第5回うきは市ルネサンス戦略推進協議会会議録

第5回うきは市ルネッサンス戦略推進協議会
議事要旨 平成 28 年3月 30 日(水)13:30~16:00
1-開会 (企画財政課長)
2-あいさつ(狩野啓子会長)
3-報告 (企画財政課長)
・地方創生先行型交付金(基礎交付)の実施状況(H27
年 3 月 24 日交付決定)
・地方創生先行型交付金(上乗せ交付)の採択・実
施状況(H27 年 11 月 10 日交付決定)
・地方創生加速化交付金の採択状況(H28 年 3 月 29
日交付決定)
・地方創生に係る平成 28 年度における国の施策
・地方創生に係る平成 28 年度うきは市当初予算(H28
年 3 月 23 日議決)
・平成28年度におけるうきは市ルネッサンス戦略
に係る推進体制
4-質疑
◆資料1の農業生産法人活動支援事業で 30,600 千円
とありますが、出資金にはつかえない、その結果が
たった2人ですか→(回答)もちろん出資金には使
えません。
「施設整備等に対して別途市費を投入」と
書いていますが、市より 2,000 万円を出資していま
す。
→(追加質問)たった2人というコストパフォーマ
ンスを考えてもらいたい、コストパフォーマンスを
意識された方がよいのではないですか。仕事を作る、
そして、求人を出すという流れを作らなければなり
ません。5年以内はお金があるかもしれませんが、
その後はどうなりますか、問題意識をもった方がよ
いと思います。→(追加回答)1年間のスケジュー
ルで当初2名、毎年3名以内で育成していきます。
本気で農業をやりたい方を育てようとしています。
◆推進体制は、これまでと違いますか→(回答)同
じです。戦略推進協議会も、継続して開かなければ
なりませんし、地方創生の PDCA、KPI 検証の機関と
しての役割を担っていただきたいと思います。
◆推進体制の検討部会は、定期的に開催されている
のですか→(回答)戦略を作る段階で活発に動きま
した。今後も事業を進めるにあたり、ローリングを
しながら、定期的に開催していきたい。この戦略は、
目的として、いろんな国の事業を活用して戦略事業
に取り組んできたが、28 年度以降もやらなければな
らない。まだ作ってから半年たった程度。
「これから
こんな事業も必要だ」
「喫緊にやるべきもの」「戦略
をローリングして修正も可能」という姿勢です。年々
社会環境も変わり、リアルタイムで、修正すべき所
は修正をしていきたい。今後、よりいい戦略をして
いくうえで、委員の皆様の意見を反映していきたい。
「事業のコストパフォーマンスがわるい」というご
指摘ですが、意見を反映しながら、ローリング機能
を果たし、存続していきたい。
◆「誰が仕事をつくるのか、求人を出すのか」を念
頭においてもらいたい。テロワールで誰が求人を出
すのか、何を目指してやっているのか。うきはには、
若い人の仕事がないのです。または、帰ってきてす
る仕事をつくることをしっかりおさえておくべきで
す。
◆地域総合商社は、しっかりした組織ができている
ようだ。最大のポイントは、持続化。5年後はどう
なっているのか。金があるからやるのではなく、や
らなきゃならないからやるべきです。地域総合商社
は、観光、特産物開発だけでなく、デイケアなんか
も担うようになるかもしれない。
「現在売上8億→10
億→求人が増える」といういい流れを作っていって
もらいたい。
◆資料3の地理的環境・歴史的環境を活かしたブラ
ンディング戦略は、誰がやるのですか。
「土壌がよい
→柿の付加価値増→雇用増(農家が求人を出すのか)
」
という流れができるのか。→(回答)テロワールを、
うきはレインボーファーム(新規就農者育成)など
に生かすべく推進していきます。
◆資料1の創業支援は、素晴らしいことだが、どこ
でもやっている。たとえば、外の人がうきはで創業
することが多いのなら、福岡市等で、うきは市での
創業セミナーをやる。創業した先輩のネコノテシャ
が講師をしたり、市や商工会がそれをサポートした
らどうか。効果的だと思う。
◆先日レインボーファームで、新規就農者の話しを
聞いた。8月で研修が終わる。1億円のハウスで経
営をしていきたい(パート雇用、地域にお金がおち
る)。しかし、技術的指導は受けたが、経営していく
