2016 すざかバッハの会 いそやまただし バッハ研究の 第一人者 礒山 雅 先生の名講義で いざな ~魅惑の世界への 誘 い~ 礒山先生のメッセージ 18 回シリーズ 本シリーズも、2年目に入ります。当初、各作品1回ずつ計2年、という計画を 立てました。しかしかくも長大で、切れ目なく持続する音楽を各1回に凝縮するの は至難の業です。いいとこ取りのつもりが細切れになってしまい、ワーグナー特有 の熱く深い感動を妨げてしまいます。そこで、各作品を2回かけて進行させるよう にさせていただきました。これで、名場面をゆっくりご鑑賞いただける上、演出、 演奏の比較も可能になります。「魅惑の世界」を深めるべく、解説します。 第7回 シリーズ聴講料 第8回 年 6 回分 12,000 円 *当日 1 回の参加料は 1 回 2,500 円 になります。 ★申し込み先★ すざかバッハの会 会長 大峡喜久代 連絡はいずれでも結構です TEL 0262485326 FAX 0262466378 E-mail: [email protected] ホームページアドレス http://suzaka.bach.gr.jp/ コンサート 2016~若手はつらつ、オペラの愉しみ 2 月 28 日(日) 本場で研鑽を積んできた若手の有望株が、前半にヘンデルとモーツァルトを歌います。後半は、 〈夕星の歌〉を頂点に、 《タンホイザー》の抜粋を組んでみました。 出演 ソプラノ:山口清子、バリトン:近藤圭、ピアノ:久元祐子 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》序夜《ラインの黄金》4 月 17 日(日) バイロイトを訪れるファンは、みな《リング》が目当てだとか。たしかに四部作の壮大さは、 他に類を見ません。世界支配の魔力をもつ指環の争奪戦が、まず《ラインの黄金》で始まりま す。川の中、山の上、地の底とめまぐるしく舞台の変わる、人間以前の神話世界。演出家の腕 の見せどころです。短い作品ですから、これは1回で。 第9回 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第1日《ワルキューレ》(1) 6月 後期の作品でもっとも人気のあるのは、この《ワルキューレ》でしょう。第1幕では、人間の 愛が描かれます。愛し合うのは再会した双子ですが、素性の確認、名剣の獲得へと進む音楽は、 文字通り、官能の奔流です。第2幕の前半を含めて、演出の比較が楽しみです。 第 10 回 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第1日《ワルキューレ》(2) 8月 叙事的なストーリーが起伏をもって進んだ第2幕が終わると、有名な《ワルキューレの騎行》 が響いて、第3幕となります。この部分の演出が、まず、多種多様です。〈ヴォータンの告別〉 から〈魔の炎の音楽〉へと続く大詰めは、 《リング》きっての聴かせどころです。 第 11 回 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第2日《ジークフリート》(1)10 月 野生児ジークフリートの成長を描くこの作品は、自然の雰囲気に満ちています。第1幕の聴き どころは、ジークフリートが折れた名剣を鍛え直す場面。第2幕には有名な〈森のささやき〉 があり、大蛇ファーフナーを退治する場面も、演出家が工夫を強いられるところです。 第 12 回 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第2日《ジークフリート》(2)12月 ワーグナーは《ジークフリート》第2幕で作曲を中断し、それをお蔵に入れたまま、《トリス タン》と《マイスタージンガー》を作曲しました。それだけに、12 年後に作曲再開された第 3幕は、巨匠の円熟の手腕で綴られています。音楽は偉大な流れをもち、火の岩山に登ったジ ークフリートがブリュンヒルデを目覚めさせる、感動的な場面へと達します。 会場:シルキーホール(3F) 時間はいずれも PM2:00~4:30 です(開場 PM1:30) シルキーホール(3F) 須坂市須坂 1295-1 【礒山 雅(いそやま ただし)先生プロフィール】 1946 年東京に生まれ、長野県で育つ。東京大学と同大学院で、美学芸術学を専攻。1977 年から 2012 年まで、国立音楽大学に勤務。現在、同大学招聘教授・名誉教授、大阪音楽大 学客員教授。2006~12 年、日本音楽学会会長、2015 年より、藝術学関連学会連合会長。サ ントリー芸術財団理事、日本ワーグナー協会理事、日本芸術文化振興会評議員。いずみホ ール(大阪)音楽ディレクターを務める。著作『バッハ/魂のエヴァンゲリスト』 (現講談 社学術文庫)により第1回辻荘一賞、『マタイ受難曲』により第 10 回京都音楽賞研究評論 部門賞。2011 年、大阪市市民表彰。他に『J.S.