生き方学習に関する研究 《研究主題》 夢をかなえる小学校からのキャリア教育 ―キャリア教育モデルプラン(小学校版)の実践― 《研究概要》 本研究は、平成 15 年度「夢を広げる新しい千葉市教育の創造」研究協議会の提言を受け、生き方学習 に関する研究としてキャリア教育を中核に据え、昨年度から進められている開発研究である。 昨年度は、キャリア教育の理念をとらえ意義・目的を明確にした上で、子どものキャリア形成を支 援するための千葉市独自のキャリア教育モデルプラン(小学校版)を作成した。 本年度は、授業実践を通し、モデルプランを教育現場で役立つものとなるように修正し、小学校に おけるキャリア教育の推進に役立つ単元レベルのプログラムを開発した。 4 研究の視点 1 研究の目的 Ⅰ キャリア教育の単元づくり 本研究は、千葉市の子ども一人一人が、将来に ・ キャリア教育の理念の共通理解(学識経験 夢をもち、生き方を定め、よりよく生きぬくため 者、キャリア教育推進者等の講話) の資質能力の育成をめざして行うものである。 ・ 全体計画と単元構成 2 主題設定の理由 Ⅱ 開発単元の実践 キャリア教育は、小学生から成人に至るまで、 各々の段階で進路・職業を選択し、その後の社会 ・ 学年複合単元の授業実践 生活に適応し、自己実現できるようにするための ・ 教科単元の授業実践 資質能力の形成を支援する総合的な教育活動を Ⅲ モデルプランの修正とまとめ 意味する。キャリア教育で育まれる資質能力が小 ・ モデルプランの修正 さい頃から身につけていくべきものであること ・ 成果と課題 5 研究計画 を考えると、今まで主に中学校・高等学校で行わ れてきた進路指導を包含する形でさらに小学校 Ⅰ―1 モデルプランにおける開発単元の選定 から取り組む必要がある 。 Ⅰ―2 具体的な単元構想 そこで、昨年度は一人一人の子どもの長い将来 Ⅱ―1 実践例(道徳 1,4 年) を見据えて、意図的・計画的にキャリア形成を支 Ⅱ―2 実践例(教科 2,3 年) 援するために、まず小学校版のモデルプランを作 Ⅱ―3 実践例(総合 4,5 年) 成し、全体像を示した。作成にあたっては、現在 Ⅲ―1 プランの修正(プログラム例作成) の教育活動を、キャリア教育の視点で見直し、人 Ⅲ―2 研究のまとめ(研究紀要等作成) 6 研究内容 間尊重の教育を基盤とする千葉市の教育理念を 実践にあたりモデルプランと共にキャリア教育 ふまえ、千葉市のモデルプランとして再構成した。 本年度は、授業実践を通しモデルプランが教育 で育む力の構造と生涯学習におけるキャリア教育 現場で役立つものとなるように修正をする。 特に、 の意義を明確にした(次頁【図 1】 【図 2】参照)。 キャリア教育で育む力は、発達課題として自己 単元レベルで具体的な活動内容を示し、実践に役 立つプログラムを開発する。 形成と関係形成にまとめることができる。そのめ 3 研究目標 ざす方向は自己形成による自律と関係形成による 小学校キャリア教育モデルプランをもとに、単 調和であり、これらは生涯を通して育まれるもの 元レベルの具体的な活動内容を検討し、実践を通 であるととらえる。自己形成、関係形成を育む内 し、プランをよりよいものにする。 容を発達段階で示すと【表1】になる。 9 【図 1】千葉市キャリア教育の構想 一人一人が、確かな職 業観・勤労観のもと、千 葉市民として、自分の人 生をよりよく切り拓く 夢をもち、 夢をかなえる子どもたち 「千葉市で学んでよかった」 「千葉市に住んでいてよかった」 めざす市民観 キャリア教育で育てる資質能力 生 き る 力 生命尊重意識 【発達課題】 関係形成 人間関係形成能力 情報活用能力 自他理解能力 コミュニケーション能力 将来設計能力 役割把握・認識能力 情報収集・探索・実践能力 自己形成 意思決定能力 計画実行能力 自己管理・選択能力 職業理解能力 課題解決能力 【図 2】生涯学習におけるキャリア形成 自己形成(縦軸) 成人 自律 自分を知り、 好きになり、自 信をもち、生き ることに前向き に進むために必 要な発達課題 高校(大学)生 揺れ・迷い 中学生 小学生 人と人、人と社 会、人と自然との つながりやかかわ りをつけるために 必要な発達課題 揺れ・迷い 赤ちゃん 幼児 調和 関係形成(横軸) 【表1】自己形成と関係形成を育む内容 発達段階 発達課題 自己形成 関係形成 小学校 中学校 自己および他者への積極 的関心の形成・発展 夢や希望、あこがれる自己 イメージの獲得 身の回りの仕事や環境へ の関心・意欲の向上 勤労を重んじ目標に向か って努力する態度の形成 肯定的自己理解と自己有用 感の獲得 進路計画の立案と暫定的選 択 興味関心に基づく職業観・ 勤労観の形成 生き方や進路に関する現実 的探索 10 高等学校 自己理解の深化と自己受容 将来設計の立案と社会的移 行の準備 選択基準としての職業観・勤 労観の確立 進路の現実的準備と試行的 参加 (4) 単元のねらいを明確にして、 学習活動を構成 Ⅰ キャリア教育の単元づくり する。 