知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1477 号 2013.8.11 発行
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親切な子“親切にされやすい”
NHK ニュース 2013 年 8 月 9 日
人に親切にした子どもは、ほかの人からも親
切にされやすいという研究結果を、保育園児の
行動を分析した大阪大学大学院の研究グループ
がまとめました。
「情けは人のためならず」ということわざを
裏付ける結果だとしています。
大阪大学大学院人間科学研究科の大西賢治助
教などの研究グループは、大阪府内の5歳と6歳の保育園児70人を対象に、日常生活で
の行動を観察しました。
その結果、子どもがほかの子どもにおもちゃや絵本を貸してあげたり、物を運ぶのを手
伝ってあげたりと親切な行動をした場合、その様子を間近で見ていたほかの子どもが、親
切にしていた子どもに同じように親切にしてあげる回数は、1時間当たり5.58回とい
う結果になりました。
ふだんの生活では、1時間当たり0.47回のため、親切にした場面を見た場合は、1
0倍以上に上ります。
研究グループは「幼いころから、人に親切にする姿を高く評価する気持ちが芽生えてい
る」と分析し、親切にすればやがては自分のためになるという意味の「情けは人のためな
らず」ということわざを裏付ける結果だとしています。
大西助教は「親切が親切を呼ぶ仕組みは、ヒトが進化の過程で人間関係を築き、協力し
て生き延びるために身に着けてきたのではないか」と話しています。
社説:産科補償の剰余金は返還を
日本経済新聞 2013 年 8 月 10 日
分娩に関連して重い脳性まひになった子どもに補償金を払う「産科医療補償制度」が、
大きな曲がり角に立っている。
掛け金を集めすぎていたうえ、補償金を申請していないケースが多くあるとみられるた
めだ。抜本的な見直しが急務だ。
訴訟多発による産科医療の萎縮を防ぎ、子どもの早期救済につなげようと、国の後押し
のもと 2009 年に始まった。日本医療機能評価機構が運営し、分娩機関のほとんどが加入し
ている。
民間の制度だが、掛け金の3万円は健康保険の出産育児一時金でまかなわれており、公
的な面がある。対象と認定されると保険会社から 3000 万円が支払われ、再発防止のための
分析も行われる。
当初は対象者数のデータが乏しく、年間最大 800 人として制度設計された。だが申請は
少なかった。このため改めて機構で検討したところ、481 人との推計値が出た。年 300 億
円余の掛け金のうち、120 億~140 億円が剰余金となる見通しという。
剰余金をどう扱うか。7月の社会保障審議会医療保険部会では、保険者への返還を求め
る声が複数出た。剰余金が出るとの指摘は以前からあった。前提となる推計値が変わった
以上、当然の主張だ。掛け金の水準とともに、早急に見直す必要がある。
補償金の増額などにあてる考え方もある。それには十分な議論と納得のプロセスが欠か
せない。剰余金を前提に議論をするのでは、物事の順序が逆だ。公的な資金が原資だけに、
運営の透明性は欠かせない。
保険会社の事務経費は今年、約 30 億円から約 20 億円に減額された。当然だろう。
補償金の申請は、5歳の誕生日までだ。09 年生まれの場合、14 年1月から順次、期限を
迎える。これまでの申請状況は、最新の推計値を下回っている。制度は医療関係者や保護
者に十分、理解されているのか。申請漏れが生じないよう、機構は万全を尽くすべきだ。
アンカーズアイ ~働く親を支える病児保育~
スーパーニュースアンカー 2013 年 8 月 6 日
堺市南区のきしぐちこどもクリニック。
朝から、体の具合が悪い子供たちが診察にきています。
仕事と育児を両立させている親にとって、つらいのが子どもの急な病気。
