通関士 B249-08 ど んな職業か 通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続きの専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査を行う 。 貨物を輸出又は輸入しようとする場合は、その貨物の品名、数量、価格、輸出先国等必要な事項を税関長に申告し、 許可を受けなければならない。この「通関手続」に関して、輸出入者の代理又は代行をするのが通関業者であり、この 通関手続には、適正な申告を行うための高度な専門能力が要求されるため、通関業者は営業所に通関士を配置する義務 がある。 このように、通関士は、通関業者が行う通関業務に従事し、通関業者が税関官署に提出する輸出入申告書、船(機) 用品積込承認申告書、関税修正申告書、関税更正請求書、不服申立書等について、その書類の内容を審査する重要な仕 事を行う。また、それらの書類の作成や、関税分類・評価申告の指導・相談、事後調査の立会・相談の業務も行う。 就 くには 通関士になるには国(財務省・税関)が行う通関士試験に合格し 、通関業者に勤める必要がある。試験は実務経験があると一部免除 されるため、通関業者に就職してから会社内や通関業者団体で行っ ている研修会、通信教育で勉強し、通関士の資格獲得を目指す人も 多い。試験では、通関業法、関税法、外国為替及び外国貿易法など の関係法令に熟知する他に、輸出入申告書、輸入(納税)申告書な どの通関手続きに関する書類作成についての十分な知識が求められ る。また、通関書類の付属書類である仕入書(インボイス)、包装 明細書(パッキングリスト)、輸出入承認書、原産地証明書などに ついても十分な理解が求められる。 通関業務で扱う書類はすべて英語で書かれているので、基本的な 読み書きができる英語力が必要となる。 通関業者は、通関士試験に合格した者を通関士として通関業務に 従事させようとする場合には、税関長に届け出て、その者が通関士 の欠格事由に該当しないことの確認を受ける必要がある。 なお、通関士試験に合格したものは、受験地に関わりなく、どの 税関の管轄区域においても通関士となることができる。 労 働条件の特徴 すべての通関士が通関業を営む企業に勤務しており、全体の約9割が京阪、阪神、中部地区に集中している。通関業 者のほとんどが港湾運送業や道路運送業、倉庫業、航空貨物代理店業などを兼業している。原則として通関士の設置が 通関業許可の際の条件の一つとなっている。 通関士は、通関業者の従業者として一般的な賃金体系がそのまま適用されるが、通関士手当を特別に支給している企 業もある。 参 考情報 関連団体 関連資格 社団法人 日本通関業連合会 http://www.tsukangyo.or.jp 税関公式サイト http://www.customs.go.jp 通関士
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