バッハ』(講談社現代新書)『バロック 音楽』(NHKブックス)、『モーツァルト』(ちくま学芸文庫)など、訳書としてヴォルフ 『バッハ/ロ短調ミサ曲』 『モーツァルト最後の4年--栄光への門出』 (春秋社)など。 主催/すざかバッハの会 共催/信濃毎日新聞社 後援/須坂市教育委員会・小布施町教育委員会・高山村教育委員会・須坂新聞社 2017 すざかバッハの会 いそやまただし バッハ研究の 第一人者 礒山 雅 先生の名講義で いざな ~魅惑の世界への 誘 い~ 18 回シリーズ 礒山先生のメッセージ 《タンホイザー》や《ローエングリン》など初期作品でワーグナーの魅力に目覚 めた人は、《ワルキューレ》《トリスタン》といった中期作品で、その独創的な世 界に引き込まれます。しかし、その究極の世界は、経験を積み円熟をきわめた晩年 の作品によって達成されたと申し上げて、間違いないと思います。《リング》の結 論となる巨大な《神々の黄昏》と、人生の幕引きを志した幽玄な宗教劇、《パルジ ファル》。ワーグナーの真髄に取り組むのが、2017 年です。 第 13 回 シリーズ聴講料 年 6 回分 12,000 円 *当日 1 回の参加料は 1 回 2,500 円 になります。 ★申し込み先★ すざかバッハの会 会長 大峡喜久代 連絡はいずれでも結構です TEL 0262485326 FAX 0262466378 E-mail: [email protected] ホームページアドレス http://suzaka.bach.gr.jp/ シルキーホール(3F) 須坂市須坂 1295-1 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第3日《神々の黄昏》(1) 2月 《リング》四部作は、《神々の黄昏》の内容に前史を付け足す形で生まれたものです。ですから 《神々の黄昏》こそ《リング》の心臓部。滅びへ向かう大河のような流れが、作品を貫いていま す。プロローグには《ジークフリートのラインへの旅》という名曲がありますが、たどりついた ギービヒ家でジークフリートが陰謀に巻き込まれるシーンも、迫力十分です。 第 14 回 舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第3日《神々の黄昏》(2) 4月 偽りの婚礼場面を中心に、激しく展開される第2幕。第3幕ではラインの乙女たちの音楽が再現 し、ひとしきり潤いをもたらします。しかし狩の休憩中に起こったジークフリートの暗殺が起こ り、有名な葬送行進曲が演奏されたあとは、ブリュンヒルデの自己犠牲をへて旧世界の滅びへと、 ドラマは一気に進みます。演出不能とも思える雄大な構想は、どう舞台化されるのでしょうか。 第 15 回 舞台神聖祭典劇《パルジファル》(1) 6月 鬼のようにドラマを書き綴ってきたワーグナーは、最後宗教的なテーマと向かい合い、あたかも 生涯の清めのような作品を綴りました。その作品《パルジファル》は、聖なる槍が聖杯のもとへ 奪還されるまでを、晩年の幽玄な筆致で描き出します。第1幕は、森の朝に始まり、独創的な場 面転換の音楽を経て、苦悩に満ちた聖杯城の礼拝場面となります。 第 16 回 舞台神聖祭典劇《パルジファル》(2) 8月 第2幕では、パルジファルが官能的な魔法の城に乗り込み、美女の誘惑を乗り越えて、聖なる槍 を奪還します。その槍が聖杯のもとへ持ち帰られるまでを描くのが第3幕。天国的な聖金曜日の 音楽が流れると、苦悩の礼拝場面が再現され、パルジファルが聖槍をもって清めを実現します。 われわれも、この清めに預かりたいと思います。 第 17 回 ワーグナー総集編 10 月 それまでご覧いただけなかった映像、古い記録や新発売のものなどを集め、総集編としてお送り します。指揮者、歌手、演出家にも注目しましょう。 第 18 回 クリスマスコンサート 12月 会場:シルキーホール(3F) 時間はいずれも PM2:00~4:30 です(開場 PM1:30) 【礒山 雅(いそやま ただし)先生プロフィール】 1946 年東京に生まれ、長野県で育つ。東京大学と同大学院で、美学芸術学を専攻。1977 年から 2012 年まで、国立音楽大学に勤務。現在、同大学招聘教授・名誉教授、大阪音楽大 学客員教授。2006~12 年、日本音楽学会会長、2015 年より、藝術学関連学会連合会長。サ ントリー芸術財団理事、日本ワーグナー協会理事、日本芸術文化振興会評議員。いずみホ ール(大阪)音楽ディレクターを務める。著作『バッハ/魂のエヴァンゲリスト』 (現講談 社学術文庫)により第1回辻荘一賞、『マタイ受難曲』により第 10 回京都音楽賞研究評論 部門賞。2011 年、大阪市市民表彰。他に『J.S.バッハ』(講談社現代新書)『バロック 音楽』(NHKブックス)、『モーツァルト』(ちくま学芸文庫)など、訳書としてヴォルフ 『バッハ/ロ短調ミサ曲』 『モーツァルト最後の4年--栄光への門出』 (春秋社)など。 主催/すざかバッハの会 共催/信濃毎日新聞社 後援/須坂市教育委員会・小布施町教育委員会・高山村教育委員会・須坂新聞社
© Copyright 2024 Paperzz