子どもはよく熱を出しますが、そうなれば保育園ではあずかってくれません。
そんな時に子どもをあずかってくれるのが、病児保育です。
このクリニックの2階には、そのための施設があります。
「休んで見ておいてあげたいですけど、なかなか、そういうわけにもいかないんで。だい
ぶ助かってます」
【利用者】
菅野星多(すがのせいた)くんは 1 歳 11 か月。
38 度の熱があります。
診察を終えて2階の病児保育室、
「ゆめぽけっと」へ。
お母さんは管理栄養士。
夫婦共働きで、二人とも仕事が休めない時は、ここが頼りです。
利用料は1回2500円、収入に応じて安くなる場合もあります。
この日、ゆめぽけっとがあずかったのはこども2人。
感染症の場合を考えて部屋は4室あります。
慣れない場所に預けられ、初めは大声で泣いていた星多くんですが、電車のおもちゃで機
嫌をなおしました。
ゆめぽけっとがオープンしたのは5年前。
病児保育は院長の長年の夢でした。
「忘れられないんですよ、保育所に自分の子を預けて、自分が病気の子を診るっていうの。
お熱ですって、自分の子の保育所から、電話かかってきて、行かなきゃいけないけどすぐ
にはいけない。でも(患者の)子供の前でそんな顔をしていたらあかん、こんなこともな
んですけど、車の中で、一人じゃないですか、車の中で涙出てきたりとかね」【岸口文子院
長】
自分の経験から、育児と仕事の両立を目指す親たちの応援をしたいと、病児保育を志しま
した。
しかし、その運営は簡単ではありません。
子どもの発熱などは、たいてい急なので、あすの利用者の数もなかなか分かりません。
そのため保育スタッフの集め方は難しく、人件費はかかりますが、収入は不安定。
経済的自立は簡単ではないのです。
「ばいばーい」
ゆめぽけっとは、堺市の委託事業という形で市の細かな規定にそって運営し、委託料を受
けとっています。
「どんな形であれ、実現できたんだからありがたいと思っていますけど。ただ、うちだけ
じゃダメなんですよ。それは皆さんわかると思いますけど、堺市でうちだけじゃダメなん
です」
【岸口文子院長】
近畿の主な自治体が委託・運営する病児保育施設です。
(病後児保育を除く)
大阪市は7か所、神戸市は12か所ありますが、整備が進んでいないところもあります。
各市 病児保育施設 (病後児保育は除く)
市
施設数
定員
大阪市
7
41
京都市
2
12
神戸市 12
74
大津市
2
15
奈良市
1
5
和歌山
1
6
堺市
1
4
堺市はゆめぽけっと1か所だけです。
堺市は、先月、病児保育を担う施設を公募しました。
小児科の診療所などに協力を呼び掛けています。
「仕事と子育て両立したいというニーズがありますので、ぜひ増やしていかないといけな
いということで、今回公募することになったんです。なんとか民間の医療機関の力を借り
て、行政も案をひねり出して少しでも多く病児保育施設が開設されていくように努めてい
かないといけないと思っています」
【堺市子ども育成課 河合陽子課長】
新しい施設には、従来の委託料や、開設補助に加えて、3年間でおよそ400万円の補助
金を新たに出すことにしました。
市は、こうした取り組みで、今年中に施設を1か所、増やすことをめざしています。
しかし、心ある民間の医療機関に頼る部分が大きいのは課題と言えます。
一方、行政とは別の枠組みで、病児保育を行っているところもあります。
「おはようございます…」
NPO法人ノーベル。
保育スタッフが、利用者の自宅を訪れ、病気で保育園に行けない子どもの面倒を見ます。
この日の利用者は、大阪市内に住む坂本美由紀さん。
壮(そう)くんは手足に発疹、美嘉(みか)ちゃんは熱があります。
1対1の保育が基本なので、この日は2人が派遣されました。
お父さんは会社員、お母さんは中学校の先生です。
「いってきまーす」
この日、派遣された保育士の中島彩(なかじまあや)さん。
