KALS 大学院入試対策講座 受講生の皆様 100%合格に向けて!チューターからメッセージ 2012 チュートリアル通信 【心理系大学院受験対策 VOL.2】 大学院入試に向けて ――勉強法を確認しようー― 横浜校チューター:三浦 久美子 受講生の皆さん、はじめまして。河合塾KALS横浜校チューターの三浦久美子です。これからこのチ ュートリアル通信を通して、大学院受験や大学院生活に関するさまざまな情報をお伝えしていきます。そ れぞれの大学院の情報や、効率よい勉強法など、皆さんに有益となるようなコンテンツをお送りいたしま すので、勉強の合間に息抜きとして是非ご覧になってくださいね! チューターについて チューターとは、大学院受験に関するいろんな相談や悩みを受けたり、アドバイスをさせて頂いたり、 時には一緒に考えたりする、身近な相談役です。私も元KALS生で、大学院受験経験者です。「勉強法 が分からない」 「研究計画書って何?」といったことから、 「大学院ってどんなところ?」といったことま で、どんな些細なことでも遠慮なく聞いてみてくださいね! 今年度第 1 回目のチュートリアル通信は、 「勉強法について」をお伝えしていきます。 これから勉強を始められる方はどのように勉強をしていったらいいのかの指針に、そして、 もう既に秋から受講している方は、自分の勉強法を今一度確認してみましょう♪ 心理系大学院の試験科目について 院試において、試験科目は主に「専門科目」 「語学(英語)」 「小論文」が筆記試験として課されます。そして、その後 に面接試験が行なわれる大学院が殆どだと思います。面接 試験は、口頭試問やディスカッションが挙げられます。社 会人入試においては、この限りではありませんが、基本は 同じですので試験形態を押さえておくと良いと思います。 各大学院によって、試験科目のウェイトは違ってきます が、筆記試験を突破することが最初の関門です。 ウェイトは学校によって違います。 また、ここに記載した全てが 課されるとは限りません。 それぞれ、HPや募集要項等で 確認して下さい♪ 小論文 専門科目 口頭試問 英語 筆記試験 ディスカッション 面接試験 試験形態 専門科目について 心理系大学院の場合、専門科目は主に「基礎心理学(認知心理学、社会心理学など)」 「臨床心理学」にな ります。この中には、「心理統計学」や「精神医学」なども含まれます。臨床心理学は、いわば応用分野 であり、認知心理学や社会心理学などの基礎心理学の知見の上に成り立っているものです。したがって、 臨床心理系大学院を受験される皆さんは、基礎心理学の知識を得ることも不可欠になります。 <初学者の方> <既習者の方> まずは、概論書を通読してみましょう。各 今まで学習してきた中で、抜けているとこ 領域の流れを知り、心理学とはどのような学 ろを把握することが必要です。もう一度概論 問なのかということを把握するが大切です。 書を読み直したり、KALSの授業で不明点 その際、一冊の概論書だけではなく、必ず数 を発見することも大切です。既に志望校が決 冊の概論書を手にとってみてください。なぜ 定している方は、その大学院の過去問をみて ならば、一冊で理解しようとすると、どうし みましょう。過去問を解いて分からなかった ても偏りが生じてきてしまうからです。数冊 ところが、今現在抜けているところとなりま を読み比べてみて、それぞれの説明文から総 す。 まだ志望校 が決まって いない方は 、 合的に概念を理解していくことが必要です。 KALS の小テスト等で把握してみましょう。 このステップを経た後、用語説明の練習をしていきましょう。用語説明では、ある専門用語(テクニカル ターム)を制限文字数で相手に分かりやすく説明していきます。ほとんどの大学院の試験で課されており、 用語説明の練習はしておくことに越したことはありません。 また、必ず自分だけの用語説明ノートを作りましょう。これは絶対に必要な勉強法です。後に、自分だ けのオリジナル参考書になります。 <用語説明ノート作成のポイント> ① まず、説明の頭に定義を明記しましょう → 定義を明示した後で、説明の肉づけをしていきます ② 論理的であるように心がけましょう → 初めて読む人にもわかるように… ③ 分野別に分けましょう → 近隣概念を関連させて理解しやすくなります ④ 必ず英単語もセットに覚えておきましょう → たとえば、 「共感(empathy)」などというように… ⑤ 何度も繰り返し練習しましょう → 繰り返し書くことで、洗練された自分だけの説明になります ●統計について 初学者の方は、なぜ統計?