ことが心配ということです。P4 の2の「経営面でも
自立的な事業展開を図る」ということに力を入れて
ほしい。
◆資料3の加速化交付金の交付決定は、3月 29 日に
出ている。加速化交付金の県内申請は、60市町村
のうち53が申請し、39が通った(14落選)
。う
きは市は2件で 8000 万円で、上限の目安満額が通っ
た。これから KPI をいかに達成していくのかが求め
られる。効果の検証とともに、事業を効果的に進め
てほしい。28 年度新型交付金は、地域再生法の法改
正を待って、参議院審議で可決後動き出す予定。
◆資料3のうきは総合商社設立で外貨を稼ぐとある
が、具体的に何をやるのか、市が第三セクターをつ
くるのか。うきはの里株式会社との色分けはどうな
るのか。うきは市内のどんな人が参加するのか。→
(回答)重点道の駅に選定された道の駅うきはは物
販部門しかないが、うきはの里株式会社を核にして、
機能強化を図る。市と法人が連携し、機能集積を図
っていきたい。うきはの里の物販事業に加えて、DMO
機能や特産品開発等を担っていく。色分けは、1つ
の事業所として、市と連携して機能整備を図るとい
う形になる。参加者は、ふるさと納税の一次産品、
特産品、観光など 400 品(一次、二次、三次)ほど
あるが、もっと外へ売っていく方針です。
◆資料1で、
創業支援の相談・指導件数 30 件/年は、
具体的にはどうなっているのか→(回答)この創業
支援は、4金融機関と一緒に取り組んでいるもので、
月一回報告をしている。相談件数は目標の二倍、創
業は5件(カフェ、菓子店等小規模事業者が多い)。
実際に取り組んだのは、
平成 27 年7月からの半年で、
目標をクリアしている。
◆テロワールで、土壌、気候、水などがよいという
ことだが、やり終わったのか。期待と不安があるが。
→(回答)分析はすべて終わっている。PR でお見せ
するにはもう少し時間がかかる。客観的データで、
調査・比較している。うきはテロワールの7大要素
に、もう一つ「人」という要素を加える。土壌等が
素晴らしい、それに人がかかわる中で、環境を作っ
てきた。さらに、加速化交付金で追加的に取り組ん
でいきたい。古墳時代から現在までの人の営み、農
業に関わる要素をバックボーンにして、うきはテロ
ワール PR に努めていきます。
◆テロワールで、土壌・気候では、朝倉、筑後、田
主丸はいっしょ(同じ)
。何の付加価値を高めるのか。
テロワールの基準、根拠は何か。最終的には、バイ
ヤーの判断。世の中・万人が認める基準をどうする
のか→(回答)そのとおりと言えますが、地方創生
の中で、市町村連携を高めていくことも大事で、テ
ロワールの効果は、久留米広域圏や共存できる所と
連携してアピールしていくことも大事です。その中
で、情報発信の中心となってやっていきたい。調査
で終わるのはもったいない。時間が足りなくてまだ
お見せできないこともあり、①市民や農業生産者が
理解して、自信をもってものづくりをしてもらいた
い(地元への訴求)
。②外貨を稼いだり、バイヤーの
方に理解してもらいたい(外への訴求)
。訴求力の高
いデータを情報発信していく。→(追加回答)外貨
の獲得面では、
観光ですでに 180 万人が来ているが、
消費単価が低い(900 円/人)と思われるので、2000
円~3000 円へと、消費単価の向上につなげていきた
い。そのためにも経済産業省の地域新成長産業創出
促進事業費補助金消費単価向上支援事業に手をあげ
ていきたい。→(追加回答)朝倉、久留米とにかよ
っているという話しで、耳納北麓はほぼ一体で、複
合扇状地が果樹の適地で、水ハケがよく、それは耳
納連山の山汐でがけくずれが起きてきた等、テロワ
ールが明らかになってきている。朝倉の志波柿は日
照条件等が関係しているだろうが、テロワールに気
がつくことで、先取りして、先に PR してフルーツ王
国を築いていきたい。
◆資料2で、ブランド化とかありますが、地理的、
歴史的ですべてなるのか(そうではない)、何をもっ
てブランドというのか、JA の中で協議している。レ
インボーブランド(7個)だが、柿でいえば、糖度
○度以上・色等の基準・目標を設定していきたい。
ブランド化も JA と市が一緒になってやっていってほ
しい。道の駅うきはが単独でなく、12 億円の売上が