「いっしょにいて落ち着いて過ごせるよう、ケアで和らげることが出来るようにと思って
います」
【中島さん】
昼ごろには、保育スタッフが本部に経過報告。
子どもたちの様子を伝えます。
こちらは大阪市北区の「ノーベル」本部。
保育スタッフから報告が入ってきます。
これを受けて、Eメールでお母さんに子どもの様子を伝えます。
ノーベルの病児保育は行政の事業ではないため、委託料などは入ってきません。
運営費用は利用者が払う料金でまかなっています。
1回につきいくらという、回数ごとの料金制にすると、収入の変動が激しくなるので、ノ
ーベルは会費制にしています。
月会費は4500円から18000円まで、利用頻度によって変わります。
月に1回の保育料金は、月会費に含まれ、2回目以降は1時間1500円となります。
「ママー」
「あー、元気だった?」
当日の朝8時までの予約には、必ず応じるようにしていて、これまで、申し込みへの 100
パーセント対応を続けてきています。
「前の日の晩から予約ができて、100%来てくれるところがすごくありがたいんです。なか
ったら…仕事が休みにくい仕事なんでノーベルさんがいてくれなかったら、職場で迷惑か
けていたと思います」
ノーベルの代表・高亜希(こうあき)さんは3年前に、この事業を始めました。「私、民間企
業に勤めていたんですけど、社会人 6 年目とか、女性って結婚して妊娠出産するんですけ
ど、戻ってきたときに子育てが大変とか、やめていく人が多かった。話を聞くと、子ども
が熱を出して困ってるとか…」
【高さん】
子育てと仕事の両立に悩む女性の姿を見ながらなんとかしたいと、立ち上げたのが、ノー
ベルでした。
しかし、民間団体が、経済的に自立していくのは簡単ではありません。
「休めない時あるので、一本助けがあるっていうのは心強い。命綱のような」
「働くお母さんにはありがたい制度だと。正直なところ、料金」
【利用者】
ノーベルの課題は、料金です。
一番支援したいシングルマザーたちが、気軽に利用できるところまで、安くできていませ
ん。
そこで、寄付を募って資金を集め、収入が低い一人親に、月1050円で病児保育を提供
するプロジェクトを始めました。
このプロジェクトに賛同して寄付会員になった板倉真紀さん。
毎月1000円の寄付をしています。
「私自身が一人で子供を育てていて、(息子は)もう 21 歳で大きいんですが、病気になっ
た時、すごく困った、昔は病児保育なかったんで。私はたまたま正社員でしたが、もっと
苦しい人がいて、このサービスが受けられないんであれば、私がちょっとでも力になれた
ら、助けてくれた人への恩返しになるな…」
【板倉さん】
「命綱みたいなところってこの一人親の病児保育って、すごくあるのかなって。そこを今
後、行政はスピード遅かったり規制があったりするのであれば、私たちが一旦寄付を募っ
て実現させると、それを見ていただきたい。社会全体で子どもを育てていくという流れは
今後生み出していきたいなあと思っています」【高さん】
病児保育は働く女性だけの問題ではありません。
子育てを、社会全体でサポートする仕組みづくり。
急いで取り組むべき課題です。
体罰教員 全国6700人
文部科学省は九日、二〇
一二年度に全国の国公私立
の小中高校などで六千七百
二十一人の教員が体罰を加
えていたと発表した。被害
を受けた児童生徒は一万四
千二百八人に上った。体罰
があった学校は四千百五十
二校で、九校に一校の割合
となった。学校教育法で明
12年度小中高 被害1万4000人超
東京新聞 2013 年 8 月 10 日
確に禁じられた体罰が全国の学校現場で続く実態が浮かび上がった。
大阪市立桜宮高校の体罰問題を受け、文科省は全国の公立小中高校など三万八千校を対
象に緊急調査を実施。昨年四月からの十カ月間に八百四十人の教員が体罰を加え、被害は
千八百九十人に上ったとする一次報告を四月に公表した。今回は、各教育委員会などに児
