観光ビジネス研究塾

観光ビジネス研究塾
~高田馬場の地域ブランドを創出しよう!
新宿区の観光を研究するに当たり、観光資源を調査したところ、観る、聴く、香る、食べる、体験す
る、買物する…という観光行動の中で「食べる=グルメ」について注目しました。大学の立地する高田
馬場にはラーメン屋さんが多いということがわかりました。
そこで「ラーメンマップ」を作成し、観光客に配ることができたら、との発想を思いつきました。
【2014 年度活動報告】
ビジネス企画発表大会に参加
2014 年 7 月に発足してすぐ、私たちは次のような議論を交しました。
強み・機会
課題・脅威
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高田馬場はラーメン店が多い(荻窪や恵比寿より多く、激戦区と呼ばれている)
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ご当地ラーメンはまだまだ繁盛している(喜多方市、佐野市、高山市、札幌市、福岡市など)
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学生街なので、ラーメンの需要は高く、カレーと並び大衆食の横綱級
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北海道~九州までのラーメンが揃っている
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各店がトッピング、割引制度など販売促進策に工夫されている
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店がしょっちゅう閉店したり、入れ替わったりする(経営的に大変?)
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店舗間の協力体制がない
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目当ての店の場所がわかりにくい
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店舗によってはきたない店もある
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店の中に入りにくい
「早くて・安くて・美味しいラーメンの街」
「気軽に、手軽に、全国のラーメンや最先端のラーメンを
味わえる・楽しめる街」をアピールし、ラーメン激戦区日本一の座を確立することにより、ラーメン観
光という新たな産業おこしにつなげようと考えました。
まず私たちは、現場の調査から始めようと、大学周辺のラーメン店を廻りました。競争が激しいので
レベルが高く、味のクオリティも高いこと、全国のラーメンが食べられることがわかりました。
9 月には本学の二上講堂で開催された、東京三協信用金庫さま主催の「ビジネスフォーラム」の企画発
表に、
「オリンピック研究塾」と共に学生代表チームとして参加しました。
地域ブランドにつながるような食ビジネスの創出策『ラーメンのまち
高田馬場を目指して』をテー
マに、新宿区高田馬場地区の観光振興策を提案させていただきました。
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【2015 年度活動報告】
高田馬場ラーメンマップづくり
前年度の問題提起を踏まえて、私たちは地域ブランド「高田馬場ラーメン」を生み出すための街ぐる
みの取り組みを検討しました。お客様向けの中国ラーメンツアーが当たる「ラーメンテーリング」や、
ラーメン店向けのチャンピオン店を決定する「高田馬場ラーメン選手権」などのアイデアが上がりまし
た。
しかしそのためにはまず、ラーメン店の名称、こだわり、味、地図などを正しい情報として提供しな
ければなりません。そこで「高田馬場ラーメンマップ」を作ろうと考えました。
幸いにして西武信用金庫様より「地域産業応援資金」をご贈呈いただくことになり、ラーメンマップ
作成への足掛かりができました。
「高田馬場ラーメンマップ」の発行
ラーメンマップ作成に向けて、私たちは以下の方針で臨みました。
① 実際に店を訪問し、おすすめの一品を食べた感想を書き込むだけでなく、店長ヒアリングを行い、
店の方針や個性をクローズアップさせる。これにより、地域PRに加えて店舗の売上にも貢献する
② 取材対象は、高田馬場(小滝橋方面~西早稲田・明治通り方面)に立地するラーメン店の全てとす
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る。結果的に 63 店舗中 46 軒を掲載(閉店 9 店舗および取材拒否店 8 店を除く)
。
③ ラーメンマップのデザイン・編集は「高田馬場新聞」さまのご協力により、推進する。高田馬場新
聞の WEB ページ(http://babashinbun.com)でもマップを掲示する。
④ 印刷物としてのラーメンマップは、高田馬場駅はじめ主要スポット、東京富士大学学内、参加ラー
メン店、西武信用金庫などでも配布する。
2016 年はラーメン以外の新宿観光の資源調査をしていき、新たな新宿観光の活性化策を研究していき
ます。新宿観光振興協会や旅行代理店とも共同で研究をすすめますので、いっしょにやりませんか!
「観光ビジネス研究塾」でお待ちしています。
(顧問 イベントプロデュース学科 須川一幸教授)
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▼高田馬場ラーメンマップ
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