ある耳納の里と力をあわせてやるのがよいのではな
いか。→(回答)一緒にやれることは、やってもら
いたい。耳納の里と道の駅うきはは、お客様の回遊
性があり、売上向上につながっている(耳納の里 12
億円、道の駅うきは9億円)。国のリーサスで消費分
析をすれば、個人消費が8億円の流入超過になって
いて、流出超過例が多い中、がんばっている。外か
ら果物を買う比率が高いと思われる。外貨獲得への
貢献度が高い。これから益々市と JA の連携が必然性
となるだろう。
◆レインボーブランドでは、柿農家の競争を促し、
いいものを作る、レベルアップにつなげて、ブラン
ド品を高く売る工夫が必要(例:ふるさと納税返礼に
は、レインボーブランドを送る)→(追加質問)レ
インボーブランドはどんなものをお考えですか→
(返答)柿、梨、ぶどう、花、いちご、トマトなど。
◆資料5の当初予算における戦略関係分は、すべて
の地方創生交付金が出ているのか。戦略 P43 のコミ
ュニティ・産業・地域の創造的再生の内容と、内容
にかなりの差があるようだが。→(回答)この予算
の中から、新たに新型交付金にのる事業を乗せてい
きたい。乗らないものは、単費でやっていく。全部、
国から(お金が)来るわけではない。国の客観的評
価を勘案しながら、戦略 P43 の基本理念に基づいて、
「上位の概念→4つの方向性→資料5のプロジェク
ト」と位置づけしている。→(追加回答)資料3の
加速化交付金 8000 万円は、27年度補正なので、28
年度当初予算には含まれません。
◆半年ぶりに協議会を開催された。予算が決まり、
協議会の位置づけも、本部の横についている。私た
ちの意見・質問が(事業に)入っているのか、そう
でもない。
「動かしていくので、いろいろ意見を出し
てください」と言うけれども、議事録に質問は載っ
ているけれども、それに対する回答は全くない。意
見に対する回答をいただけたらと思う。数枚に分け
て入れていた。形だけなのか、分科会におとしてや
るのか、生の声が出にくいのではないか。→(回答)
正直、時間がなかったが、短い時間でも、いろいろ
な意見を出してもらっている。戦略のどこかに必ず
反映されている。意見のエキス(本質)と理念を汲
んで、戦略に入れたつもりである。意見が反映され
て、わかるような形で出していきたい。
◆総合商社は、戦略に入ってなくても、後ででてき
たのか。→(回答)文言はなくても、これが必要だ
という場合は、改訂にはきちんと位置づけていく。
→(追加回答)文言については、補助申請の技術的
なものです。
◆新規就農がレインボーファームで、2人→7人と
あるが、目標達成は2人でよいのか→(回答)戦略
の目標は、5年で7人という意味です。
◆戦略の予算で、学力向上、ICT のタブレットとある
が、どんな内容なのか。基礎学力向上は、戦略の大
事な部分です。→(回答)学力向上を図る手段とし
てタブレットを導入する。ソフト面で、どう活用す
るのかが大事。今年、試験的に配置して、教育効果
を検証していくことになっている。→(追加回答:教
育委員)ICT の利用は、基礎学力の向上のためであり、
次の学習指導要領の改訂に向けて、知識集積プラス
アクティブ・ラーニングが求められている。どう ICT
を活用するのか(人材育成)
、ICT を先取りするとと
もに、主流となっている。
◆〈意見〉KPI(重要業績評価目標)の達成状況、協
議会での PDCA(計画から評価・見直しまで)
、これを
わかりやすい形で示してほしい。例:現在の進捗状況
は○で、5年後は○になる。
◆〈意見〉テロワールで、
「古墳の目標は達成した→
しかし、観光客の増加は模索中」とあるが、検証か
ら可能性がわかるように、進捗過程が見えるように
表記してもらいたい。
◆戦略が5年間で、取り組みやすいもの、予算がと
りやすいもの、補助対象になるもの、優先順位と言
われるが、人づくり・うきはっ子子育ては、進捗状
況が見えていない。すべては検討中。進捗状況があ
れば、PDCA ができるのだが。→(回答)KPI の途中
経過は、動き出して半年なので、まだ出し切れない
状況です。お金があるからではなく、必要だから、
交付金をとりにいくという姿勢。優先順位をつけて
やっていきたい。
◆組織図で、3つの検討部会はどうなっているのか
