平和の鐘2014年08月号 pdfファイル

「平和の鐘」2014 年 8 月号(1)
編集・発行
カトリック幟町教会(宣教企画部 広報係)
幟町・東広島・三篠・翠町・向原共同宣教司牧チーム:ヴィタリ・ドメニコ神父,アルベル
ト神父,肥塚イ孝司神父,猪口大記神父,豊田尚臣神父,福田誠二神父,大西勇史助祭
〒730-0016 広島市中区幟町 4 番 42 号
TEL (082)221-0621 FAX (082)221-8486
2014 年 8 月号 №468
http://www.nobori-cho-catholic.com
家庭は「最初の神学校」と言われます。
(第二バチカン公会議「司祭の養成に関する教令」2)
堂の床の感触が今もよみがえってきます。
夜には、昼間海で泳いだり潜ったりして、
思い切り遊んで疲れて寝ているのを起こさ
小学校に入学する前、両親から離れて、
父の故郷長崎県五島列島の桐という漁村で
れて、四人で夕の祈りに唱えた「聖マリアの
連祷」。
生活していました。父の姉(伯母)とその二
「くすしきばらの花」、「ダヴィドの塔」、
人の娘(従姉妹)との四人の暮らしでした。
「象げの塔」と続く聖母マリアへの呼びかけ
毎朝、五時に鳴る教会の鐘に目覚め(起こ
に、コックリ、コックリと首を垂れて、眠
され)、教会に行き、大勢の子どもたちとい
りに誘い込まれながらも、必死になって「わ
っしょに元気な声で朝の祈りを唱え、聖歌
れらのために祈り給え」と答えていたのは、
を歌い、ミサにあずかりました。
忘れることのできない思い出です。
桐教会は現在の場所に移築されましたが、
この五島での幼い時の生活が、朝・晩の
当時は、五島の各所に存在するような荘厳
祈り、お告げの祈り、食前・食後の祈りの
な煉瓦造りの聖堂で、山裾にどっしりと落
習慣を身につけさせてくれました。
ち着いていました。
正座し祈った時に、膝に感じた板敷の聖
伯母の家族との祈りの日々が、わたしの
「最初の神学校」だったのです。
木苺や
少年の夢 遥かなり
「平和の鐘」2014 年 8 月号(2)
・ 現在は外部への広報や宣教に手が回って
いない状態である。組織や意識を変える必
6 月 14 日、司教様と、運営委員会委員を
中心に、各組織の代表者が幟町小教区の現状
などについて、ざっくばらんな話し合いを行
いました。これは、昨年まで行っていた司教
公式訪問を、儀礼的なことよりも、実態的な報
告をする主旨で、より司教様に小教区の現状
と課題を知っていただき、解決策を見出して
いくきっかけにしようと形式を変えて行っ
たものです。
そこで話し合われた内容について、抜粋で
紹介します。
要がある
・ クリスマスは宣教のための絶好の機会ととら
えている
・ 黙想会の参加者が少ないと思う
・ もっと積極的に宣教していこうという気持ちが
大切。
⇒司教様から
 宣教は自然体でいい。普段の姿が周り
に影響を与える
 機会があるときに、外に出向いて宣教
することはよい
教会学校から
・ 現在 80 世帯、120 人の子供たちが在籍
・ 青年たちが多く携わるようになった
・ 5年ぶりに街頭募金を実施。聖劇も実施。
・ 在籍人数に比べ、出席が少ない
・ 猪口司祭、大西助祭が教会学校に関わるよ
うになって活気が出てきた
⇒司教様から
 楽しく活動しているのは知っているが、も
う少し人数が増えるといい
 廿日市教会では、スタッフが変わって
日曜学校の雰囲気が変わったという報
告があった。幟町も若い神父が携わる
ので雰囲気が良くなると思う。
宣教企画部から
 皆が知恵を出し合ってほしい
典礼部から
・ 毎月 1 回典礼部会を開いている
・ 男性は仕事を持っているため、集まれる人が
限られる。土日も限られた人が働いている
・ 信徒の人は依頼心が強いと感じている
・ 教区が示した3本柱のうち、きょうどう、養成
の働きかけが弱いと思う
・ 典礼を分かっていない信徒も多い
⇒司教様から
 侍者やいろいろな係の者が典礼に携
わっているが、全体が集まって典礼につ
いて打ち合わせることが大切。
 信徒に対しては、広報を通して典礼の発