本研究においては、キャリア教育を「生き方学 習」の中核に据え、子ども一人一人が、人と人、 (5) 体験活動を組み入れる場合は、事前、事後指 自然や社会とのつながりやかかわりを大切にしな 導においてもキャリア教育の視点をもち学習 がら、自分を好きになり、生きることに前向きに 活動を構成する。 (6) なるための教育活動であるととらえている。この 子ども自身が自己の成長をとらえることが できる評価を工夫する。 理念でモデルプランが作成されているが、単元を つくるときにはモデルプランとあわせて、各学校 Ⅱ 実践例 における全体計画や学年、学級における年間計画 開発単元の実践概要は、 【表 2】のとおりである。 も重要となる。本年度は、研究協力員による授業 【表 2】平成 17 年度の実践 実践のため、同一校での実践ではないが、各々が 学年 子どもの発達課題をとらえて単元づくりを行った。 1年 各教科等 単元(テーマ)名等 道徳(学年複合) 生活・国語・学活 Ⅰ-1開発単元の選定 たいせつなわたし キャリア教育で育てる資質能力は、子どもたち *【生命尊重意識】 【人間関係形成能力】 の発達課題をふまえてとらえている。それらは大 2年 きく自己形成と関係形成の2つの視点をもち、開 発単元においては、同一学年内複数の教科領域の 国語 話したいな 聞き たいな (関連 生活科) 【人間関係形成能力】 単元・題材をキャリア教育のテーマで統合する形 で構成されることが多い。本研究ではこれを「学 3年 社会(学年複合) 国語・道徳 年複合単元」とよぶ。学年複合単元においては、 ぼうけん 発 見 まちたんけん 単元名をテーマ名とし、キャリア教育のねらいを 【情報活用能力】 端的に示すことにした。このほか、各教科等にお 【人間関係形成能力】 4年 いてその教科等の独自のねらいとともに、キャリ 道徳(学年複合) 保健体育・学活 個性があるから ア教育のねらいを含め単元開発する場合もある。 【人間関係形成能力】 以上は、同一学年における場合(横単元)であ 4年 る。このほか学年の枠を超えてキャリア教育のテ 総合 道徳 ーマでくくられるプログラム構成(縦単元)も考え 仲間っていいな 【人間関係形成能力】 られる(p15【表 3】 【表 4】参照) 。 5年 総合(学年複合) Ⅰ-2具体的な単元構想 国語・道徳・社会 実践においては、次の手順で単元構成をした。 見つけよう 今の 自分 未来の自分 (1) 育てるべき資質能力を明確にする。 【将来設計能力】 キャリア教育のねらい ・かけがえのない自分の存在 を知り、自分に寄せられて いる思いを感じる ・自分の好きなもの大切なも のをもつ ・会話や取材、交流のルール を身につける ・いろいろな立場の人の良さ に気づく ・友達と協力して学習に取り 組む ・いろいろな職業があること がわかる ・わからないことをいろいろ な方法で調べる ・インタビューやアンケート 調査ができる ・自分の成長を自覚する ・自分のよいところを知り、 それを生かそうとする ・いろいろな立場の人を理解 し、助け合う ・友達のよさを発見する ・仲間の大切さを知る ・外国の人々の生活に関心を もつ ・将来のことを考える大切さ がわかる ・集めた情報を整理し、将来 について前向きに考える 【意思決定能力】 (2) モデルプランをもとに教育計画全体の中で、 5年 総合(学年複合) 理科・道徳 キャリア教育に関連した題材や体験活動を抜 かがやく生命 き出す。 【生命尊重意識】 (3) 子どもの実態とキャリア形成のための発達 ・自他の生命を大切にする (自分の短所・長所に気づ く、異なる意見を理解しよ うとする、身のまわりの人 に感謝する、思いやりをも ち行動する) 課題をふまえ、学年複合単元、各教科等の単 *【生命尊重意識】は、単元においてキャリア形成を図るための 元・題材等を決める。 重点的な資質能力を示している 11 Ⅱ-1 実践例(道徳) *実践例の本時の展開は、指導案の形で示してある。 小学校 1 年 道徳 「たいせつなじぶん」3-(2) 資料 はじめてのプレゼント(自作) 1 単元の概要 道徳の時間を核として、自尊感情を育てる学年複合単元(全 27 時間) 〈道徳〉 (3 時間) 【生命尊重意識】 【人間関係形成能力】 テーマ 「おかあさんの なみだ」 4-(3) ・ 自分を支えている家族の存在を知り、感謝の心を もつ。 「たいせつな じぶん」 3-(2)<本時> ・ 自分の誕生を周囲の人々が待ち望み、生き方の願 いをこめて名前が贈られていることを知る。 「いのちは たからもの」 3-(2) ・ いのちが何ものにも代えられない宝物であること を感じ、力いっぱい生きることで輝かせようと考 えることができる。 たいせつなわたし 〈国語〉 (6 時間) 【人間関係形成能力】【生命尊重意識】 「ぼく、わたしの すきなことは」 ・ 自分のすきなこと、すきなものを伝えることがで きる。 「めいしで じこしょうかいしよう」 ・ 自分の得意なこと、すきなことを伝えることがで きる。 「おてがみを かこう」 ・ 自分の大切な人にあてて、目的を持って順序よく 書くことができる。 