カンガルーは、なぜふくろの中で赤ちゃんを育てるの

5年
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人と動物のたんじょう/理解シート
カンガルーは、なぜふくろの中で赤ちゃんを育てるの
カンガルーは、母親の体内で赤ちゃんを大きくなるまで
育てることができないため、ふくろの中で育てるのさ。
■動物によって、赤ちゃんで生まれてくるときの、発育がちがっている
シカのなかまの赤ちゃんは、生まれてすぐ、お母さんが体をきれいになめてやっ
ちち
ていると、自分で立ち上がり、乳をのみ、すぐ走ることができます。かくれる所が
ない草原でくらすシカのなかまは、生まれたての赤ちゃんでも、てきがおそってく
れば、すぐ自分の足で走ってにげられるようでないと、生きていけないのです。
カンガルーの赤ちゃんは、体長が1∼2cm、体重が1gぐらいという小さな毛の
ない体で生まれ、お母さんの毛につかまりながら、おなかのふくろにたどりつき、
ち く び
ふくろの中にある乳首にすいつきます。そして、半年∼1年ぐらい(種類によって
ちがう)ふくろの中で育って、外に出てきます。そのころには、親と同じように、
草を自分で食べられるようになっています。
■ふくろで赤ちゃんを育てる動物は、たいばんが発達していない
人間の赤ちゃんは、お母さんのおなかの中で、たいばんというところとへそのお
えいよう
でつながっています。そして、たいばんを通して母親の体から栄養をもらって大き
にゅうどうぶつ
くなります。赤ちゃんを産み、乳で育てるほ 乳動物 のなかまはみんな、同じよう
にして母親の体内で、赤ちゃんが育ちます。
カンガルーのなかまは、このたいばんが
なかったり、あまり発達していないため、
おなかの中では赤ちゃんを大きくなるまで
育てられません。そのため、まだ育ちきっ
ていない赤ちゃんを産み、ふくろの中で安
全に育てるしくみになっているのです。
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