群馬の歴史と文化 教授 中村 光一 1.授業のねらい・概要 本学部には,県内出身者のほか,近県,遠くは外国からの留学生も多数在籍している。そして, 県外出身者はもちろんのこと,県内出身の大部分の学生にしても,本学の2つのキャンパスが置 かれている群馬の地がどのような歴史を辿ってきたのか,おそらくこれまでそれほど深く意識し, 学んできたことはなかったのではなかろうか。 本科目では,人生の中の貴重な4年間を過ごすことになる群馬県域がどのような歴史を歩んで きたのか,古代から現代まで,各回完結のトピックを紹介する形で講義していきたいと思う。もと より,半期という期間の中で「群馬県の歴史」を網羅的に述べることは不可能であり,いささか「つまみ食 い」的な形とならざるを得ないことをあらかじめ断っておきたい。 2.授業の進め方 講義形式で授業を進めるが,受講生の理解を助けるため,パワーポイント等のAV機器を活用 したいと思う。 3.授業計画 1.旧石器~弥生時代の群馬 9.近世上野の水運と街道 2.古墳時代の群馬 10.草津・伊香保の賑わい 3.上野三碑とその時代 11.天明の浅間焼 4.三十八年戦争と上野国 12.群馬県の誕生 5.延喜式に見る古代の上野国 13.製糸業の繁栄 6.上野国の古代に生きた人々 14.飛行機から自動車へ 7.上野国域の荘園と武士 15.まとめにかえて 8.戦国時代の上野国 4.成績評価の方法・基準 定期試験の点数に,平素の出席状況を加味して判定する。しかし,このことは出席さえしてい れば単位を修得できるということではない。講義への積極的な参加を希望する。 5.テキスト・参考文献 テキストは特に指定しない。必要に応じて,講義プリントを配付するが,その試験持ち込みは不 可である。参考図書は講義の中で随時紹介していくので,新書程度は購入して読むように心がけて ほしい。 6.受講上の留意事項 授業に出席することは必要条件であって,けっして十分条件ではない。また,授業では「ノー トに写す」ことも必要だが「ノートを作る」ことも重要である。板書,投影したものを単に写し ていくだけでは,本当にその講義の内容を理解したことにはならないということに気づいてほし い。
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