第 6 学年 キャリア教育展開計画(総合的な学習の時間) 千葉市立柏台小学校 指導者 渡邉 美香 若松 諭 1 テーマ名 見つけよう!夢・あこがれ・未来の自分 2 テーマについて 子どもの実態 教師の思いや願い 62 名中 ・なりたい職業がある。(56 名) ・いろいろなりたい職業はあるけれど、仕事の内 漫画家・ダンサー・医師・保育士・美容師・ 容はぼんやりとしたイメージしかない子が多 野球選手・パティシエ・図書館司書・サッカー い。どんな仕事かイメージをつかませ、将来へ 選手 の夢や希望持たせたい。 …など 48 種類の職業 ・なりたい職業がまだみつからない。(6 名) ・6 年生としての自分を見つめ直し、夢に向かっ ・90%以上の児童が将来の夢や希望を持っている。 て、今の自分にできることに気づかせたい。 ・自分の気持ちや考えを表現することが苦手な児童 ・自分の思いを相手に伝えたり、相手を受け止め たりすることができるようにしたい。 が多い。 教科等の特性とキャリア教育の視点 総合的な学習の時間の目標は(1)課題解決能力の育成、 (2)自己の生き方を考えることができるよ うにすること、 (3)学習と生活との関連付けであるが、特に自己の生き方を考えることは、仕事との関 連を図ることが必要であり、本テーマ「見つけよう!夢・あこがれ・未来の自分」で、自分を見つめ直 し、興味のある職業について調べ、自分の夢・将来の姿を考えることによって、情報活用能力・将来設 計能力を育むことができると考える。 テーマ <見つけよう!夢・あこがれ・未来の自分> テーマとしての価値 今日、社会では、学ぶ目的や働く意義が見出せない若者のフリーター・ニートの増加が問題になって いる。小学生の中では、自分の進んでいく道筋や行き先について、自分なりの見通しをもてないことが 学習意欲の減退につながったり、問題行動の引き金になったりしているとも考えられる。また、漫然と した不安から,自分の中に持っているよさを十分に発揮することができずにいる児童も見られる。小学 校卒業の時期を迎え、将来の夢や希望を持ち、自分の生き方を考えることは大切である。 そこで、身の回りの人や自分のあこがれる職業・特技を持った人々の生き方から、仕事や働くことの 大切さを理解し、将来の夢や希望を明らかにし、自らの力で自分に合った仕事を見つけていく力や望ま しい職業観・勤労観を身につけさせることができると考える。 3 単元の位置 総合的な学習の時間 社会 第5学年 道徳 テーマ「12歳のハローワーク」 夢を追って ○自分の好きなこと・すきなもの探しを ・わたしたちの生活 通し、自分を見つめ直し、自分の向い と食糧生産 ている仕事・やりたい仕事について話 ・働くことの意義を理解 ・わたしたちの生活 し合う。 し、社会に奉仕する喜び と工業生産 -本田宗一郎- ○キャリアアドバイザーの方々に話を聞 ・わたしたちの生活 を知って、公共のために く。 役立つことをしようと と情報 ○仕事調べ・情報交換。 第6学年 ○職場に行ったり、キャリアアドバイザ 4-(4)勤労・奉仕 ・わたしたちの生活 ーの方に来校したりしてもらい、仕事 心のノートとの関連 と政治 体験をしたり、実際に話を聞いたりす 「働くってどういうこ る。 と?」①② する態度を養う。 ○仕事ガイドを作る ○夢のマイゴールを作り、 それをもとに、 自分の将来の夢について話し合う。 4 本単元のねらい 本単元での各領域の目標 《総合的な学習の時間》 見つけよう! 夢・あこがれ・未来の自分 キャリア教育の視点からの目標 <人間関係形成能力> ○話し合いなどに積極的に参加し、自分と異なる意見も理 解しようとする。 【関心・意欲・態度】 ○いろいろな職業に関心を持ち、さら にその仕事について調べたり、体験 【自他の理解能力】 ○思いやりの気持ちを持ち、相手の立場に立って行動しよ うとする。 したりしようとする。 ○職業について調べたことや、自分の 【コミュニケーション能力】 <情報活用能力> 将来についての夢を進んで表現しよ ○身近な産業・職業の変化の様子がわかる。 うとする。 ○必要な情報を適切な手段で探すことができる。 ○目的意図に応じて、集めた情報を再構築し、効果的に伝 【思考・判断】 える。 ○友達の考えや意見を認める。 【情報収集・探索・実践能力】 ○夢や希望を持ち、職業と結びつけて ○施設・職場見学を通し、働くことの大切さと苦労がわか 自分の生き方について考える。 る。 【職業理解能力】 【技能・表現】 <将来設計能力> ○自分の調べたい職業について、いろい ○将来のことを考えることの大切さがわかる。 ろな方法で調べることができる。 ○憧れとする職業を持ち、今、しなければならないことを考 える。 ○自分が調べたり体験したりしたこと をわかりやすく発表したり、ガイドブ 【計画実行能力】 ックにまとめたりすることができる。 <意思決定能力> 【知識・理解】 ○場面や状況に応じ、適切な行動ができる。 ○いろいろな職業について、その内容や 苦労・よさを理解する。 【自己管理・選択能力】 ○生活や学習上の課題を見つけ、自分の力で解決しようとす る。 ○将来の夢や希望をもち実現をめざして努力しようとする。 【課題解決能力】 5 単元計画(総時数 20 時間) 過 領 学習活動 支 援 程 域 キャリア教育で 評価 育む力 ス 総 ○自分のすきなこ ・ワークシートに記入してい ◎意思決定能力 ワーク テ 合 と・すきなもの探 きながら、自分の適性や職 課題を見つけ、自分 シート ッ 的 しなどをし、自分 業への意識を見つめ直すよ の力で解決しようとす プ な の真の興味を発 うにする。 