病理的要因からの理解 14 知的障害の生理的・心理的要因からの理解 15 精神障害の概説 *適時確認テスト実施 *①1では、1)健康増進のための運動効果と運動不足が健康に与える影響、及び 運動指針2006(エクサ サイズガイド2006)の具体例について学習する。幼少期から思春期を経て成人に至るまでの有酸素性体 力、無酸素性体力、基本的動作(歩く・走る・跳ぶ・投げる)のスキルの発達と、成人以降の老化、運動能 力、有酸素性体力の関係について理解させる。また、体力に及ぼす先天的要因(遺伝)と後天的要因(運動 実践の効果)についても学ぶ。健康づくりのための運動プログラムとしは、プログラム作成上のポイント(身 体活動ピラミッド)、運動強度、時間、頻度について学習する。 ②2〜7では、身体の仕組みとその構造(筋線維のタイプを収縮特性と代謝特性と運動の関係。 筋収縮の エネルギー供給機構について。筋力発揮に対する筋の形態学的特性や筋の収縮様式と筋力との関係、運 動の発現する仕組みを神経系から説明し、運動が調整されるメカニズム、随意運動と反射の違い、運動の 持続に対する呼吸循環系(心臓、肺、血管系など)の役割)についても含む。 ③2〜6では栄養と身体活動の関係とスポーツの特性を踏まえた効果的な栄養摂取の仕方(休息・水分補 給、サプリメントの摂り方含む)も含む。 ④9でトレーニングの原則や基本的なトレーニング方法と安全かつ効果的な練習計画の作成し、トレーニン グによる筋出力増加を、筋肥大、神経・筋の関係から理解する。 ⑤10〜15では、トレーニングの原則と効果について各原則の重要性を説明し、特にオーバーロードの原則 にのっとったプログラムについて理解させる。また、有酸素性作業能力を向上させるための運動強度、頻 度、継続時間について、および筋力、筋持久力および筋パワーを向上させるためのレジスタンスエクササイ ズの運動強度、頻度、時間についても理解する。 また、以下の点について適宜取り入れながら進める。 1) エアロビック運動とレジスタンス運動のエネルギー供給機構との関係と、機器を用いたエアロビック運動 の指導の安全性と効果 2) レジスタンスエクササイズの運動強度のとらえ方、および安全性確保のための至適運動強度の推定方 法。 3) 運動強度と肺換気量、呼吸数の関係を理解させ、呼吸の状態の観察により運動強度を概ね見極められ ることを理解させる。 4) トレーニングによる有酸素性作業能力向上の経時的変化を説明し、トレーニング効果の上限と遺伝因子 との関係を理解させる。 5) 有酸素性作業能力、筋力、平衡性、柔軟性の向上が日常生活にどのような影響を与えるのかを理解さ せる。 6) 心拍数の個人間、加齢、トレーニング、環境による変化を考慮した運動処方と、運動強度と心拍出量、心 拍数の関係を理解させ、心拍数による至適運動強度の決定(推定)方法、コントロール方法を習得させる。 また、心拍数で処方できないケース(服薬など)について。 評価方法(%) Grading and Assessment method レ ポ ー ト 授業へのとりくみ Participati 30 on 確認テスト Summary 実習レポート 20 50 R e p or t 教科書・参考書 Textbooks/ (教科書)スポーツ生理学 青木純一郎・佐藤 佑・村岡 功編 市村出版 (参考書)スポーツ生理学 三村寛一編 嵯峨野書院 Reference books 準備学習の内容などアドバ イス 授業への取り組み、レポート、確認テストの総合評価とします。体育・スポーツ指導にとって大切な身体の 生理的限界や適応の適切指導の知識です。教職希望者にとっても重要ですので一貫して授業出席する事 が原則です。 日本体育協会公認スポーツ指導者資格、障害者スポーツ指導員初級・中級資格、および健康運動実践指 導者資格希望者は必修。
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