海外観光旅行の再活性化 海外観光旅行の再活性化 年次現状報告:限られた進展 目下政府は、外国航空旅客の旅行先として日本を推進することに大きな努力と資 金を傾けている。 しかし、2020年のオリンピックに向けて欧州・日本間の旅行について想定されてい るキャパシティは、欧州へ旅行をする日本の利用客の数が同様に増えてこそ、提 供できるものである。 とりわけ若年世代の間で、海外旅行を奨励すべきである。 提案 政府は、とりわけ欧州への、海外旅行を促進・推進すべきである。初回のパスポート 発行の料金を引き下げ、旅行を奨励すべきである。 高コスト 高コスト 年次現状報告:進展なし 成田空港の改定された料金体系は、利用者にとっての期待されたコスト削減を生 み出さなかった。 着陸料の引き下げは、賃貸料と手荷物取扱施設使用料の引き上げを伴っていた。 その一方、成田空港は、同空港を初めて利用する航空会社への割引提供や、 キャパシティ増大を発表した。 このアプローチは、長年にわたって高い料金を支払ってきた在来の航空会社に 不利に働く。 成田空港がアジアの他のハブ空港と競い続けるためには、空港コストの大幅削 減が必要である。 高コスト 提案 日本がアジアの真の観光目的地になるためには、空港使用料を大幅に引き下げ るべきである。 関係当局は、新規の航空会社と在来の航空会社の差別が決してなされないこと、 および発表された、LCCに関するより安い料金が大手航空会社によって補助され ないことを保証すべきである。 政府は、成田空港での検問の廃止に伴うコスト節減分を、これまで空港使用料を 通じてこのコストを補填していた航空会社と分かち合うべきである。ボディスキャ ナーの予定された設置および保守にかかるコストは、政府が負担すべきである。 高コスト 提案 政府は、空港使用料引き下げる準備のために、空港整備特別会計を廃止すべき である。 EBCは日本の空港の民営化を支持するとはいえ、非現実的に高い入札がもし受け 入れられた場合、大阪で起きているように、落札したコンソーシアムがコストを回収 しようとする結果、空港ユーザーにとっての利用料上昇につながるリスクがある。 よりうまく行っている例は、2016 年を目処に順調に進んでいる仙台空港の民営化 である。 空港インフラ 空港インフラ 年次現状報告:限られた進展 2014年の夏時点では、羽田では国際路線向けに3万の新たな日中発着枠が割り当 てられていた。 提案 羽田空港を日欧間を含む国際便に差別無く完全に開放すべきである。空港ユー ザーにとっての付加的コストを削減するため、ケータリングおよび貨物運送業者向 けにより多くのスペースを割り当てるべきである。現代の飛行機の騒音レベルは大 幅に低下しており、環境影響が減少しているため、成田空港の営業時間拡大を検 討すべきである。 成田空港独自の年来の「早めの着陸時ギアダウン」方針は、騒音レベルを下げる とともに燃費を向上させるため、地元と協力して改定すべきである。 国際空港の入管スタッフを増員すべきである。現在の待ち時間は許容できない。 日本は、東京上空に新しい効率的な空中回廊を導入すべきである。 競争問題 ― 救済と補償 競争問題 ― 救済と補償 年次現状報告:限られた進展 政府は、政府の支援するJALの救済プロセスと資本再構成が競争に与える影響を注 意深く検討すべきである。 提案 政府は、日本航空が享受している長期の税額控除と保証貸付が競争に決して悪影 響を及ぼさないようにすべきである。 羽田空港の次の発着枠割当ラウンドの際には、欧州の航空会社の市場ポジション に及ぼす日航救済の永続的な影響を相殺するため、欧州の航空会社を優遇すべ きである。
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