BRICS マンスリー・レター 2013年5月号がリリースされました。

BRICS マンスリー・レター
お客さま用資料
2013年5月号
B razil
R ussia
I ndia
C hina
S outh Africa
筆者のご紹介
門倉 貴史 (かどくら たかし)
BRICs経済研究所 代表
1971年神奈川県生まれ。95年慶應義塾大学経済学部卒業。銀行系
シンクタンク、生保系シンクタンク等を経て05年にBRICs経済研究所
を設立。同志社大学大学院非常勤講師。現在はBRICs経済研究所
の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、文化放送「夕
焼け寺ちゃん活動中」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・
WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。
主な著書
『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)
『今のインドがわかる本』(三笠書房)
『イスラム金融入門~世界マネーの新潮流』(幻冬舎新書)
『中国経済の正体』(講談社現代新書)
『必ず誰かに話したくなる経済学』(PHP研究所)など多数
投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価
証券の発行会社の業績、財務状況等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、
損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損失を
被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。
 ご注意していただきたい事項について
• 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。
• 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)
金額に制限が設けられている場合があります。
• 分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、
分配金が支払われないことがあります。
 ファンドの諸費用について
投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がか
かること、または、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、
各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.675%(税抜3.5%))、信託財産留保額
投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限1.0%)
投資信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率1.995%(税抜1.9%))、監査費用(上限年間315万円(税抜300
万円))
*費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、
徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。
運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に
有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。
また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用がかかることがあります。また、
一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が、信託財産中から支払われる場合があります。
 金融商品取引業者等について
投資信託委託会社:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」といいます。)が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、
BRICs経済研究所の協力により作成したものです。本資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。また、
当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。本資料は信頼性が高いとみなす情報に基づいて作成さ
れていますが、当社およびBRICs経済研究所がその情報の正確性を保証するものではありません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更さ
れることがあります。また本資料に掲載されている個別銘柄については、その売買の推奨を意図したものではなく、また当社が運用するファンドへの
組入れを示唆するものではありません。
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BRICS マンスリー・レター
お客さま用資料
2013年5月号
今月のコラム
ロシアの若者の間で日本のアニメ・漫画が大ブーム
ロシアでは比較的若い世代を中心に日本の文化が浸透しつつある。ロシアにおける日本ブームは2000年代に入ってか
ら始まったと言われる。当初は日本車や日本食がブームの牽引役となっていたが、近年では、アニメや漫画、ゲーム、
ファッションなどにまでブームの裾野が広がってきている。
様々なジャンルの中でもとくに高い人気を誇るのが日本アニメ・漫画だ。2012年12月には、日本大使館主催の「現代日
本文化フェスティバル」の一環として、首都モスクワで「ロシア・コスプレ全国大会」が開催された。会場のホールには1,000
人を超えるファンが押し寄せたという。コスプレ大会にはロシアのチーム約30組が出場し、日本のアニメや漫画の衣装でパ
フォーマンスを競った。このような日本のアニメ・漫画関連のイベントがモスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市では
頻繁に開催されるようになっており、それに伴って日本のアニメの認知度が一層高まるという好循環につながっている。
ロシア国内には日本のアニメを専門に紹介するインターネットのサイトも多数登場しており、その中には人気アニメをラン
キング形式で紹介するものもある。ランキングサイトからロシアで人気のアニメ(TVアニメを含む、2011年時点)を見ると、第
1位が『GTO』、第2位が『クラナド』、第3位が『鋼の錬金技師』といった順になっている(図表1を参照)。アニメや漫画のブー
ムは関連産業にも波及しており、大都市部では、日本アニメのキャラクターグッズやプラモデルなどを扱う専門店が次々に
オープンしている。
一方、日本ではゲーム・漫画・アニメなど日本のコンテンツ産業を海外に広めていこうという、いわゆる「クール・ジャパン」
戦略が本格化している。「クール・ジャパン」の振興は、「観光立国」と並んで、日本の中長期的な成長戦略の柱とされており、
2010年6月8日には、経済産業省が日本の文化産業(デザイン、アニメ、 ファッション、映画など)の海外進出を戦略的に展