〈生活科〉 (15 時間) 【人間関係形成能力】 「あくしゅ大作戦」 ・ 学校の先生方に自分のことを知ってもらい、仲良 しになる。 「たんざくに ねがいを こめて」 ・ 自分が大きくなったらなりたいもの、できるよう になりたいことを選択する。 「名人を めざして」 ・ 自分のまわりで自分にいろいろなことを教えてく れる先生を探し、目標をもつ。 「わたしの じまん」 ・ 一年間で自分ができるようになったこと上手にな ったことを発表しあい互いの努力と成長を喜ぶ。 〈学級活動〉 (3 時間) 【人間関係形成能力】 「たのしい なつやすみ」 ・ できるようになりたいと願っていることへの取り 組みを考える。 「わたしは、だれでしょう」 ・ 自分のよさを知り、自分に自信をもつ。 「3組にいてくれてありがとう」 ・ 自分がかけがえのないクラスの一員として認めら れていることを知る。 2 本時 (1) 目標 ・ 名前には周囲の人々の願いがこめられていることを知る。 〔キャリア教育〕 ・ 多くの人に望まれ、支えられて生きていることを喜ぶ。 (2) 展開(15/27 ) 過程 学習活動と内容 支援(○)と評価(◎) 資料等 導 1 自分の名前のことで、からかわれたり、い ○経験と重ね合わせ、本時の内容に迫る。 入 やな思いをしたことについて発表する。 ○話を場面ごとに挿絵で表し、子どもが理解 2 資料の話を聞いて、気づいたことや、思っ しやすいように話を途中で切ってあたえ 挿絵 たことを発表する。 ていく。 (1)拓人君が泣きじゃくる場面まで ○自分の名前を悪くいわれて泣きじゃくる (2)お父さんの話を聞いてから 拓人君の気持ちに共感できるようにする。 展 ◎名前には、家の人の思いや願いがこめられ 手紙 開 ていることに気づく。 3 自分の名前にこめられた家の人の思いを ◎自分の名前にも、家の人の思いや願いがこ 知る。 められていることを知る。 ◎ 一人一人の名前には大切な意味や願いが 4 家の人に、手紙を書く。 あることを知り、多くの人に望まれ、支 ・素敵な名前をつけてくれてありがとう。 えられて生きていることを喜ぶ。 終 ・名前のような人になるようにがんばるね。 【自他の理解能力】 末 ・大事にしてくれてありがとう。 ○大切な自分として意識して、大きくなった らどうありたいか、何になりたいか考える 5 先生の話を聞く。 ようにしていく。 3 成果 ・ 保護者から子どもへの手紙を用意したことによ り、一人一人が自分の成長は大切に見守られ、多 くの人々の願いに支えられていることを感じるこ とができた。 ・ 複数の教科や領域等をキャリア教育の視点でつな ぐことで、1 年生なりにかけがえのない自分であ ることへの意識や、 「こうなりたい」という願いを もてるようになった。 12 4 課題 ・ 自分に向けられた思いを意識したり、自分のよ さを考えたりする学習を意図的に組むことで、1 年生なりに「これからこうしたい」という自分 の生き方について考える機会となった。 ・ 今後、自分づくりのカリキュラムとして、資質 能力の内容系列をとらえ指導する必要がある。 また、下学年での学習履歴を上学年につなぐ工 夫をしたい。 Ⅱ-2実践例(社会) 小学校3年 社会科 「ぼうけん 発見 まちたんけん」 1 単元の概要 社会科学習を核に、1,2年生活科とのつながりを意識した学年複合単元(全 31 時間) 〈国語科〉 (2 時間) 「お手紙を出そう」 ・交流する打瀬小3 年生に招待状を書 く。 ・気づいた違いをも とにお礼のお手紙 を書く。 【人間関係形成能力】 〈社会科〉 (28 時間) 【情報活用能力】【人間関係形成能力】 〈道徳〉 (1 時間) 「わたしのまち みんなのまち」 【将来設計能力】 ・自分たちのまちはどんなところか話し合い、学習内容に見通し 「みんなに支えられてい を持つ。 る私」 ・自分の住む地域を友だちに紹介する計画を立てる。 ・ 「心のノート」 ・学校のまわりの様子について話し合う。 P46~47 ・まちの様子のとらえから、たんけんしたい方面別にグループを ・ 感謝や礼儀につい 作り、たんけん計画を立てる。 て考える。 ・グループでたんけんコースや調査計画を確かめ合う。 ・学区たんけんをして地域の様子や特徴を観察・調査してくる。 ・学区たんけんの結果から、地域の様子や特徴をまとめる。 ・グループで発表の仕方を考え、準備を行う。 テーマ 「発表会」 ・・・<本時> ・発表会をもとに、千葉市の他の地域の特色やちがいをまとめる ぼうけん 発見 計画を立てる。 まちたんけん ・調べたことをもとに千葉市の紹介地図を作る。 ・作った地図をグループで紹介しあう。 2 本時 (1) 目標 ・自分たちの地域の特色を他校の児童を招いて情報交換し合うことで、地域によっていろいろな 仕事や土地利用、交通の様子にちがいがあることに気づくことができる。 〔キャリア教育〕 ・他校の友達と協力して、各々の地域で人々が働いているすばらしさに気づく。 (2) 展開(24~25/31)※2時間扱い 過程 導 入 展 開 終 末 学習活動と内容 1 本時の学習のめあてを確認する。