中1社会科Ⅰ アフリカ救済プロジェクト 担当:佐久間 ◎授業の目的 本実践の目的は,地域の土地柄と歴史を大まかに捉え,生徒自らが得た経験や知識を活用して,目 の前にある社会問題を解決するプロセスを自力で構築する力(:創造的問題解決力)を高めること です。 ◎授業の目標 上記の目的を達成するために,以下に示す4つの目標を盛り込む授業をデザインしました。 目標1:アフリカの諸問題における「負のスパイラル(連鎖)」を主体的に考え,根本的な原因を捉 える. 目標2:自身が選んだアフリカの問題を解決するために必要な情報を選択,収集する. 目標3:Concept Map(:Map)を用いることで,自身の意思や考えを反映した問題解決プロセス を作成できる. 目標4:他人の考え・Map と自身の考え・Map を比較することを通じて,自身の世界地理における 価値観を捉えることができる (本日の授業) ◎本日の授業の流れ 上記の目標4を達成するために,以下に示す授業構成にしました。 内容 時間 学習活動 授業の流れの説明 5分 授業の流れを説明します。 自由形式 発表タイム 18 分 対面グループの発表をそれぞれ評価します。 個人選抜 発表タイム 12 分 選抜発表を行います。 グループ活動 7分 各プロセスに対する価値判断を行います。 まとめ 5分 学習の総括を行います。 これまでの授業と流れ アフリカにおける地域の気候,特色などを アフリカにおける「負のスパイラル」を作成し 大まかに理解(9 月上旬) 解決すべき問題の原因を特定(9 月中旬) 内容:アフリカ象の外見 がインド象と異なること から,土地や気候の違いに 内容:12 枚の問題カードを並べて「負のスパイ 気付かせました。 ラル」を作成し,アフリカを救うための「解決す べき根本的な問題」を特定した。 少年兵,貧困,水不足,難民,産業の未発達など 東京工業大学の研究員による最先端技術を 様々な観点から問題があることを理解(9 月中旬) 用いた問題解決ワークショップ(9 月下旬) 内容:クローズアッ プ現代や JICA が 提供している教 材・動画を基に,シ リアスな問題に触 れました。 内容:遠隔モニタリングとディスプレイで食糧問 題を解決する斬新な手法を紹介。また紹介された ユーグレナやポリグルタミン酸などの最先端技 術などのヒントを基に,アフリカの諸問題を解決 するアイデアを考えるワークショップを行った。 図書室での Concept Map 作成活動 ・自身が選んだ「アフリカの問題」を解決することを目的とした, 解決プロセスを2時間がかりで作成しました。 ※Concept Map は,コーネル大学のジョセフ・D・ノヴァクが 1970 年代に開発した「思考を可 視化する図法」の1つです。生徒の持つ知識体系を表現する手段としてよく用いられています。
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