読売新聞関西版「ベンチャー新世紀」に当社記事掲載

2005/03/08
2005 年 3 月 8 日
池銀キャピタル株式会社
読売新聞関西版「ベンチャー新世紀」に当社記事掲載
2005 年 3 月 6 日付読売新聞関西版の「ベンチャー新世紀」欄に、当社を紹介する記事が
掲載されました。
以下の読売新聞URLよりアクセスしてみて下さい。
「Yomiuri On Line」トップページ(http://www.yomiuri.co.jp/)
以下に、記事をご紹介致します。
早期囲い込み成長支援
関西の地方銀行が、ベンチャー企業に投資するファンドを相次いで設立している。企業
向け貸し出しが伸び悩む中、地域の有望企業を早期に囲い込んで成長を支援し、融資など
取引の拡大につなげるのが狙いだ。各行とも、将来性のある企業を発掘するために様々な
工夫を凝らしている。
(白櫨 正一)
プラン公募 大学と連携し審査
池田銀行(大阪府池田市)は2004年12月、子
会社の池銀キャピタル(大阪市)と共同で、総額2億
円の「夢仕込ファンド」を設立した。同年3月には総
額3億円の「ニュービジネスファンド」を立ち上げて
おり、これまでに両ファンドで、15社に計2億10
00万円を投資している。
池田銀は、有望な投資先を発掘する仕組みとして、 「夢仕込ファンド」の投資先について検討する
03年に「ニュービジネス助成金制度」を設けた。新 池銀キャピタルのメンバー(大阪市内で)
規性や独創性にあふれるビジネスプランを広く募り、
大阪大学などと連携して審査、優秀な企業に最高100万円を贈る取り組みだ。
この制度に応募した企業を中心に、ファンドの投資先を開拓するのが池田銀の特徴で、
従来のファンドのように一から投資先を探すより効率的という。応募企業数は累計で30
4社に上り、このうち、2ファンドが4社に出資している。
そのうちの1社がITベンチャーのデジタルファッション(大阪市)だ。3次元のアニ
メでリアルなファッションショーを表現できるソフトウエアの開発などを手がける。坂口
嘉之社長(44)は「ビジネスモデルを発表できる場を提供してもらえ、いろんな企業と
の関係も作ることができる」と評価する。
池田銀は、ファンドの投資だけでなく、助成金制度に応募した企業のうち25社に、計
6億円の融資もしている。服部盛隆頭取は「池田流の投資銀行業務で、新しいビジネスモ
デルを作り上げたい」と意気込む。
一方、全国でも珍しい公募制ベンチャーファンドを立ち上げたのが、みなと銀行(神戸
市)だ。子会社のみなとキャピタル(同)や日本政策投資銀行などと共同で出資した総額
1億2000万円の「みなと元気ファンド」で、阪神大震災後に創業した兵庫県内のベン
チャー企業が対象だ。
昨年9月に申し込みを受け付け、35社の応募の中から、1月に投資先として製造業や
バイオ関連など14社を選んだ。神戸大学などと協力し、技術の独自性、地域への密着度
といった観点から審査した。
公募制の利点について、みなと銀の大前俊之・法人業務室長は「幅広い業種から、各社
を比較しながら選べるのが魅力の一つ」と話す。05年度も同様のファンドを設ける計画
だ。
このほか泉州銀行(大阪府岸和田市)が2月に、日本アジア投資(東京)と共同で総額
4億円のベンチャーファンドを設けた。
新産業創造研究機構(神戸市)の熱田稔雄副所長は「こうした取り組みを通じて銀行側
も、企業や技術の将来性を評価する目利きの力をつけていく必要がある」と指摘する。地
銀がベンチャー企業の発掘、育成に力を入れる動きは、今後も広がりそうだ。
経済部から
大手企業の資金調達の中心が、銀行融資などの間接金融から、増資や社債発行などの直
接金融に変わりつつあります。これに伴い、大手行は中堅・中小企業への融資に力を入れ、
この分野に強い地方銀行との競争が激化しています。地銀がファンドを立ち上げ、有望な
ベンチャー企業の囲い込みに乗り出した背景には、こうした事情があります。
創業間もないベンチャーへの投資や融資には、リスクがつきものです。倒産は日常茶飯
事。成長するのは1000社に3社程度という意味で、「せんみつ」という言葉もあるほ
どです。投融資の担当者には、将来性のある技術、ビジネスモデルを評価する力が求めら
れます。ベンチャーが成長すれば、支えた金融機関が潤うだけでなく、地域に活力が生ま
れます。京セラ、オムロン、日本電産などを生み出した京都経済が好例といえるでしょう。
(上)
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