→(回答)検討部会は今後も重要になってくる。特
定の検討部会が、原課とヒモ付けされており、検討
部会と個々の予算が関連づけて動いている。
◆子育ての部分ですが、
「昨日、総合教育会議で大綱
を検討している。」また、
「毎年、教育振興基本計画
を作っている。
」
「第2次総合計画も策定された」
、こ
の中で、学力向上については、教育大綱と教育振興
基本計画でしっかりやる。地方創生の中で国からの
予算がもらえるものは、ルネッサンス戦略で協議し
てやっていくということでしょう。ICT や古墳(古墳
群の観光)
、英語(生きた英語で通訳等)という計画
があるが、地方創生の中で、いくつかの項目がリン
クして、予算がとれたらいいなと思っています。
◆子育て世代としては、医療費の中学校までの補助
はありがたいと思っています。食べ盛りなので、食
の話しになると、
「道の駅や耳納の里でのお買物が楽
しいね」と言われたり、生キクラゲがあったり、柿
や巨峰のドライフルーツがあったり、一般スーパー
よりおいしいよと言われます。福岡市や久留米・鳥
栖の友人からも「こんなものが手に入るうきはって、
いいね。道の駅くるめ止まりだったが、うきはにし
かない、うきはしか手に入らない、日常の食材の買
物に来てもらえる道の駅になればと思います。→(回
答)いろいろな取り組みをしていますが、何かやら
なきゃ変わらないという考えもあります。地域資源
の認定で、認定されれば支援が受けられることもあ
ります。特に、今回は、
「道の駅うきは」という言葉
が地域資源として初めて認められた。地域資源につ
いては、所管の課でくわしくお答えします。
◆市民の目からまちづくりを見てきて、69 年うきは
暮らし。現在、孫育て中、ボランティア中、ボーッ
と平和なのがよい。資料4の②に「若い世代の結婚・
出産・子育ての希望をかなえる」とあるが、人が育
たないと、地域は育たない。今の子どもたちは、
「畑
でウンチもできない→サバイバルできない。」「大型
スーパーでゲーム(仮想)に夢中に遊ぶ→将来はど
うなるのだろうと心配している。」古墳を活用して、
農業生産や企業誘致と結びつける発想だろう。子ど
もを、地元の環境で、いかに育てるかが問われてい
る。1-歴史探訪と古墳めぐりは、アウトドア的プ
ラン、2-道の駅でキャンピングカーはどうか(う
きはの自然の中に取り込む)、3-テロワールはおも
しろい(歴史観光とともに、親子で一緒に過ごす、
体験するルート・アウトドア的企画)。
◆社会保障の充実がどうなるでしょうか。この場合、
働く女性はどうなりますか? 1-少子化で、子育
て応援が必要、2-高齢化する人は他人に頼らない
生活も考えないと。
◆テロワールで、柿が優秀だからと言いますが、昔、
耳納連山は、柿もみじと言われるほど真っ赤だった、
最近はあまりない、後継者がいなくなったのか?
どんな政策をしているのか。
◆計画では、産業がない、だから、外から人を呼び
込む。そうかもしれないが、やはり、ここに住んで
いる人が、ここに住んでよかったといえるまちにし
てほしい。シャッター通り、商店街の低迷の状況だ
が、新しいスイーツやお菓子店が多くなってきた。
これまで老舗には後継者がいなくて、少しずつ減っ
てきた(金市屋おこし)
。行徳せんべい屋もテレビで
放映され、全国から注文が来ている。商店街の後継
者を探してほしい。地域コミュニティの再生→良い
からよそから来る、住みたいという流れが大事。
→(狩野会長)国の予算、県の予算がどのように市
民に伝わっているのか、市民の参画意識がどうなっ
ているのかが大事ではないでしょうか。伝統工芸「和
紙と藍」に取り組んでいますが、子どもが継がない、
外から来た人が新しい事業で後継者になる、こんな
意識の切り替えがいつできるかが課題でしょうね。
◆(提案:成清委員)①市民が約3万人、いろいろな
特技があるでしょう、その才能を登録して、マッチ
ングさせて、ビジネスにつなげる提案。②高校生に
モニター制度を取り入れる。高校生が企画段階で、
アイデアを出す。若い人がどのようにお金を使って
いるのか→出来事の占める割合が高い(コンサート
等)
。逆に、物は買わない(車は買わない、楽曲配信
で CD は買わない)→うきはは、鯉のぼりとひなまつ
りがあるが、若い人の感覚でおもしろということに
なれば、お金を使う対象となる。