信をする方法もある
・ 昨年は信仰年を中心に考えていた
・ 勉強会も実施し、ミサ後に1時間というスケジ
ュールで行ったことで好評だった
・ 誰でも自由にくつろいでもらうオアシスを開
いているが、せっかく聖堂を訪れても気付か
ない人が多い
聖母幼稚園から
・ 幼稚園と教会とは強いつながりがあり、福音
宣教という共通の目的を持っている
・ マリア祭も教会と一緒に行った。今後、教会
行事にも参加し、一緒に活動していきたい
「平和の鐘」2014 年 8 月号(3)
・ 園児たちは3年間で、教会でいろいろな経
験をさせてもらっている
・ 園児たちは、卒園した後も教会に戻ってくる。
受験などで失敗した時など、教会に行ったら
心が落ち着いたという声もよく聞く。神様が
蒔いた種が伸びていく場所である
⇒司教様から
 教会は、幼稚園を大切にしてほしい。お
賛成、実行してほしい。フィリピンの信心
互い協力しあって、福音宣教の目的を
の仕方を知ることも豊かさに変えることに
持ってバックアップしてほしい
なる
 1カ月に1度でもいいから、英語ミサに日
パウロ書院から
本人も参加できるように工夫したらどうか。
・ 異邦人の庭になることを目標に、訪問者に
相互のやり方を取り入れたミサ(歌、典礼
接している。
・ 教会を訪れる人は、心の中に問題を抱えて
など)、ひとつの共同体となる機会を多く
持ってほしい
いる人が多い
・ 広報の手段として、もっと掲示板を利用した
方がよい
⇒司教様から
 異邦人の庭としての活動がいつまでも
続けられるよう協力していければよい
ノートルダム修道院から
・ 英語ミサにシスターは喜んで参加している
・ パウロ書院の存在は大きい
・ チラシやポスターが有効に活用されていな
いと思う。もっと効果的に使用してほしい
・ オアシスの広報が必要。書架はあまり利用さ
フィリピン人グループから
・ パーティーやイベントの時は、フェイスブック
などで参加を呼び掛けている
・ 津和野の巡礼にも参加した
れていない
・ ミサを短くしてほしい(俳句はいらない)
⇒司教様から
 ミサが長くなることについて反省します。
・ 1 月の第3日曜日に、フィリピンと同じようにサ
ントニーニョの祭りができればよい
・ 働いている人が多いので、日曜日に来ること
ができない人が多いことを理解してほしい
受洗おめでとうございます
・ 多くの人が参加できるようにしたい
⇒司教様から
 大阪での集まりの中で、違いを豊かさに
変える共同体を呼び掛けている
 サントニーニョフェスティバルは大いに
6/1 己斐・井口地区の方が受洗されました。
「平和の鐘」2014 年 8 月号(4)
聖体授与の臨時の奉仕者
HT
第 5 回目は、
「カトリック新教会法典」から「至聖なる聖体」に関す
る紹介です。なお、文書の自己解釈は誤用につながりますのでご注意
ください。
第 897 条 至聖なる聖体はいとも崇高なる秘跡である。この秘跡の
うちに主キリスト自身が現存し,捧げられ,食される。教会は,この
秘跡によって絶えず生きかつ成長する。主の死と復活の記念である聖
体のいけにえは,十字架のいけにえを世々に永続させるものであり,
キリスト教の礼拝及び生活全体の頂点であるとともに源泉であって,
これにより神の民の一致が表され,かつ実現され,キリストのからだ
の建設が成し遂げられる。他の諸秘跡及び教会の使徒職のすべての業
は,至聖なる聖体と緊密に結ばれ,かつこれに秩序づけられている。
わたしたちの信仰生活は、現実社会の中で営んでいます。信仰生
活は現実社会から切り離して考えるべきではありません。よって、わ
たしたちの生活全体全体の頂点と源泉として聖体の秘跡を大事にしな
ければなりません。一番の食物として聖体を考えるべきだと思います。
編集後記
今年はエルニーニョ現
象で冷夏と予想されていまし
たが、梅雨明けとともに猛暑
となりました。屋内でも熱中
症にかかることもあるそうで
す。のどが渇いたと思ったら、
すでに体内の水分不足です。
こまめに水分補給をおこな
い、体調管理につとめましょ
う。(か)