20090803 T.Kobayashi さらば銀塩フィルム 古い写真が必要になり、ネガアルバムに収納してあるネガを出してみることになった。 昭和38年から46年頃に撮った90本のネガフィルムが入っているアルバムを本棚から取り出した。 表紙を開いて見て驚いた。 フォルダーに入っているネガフィルムがフォルダーに癒着している。 (下の画像参照) 恐る恐るネガを引き出してみると表面の素材が 溶けて流れたようになっている物や、ネガその ものがセロハンのようにペラペラになっている 物まで様々。 被害が軽微なものでもカールしていたり、カビが生え たようになっていたり・・・。 これを発見した時のショックは忘れられない。画像の ほとんどは登山の写真で、ほかに富士山や鉄道の写真 もあり、いずれも簡単には捨てることはできない大事 な宝ばかりである。 冷静に調べてみると、コニカ(さくら)に比べると ネオパン(富士)の方がダメージを受けている割合が高いように感じられた。 近所の写真屋へ行って色々情報をもらってきた結果わかったことは、 ①ネガは経年変化してダメージを受けるものであること、 ②ネガの保管方法(高温多湿な状況や密着保管)により劣化が加速される ということがわかった。 別なネガアルバムを開いてみたところ、さほどのダメージはなさそうである。「ある年代までの古いもの」 の一部に問題であることがわかったので、対策に入ることにした。 対策は、 「ネガをスキャナーで読み取って JPEG ファイルで保存」 。フィルム No.001 から No.090 まで90 本が対象、毎日朝一本夜一本合計二本ずつ処理すれば、一ヶ月半ぐらいで終わるだろうと言う読みで作業に 着手した。約50日経過して No.080 まで進み、なんとか目鼻がついてきた。 手持ちのネガフィルムは約600本、他にポジ(スライド)も何百コマある。いずれも時がたてば同じよう になる運命にある。ダメージを受けていない内に手を打っておくのが良いとは思うが、さてこの先どう進め るか、頭が痛い。 これまで、旅に出る時にはフィルムのカメラとディジタルカメラと二台持って行くのが常であったが、この 夏の旅はディジタルカメラのみの携行となった。なぜか自然にそんな流れになってしまった。 以上 <ついでに> デジタル化保存版ファイルの「私のお宝画像」の中から、比較的ダメージが少なかった傑作(自称)を 紹介します。 御坂峠への道から富士を望む 釧網線斜里駅で停車中の C58 永代橋(佐賀町側から茅場町側を望む)
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