－栄養士が語る－ Recipe でちょっといい話 №８６大根と鯖缶の煮物昨年夏、鯖缶で痩せる！とテレビのダイエット企画が放送され、スーパーから鯖缶がなくなった時がありました。現在では、そのブームも落ち着き、鯖缶はすぐに手に入ります。鯖缶がなぜ痩せるのでしょう。ダイエット効果があるのは、青魚に多く含まれるＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）いう成分なのです。青魚の代表、鯖とはとても栄養価が高く、鯖の脂質にはＤＨＡやＥＰＡなどが豊富に含まれ、含有量は青魚の中でトップ。ＤＨＡ（ドコサヘキサヘン酸）は、脳や神経細胞の発育や機能の維持において重要な働きをすることが知られており、記憶力の低下を抑えボケを予防したり、目に良いとされています。ＥＰＡ（エイコサぺンタエン酸）は、血液中の血小板凝集を抑制して血中のコレステロールや中性脂肪酸を低下させる働きがあります。この両成分には、血液を流れやすくすると共に、血栓や動脈硬化が原因の脳梗塞や心筋梗塞を予防します。また、鯖の血合いの部分には、栄養素が集中しており、鉄分やビタミン郡、タウリンが多く含まれ、貧血、皮膚炎、胃腸疾患などの予防、老化の抑制なとも期待出来ます。更に鯖には、カルシウム、ビタミンＤも多く、健康な皮膚や爪、骨や歯の発育にとても有効です。他にも肌の健康促進にも良いとされるビタミンＢ２、利尿効果がありむくみの改善に欠かせないカリウムなども多く含まれています。こんなに食材で健康にいいものが、鯖缶として売り出されています。水煮や味噌煮、味付けなどがありこれらをそのまま食するも良し、調理する時には、下ごしらえが出来ていたり、味付けされているのでとても使い易く重宝します。大根鯖水煮缶 ☆水 ☆醤油 ☆酒、砂糖、みりん１/3 本１缶１５０ｃｃ大さじ２大さじ１鯖缶は、味付けされているものでもまたちょっと違った味付けの物が出来上がります。それもまた美味しいですよ。材料分のカロリー約６３０㎉ (レシピは 4 人分) つくり方 1 大根は皮を剥き、ひとくち大ぐらいの銀杏切りにする。 2 ☆の調味料を鍋に入れ、①の大根が柔らかくなるまで煮る。 3 大根が煮えたら、鯖の水煮缶を汁ごと入れ１０分ぐらい煮る。 4 出来上がりにねぎなどを散らす。 NPO 法人医療ネットワーク情報センター