T1 支援(○)と評価(◎) 資料等 計画表 おたがいの(打瀬小と本町小)地いきの様子やとくちょうをしょうかいしあおう! 2 打瀬小の3年生を迎える準備をする。T1 ○グループで協力しながら、お迎えの会に 取り組むように助言する。 3 お迎えの会をする。T1,T3 T2 は支援 ◎司会、アイテム係り、時計係りなど役割 分担の必要性がわかり、最後まで発表会 をすすめる。 ○お互いの発表を聞いて、疑問に思ったこ 4 交流会を行う。 とや気づいたこと、感想などを伝え合う (1)各会場にグループごとに案内する。 ように助言する。 (2)会場の使い方や発表の仕方、順番を確 ◎お互いの発表を聞いて、疑問や気づき、 認する。 感想などを自分なりの言葉で伝える。 (3)本町のまちを紹介する。T1~T3 (4)質問をしあったり感想を伝えたりする。 ◎ 地域によって色々な仕事や土地利用、交 通の様子に違いがあり、そのよさに気が (5)打瀬のまちを紹介してもらう。T1~T3 つく。 【情報収集・探索・実践能力】 (6)質問をしあったり感想を伝えたりする。 ◎自分のがんばりや、友だちのよさ、さら (7)お礼の言葉を聞く。 (打瀬小) に地域の違いに視点をおき、振り返る。 ※それぞれの発表会の会場で行う 3 成果 4 ・ 地域への関心を深め、地域の一員として「自己 ・ の生き方を考えていく能力」の素地作りに有効 であった。 ・ 社会科を核として一人一人が自分の考えをも ・ ち、グループで協力しながら学習を進めた。こ れをキャリア教育の視点で複数の教科を横断 的に再構成したことで、多様な活動の中で意図 的に情報活用・探索・実践能力の育成ができた。 13 パンフ 発 表 会 資料 マ ッ プ や資料 振り返 りカー ド 課題 生活科との学習内容のつながりを明確にし、キャ リア教育で育てたい力を発展的に関連付けるこ とが大切である。 3 年生のこの学習活動が次のどのような学習活動 を組むことで、子ども一人一人の職業観や勤労観 の育成につながるのか、全体の計画の中で示す必 要がある。 Ⅱ-3実践例(総合) 小学校5年 総合的な学習の時間 1 単元の概要 「見つけよう 今の自分 未来の自分」 13 総合的な学習を核として、将来に目を向ける学年複合単元(全 16時間) 〈道徳〉 (1 時間) 【人間関係形成能力】 「いいところ探し」 ・友達や自分の一番輝い ているところを見つけ よう。 〈総合〉 (9 時間) 【将来設計能力】【意思決定能力】 「見つけよう 今の自分」 ・自分の長所や特技を見つけ直そう。 「見つけよう 中学生の自分」・・・<本時> ・先輩方の話を聞き中学生の自分の姿について考 えてみよう。 「夢をかなえるために」 ・自分の将来や興味にあることがらについて調 べてまとめてみよう。 〈国語〉 (4 時間) 【将来設計能力】 「見つけよう 未来の自分」 ・今までの学習をもとに自分 の将来について作文を書く 〈社会〉 (2 時間) 【情報活用能力】 「生活と情報」 ・自分に必要な情報の集め 方について知ろう。 テーマ 見つけよう 今の自分 未来の自分 2 本時 (1) 目標 ・中学校の先輩方の話を、自分の少し先の未来と関連づけて一人一人が今しなければならないことがわかる。 ・先輩方から聞いた話をもとに自分の未来について前向きに考え、がんばっていこうという思いをもつ。 〔キャリア教育〕 (2) 展開(11~12/16)※2時間扱い 過程 導 入 展 開 終 末 学習活動と内容 1 全体で今日の学習のねらいを確認す る。 支援(○)と評価(◎) 資料等 ○中学生の先輩方9名を紹介し、それぞれ違 部活や学年、 うテーマについての話であることを伝え、 名前などが 多様な話を聞ける機会だということを再確 分かりやす いような表 認する。 2 各会場に分かれ、先輩方の話を聞く。 ○話の内容は、あらかじめ子どもたちに聞い 示札 てみたいことを質問しまとめておき、子ど ・部活について ・学習について ・生徒会活動 ・学校行事 ・職場体験 もたちの聞きたい内容と先輩たちの話がず れないようにする。 ※ 話(10 分)質問(5 分)×2 回 ○前半、後半二つの話はなるべくジャンルが 聞き取りワ 3 質問をする。 偏らないよう声かけをする。 ークシート ○「部活」 「学習」 「友人関係」 「将来の夢」な どジャンルを細かくしていきながら、質問 が考えやすいようにする。 ◎ 自分の未来と関連づけて、その子なりに今 4 今日の学習を振り返る。 やるべきことについて課題をもつ。 ・先輩方の話を聞いて感じたことや考 ○なるべく多くの子に発言の機会を与え、ま えたこと、自分の中学校での生活な た聞き取りやすい環境をつくるためにマイ どについて発表する。 クなどの準備をしておく。 ◎先輩方の話を聞いて前向きにがんばってい こうという気持ちをもつ。 【計画実行能力】 3 成果 ・ 実際に先輩方から中学校生活に関する話を聞 く機会をもてたことにより、「中学校では○○ 部に入ってがんばりたい」とか「入学するのが 楽しみだ」というような前向きな気持ちをもて た子が多かった。 ・ 将来の夢のように、漠然とした未来ではなく、 2・3年後の未来に焦点をしぼったことで、よ り現実的に少し先の未来の自分像についてイ メージをもつことができた。 4 課題 ・ 中学校との連携は打ち合わせを密にして、キ ャリア教育として何をねらいとし、何を中学 生に語ってもらいたいのか、十分に共通理解 をしておく必要がある。 ・ 年間を通して複数教科と関連させながら少し ずつ未来に目を向けさせるようにした。さら に中学校生活に興味をもち具体的な姿として イメージするために、単元構成は長い期間を 見通して工夫する必要がある。 14 7 千葉市モデルプラン ・夢の実現へ向け努力する ・価値あるものを選択する 実践をふまえ、昨年度のモデルプランに修正を 加えた。さらに学年枠を超えた縦単元のプログラ プログラムⅡ(関係形成を中心として) ムを参考例としてまとめた。 プログラムⅡは、発達課題の関係形成にかかわ プログラムⅠ(自己形成を中心として) る能力を育てることに重点を置き、発達段階をふ プログラムⅠは、発達課題の自己形成にかかわ まえ、1 年から 6 年までの縦単元を構成した。 る能力を育てることに重点を置き、発達段階をふ このプログラムには、千葉市の特色ある教育活 まえ、1 年から 6 年までの縦単元を構成した。特 動である農山村留学を組み入れ体験活動を重視し、 に、5 年「かがやく生命」の実践は「生命尊重意識」 キャリア教育として育成すべき能力を明確にした を育むことをねらいとして自己形成の小学校段階 ものである。 のまとめとして位置づけた。 【表 4】プログラムⅡ 【表 3】プログラムⅠ 〈テーマ 学ぶこと 働くこと 生きること〉 〈テーマ 学年 単元名 キャリア教育の視点からの目標 1,2 まちたんけん(生 ・身近で働く人の様子を知り、 自分発見〉 学年 単元名 キャリア教育の視点からの目標 1,2 たいせつなわた ・自分の好きなもの、大切にし 活他) たいものをもつ し(道徳他) 大きくなったぼ く・わたし(生活) 興味関心をもつ ・グループのみんなと協力して ・自分を支えている人に感謝 学習を進める し、明るく生活する ・かけがえのない自分の存在を 話したいな聞き ・交流のルールを知る たいな(国語) ・自分の思いや考えを順序よく 知り自分を大切にする 3,4 1 成人を祝う 2 ・お世話になった人に感謝する 家族、地域の方へ感謝し、将 (国語他) 3,4 来に夢や希望をもつ 5,6 伝える ・10 歳までの成長を振り返り、 みんなちがって ・人それぞれの個性について理 みんないい(道徳 解を深め、自分のよさを生か 他) そうとする ・働く人の様子を観察し、いろ ちたんけん(社会 いろな職業があることを知 他) る ・自分の生活を支えているまわ 自分発見・友達発 ・友達の良さや頑張りを認める 見・できることひ ・自分の長所を伸ばす ろがれ(総合) ・自信をもつ 12 才のハローワ ・いろいろな職業について情報 りの人に感謝する ・自分の考えをわかりやすく表 し伝える を集める ーク(総合) ぼうけん発見ま ・自分なりに興味のある職業に 仲間っていいな ・思いやりのある言動をする (総合他) ・仲間のいる大切さに気づく ついて、ライフプランに結び つけ考える 見つけよう の自分 今 未来の 自分(総合) 5,6 ・自分に関する情報を集め整理 合他) 縦割り活動(特) ・異年齢集団の活動に進んで参 まちビジョン(総 加し、役割と責任を果たす する(キャリアファイル) ・自分の将来について大まかな 計画を持つ(ライフプラン) かがやく生命(総 ・役割に気づき協力し合う ・生命がかけがえのないことを 知り、自他の生命を尊重する 15 合) ・まちづくりの構想をもつ 農山村留学(関連 ・体験学習を通して、その子な 事業) りの職業観・勤労観をもつ *太字は今年度実践したもの 8 研究のまとめ プランを示し、実際にキャリア教育に取り組む上 (1) 小学校からのキャリア教育推進へ向けて 実践授業で取りあげられた学習内容は、従来か での支援となるように工夫したい。その際、現在 ら小学校で実践されてきた各教科等の学習である。 行われている様々な体験活動を見直し、キャリア それを、キャリア教育の視点から再整理し、関連 教育として取り組めるものについては、活動の目 を図り単元構成した。その中心を貫くキャリア教 的を明確にした豊かな体験活動となるようにカリ 育のテーマを明確にしたことで、指導者はもちろ キュラムの組み方を工夫する。特に、体験活動の ん子ども自身も学ぶ意味や価値をとらえ、生き方 事前・事後の活動を充実させることが大切であり、 を探る学習を意識することができた。さらに、こ 長い期間でカリキュラムを構築する必要がある。 れを各学校でのキャリア教育推進に役立てるため (3) 中学校へつなぐ に、一つ一つの実践をどのように評価し、教育活 2 年間の研究で小学校におけるキャリア教育の 動全体の中でどのように結びつけるのかを示す必 モデルプランを作成した。