インナーウェア・レッグウェアに関する調査結果 2012

2012 年 10 月 4 日
インナーウェア・レッグウェアに関する調査結果 2012
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のインナーウェア・レッグウェア市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012 年 7 月~9 月
2.調査対象:インナーウェア、レッグウェア市場に参入している製造業、卸売業、小売業
3.調査方法:当社専門研究員による直接面接、及び郵送アンケートを併用
【調査結果サマリー】
‹ 2011 年のレディスインナーウェア市場規模は前年比 101.9%の 6,720 億円と
2 年連続の拡大、ファンデーションが復調
2011 年のレディスインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 101.9%の 6,720 億円と 2 年
連続のプラス成長となった。近年、年齢による体型変化に対応した商品が注目されている。ブラジャーか
ら始まったこの動きは、補整系ボトムなどに広がり、ファンデーションの売上を底上げしている。
‹ 2011 年のレッグウェア市場規模は前年比 100.8%の 6,200 億円、
パンティストッキングが牽引
2011 年のレッグウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 100.8%の 6,200 億円と、パンティストッ
キングの牽引により、わずかながら拡大した。パンティストッキングは、これまで外出時のマナーとして履か
れることが多かったが、若い世代を中心に、美脚やファッションのために着用されるようになり、注目を集
めている。パンティストッキングの特徴を分かりやすく打ち出し、それまでパンティストッキングを利用したこ
とがない層の掘り起こしに成功している。
◆ 資料体裁
資料名:「インナーウェア市場白書 2012 年版」
発刊日:2012 年 9 月 18 日
体 裁:A4 判 695 頁
定 価:105,000 円(本体価格 100,000 円 消費税等 5,000 円)
‹ 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
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㈱矢野経済研究所 営業本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected]
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2012 年 10 月 4 日
【 調査結果の概要 】
1. レディスインナーウェア市場概況
2011 年のレディスインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 101.9%の 6,720 億円と 2 年
連続のプラス成長となった。
2010 年は機能性肌着が牽引した年であったが、2011 年はファンデーションが牽引した。
近年、同市場において年齢による体型変化に対応した商品が注目を集めている。この流れの中で、
2010 年から徐々にブラジャーの復調傾向が見られ、2011 年は補整系ボトムも含め、ファンデーションの復
調が数字としてあらわれた。
2012 年以降は、機能性肌着を中心とした肌着市場は、買換え需要が中心となり、大幅な伸びは期待
できない。ファンデーションは、補整系ボトム・補整系インナーなど、ブラジャーにプラスして、どれだけ売
上を底上げできるかが注目される。
2. メンズインナーウェア市場概況
2011 年のメンズインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 105.4%の 2,730 億円と、3 年連
続の市場拡大となった。
2011 年は震災後の節電等もあり、クールビズ需要が再燃、メンズインナーウェア市場は大きく伸長した。
しかし、2012 年以降は、ここ数年市場を牽引してきた機能性インナーの量的拡大は、需要が一巡したた
め、そうそう期待できない。これまでメーカー各社は機能アップや価格設定等拡大戦略をとってきたが、今
後は定番品としてどう消費者に選ばれるかを軸に、戦略の見直しが必要な時期になっている。
3. レッグウェア市場概況
2011 年のレッグウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 100.8%の 6,200 億円と拡大した。
2008 年頃まで続いたレギンス、トレンカといったレッグファッション人気は、単価も高く、市場規模を大き
く拡大した。2009 年以降、減少トレンドだったが、2011 年はパンティストッキングが牽引し、微増となった。
パンティストッキングは、これまで外出時のマナーとして履かれることが多かったが、若い世代を中心に、
美脚やファッションのために着用されるようになり、注目を集めている。パンティストッキングの特徴を分か
りやすく打ち出し、それまでパンティストッキングを利用したことがない層の掘り起こしに成功している。
若い世代を中心に、レッグウェアがファッションの一部となっている。そうしたなか、これらをどのように提
案していくかが一層、重要になっている。
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2012 年 10 月 4 日
図 1. レディスインナー市場規模推移
単位:億円
9,000
7,670
7,500
7,580
7,400
7,250
6,820
6,500
6,595
6,720
6,700
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
(予測)
6,000
4,500
3,000
1,500
0
2004年
2005年
2006年
2007年
矢野経済研究所推計
注 1:小売金額ベース
注 2: (予測)は予測値
図 2. メンズインナー市場規模推移
単位:億円
3,500
3,000
2,680
2,740
2,690
2,580
2,500
2,540
2,590
2,730
2,650
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
(予測)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
矢野経済研究所推計
注 3:小売金額ベース
注 4: (予測)は予測値
図 3. レッグウェア市場規模推移
単位:億円
9,000
7,500
6,340
6,290
6,230
6,400
6,600
6,300
6,150
6,200
6,230
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
(予測)
6,000
4,500
3,000
1,500
0
矢野経済研究所推計
注 5:小売金額ベース
注 6: (予測)は予測値
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