童生徒や保護者へのアンケートを踏まえた詳細な調査を求め、国立と私立を含む一年間の
調査結果を公表した。
調査結果によると、体罰をしたと認定された教員は小学校が千五百五十九人、中学が最
多の二千八百五人で、高校が二千二百七十二人、特別支援学校四十七人だった。
体罰の状況は、小学校では「授業中」が最多の59%で、中学と高校はいずれも「部活
動中」が最多で、中学38%、高校41%だった。体罰の方法は、小中高いずれも「素手
で殴る」が最も多く、小学校56%、中学校60%、高校65%だった。
被害は小中高とも「傷害なし」が八割を超えたが、児童生徒が「骨折・捻挫」
「鼓膜損傷」
といったけがを負うケースもあった。都道府県別の公立校での加害教員は、長崎が最多の
四百五十二人で次いで大阪四百三十四人の順。国私立は「学校数が少ない地域で特定され
る可能性がある」として公表をしなかった。
ただ、文科省は調査の手法を各教委の判断に委ねていることから調査結果に地域差があ
り、認定されない体罰がある可能性がある。
<体罰> 教員が児童生徒に殴るなどの暴行を加えたり、長時間正座させたりして肉体的
な苦痛を与える行為。学校教育法は「いかなる場合でも体罰を加えることはできない」と
禁じている。文科省が3月に出した通知では体罰の事例として、授業中に反抗的な態度を
見せた生徒の頬を平手打ちする▽注意を聞かない生徒にペンを投げつける-などを挙げた。
15年度に介護保険改革 政府 工程法案原案が判明
東京新聞 2013 年 8 月 10 日
社会保障制度
改革に関し、介護
や医療など個別
の関連法案を提
出する時期や実
施時期などの工
程をまとめた「プ
ログラム法案」の
要綱原案の全文
が九日、判明した。
高所得者の利用
者負担(現行一
割)引き上げなど
を含む介護保険
法改正案は二〇
一四年の通常国
会に提出し、一五
年度をめどに実
施すると明記し
た。
政府は二十一
日に要綱を閣議
決定し、プログラ
ム法案を秋の臨時国会に提出する。原案は、政府の社会保障制度改革国民会議が五日に決
定した報告書を踏まえて作成された。
介護保険法改正案には、軽度の「要支援」者を保険の対象外として、市町村の事業に委
ねる改革も含む。
医療保険では(1)一割に据え置かれている七十~七十四歳の窓口負担を、新たに七十
歳になる人から段階的に二割に引き上げ(2)紹介状なしに大病院を訪れる患者に定額自
己負担を導入(3)国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県に移す(4)大企業の
従業員が加入する健康保険組合の負担増-などを一四~一七年度に実施する。
七十~七十四歳の自己負担引き上げは法改正なしで可能。他の法改正が必要な項目は関
連法案を一五年の通常国会に提出する。
年金については、少子高齢化に応じて給付を減額調整する「マクロ経済スライド」の強
化や年金課税の見直しなどに言及したが、法案の提出や実施の時期は示さなかった。
病院機能を再編し、在宅医療、在宅介護を推進する医療法改正案は一四年の通常国会に
提出し、一七年度までに実施する。
難病支援制度を確立する新法案を一四年の通常国会に提出し、一四年度をめどに実施す
ることも盛り込んだ。
障害者が被災地 150 キロ踏破 ゴールの宮古に到着
岩手日報 2013 年 8 月 10 日
雨が降りしきる中、笑顔でゴールテープを切る参加者
東北地方在住の障害者らが、東日本大震災の犠牲者
追悼やバリアフリーなまちづくりを訴え、陸前高田市
から宮古市までを歩く「みちのくTRY」
(同実行委主
催)の一行は9日、同市田老の目的地巨大防潮堤に到
着。12日間で150キロを踏破した参加者は互いの
頑張りをたたえ合った。
「私たちはバリアフリーを訴えながらここまで来ま
した」
。雨の中、田老地区に入った身体・知的障害者とボランティアら約30人は、最後の
