12 月号 - 都立江戸川特別支援学校

平成24年12 月 20 日(木)
東京都立江戸川特別支援学校
12 月号
進路指導部発行
今年も残りわずかとなりました。今月号は「テレワーク体験実習」
「高 1 高 2 就業体験」
「中
3 進路体験学習」
「2 学期進路講話会」などを特集します。
テレワーク体験実習
テレワーク生徒講演会
11 月 7 日墨東特別支援学校でテレワーク生徒講演会が開催され、本校の生徒も参加しました。
テレワークとは在宅勤務のことです。
在宅勤務は通勤が困難な肢体不自由の方だけでなく、体調の波が大きい精神障害の方や家で仕事
をしたい母親等の就労形態として注目を集めつつあります。
在宅の働き方として2種類あります。
①在宅雇用・・・・最低賃金は保障されるが時間の束縛があり、出勤管理をきちんとしなければ
ならない。HP 作製 Web デザイン
等高度な仕事が中心。
②在宅就業
(SOHO)
・・・・最低賃金は保障されないが自分の体調に合わせて勤務時間を調整できる。
①の場合、家での仕事が中心となり、給料は高くても人との接点が少なくなるので敬遠する方も
います。②の場合、例えば週に2日は自宅で仕事して残り3日は福祉施設に通うということが可能
で、給料は安くてもこちらがいいという方もいます。肢体不自由校の新たな進路先として②のよ
うな働き方が多様な働き方の一つとして注目されています。東京都障害者 IT 地域支援センターと
在宅就業(SOHO)をおこなっているワークスネット社の方からの話、また実際在宅雇用で勤務
されている方の体験談等を聞くことができました。
(高等部 高塚)
テレワーク校内実習
12 月 14 日、本校のパソコン室で在宅就労を想定したテレワーク校内実習が
行われました。
実習には高等部の生徒 7 名が参加しました。実習内容はワークアイ・ジョブサ
ポートが用意してくださった業務用のノートパソコンに指定された数字や漢字、カタカナなどを
入力していくものです。
前半はワークイ・ジョブサポートの方から在宅就業の内容や注意点についての講義があり、後
半の1時間は入力作業をしました。2月のテレワーク実習に参加した生徒は既に経験しているため、
慣れた手つきで手際よく入力していました。初めて参加した生徒は最初戸惑いながらも、徐々に
コツをつかんで作業できていました。この実習には PC 工房と第2CCM の職員の方々も見学に参
加されました。
(高等部 高塚)
高等部1・2年生就業体験実習
高等部1年生・2 年生の2学期就業体験が終了しました。3学期には、まだ体験を行っていな
い生徒が就業体験を行う予定です。
生活介護施設では、「はじめての施設での実習でしたが、雰囲気に慣れることができました」、
「1年の実習では緊張していましたが、今年の実習は安定して過ごす事ができました」、「2年連
続で同じ施設に実習し、顔を覚えていてくれた職員さんがたくさんあいさつをしてくれて、それ
に対して笑顔で答えることができました」などの感想がありました。就業体験は卒業後に向けた
力を、学校の学習とはまた違った形で習得できる場だと思いました。
作業所などでは、本格的な作業体験をすることができた人もいました。手先を使ったすこし難
しい作業や体力を使う作業を体験した生徒もいました。作業所ではあいさつ、返事、報告がとて
も大切になります。それぞれの生徒が、卒業後の生活に向けての課題を発見できたと思います。
就業体験は普段の環境と違う場所で生活・作業をするので大変な学習だと思います。しかし、
中学部3年、高等部1年、2年の実習を通じて、生徒は少しずつ成長をしていくものだと感じて
います。それらの成長を視野に入れながら、それぞれの生徒に合った進路選択を考えてほしいと
思います。
(高等部 鶴岡)
2 学期に実施された高 1・高 2 の実習
実習施設
江
つばきえぽっく
種別
生活介護
人数
高2
戸
日数
1名
1日
高 1 1名
1日
川
えがおの家
生活介護
高2
1名
1日
区
みんなの家
生活介護
高2 1名
1日
虹の家
生活介護
高2
1名
1日
さくらの家
生活介護
高2
3名
1日
江戸川区福祉作業所
就労支援継続 B 型
高 1 1名
2日
第2CCM
授産施設
高2
1名
2日
葛
葛飾区障害者生活介
生活介護
高2
3名
1日
飾
護事業所
高1
1名
1日
区
水元そよかぜ園
生活介護
高1
1名
1日
奥戸福祉館
(多機能型)就労継続支援
高1
1名
1日
就労支援継続 B 型
高2
1名
2日
(多機能型)就労継続支援
高2 1名
5日
高2
3日
B型
就労支援センター
生活介護
Fantasia
東京都葛飾福祉工場
A 型B型
教育庁特別支援教育
課
就労移行支援
1名
中学部3年生進路体験学習
10月2日より始まった中学部3年生の進路体験学習は11月で無事終了しました。
また、よつぎ療育園に関しては8月に施設見学を行いました。
それぞれの福祉施設で、入所者に混じっての体験は、中学部3年生にとっては初めての経験。保
護者もその様子を見学することができ、将来の生活を考える上で貴重な体験となったようです。
今年の実習の内訳です。
(中学部 塩塚)
実習施設
江戸川区
人数
とらいあんぐる
生活介護
2名
虹の家
生活介護
1名 紙ちぎり、貼り絵
さくらの家
生活介護
2名 運動、CD 分解
みんなの家
生活介護
1名 装飾、絵本読み
江戸川区立中央図書館
一般
1 名 予約本探し
パソコン作業
実習施設
葛飾区
実習内容
CD 分解
種別
実習内容
種別
人数
白鳥福祉館
生活介護
1名
かがやけ共同作業所
就労継続 B 型
1名 作業、パソコン
水元そよかぜ園
生活介護
1名 ドライブ、PT
東京都葛飾福祉工場
就労継続 B 型
1名 封筒折りなど
クリップ輪ゴム
の袋詰め 歩行
中3施設見学
見学施設
よつぎ療育園
3 学期の進路関係の取り組み
○高等部校内実習
2月4日(月)~2月8日(金)
高等部E・F グループ生徒対象
○全校保護者進路説明会
2月22日(金)
○3学期進路講話会
2月26日(火)
種別
人数
重心施設
1名
実習内容
施設見学
2 学期進路講話会
11月30日(金)
「島 幸恵」さんを講師に招き、進路講話会
が行われました。
島さんは光明特別支援学校在学中に車椅子生活となりました。在学中、ある先生との出会
いにより、パソコンでイラストを描くようになりました。
そこから大学でデザインを学ぶという夢につながり、大学を 4 年間で卒業。2 年前からご
自分の得意なイラストで企業での在宅就労を勝ち取られました。
大学時代は電車で通学することや身辺介助のことが課題でし
たが、ヘルパーを利用したり、友人に依頼できる介助はお願い
したりなど、工夫しながら学生生活を過ごしたことを話してく
ださいました。
また学生時代から取り組まれている障害者スポーツでは国体
で数々のメダルを獲得。実物のメダルを持参していただき、生
徒達にも直接手に触れさせてもらえました。現在はハンドサッ
カーの東京都代表でもあり、全国にこの競技が広がるように尽
力されています。
後半の質問コーナーでは 30 分以上に渡り、生徒への質問に
真摯に答えていただき、質問した生徒は皆、満足していました。
(高等部 高塚)
島さんが大学の卒業制
作で作った flash アニメ
作品「道」を動画で紹介
してくださいました。
島さんが学生時代に国体でメダ
ルを取ったときの競技「スラロ
ーム」