校長 上野 尚子

第50号
発行日 平成28年5月31日
◆
校長 上野
「手帳」をつけていますか?
尚子
学習時間の確保や忘れ物をしないために「生徒用の手帳」を使って時間管理を学んでほしいという先生方の熱い願い
から、今年度から全校生徒が「手帳」を使うことが始まりました。
皆さんは、どのような方法でスケジュール管理をしていますか。私は、スマートフォンも利用することもありますが、
仕事の段取りに関しては、きわめてアナログ派です。スケジュールは全て手帳に書き込む。したがって、手帳を忘れると
大変慌ててしまいます。
生徒の皆さんが手帳に書き込むと ―今週の目標、1週間の振り返り、次への対策、学習の記録、学習時間と実績、定期テストの記
録、時間割など― 自分の予定や記録が見えることで行動が起こしやすくなると思います。手帳は個人的なものですから、普通のメモ
帳よりも愛着が湧き、開いて確認しようという気になるのではないでしょうか。手帳を使うことによって、メモに計画性が生まれ、以
前のことを振り返ったり、明日、明後日とのつながりを意識するようになり、記録して、それを利用する力が身に付くと思います。
持ち時間を把握したり、先のことまで考えたりといった時間管理は、なかなか身に付けるのがむずかしいことです。時間管理を人任
せにしていると、人から言われないと動かない、受動的な人間になってしまいがちです。生徒の皆さんには、社会に出ても役立つ主体
的に自分の時間をコントロールできる、今だけでなく先を見て行動できる人間になってほしいと思います。
◆
目標をもって一年を過ごそう
社会人講話の講師として、村昭繊維興業(株)代表取締役社長 市村昭代史様が「高校生の今から自分の人生に真剣に向き合う」こ
との大切さを、経営者の視点や人生の大先輩として熱く語ってくださいました。自分を見つめ、将来を見つめ、目標をもって「でき
た、頑張った、伸びた」を経験しながら、自信と意欲をもって学校生活を過ごしてほしいと思います。
マイアミ・マーリンズ所属のイチロー選手は、目標について次のように話しています。「目標って高くしすぎると絶対にダメなんで
す。頑張れば何とか手が届くところに目標を設定すれば、ずっと諦めないでいられる。努力を続けられる。そういう設定の仕方が一番
大事だと僕は思います。そして、一つの目標をクリアしたら次の目標を設定すればいいのです。」「今までに、これだけはやったなと
言える練習はどんなことですか」と聞かれて、イチロー選手は、「高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、寝る前に必ず素振
りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です。」市村社長様も「続ける
力」を強調されていましたね。夢に向かって今の自分の力を知り、努力を継続すればきっとできると思える目標を設定し、努力を継続
できる力を身に付け、目標を達成してもらいたいと思います。
茶道、武道、芸術等では、昔から「守破離」という言葉があります。まずは、師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修業が
始まる。その体得した型を自分なりに研究することによって自分に合った、より良い型をつくり既存の型を「破る」。最終的に独自の
新しい型を創造すること。この考えは、人の成長において不易だと改めて感じます。勉強や部活動も同じです。日々の課題を地道に積
み重ねていくとともに、他にも自分の興味のあること、やりたいことに努力を継続することで、幅を広げ、力をつけたいものです。
1学期中間考査が終了しましたが、みなさん考査の反省はできていますか?
1年生
改めて、この1年の目標を確認し、定期考査や資格試験に対する勉強を計画的に行いましょう。
考査・資格試験の日程
1学期期末考査
6月28日∼7月1日
2学期中間考査
9月27日∼30日(2年生)
10月3日∼6日(1年・3年)
2学期期末考査
11月29日∼12月2日
学年末考査
2月7日∼10日(3年生)
2月27日∼3月2日(1年・2年)
漢字検定
6月17日
2月10日
英語検定
6月11日 10月8日
1月21日
ビジネス文書実務検定
7月3日
11月27日
珠算電卓検定
6月19日 11月27日
情報処理技能検定
7月15日 12月15日
2月23日
簿記実務検定
6月26日
1月22日
Challenge
&
Growing
2年生
克己心
∼己を知り、
己の心に
打ち克ち、
己を磨く!∼
3年生
誠実にして
自立(自律)した
社会人たれ
◇先生達もがんばっています◇
◇みなさんはどうですか◇
先日の1学期中間考査期間に、作文・小論文指導についての私達教職員
の研修を、学研アソシエから講師をお招きして実施しました。生徒の皆さ
んに対する文章指導には「もうこれで十分」ということはありません。そ
して、そのためにわれわれ指導する側が学ぶべきことも、限りがないので
す。昨年の講師の先生はバイタリティーあふれる語り口調で、なるほど、
文章を書く場合もこの先生のような「やる気に満ちたエネルギー」が一番
肝心なことなのだなと感じたものでした。
今年の先生からも、基本のど真ん中の言葉や深みのある言葉をたくさん