る。(課題解決能力) 1 学 見したり、自分の ・ワークシートや自分のやり ◎人間関係形成能力 自 習 特性を見つめ直 たい仕事などについて、自 自分の意見や気持ち 分 の したりして、職業 分の考えを話しやすいよう をわかりやすく表現す を 時 の適性などを考 に小グループでのフリート る。(コミュニケーション能力) 見 間 える。 ーキングをさせる。 つ 4 め 話し合いに積極的に 参加し、自分と異なる ○自分の適性とや ・お互いの考えを尊重すると 意見も理解しようとす な りたい仕事を結 同時に、話している友達へ お びつけて、グルー のアドバイスや気づいたこ ◎将来設計能力 そ プに分かれて、フ とやアドバイスなど考えさ う リートーキング せる。 する る。(自他の理解能力) 将来のことを考える 大切さがわかる。 (計画実行能力) 行動観察 ポート フォリオ ス 総 テ 合 ○キャリアアド ・ キ ャ リ ア ア ド バ イ ザ ー ◎情報活用能力 行動観察 ッ 的 バイザーの話 に来ていただき、仕事の プ な (仕事の内 内容・仕事への思い・生 ーのお話を聞き、働くこ ポート 2 学 容・思い・生き き方などについてお話 との大切さや苦労がわ 仕 習 方など)を聞 をいただき、仕事への興 かる。 (職業理解能力) 事 の く。 味・関心を高めたり、課 ◎将来設計能力 調 時 題意識を持ったりでき べ 間 ○情報交換をする るようにする。 し 7 ○仕事調べをす キャリアアドバイザ フォリオ 将来のことを考える大切 (計画実行能力) さがわかる。 ・子どもたち一人一人の思い ◎意思決定能力 よ る。インターネッ を生かし、調べ活動ができ 課題を見つけ、自分の う ト・インタビュ るように、情報の準備や活 力で解決しようとする。 ー・本・新聞など 用の助言をする。 (課題解決能力) ス 総 ○ 仕 事 調 べ し た ・仕事調べをしてきたことを、 ◎人間関係形成能力 行動観察 テ 合 ことをガイド ①どんな仕事か ッ 的 ブックにまと ②現在の様子く方法 をわかりやすく表現す プ な める。 ③その仕事につく方法 る。(コミュニケーション能力) ブック 3 学 ④社会でどんな役に立って 自分の意見や気持ち ガイド 話し合いに積極的 ま 習 いるか に参加し、自分と異な ポート と の ⑤やりがい る意見も理解しようと フォリオ め 時 ⑥大変なこと する。 (自他の理解能力) よ 間 また仕事調べをして、 う 5 ⑦自分の考えたこと・思い 課題を見つけ、自分 などを観点にまとめさせ の力で解決しようとす る。 る。(課題解決能力) ◎意思決定能力 ス 総 ○ ド リ ー ム マ ッ ・仕事ガイドブックをもとに、 ◎人間関係形成能力 テ 合 プ作る。 模造紙半分の大きさ 1 枚に 行動観察 自分の意見や気持ち ッ 的 ○発表する。 自分の夢(ドリームマップ) をわかりやすく表現す ド リ ー プ な をまとめさせる。 る。(コミュニケーション能力) ム マ ッ 4 学 ・調べたことだけでなく、自 夢 習 分の将来への夢や希望・思 参加し、自分と異なる意 を の いが伝わるように発表させ 見理解しようとする。 ポート 伝 時 る。 (自他の理解能力) フォリオ え 間 よ 4 う 話し合いに積極的に プ ◎意思決定能力 将来の夢や希望を持ち、 実現をめざして努力しよ うとする。(課題解決能力) 6 本時の学習 (1)本時の目標(○…教科のねらい ◎…キャリア教育のねらい) ○ いろいろな職業に関心を持ち、職業について調べたり、体験したりしたいと考える。 ◎ キャリアアドバイザーのお話を聞き、仕事の内容、大切さや苦労がわかる。 (2)展開(5/20) 過程 導 入 支援(○)と評価(☆) 活動内容 資料 1.今日の課題をつかむ。 キャリアアドバイザーの方のお話を聞き、自分のめあてをつかもう。 2.キャリアアドバイザーの方をお ○小グループに別れ、コミュニケーションをと りやすいようにする。 迎えする。 ○ライター・塾経営者・大工・元ツ ○それぞれの先生方に聞きたいことをメモさ アーコンダクター・保育士・画家 せておき、主体的に参加できるようにする。 ・カメラマン・図書館司書・栄養 士 展 開 3.キャリアアドバイザーの方に質 ○取材メモをもとに、自分の聞きたいことを進 んで質問するようにする。 問をする。 取材メモ ○10分ずつ移動して、キャリアアドバイザーの ○その職業の仕事の内容 お話を聞くことができるようにする。 ○職業に就いた理由 ○話を聞くことに主眼を置き、メモは簡潔に取 ○楽しいこと・やりがい るように助言する。 ○どんな役に立っているか ☆いろいろな職業に関心を持ち、これからさら ○大変なこと・苦労 ○その職業に就くために必要なこ に職業について調べたり、体験したりしたい と考える。 と …など キャリアアドバイザーのお話を聞き、 仕事の内容、大切さや苦労がわかる。 終 4.お話を聞いてわかったこと、感 【職業理解能力】 じたことを振り返る。 ○ 質問してわかったこと、新たな気づき、興 ポート - 5 味・関心などについて発表し合い、これか フォリオ -末 らの学習のめあてを持てるようにする。 5.キャリアアドバイザーの方にお 礼の気持ちを表し、見送る。
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