校長便り28「道徳授業の説明会資料」 平成26年12月24日(水) 本年最後の校長便りです。今回は、先日行いました「道徳授業の説明会資料」を お届けします。説明会に参加していただいた先生方には、重複する資料となります が、ご了承ください。 本年ももうすぐ終わりますが、校長便りを読んでいただきありがとうございまし た。来年も出したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 どうぞ良いお年をお迎えください。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇ 道徳授業の説明会資料 平成26年12月17日(水) ※ 道徳教育の動向 ○ 教科化の動き ○ 知育・徳育・体育のバランスのとれた指導 ○ 毎週1時間の指導 ※ 私の授業記録から 1 道徳の時間とは (1) 答えに間違いがない時間 ○ 他教科とは違う時間です。 ○ 答えを強いる時間ではありません。 ○ 友だちと同じ意見であっても、発表してほしい時間です。 (2) 教師と子どもたちがともに学ぶ時間 ○ 教師も一人の人として学びたい時間です。 ○ 「あなたたちの考えはわかるけど・・・」などの発言もあり得ます。 ○ 決して教師の生き方を自慢する時間ではありません。 (3) これまでの自分の価値観を見つめ、より高い価値観に気付く時間 ○ 答えを強いる時間ではありません。 ○ あくまでも気付かせる時間です。 (4) 豊かな心を学ぶ時間・人を大切にする心を学ぶ時間 ○ 人間尊重の精神を学ぶ時間です。 ○ 人の存在の尊さを感得する時間です。 (5) 人の生き方(人の強さ・弱さ)を学ぶ時間 ○ 強さだけを学ぶのではありません。 ○ 弱さを学ぶ時間でもあります。 ○ 弱さを理解した上での強さを学ぶ時間です。 (6) 資料中の主人公に共感する時間 ○ 単に気持ちや考えを発表させる時間ではありません。 ○ 真に主人公に共感させる発問が重要です。 ○ 子どもたちに考えさせる発問が必要です。 (7) 学校と家庭・地域が連携する時間 ○ 共に豊かな心を育んでいく認識が重要です。 ○ 家庭・地域からの子どもたちへの支援には感謝しています。 ○ 道徳の時間にも連携が図られています。 2 シミュレ-ション授業 (1) 中学年「まどガラスと魚」 ① 資料の内容 主人公は、友だちとキャッチボールをしていた時、誤って人の家の窓ガラ スを割ってしまう。友だちから逃げろと言われるがまま、その場を立ち去っ てしまう。翌日、主人公は学校の帰り道に、「ガラスをわったのはだれだ」 という張り紙を見るが、やはり立ち去ってしまう。 その日の夕方、主人公の家では、夕食用の魚をねこに取られてしまう。し かし、飼い主が一軒一軒たずね回って謝りに来る。このことをきっかけに、 主人公はガラスをわった家へ謝りに行く。 (2) ② 授業のねらい 過ちをしたとしても、他に分からなければそれで良しとする人間の弱さに ふれながら、正直に生活することは、自他の心を明るくすることにつながる ことに気付かせ、うそやごまかしをせず誠実に生活しようとする態度を育て る。 ③ 教師の発問 発問1.心に残った場面はどこですか。 発問2.まどガラスをわった時の主人公は、どんな気持ちだったのでしょ う。 発問3.「ガラスをわったのはだれだ!」の張り紙を見た時、主人公はど んなことを考えたでしょう。 発問4.山田さんのお姉さんの言葉を聞いて、主人公はどんなことを考え たでしょう。 発問5.どんな気持ちや考えが、主人公を謝りに行かせたのでしょう。 高学年資料「手品師」 ① 資料の内容 腕はいいが、あまりうれない手品師がいた。ある日、しょんぼりとしてい る少年と出会う。そこで手品師は、少年に様々な手品を見せる。二人は仲良 しになり、明日も手品を見せる約束をして別れる。 その夜、友人から大劇場での出演の話を聞かされる。少年と約束した日と 同じ日であることから、手品師は悩みに悩むが、最後は大劇場の出演を断り 少年との約束を守る。 ② 授業のねらい 自己の利害のために、自他を偽ってしまう人間の弱さにふれながら、常に 誠実に生活することは自他を大切にした生き方であることに気付かせ、心の こもった言動で明るく生活しようとする心情を育てる。 ③ 教師の発問 発問1.主人公の心が揺れ動いたところはどこでしょう。 発問2.大劇場へ行くかどうかを悩むのは、男の子とそれまでどんなこと があったからでしょう。 発問3.主人公が思い悩むのは、どんな気持ちや考えがあるからでしょう。 補:大劇場へ行きたいなんて、みんなどう思いますか。 補:少年と約束したのですよ。そんなのひどすぎませんか。 発問4.どんな気持ちや考えから、(大劇場で手品をしている姿を思いう かべながらも)懸命に男の子の前で手品をしたのでしょう。 補:手品師を突き動かしたものは何だったのでしょうか。
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