化粧品販売員 D323-08 ど んな職業か 化粧品販売会社からデパートやスーパー、小売店に派遣され、店頭でお客の皮膚の特徴や顔立ち、個性をつかみ、化 粧法やスキンケアのための商品アドバイスや販売を行う。 たくさんある化粧品の中から、自分の肌にあったものを選ぶことは簡単ではないため、「自分の肌に合った化粧品を 選びたい、じっくり化粧品に関する悩みを相談したい」という人も多い。こうしたお客に的確なアドバイスができるこ とがこの仕事で最も大切なことである。 お客が来店すると、お客の希望を聞いてスキンケアやメーキャップ、ヘアケアなどに関してのカウンセリング(助言 )を行う。化粧品は直接肌につけるものであり、ファッション性も高いので、ひとり一人に合わせた美容法や美容技術 の指導が必要となる。メーク方法を教えたり、実際にメークをして似合う色を選んだり、サンプル品を提供して使い心 地を確かめてもらう。 また、週に2回程度、化粧品販売会社の支社や営業所に出社し、営業担当とプロモーション(商品をお客にPRする ための様々な催事)の打ち合わせをしたり、活動状況の報告を行う。 就 くには 入職にあたって高卒以上の学歴を必要としている企業が多く、高 校、短大・専門学校・大学卒の新卒者を対象とした定期採用が行わ れている。また、最近は男性の例も見られるが、若い女性が多い職 業であることから離職率も比較的高い。中途採用も頻繁に行われて いるが、その際には経験者が望まれるケースが多い。 専門性が高い仕事なので、入社後、美容や皮膚に関する基礎知識 や実技訓練などの教育を受ける。その後、先輩について店頭での接 客を覚えていく。社内で定期的に行われる勉強会で新しい情報を学 んだり、会社独自の資格を取るなどして、専門能力を高めていく必 要がある。 店頭での接客が中心であることから、ほとんどが立ち仕事になり 、見た目以上に体力が必要となる。また、新製品や最新のファッシ ョンに敏感であることやセンスのよさが求められる。 化粧品販売員は各社とも専門職として位置づけられていて、基本 的には業務が大きく変わることはないが、店頭での活動経験を生か して、教育、商品企画、販売企画などの他業務に配置転換されるこ ともある。 労 働条件の特徴 化粧品販売員は全国の販売会社の支社や営業所に所属しており、担当エリア内のデパートやスーパー、小売店に派遣 されて、店頭で接客を担当する。化粧品販売会社の数は多く、日本の化粧品だけでなく、外国の化粧品を扱っている企 業もある。 就業者は女性が大半で、若年者が多い。パートタイマーとして働いている人もいる。 給与は月給制で、専門職として待遇され、能力に応じた資格級が設定されているところがほとんどである。また、パ ートタイマーについては時間給となっている。 勤務時間は、デパートや小売店など派遣先の営業時間に合わせたシフト勤務が多く、休日も交替で取る。 美容の専門職として知識・技術を身につけると、いったん退職しても再就職が可能である。 参 考情報 関連団体 日本化粧品工業連合会 http://www.jcia.org
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