今後、現在の中学校に 要がある。 おける進路指導の実態をふまえ、小学校における 一方、内容面から学年内で各教科の関連を図り キャリア教育の学びがどのように中学校へつなが テーマをつなぐ「横単元」のプログラムと、学年枠 るのかを明確にし、小中連続した教育活動となる を超えてキャリア教育のテーマをとらえ単元構成 ように、中学校版モデルプラン等を作成する必要 する「縦単元」のプログラム開発を進めたい。 がある。 また生涯学習におけるキャリア形成をめざして、 (2) キャリア形成を図るカリキュラムの工夫 小学校における個々の学びと成長の学習履歴を中 学校全体で取り組むためには、全体計画等の各 学校にもつながるように工夫していきたい。 カリキュラムが必要となる。今後の研究でモデル 【研究組織】 ○通年講師 千葉大学教育学部教授 上杉賢士 ○研究協力員 千葉市立本町小学校 教諭 石井義史 千葉市立土気南小学校 教諭 小林純子 千葉市立柏台小学校 教諭 大川智子 千葉市立打瀬小学校 教諭 平林かおる 千葉市立真砂第三小学校 教諭 秋山正孝 千葉市立海浜打瀬小学校 教諭 三輪明子 千葉市立真砂第四小学校 教諭 尾高正浩 千葉市立幕張本郷中学校 教諭 佐々木敬朗 ○所内担当 教育研究部門 林 廣明 古屋直樹 渡邉博典 反町京子(担当) 【参考文献等】 ・ 日本進路指導協会『進路指導』2004・4~2004・7 ・ 文部科学省『キャリア教育に関する総合的調査研究協力者会議』報告書 2004・1・28 ・ 国立教育政策研究所生徒指導研究センター『児童生徒の職業観・勤労観を育む教育の推進について』 2002・12・21 ・ 独立行政法人教員研修センター「平成 17 年度キャリア教育を推進するための指導者の養成を目的 とした研修資料」2006 千葉市教育センター 研究紀要第 14号 〇テ ー マ: 「生き方学習」に関する研究 〇研究対象:小学校、中学校 〇研究領域:生き方教育 〇分類番号:生き方教育 K6-01 〇研究内容キーワード:夢を広げる新しい千葉市教育の創造、生き方学習、キャリア教育、キャリア 教育モデルプラン 16 千葉市キャリア教育モデルプラン(小学校版) キャリア発達を促すために育成することが期待される具体的な能力・態度と関連する教科・領域の活動例 領域 能力 人 間 関 係 形 成 能 力 情 報 活 用 能 力 1、2年 ◆ ◎自分の好き(嫌い)なことをいえ 自 る 「国語」―ぼく・わたしのすきなもの 他 「生活」―ともだちたくさんほしい の な 理 ◎お世話になった人に感謝する 解 「特活」―楽しい給食 能 「道徳」―2-(4) 日頃世話になって いる人に感謝する 力 「生活」―つくって出そう年賀状 今のわたし これからのわたし ◆ ◎返事、挨拶をする コ 「道徳」―2-(1)気持ちのよい挨拶言 葉遣いを心掛ける ミ ◎「ありがとう」「ごめんなさい」 ュ がいえる ニ 日常生活の中で(道徳、特活等) ケ 「特活」―6年生ありがとうの会 | ◎自分の考えをみんなの前で話す 「国語」―話したいな、聞きたいな シ おもちゃ発表会 ョ ◎友達との仲良く遊び、学び助け合 ン う 能 「生活」―あそびにいこう 力 「道徳」―2-(3)友達と仲良く助け合 う 「特活」―1年生になって 楽しい ○○休み 「図工」―クラスのみんな 「体育」―鬼遊び 「音楽」―みんなであわせよう ◎身近な人々の生活に関心をもち、 積極的に関わる 「道徳」―4-(3)先生を敬愛し学校の 人々に親しんで学級や学校の生活 を楽しくする 4-(4)郷土の文化や生活に親しみ愛 着をもつ 「生活」―がっこうたんけん・町たん けん(あくしゅ大作戦) 「国語」-めいしでじこしょうかい ◆ ◎身近で働く人々の様子がわかり、 情 興味・関心をもつ 報 「生活」―大きくなあれ、学校探検 まちたんけん 収 集 ◎必要なことを集める ・ 「生活」―かってみたいな 探 「国語」―さけが大きくなるまで いきもの図かんを作ろう 索 ・ 実 践 能 力 ◆ ◎係や当番の活動に取り組み、その 大切さを知る 職 「生活」―まちたんけん 業 「特活」―掃除の仕方、みんなの係 理 ◎身近な仕事に興味をもつ 解 「生活」―まちたんけん 能 力 3、4年 ◎自分のよいところを見つける 「特活」―自己紹介 ◎自分の生活を支えている身の回りの人 に感謝する 「道徳」-2-(1)礼儀の大切さを知り、誰に 対しても真心をもって接する 2-(4)生活を支えている人々や高齢者に 尊敬と感謝の気持ちをもつ 4-(4)先生や学校の人々を敬愛し、みんな で協力しあって楽しい学級を作る 5、6年 ◎自分の長所、短所に気づく 「道徳」―1-(6)自分の特長を知って短所をあらため 長所を伸ばす ◎自分の良さをのばす方策を考える 「総合」―自分発見・友達発見(○○名人、○○博士) ◎話し合いなどに積極的に参加し、自分と異なる意 見も理解しようとする 「特活」―学級会(日常生活の諸問題) 「道徳」-2-(4)謙虚な気持ちをもち、広い心で自分 と異なる意見や立場を大切にする ◎自分の意見や気持ちをわかりやすく表 現する 「国語」―発表しよう ポスターセッショ ン 話し合い 「総合」―課題研究の発表 ◎友達の気持ちを考え理解しようとする 「特活」―学級会での話し合い活動 ◎友達と協力して、学習や活動に取り組 む 「総合」他全、特に体験学習等 ◎友達のよいところを見つけ、励まし合 ったり、助け合ったりする。 