力を振り絞って歩を進めた。午後0時50分ごろ、ゴール地点にたどり着き笑顔でテープ
を切った。
車いすで挑戦した宮古市西町の伊東明美さん(45)は「達成感でいっぱい。復興とバ
リアフリーのまちの実現も自分の言葉で訴えられた」と振り返った。
南風原の町産品結集バーガー誕生
沖縄タイムス 2013 年 8 月 10 日
南風原
町の特
産品が
詰め込
まれた
「はえ
ばる3
Bバー
ガー」
仕上がった「はえばる3Bバーガー」を試食する関係者
ら=南風原町喜屋武・町中央公民館
南風原町の新たな特産品として「はえばる3B
バーガー」が開発された。カボチャを練り込んだ
パンに、はえばる豚のハンバーグ、へちまピクルス、新鮮なタマゴとマヨネーズなどがは
さまれ、
「南風原のおいしいもの」を詰め込んだ。メーンの三つの食材は、町内の障がい者
就労支援施設で生産したもので、
「福祉のまち」の町の特長が結実した一品になっている。
11日から販売をスタートする。
町が県の拠点産地認定を受けているカボチャを練り込んだパンは「てるしのワークセン
ター」で、町ブランドの「はえばる豚」は「のぞみの里」が育て、町が生産日本一のへち
まは「かすりくらぶ」が作る。
また、マヨネーズとタマゴは、町内の諸見里エッグハウスの直営養鶏場の新鮮なタマゴ
を使用した。
福祉のまちとしての連携や特産品開発、地域活性化などを目的に、町が関係者に呼び掛
けた。3事業所と農業者でつくる町普及事業連絡協議会(町農村生活研究会)などが協力
し、6月に開発をスタート。3事業所とも障害者総合支援法の就労継続支援(B型)事業
所であることから「3Bバーガー」と名付けた。
最後の試食会が7日、町中央公民館で開かれ、関係者が完成した3Bバーガーに舌鼓を
打った。町農村生活研究会の大城清子会長は「最高の出来。各事業所の持ち味を生かした
素晴らしいアイデア。町の特産品となってほしい」と喜んだ。
販売は「かすりくらぶ」が担当し、11日に町中央公民館で開かれる「夏まつりキッズ
パーク」から、1個350円で販売する。
また、他にトンカツをはさんだ「はえばる3B勝バーガー」も開発。
町は今後、町内の飲食店に独自のレシピ開発を促して、カボチャパンではさんだバーガ
ーを「はえばるバーガー」と認定し、町全体でアピールしたい考えだ。
手足の不自由な子どものキャンプ:カヌーや野外料理楽しむ−−山中湖 /東京
毎日新聞 2013 年 08 月 10 日
脳性まひなど障害のある子供たちが集団生活を送る「第57回手足の不自由な子どもの
キャンプ」
(日本肢体不自由児協会、東京YMCA、毎日新聞東京社会事業団主催)が、山
梨県山中湖村の「東京YMCA山中湖センター」で始まった。8〜13日の日程で、9日
は野外料理などを楽しんだ。
首都圏から小学3年〜高校3年の35人と、学生ボランティア、社会人スタッフら約1
00人が参加。この日は野外で山梨の郷土料理「ほうとう」を作ったほか、山中湖でカヌ
ーを楽しむなどした。
横浜市の福徳俊太郎君(13)は粉をこねて「楽しい」と笑顔。キャンプのプログラム
ディレクターを務める黒田岳史さん(34)は「子供の笑顔を見るとやりがいを感じる。
ボランティアも共に成長している」と話した。【小田切敏雄】
医療的ケア:福祉業者6割せず
研修費助成など必要−−重度障害者、千葉市調査 /千葉
毎日新聞 2013 年 08 月 10 日
ヘルパーによる「医療的ケア」を求める人が多いのに、対応する予定のない福祉事業者
が6割−−。研修を受けたヘルパーなどが日常生活に必要な一部の医療的ケアを行えるとし
た制度改正が2012年4月に始まったことを受け、千葉市が今年5月に実施した調査で
こんな実態が浮かんだ。市障害企画課は「潜在するニーズや深刻な介護実態がみえてきた。
研修費用の助成など今後の対策に生かしたい」としている。
【中川聡子】
調査は、市内の福祉事業所や特別支援学校に通う重度心身障害者171人にアンケート
