平成２５年５月３０日市立柏高等学校保健室風薫る五月とは言え，はっきりしない天気の日や夏のように暑い日があるなど天候が不順で体調を崩した人も多いのではないでしょうか？大事な大会が控えている部活動もあると思います。体調管理をしっかりと行って，ベストコンディションを維持してください。世界禁煙デーが制定されたのは 1988 年。今年で 25 回目を迎えます。今年のテーマは「Ban tobacco advertising, promotion and sponsorship」(たばこ広告の促進・後援の禁止)となっていますが、日本では独自に「たばこによる健康被害を正しく理解しよう」というテーマをたて、禁煙や受動喫煙防止に力を入れています。タバコは法律で未成年者の喫煙を禁止していたり，吸う人自身の体に悪いだけでなく，周りの人にも影響を与えます。中・高校生が喫煙をするきっかけの多くは，好奇心や友人からのすすめと言われています。タバコには，たくさんのデメリットがあることをきちんと理解し，友人から勧められても断る勇気を持ちましょう。体に悪影響を及ぼすタバコタバコの煙には有害物質が200種類以上，発がん性物質が40種類以上含まれています。タバコを吸うと数多くの病気にかかるリスクが高まり，喫煙者は，タバコを吸わない人に比べ10年ほど寿命が短くなるといわれています。煙に含まれる有害物質や，喫煙による病気にはどんなものがあるのでしょうか。煙に含まれる主な有害物質ニコチン一酸化炭素タールタバコのヤニと呼ばれ・血管収縮→血液の流れが悪くなる・血管を傷つける →血管の老化＆全身の老化促進タバコの煙に含まれている一酸化炭素は，血液中のヘモグロビンと強く喫煙による健康障害で最も大きいものの結びつくため，酸素の運一つが，ニコチン依存症に陥ることです。搬が阻害され，慢性的なニコチンはアルコールに比べると強い依存酸素欠乏を引き起こしま性があり，その強さはヘロインやコカインす。そのため脳の働きがと同程度と見られています。悪くなったり，運動能力また，未成年は脳が発育段階にあるので影が低下したりします。ま響を受けやすく，タバコを吸い出すとすぐた，動脈硬化を促進しまに依存症になる事がわかっています。す。ているもので，黒くドロドロとした物質です。歯や肺が黒くなるのはこのタールが付着するためです。ベンツピレンなどの発がん性物質が数多く含まれています。タバコを吸うことで肺がんをはじめ，のどや食道などの各種がん，呼吸器疾患，循環器疾患，心疾患，脳卒中，動脈硬化などさまざまな病気にかかり，死亡するリスクが高まります。タバコを１本吸うごとに，寿命が５分30秒短くなると試算されており，「喫煙はゆっくりとした自殺だ」ともいわれています。喉こう頭がん肺ガン慢性気管支炎咽頭ガン口腔ガン肺気腫脳卒中食道ガン歯周病胃ガン肝臓ガン動脈硬化大動脈瘤すい臓ガン心筋梗塞膀胱ガン・・・・・・・・・・・・・・１0代からの喫煙の影響・・・・・・・・・・・・・・・ほかにもこんな影響が・・・成長が妨げられる・運動能力が落ちる・集中力が低下し，・歯が汚れる・口臭・肌が荒れる・肺の病気になる・心臓の病気になる・若いうちにガンになりやすい・胃の病気になるなど成績がさがる・・・・・・・・・・・タバコの誘いを断ろう・・・・・・・・・・・タバコを吸っている人は，ニコチン依存症になってやめたくてもやめられない状態になります。もし，タバコを勧めてくる人がいたら，その人もニコチン依存症かもしれません。友達や先輩からタバコを勧められたら，きちんと断りましょう。そして，もし，やめたいと思っている人が近くにいるなら，治療している病院があるので，受診を勧めましょう。タバコがやめられないのはニコチン依存症という病気だからです。きちんと治療すれば治ります。＊参考子どもの防煙研究会ホームページ（http://kodomo-kenkou.com/tabako/default）指導／公立学校共済組合東北中央病院禁煙外来（放射線科）大竹修一先生少年写真新聞社「ほけん通信」を参考に作成しました。