いただいたので、この場をお借りしていくつかご紹介しようと思います。
(この文章は、3年生のためだけのものではありません。インターンシッ
プを控えた2年生、行事の感想など色々なものを書く必要のある1年生も
大いに関係があります。)
○「入試の小論文」の出題や「入社試験の面接」における話題は、【現
代の社会問題】が重要な柱である。
→ 世の中に目を向け始めた生徒諸君にとって、社会人の先輩で
ある祖父母・保護者・親戚、働く兄や姉、そして先生方は、
「社会への窓口」だから、よく相談しアドバイスを受ける。
○「入試を超えたもの」・「入社試験では終わらないもの」を身につけ
る。
→ 【価値観が多様化する社会】の中で、他者と関わり、他人の
意見を理解しつつ、自分の意見を適切に表現しながら生きて
いく自覚を持つ。
○細かな「赤ペン入れ」をしてもらう以上に、先生と「5分間の対話」
をする。
→ 先生との対話を通じて、「書く(話す)材料」のどれが大事
かがはっきりする。大したことがないと思っていたことが、
実は一番いいネタだと気づくなど、対話をする利点・効果は
多い。
さて、1学期中間考査も終わり、成績も出ました。程度の差こそあ
れ、ここまでの普段の勉強と試験勉強について、全く後悔していないと
いう人はいないと思います。しかし、土日の休みが来て、月が変わり、
後悔したことを忘れがちになってしまうのも、人間にありがちなことで
す。
しかし、楽をしたい心を意志の力で克服しようと努力できるのも、同じ
人間です。
そこで、次の期末考査に向けて次のいくつかに取り組んでみてくださ
い。(なんだ、あたりまえのことばかり……期待して損した!と思わな
いでください。結果を出している人みんながやっていることです。)
1.学校を休まない。
2.授業に集中する(講義に関係ないことで友達に話しかけない&関
係ない話は聞き流す)。
3.ノートは正確にとる(「それ書くんですか?」はありえません。
黒板に書かれたことは全て書く)。
4.提出物は期限を絶対に守る。
5.「できるまでやる努力」をしっかりとする(「自分なりの努力」
では言い訳になってしまう)。
○1年生 … スタートダッシュできなかった人、挽回してください
(あせりも時には必要)。
○2年生 … この1年の過ごし方で進路が大きく変わります。高望み
して、力を伸ばそう。
○3年生 … 「雲や嵐なしには、いかなる虹
もありえない」。謙虚に耳を傾
け、自分に厳しくして社会に通
用する人になってください。
ボランティア・
スピリッツ(ぼらすぴ)始動
前期生徒会執行部、クラス役員任命
生徒会執行部
役 職
氏
会 長
若狭 興太(32H)
副会長
岡山 侑生(32H)
山本 莉早(32H)
書 記
会 計
山田 美織(31H)
橋本 和哉(31H)
役 職
名(クラス)
11H
ク
12H
ラ
ス 役
21H
員
22H
31H
32H
会 長
副会長
米田 麗音 松永 海斗 加茂野彩梨 石谷 愛 広瀬 裕貴 梶原 翔吾
土肥 鈴夏 浅井 淑貴 松田 治紀 寺口 建强 神谷 嶺奈 島田 理沙
書 記
阿部 龍正 土上 夏楼 澤田 遼真 三宅 駿汰 北橋 奏音 木下 翔伍
横井 菜月 西山亜悠菜 奥田 玲奈 佐藤 優歌 笠嶋 真綺 中村 祐唯
会 計
藤森 貴之 岡本 明樹 嶋 陸斗 坂本 祐弥 丸山 峻 髙橋 誠也
西川 希 室田 茉以 砂山 美月 渡辺 瑚花 田中 梨奈 石森 希枝
宿泊研修オリエンテーション(1年生)
1年生は、4月13日(水)∼14日(木)に医王山ス
ポーツセンターにて1泊2日の宿泊研修オリエンテーショ
ンを行いました。今年度からの新しい行事で、高校生活の
ルールや学習方法を学び、新しい仲間たちとともに人間関
係をつくり、高校生活をスムーズにスタートできるよう、
様々な活動を行いました。
生徒会執行部の提案により、
「自分から行動でき
る」宝達高校生を目指して、募集されたボランティア
に自主的に参加する「ボランティア・スピリッツ」が
始動しました。第1弾として、4月に発生した熊本地
震に対する熊本県支援の募金活動を、校内と近隣のコ
ンビニエンスストアで行いました。生徒会執行部と有
志のボランティアスタッフの協力により、多くの方が
募金してくださりました。
今後は、宝寿荘でのボランティア活動や部活動での
清掃ボランティアなどを予定しています。誰かの笑顔
のために、ボランティア活動に自主的に参加してみま
せんか?
朝のあいさつ運動
あいさつ運動2016がスタートし、ク
ラス毎、部活動毎に交代で生徒玄関であい
さつを行っています。また、昨年度から引
き続いて、今浜交差点で「地域あいさつ運
動」も始まり、地域の見守り隊の方と一緒
に、登校する小学生にあいさつを行ってい
ます。校舎内外で、元気で大きな声によっ
てあいさつの輪が広がりつつあります。
社会人講話(土曜補習)
研修内容
・学習オリエンテーション(国・数・英)
・集団行動練習(整列、校歌)
・レクリエーション(交流活動)
地域の企業の方々を講師としてお招きする
社会人講話が4月23日、5月21日に行わ
れました。企業が求める人材や、高校生活を
充実させるための考え方など様々なことを
語っていただきました。第3回は6月25日
に行われます。