開するためのクール・ジャパン室を創設した。現在の安倍政権も、アニメなどのブームを一過性のものに終わらせることなく、
「クール・ジャパン」を世界に誇るビジネスにしていくとの方針を打ち出している。
経済産業省の試算によると、2010年度における日本のコンテンツ産業の海外売上高は約7,000億円の規模となっている
が(海外売上比率は5%)、今後コンテンツ産業のブランド力強化を図ることを通じて、2020年には2兆3,000億円の規模ま
で拡大させる計画だ(海外売上比率は12%)(図表2を参照)。
大手出版社が『巨人の星』をリメークしてインドでのアニメ・コミック化を目指すなど、日本は有力新興国グループBRICS
(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)5ヵ国の中でもインドの開拓に力を入れているが、ロシアも「クール・ジャパン」
戦略にとっては重要な市場になってくるだろう。
ちなみに、クール・ジャパン室が、コンテンツ産業の海外売上高を伸ばす戦略として重視しているのが、キャラクター商品
の販売である。コンテンツの輸出と並行して、そのコンテンツに関連するキャラクター商品の売り上げを伸ばし、二次利用収
入を拡大させることが、全体の売上高を加速度的に膨らませることになる。
図表1 ロシアで人気の日本のアニメ
順位
タイトル
1
GTO
2
クラナド
3
鋼の錬金技師
4
コードギアスの反逆のルルーシュR2
5
涼宮ハルヒの消失
(出所)各種資料よりBRICs経済研究所作成
(注)2011年時点の調査
図表2 コンテンツ産業の成長に向けた工程表(日本)
2010年度(現状)
2020年度(目標)
国内外売上高
15兆円
20兆円
海外売上高
7,000億円
2兆3,000億円
雇用
31万人
36万人
(出所)経済産業省資料よりBRICs経済研究所作成
本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、BRICs経済研究所の協力によ
り作成したものです。本資料は個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明す
るために作成したものではありません。本資料は信頼性が高いとみなす情報に基づいて作成されていますが、当社およびBRICs経済研究所がその
情報の正確性を保証するものではありません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあります。また本資料に掲載されている個
別銘柄については、その売買の推奨を意図したものではなく、また当社が運用するファンドへの組入れを示唆するものではありません。
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BRICS マンスリー・レター
お客さま用資料
2013年5月号
インドで期待されるスポーツ関連市場の拡大
今月のコラム
有力新興国グループBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の一角を占めるインドでは、これまでの急速な
経済発展を反映して、国民の平均的な所得水準が高まっている。たとえば、2000年時点の1人あたり名目GDP(国内総生
産)はわずか465ドルにすぎなかったが、直近の2012年には1,592ドルにまで上昇した。
収入レベルの上がった国民は食料や衣料といった生活必需品だけでなく、余暇関連の消費にお金を振り向けるように
なっている。米国の調査会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、インドにおける余暇関連の消費マーケットの
大きさは2005年時点で10億ドルとなっており、現状では消費マーケット全体のわずか2.7%を占めるに過ぎない。しかし、今
後は年率+8.9%というハイスピードで市場が拡大していき、2025年には60億ドルと2005年にくらべて約6倍の規模に膨らむ
ことが予想されている。
各種の余暇関連消費の中でも中長期的な視点から高い伸びが期待されているのがスポーツの分野である。インドでは、
ニューデリーやムンバイといった大都市部を中心に自らスポーツを楽しんだり、スポーツ観戦を楽しむ富裕層や中産階級が
増えてきており、それと歩調を合わせるかのようにスポーツ用品やスポーツジム、スタジアムなど関連産業が急成長し始め
ている。
具体的に、インドではどのようなスポーツが人気になっているのだろうか。インドの国民の間で圧倒的な人気を誇るのは
「クリケット」である。日本ではなじみが薄いが、クリケットは英国生まれの野球に似たスポーツで、インドを含めて英国の植
民地だった国々で広がっていった。球技ではサッカーに次ぐ競技人口を誇る。
インドの場合、クリケットのスポーツ参加率(1年間のうちそのスポーツをしたことがある人の割合)は2007年度で8.8%に
も上る(図表を参照)。2003年度の参加率は7.5%だったので、クリケットを楽しむ人は着実に増えていると評価できるだろう。
2008年にはクリケットのプロリーグとして、「インド・プレミア・リーグ(IPL)」が設立され、クリケット人気は一段と高まっている。
クリケットのエリート選手を育てることを目的に専門の養成所もつくられている。
このようなクリケット人気の高まりは、スポーツ以外の市場の拡大にも貢献している。たとえばアニメ。2012年秋には、日
本の大手出版社が野球漫画の『巨人の星』をクリケット版にリメークした『ライジング・サン』がインドでテレビ放映されるよう
になっており、子供たちの間で人気を呼んでいる。
インド国際経済関係研究所の調査によると、クリケット関連の市場だけでインドのスポーツ関連マーケットの8割から9割
を占めているという。クリケットのボールやバット、グラブ、ユニフォームなど関連商品の売り上げではインド国内のスポーツ
用品メーカーが圧倒的なシェアを握るが、近年ではリーボックやアディダス、ナイキといった海外の有名スポーツ用品メー
カーも、インド国内で関連商品の売り上げを伸ばすようになっている。
図表 インドのスポーツ参加率(2007年度)
(参加率、%)
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
ク
リ
ケ
ッ
ト
チ
ェ
ス
バ
ド
ミ
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水
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ス
卓
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(出所)インド国際経済関係研究所資料よりBRICs経済研究所作成
(注)スポーツ参加率は過去1年間に当該スポーツをやったことのある人の割合
本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、BRICs経済研究所の協力によ
り作成したものです。本資料は個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明す
るために作成したものではありません。本資料は信頼性が高いとみなす情報に基づいて作成されていますが、当社およびBRICs経済研究所がその
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