を配布し、約半数に当たる76人が回答(介護者による回答含む)。市内の315事業所に
もアンケートし、81事業所が回答した。
公表結果によると、利用者側ではたん吸引や、鼻などから管を通して栄養剤を流し込む
経管栄養などの医療的ケアを必要とする人は64人だった。そのうち60人が介護者を「母
親のみ」と答え、母親に負担が集中している現状が浮き彫りになった。法改正でヘルパー
も行えるようになったたん吸引などを家族が行っているケースは50人に上った。
また、回答した50人のうち、39人は自宅で、31人は短期入所でヘルパーなどによ
る医療的ケアを受けたいとの希望を示した。その理由は「介護者の休息確保」「介護者の病
気など緊急事態の対応」などだった。
回答者からは「医療的ケアができる事業所を探しているが見つからない」
「特別支援学校
卒業後に医療的ケアに対応できる受け入れ先が少なすぎる」という指摘が目立った。
一方、アンケートに回答した事業所側。「医療的ケアを行う予定はない」と答えたのは約
6割の46事業所に上った。主な理由は「医療事故などのリスクが大きい」
(約48%)▽
「利用者数の見込みが立たない」
(約45%)▽「研修費用の問題など研修受講が難しい」
(約20%)−−など(複数回答可)だった。
同課は「医療的ケアといっても特別支援学校の教師なども行っており高度な技術が必要
なものではない。制度改正の趣旨を周知徹底したい」と述べた。
市重症心身障害児(者)を守る会の加藤悦子会長は「子供が医療的に重症であるほど、
親はかかりきりで育児をしなければならない。障害者の在宅生活への移行を進めるのであ
れば、市町村に責任を持って受け止めてほしいし、そのためには安心して医療的ケアを受
けられる事業者が増えることを望む」と話す。
◇医療的ケア
たん吸引など在宅で家族が日常的に行う医療的介助行為を、医師法上の「医療行為」と
区別して「医療的ケア」と呼ぶ。かつては医療的ケアが出来るのは医師、看護師、保護者
だけだったが、04年10月から看護師が配置された特別支援学校で教員が行えるように
なった。さらに「社会福祉士及び介護福祉士法」が一部改正され、12年4月からは一定
の研修を受けたヘルパーも出来るようになった。
音楽療法 遠くてもOK ネット活用 最新機器で音ずれず 琉球新報 2013 年 8 月 10 日
ネット回線でつながった音楽療法士の指示に従い、歌や演
奏を楽しむ認知症患者ら=2日、石垣市浜崎町のあかゆら
グループホーム
【石垣】NTTとヤマハが共同開発した最新の
通信機器を使い、認知症患者への「音楽療法」を
中継で行う予備実験が2日、市浜崎町のあかゆら
グループホームで行われた。神奈川県のNTT厚
木通信研究所にいる音楽療法士がインターネット
中継を通じて伴奏し、患者らは楽しそうに歌った。
インターネット回線による中継は従来、わずか
な時間差が生じるため、中継で伴奏や合唱をすることはできなかった。今回はNTTとヤ
マハが共同開発した通信サービス「光☆デュエット」を使用することで音声の遅延をなく
し、遠隔地間の音楽療法を可能にした。
あかゆらグループホームでは9人が音楽療法を受講。スクリーンに映し出された音楽療
法士の指示に従い、歌を歌ったり太鼓をたたいたりして療法を楽しんだ。
実験は国の最先端・次世代研究開発支援プログラムで採択されたNTTメディア情報研
究部の小杉尚子工学博士が実施。音楽療法士がいない地域でも音楽療法を可能にし、多く
の楽器を移動させなければならない音楽療法士の負担軽減を目指す。9月まで週1回で予
備実験を行い、10月からは本実験を開始する。
あかゆらグループホームを運営する福祉ネットワーク・やえやまの當山房子代表は「石
垣には音楽療法士がいないので、ありがたい」と話した。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行