「道徳」―2-(3)友達と互いに理解し、信頼 し、助け合う 「音楽」―友達いっぱい、みんなで合わせ て 「体育」―ゲーム、表現 ◎外国の人々の生活に関心をもつ 「総合」―外国の文化(世界の○○―居・ 食・住など) (仲間っていいな) 「道徳」―4-(5)郷土の文化と伝統を大切 にし、郷土を愛する心をもつ 4-(6)我が国の文化と伝統に親しみ、国を 愛する心をもつと共に、外国の人々や文 化に関心をもつ ◎思いやりの気持ちをもち、相手の立場に立って考 え、行動しようとする 「道徳」―2-(2)誰に対しても思いやりの心をもち 相手の立場に立って親切にする ◎異年齢集団の活動に進んで参加し、役割と責任を 果たそうとする 「特活」―たてわり活動、委員会活動、校外体験学習 小中連携による学習活動(ボランティア活動、合同 ○○祭、○○練習等) 「道徳」―4-(1)身近な集団に進んで参加し、自分の 役割を自覚し、協力して主体的に責任を果たす ◎互いに協力し、助け合う 「道徳」―2-(3)互いに信頼し、学び合って友情を深 め、男女仲良く協力し助け合う 4-(6)先生や学校の人々へ敬愛を深め、みんなで協 力しあいよりよい校風をつくる 「音楽」―ひびけハーモニー、明るい声で 「体育」―ゲーム、表現 移動教室・農山村留学 ◎異文化交流を通し、異国の文化に親しむと同時 に、我が国の文化と伝統を大切にする 「道徳」―4-(7)郷土や我が国の文化と伝統を大切 にし、先人の努力を知り、郷土や国を愛する心を もつ 4-(8)外国の人々や文化を大切にする心をもち、日 本人としての自覚をもって世界の人々と親善につ とめる 「総合」―英語活動 国際理解的課題 「社会」―世界の中の日本 ◎いろいろな職業があることがわかる 「社会」―わたしたちのくらしと商店街、 パン工場で働く人々、にんじん作りで働 く人々(わたしのまちみんなのまち) 「社会」―安全を守る工夫 ◎わからないことをいろいろな方法(本、 IT、アンケート、インタビュー、実地 踏査など)で調べ、正確な情報の収集 ができる 「総合」―インタビュー、アンケート調査 および図書、IT による情報収集活動(課 題追究) ◎身近な産業・職業の様子やその変化がわかる 「社会」―わたしたちの生活と食量生産、工業生産、 生活と情報 ◎必要な情報を適切な手段で探すことができる 総合、社会等―調べ活動 ◎目的意図に応じて、集めた情報を再構築し、効果 的に伝える 「総合」―プレゼンテーション活動 「国語」―調べたことをまとめよう 「算数」―図・表に表したり、データを読んだりする ◎係や当番活動に積極的に関わる 「特活」―係りの仕事 ◎係・委員会活動の大切さを知り、積極的に関わる 「特活」―学級会(係の仕事)、児童会活動 ◎施設・職場見学を通し、働くことの大切さと苦労 がわかる 「総合」―わが町ウオッチング ◎学んだり、体験したりしたことと、生活や職業と の関連を考える 「総合」―全般 「道徳」―4-(4)働くことの意義を理解し、社会に奉 仕する喜びを知って公私のために役に立つことを する ◎働くことの楽しさを知る 「道徳」―4-(2)働くことの大切さを知り 進んで働く ◎身近な生活を支える人々の仕事を理解 する 「社会」―市の仕事、工場、農業、消防、警 察 17 将 来 設 計 能 ◎互いの役割や役割分担の必要性が分か る 「道徳」―4-(3)父母、祖父母を敬愛し、家 族みんなで協力しあって楽しい家庭をつ くる ◎日常の生活や学習と将来の生き方との 関係に気づく *様々な「体験活動」を通して ◎社会生活にはいろいろな役割があることやその 大切さが分かる 「家庭」―楽しいひと時、近隣の人々との生活を考え る、これからの家庭生活と社会 「理科」―人の生活と自然環境 「道徳」―1-(3)自由を大切にし、規律ある行動をす る 4-(5)父母、祖父母を敬愛し、家族の幸せを求めて、 進んで役に立つことをする。 ◎仕事における役割の関連性や変化に気づく 「家庭」―わたしと家庭生活 ◎将来の夢や希望をもつ 「道徳」―1-(5)正直に明るい心で元気よ く生活する ◎計画をたてることの必要性に気づき、 作業の手順が分かる * 「総合」他全 「算数」-見積もりや見通しの力を生かす 各教科学習 ◎学習等の計画を立てる * 「総合」他全 ◎将来のことを考えることの大切さが分かる 「道徳」―1-(5)真理を大切にして進んで新しいもの を求め工夫して生活をより良くする 「総合」-見つけよう今の自分未来の自分 ◎あこがれとする職業をもち、今、しなければなら ないことを考える 「道徳」―1-(2)より高い目標を立て、希望と勇気を もってくじけないで努力する ◆ ◎自分の好きなもの、大切なものを 自 もつ 「特活」―がんばっているね 己 ◎して良いことと悪いことがある 