と感じられるかもしれませんが、実は心理学と統計は、研究という観点で密 接に関わり合っています。実際に研究する際は、統計ソフトを使って分析してしまうことが多いのですが、 統計学の仕組みは押さえておく必要があります。 統計の問題は、出題される大学院とそうでない大学院があります。志望校が決定している方は、まずは 過去問を見て、試験内容に統計が出題されているかどうかを確認してください。同時に、どのような内容 の問題かを把握し、それに沿って勉強をしていきます。ある大学院では、数値が出され、実際に手計算で 統計値を算出し、分析させるような問題を出題する例もこれまでありました。こういった大学院を志望さ れる場合は、練習(演習)問題が付録されている参考書などが有効になると思います。 過去に統計が出題されていない大学院を志望される方でも、全く統計を勉強しなくてもいいとは限りま せん。KALS の授業などで、どのケースにどんな分析方法が適用されるのか、それぞれの数値が表す意味 はなんなのかを理解・把握しておきましょう。なぜならば、大学院入学後に、実際に研究を行う際に統計 の知識が不可欠になってくるからです。また、英語の問題で統計分野が出題されることもありますので、 注意してください。 統計は、独特な学問なので、慣れていないと苦手意識を持たれてしまう方も多いと思います。苦手意識 を持つと、余計に遠ざかってしまい、悪循環になってしまう恐れがある分野です。ちょっとでもわからな いことがあれば、授業の前後に講師の先生に質問してみることをおススメします。 参考書は、心理を勉強する学生向けに出版された心理統計学 の本がいくつか出版されています。大きな書店に行くと、たいて い心理学のコーナーに置かれています。勉強する際は、是非 このような参考書をお共にしてみましょう。 英語について ●英単語を覚える! 各大学院の英語の問題形式としては、基本的には英語論文や文章を訳すという問題が多いです。よって、 英語については、心理学の学術的な文章を訳し、理解するということが目標になると思います。ただし、 大学受験の際の英語と最も違う点は、心理学の専門用語が多用されているという点です。従って、まずは 心理学の専門用語(テクニカルターム)の英単語を覚えることが必須です。KALS の「分野別頻出単語リス ト」に載っている単語は、しっかり覚えましょう。心理系英語の授業での毎週の確認テストで、進捗状況 を把握して下さい。平行して、大学受験でよく目にしたような頻出単語も復習しておくことをおススメし ます。書店に売っている、大学受験用の単語帳なども利用してみると良いでしょう。 英単語は、書いて覚える方もいれば、見て暗唱しひたすら暗記する方もいらっしゃいます。自分なりの 方法を見つけてみてください。 ●心理英語に慣れる!!(訳す→理解する) 英語は「一日にしてならず」とよく言われます。まずは、日々継続的に、英語の文章を目にすることが 重要です。忙しい時でも少ない文章を訳すだけで、その後がだいぶ変わってくると思います。本当に時間 が無い時は、英単語だけでも目にしてください。まずはとにかく、英語を目に触れさせることが重要です。 また、KALS の「心理系英語」の授業後に、自分でやった内容を復習として訳し直すことも有効です。 KALS の心理系英語のテキストでは、 「Hilgard’s introduction to psychology」(俗に“ヒルガード”と 呼ばれています)という、アメリカの心理学の概論書から文章が抜粋されています。こちらは翻訳版が出て いますので、照らし合わせながら自分自身で訳してみるのもいいでしょう(ただし、分厚いので少々お値段 がかかります…汗)。 ステップとしては、分かりやすい和訳にする段階を経たら、文章に書かれている内容を理解する段階へ 移行するイメージだと思います。文章を読んで理解し、要約させるような問題も出題されることもありま す。和訳して終わりではなく、的確に内容を理解出来るようになるまで読んでおきましょう。 第 1 回目のチュートリアル通信はいかがでした でしょうか?以上のような勉強法以外にも、どんな 些細な事でもお気軽に質問にいらして下さいネ! 皆さんにお会いできることをひそかに楽しみにし ています q(^^)p 一緒にがんばりましょう♪ 横浜校チューター:三浦久美子
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