るといえます。 また、水際対策の観点では、日本には年間約 83 万頭の哺乳類、鳥類、爬虫類 が海外から輸入されていますが(2006 年 財務省貿易統計)、海外で発生している 共通感染症の侵入を防止するため、輸入届出制度が導入され、哺乳類、鳥類等に ついては輸入時の届出と、輸出国政府による輸出国衛生証明書の提出が義務付け られました。また、狂犬病の感染の恐れがあるイヌ、ネコ、アライグマ、キツネ、 スカンクについては、狂犬病予防法に基づく輸入検疫が行われています。 アジアであったこんな話 ヨーロッパであった こんな話 ●サルモネラ症 爬虫類のペットから、 乳児が感染して死亡 ●ネズミチフス菌症 かかった原因を調べた ところ、ハリネズミ との接触 ●レプトスピラ症 洪水後、河で泳いで不明熱、 感染源はネズミの細菌 ●ニパウイルス感染症 オオコウモリのウイルスが ブタに感染した後に、 人がブタから感染して 脳炎で死亡 日本であったこんな話 ●鳥インフルエンザ(H5N1) ●狂犬病 海外で犬に咬まれ感染した人が 日本帰国後に発症し、死亡 ニワトリでの感染がアジア、 ヨーロッパ、アフリカなど に拡大しており、まれに 人にも感染し重症となる ●オウム病 展示施設の従業員で集団発生 ●狂犬病 犬に咬まれて感染発症し、死亡 ●エキノコックス症 キタキツネの糞で感染して 20年後に発症 ●腸管出血性大腸菌感染症 ふれあい動物施設に来場した人で集団感染 ●Q熱、パスツレラ症、猫ひっかき病 イヌ・ネコがふつうに持っている病原体で、 過度の接触で感染することあり ●レプトスピラ症 感染ネズミの尿で池や河が汚染された場合、 水遊びで感染することあり ●サルモネラ症 ペットのミドリガメから子供が感染し重症に ●ダニ媒介性脳炎 中欧で森林散策した後に、 高熱を出して死亡 ●野兎病 汚染地帯で、野ウサギや ダニから感染して発熱 北アメリカであったこんな話 ●狂犬病 コウモリが原因で感染発症し、死亡 ●ペスト 野生リス、プレーリードッグが感染源 死亡者もいる アフリカであったこんな話 ●ウエストナイル熱 蚊が媒介する病気、カラスの不明死に 次いで人での発生 ●エボラ出血熱、マールブルグ病 サルから感染した後に、 人から人へ体液で感染 ●ハンタウイルス肺症候群 ●サル痘 人がサルやリスなどの野生動物から 感染すると、天然痘に似た症状 ●クリミア・コンゴ出血熱 動物から人が感染した後に、 人から人へ院内感染 ●ラッサ熱 西アフリカでネズミが媒介する病気 患者は毎年30万人 致死率の高い呼吸器感染症、 野生ネズミが感染源 ●Bウイルス病 一部のアジア産のサルの唾液に 致死性ウイルスが潜んでいる 中近東であったこんな話 ●ブルセラ症 ウシなどの家畜にふれたり、 未殺菌乳を飲んで慢性感染 オーストラリアであったこんな話 ●炭疽 もともと土壌に長期生存し、 かかった動物から人が感染 ●リッサウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症 コウモリ由来のウイルスで、新たな病気で、 死亡者発生 (出典:動物由来感染症ハンドブック 2007 6 ●サル痘 アフリカから輸入したげっ歯類から プレーリードッグに感染し、更に人へ 厚生労働省結核感染症課)
© Copyright 2024 Paperzz