管 ことが分かる 理 「道徳」―1-(3)良いことと悪いこと ・ の区別をし、よいと思うことを進ん 選 で行う ◎必要に応じてがまんができる 択 「道徳」―1-(1)健康や安全に気を付 能 けものや金銭を大切にし、身の回 力 りを整えわがままをしないで規則 正しい生活をする 「特活」―学級活動「安全」 「規則正 しい生活」 「小遣いの使い方」など 「体育」―健康・安全に留意して運動 をする ◎自分のやりたいこと、よいと思うこと などを考え、進んで取り組む 「総合」―課題設定(自分にとって必要な 課題をとらえる) ◎してはいけないことが分かり、自制す る 「道徳」―1-(2)よく考えて行動し、あやま ちは素直に改める 1-(4)正しいと思うことは勇気をもって 行う ◎場面や状況に応じ、自分のとるべき行 動を考える 「道徳」―1-(1)自分でできることは自分 でやり、節度ある生活をする 「特活」―「食育に関すること」 「体育」―保健「健康の大切さ」 「算数」―「四則計算」(数の感覚を伸ばす) ◎係活動などで自分がやりたい係、やれそうな係を 選ぶ 「特活」―学級会 ◎教師や保護者に自分の悩みや葛藤を話す *全教育活動 ◎自分にとって価値あるものを選択する 「総合(家庭)」―課題設定や追究場面で(例「カレー 粉の探究」 ) ◎場面や状況に応じ、適切な行動ができる 「道徳」―1-(1)生活を振り返り、節度を守り節制に 心掛ける 「体育」―保健「けがや病気」「食育に関すること」 「家庭」―「私と家庭生活」 「生活時間や買い物の工 夫」 「これからの家庭生活と社会」 「算数」―「割合・百分率」(計算の意味と法則を活用 する) ◆ ◎自分のことは自分で行おうとす 課 る 「特活」―1(2)年生になって 題 「生活」―たくさんできるようにな 解 ったね 決 たのしくあそぼう 能 「体育」―水あそび ◎自分の仕事に対して責任を感じ、最後 までやり通そうとする 「特活」―3(4)年生になって 「道徳」―1-(3)自分でやろうと決めたこ とはねばり強くやり遂げる ◎自分の力で課題を解決しようと努力す る * 「総合」他全教育活動 ◎生活や学習上の課題を見つけ、自分の力で解決し ようとする *全教育活動 「特活」―5(6)年生になって ◎将来の夢や希望をもち実現を目ざして努力しよ うとする 「道徳」―1-(2) より高い目標を立て、希望と勇気を 持ってくじけないで努力する 「国語」―みすずさがしの旅 「総合」-見つけよう今の自分未来の自分 ◎生命の尊さを感じる 「道徳」―2-(2)相手のことを思いやり親 切にする 3-(2)生命の尊さを感じ取り、生命あるも のを大切にする 「国語」―読書単元「わすれられないおく りもの」 「一つの花」等 「社会」―人々の安全を守る工夫 ◎気高さを感じる 「道徳」―3-(3)美しいものや気高いもの に感動する心をもつ 「図工」―教科書美術館 ◎自然を大切にする 「道徳」―3-(1)自然のすばらしさや不思 議さに感動し、自然や動植物を大切にす る 「理科」―生物とその環境 ◎自他の生命を大切にする 「道徳」―3-(2)生命がかけがえのないものである ことを知り自他の生命を尊重する 「国語」―読書単元「大造じいさんとがん」 「川 とノリオ」等 「社会」―世界の中の日本、平和な国際社会の実現 「総合」―ぼくらはみんな生きている 移動教室・農山村留学 ◎畏敬の念をもつ 「道徳」―3-(3)美しいものに感動する心や人間の力 を超えたものに対する畏敬の念をもつ 「図工」―教科書美術館 ◎自然を大切にし、環境を守る 「道徳」―3-(1)自然の偉大さを知り、自然環境を大 切にする 「理科」―生物とその環境 ◆ 役 割 把 握 ・ 認 識 能 力 ◎家の手伝いや割り当てられた仕 事・役割の必要性が分かる 「道徳」―4-(2)父母祖、父母を敬愛 し、進んで家の手伝いなどをして家 族の役に立つ喜びを知る 1-(2)自分でやらなくてはならない ことはしっかり行う 力 ◆ ◎作業の準備や片づけをする 計 「生活」―収穫祭 画 ◎決められた時間や約束を守ろう 実 とする 行 「道徳」―4-(1)みんなが使うもの 能 を大切にし、約束や決まりを守る 力 「特活」―規則正しい生活 今年の 抱負 意 思 決 定 能 力 力 ◆生命尊重意識 ◎明るく楽しく生活する 「道徳」―1-(4)嘘やごまかしをしな いで素直にのびのびと生活する 2-(2)身近にいる幼い人高齢者に温 かい心で接し親切にする 3-(2)生きることを喜び、生命を大 切にする心をもつ(たいせつなじぶ ん) 3-(3)美しいものにふれ、すがすが しい心をもつ 「国語」―読書単元「おてがみ」等 「音楽」―みんななかよし、みんなで あわせて 「体育」―ボールけりゲーム ◎自然に親しむ 「道徳」―3-(1)身近な自然に親しみ 動植物に優しい心で接する 「生活」―おおきくなあれ かってみたいな 「図工」―土ってきもちいい 18 (平成 17 年度修正版)
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