レコード店員(CDショップ店員)

レコード店員(CDショップ店員) D323-99
ど
んな職業か
レコードやCDを販売するレコード店で、仕入れ、展示・陳列、販売、お客への対応を行う。
1982年にコンパクトディスク(CD)が発売されて以来、わずか20年ほどで従来のレコードはほとんど姿を消
し、今では音楽ソフトの大部分をCDが占めている。そのため、現在ではレコード店というよりもCDショップという
呼び方の方が馴染み深い。
仕入れでは、豊富な商品知識が必要となる。レコード店で販売される音楽ソフトは、その売れ方で大きく分かれ、一
つは若年層を対象にした人気歌手のもので、短期間に数百万枚もの売り上げがあり、大量仕入れ・大量販売が可能な商
品である。もう一つは、まだ実績のないミュージシャンの商品で、この場合は仕入れる商品や数量を決定するにあたっ
て、豊富な知識や情報に基づく適切な判断が必要となる。また、大型店では売れ行きに関わらず、常に2∼3万種類に
およぶあらゆるジャンルの商品を在庫として置いているため、その補充についての適切な判断も求められる。
展示・陳列では、店舗に送られてきた商品を店全体のレイアウトを考えて陳列し、新譜や売れ筋商品などはディスプ
レイする。販売では、お客の求めに応じて商品に関する質問に答えたり、お客の好みに合った商品を選択するためのア
ドバイスなどを行い、商品を販売する。
販売促進のため、CDの特徴や聴きどころを書いたポップを作ったり、新曲やコンサートなどの情報を独自でまとめ
た無料情報誌の発行なども行う。
就
くには
一般的には高卒、専門学校卒でこの職業に就くケースが多いよう
であるが、大規模専門店の場合は大卒者が多い。
音楽が好きで豊富な商品知識を持っていることや、お客の求める
情報に正しく応えられる能力が求められる。また接客業務であるた
め、礼儀・マナーをはじめとする好感の持てる接客態度も必要とな
る。
音楽ソフトだけでなく、デジタル多用途ディスク(DVD)やデ
ジタルビデオカセット(DVC)などの映像ソフトも販売している
のが一般的であり、これらの知識も必要となる。
大型専門店では社員とほぼ同数のアルバイト・パート社員がいる
ため、接客だけでなく人事管理能力も求められる。
知識を身に付けるために、ほぼ1年ごとに各ジャンルの担当替え
を繰り返し、この経験の積み重ねによってお客のどのような求めに
も応じられる能力を磨いていく。このようにして10年ほど経験を
積むと、店長へ昇進するケースもある。
レコード店員(CDショップ店員)
労
働条件の特徴
レコード専門店に勤務する。昔から街のレコード屋さんとして親しまれてきた家族経営に近い形態の店から、大都市
のビッグストアに出店したり郊外に展開している大規模チェーン店に中心が移りつつある。また、ここ数年は外資系の
レコード専門店が大都市に大規模店舗を進出させるケースが目立っている。
労働条件は、勤務するレコード専門店の規模により大きく異なる。ビッグストアに出店しているチェーン店や郊外型
大店舗では、深夜までの営業形態が多いため交替制勤務をとっているケースがほとんどで、休みも交替で取ることにな
る。
電器店やコンビニエンスストア、さらには書店やガソリンスタンドなどでも手軽にCDが売られるなど、他業種の参
入が激しくなっているので、レコード専門店においては、今後ますます店員の専門的な知識が重要になっていくと考え
られる。また、顧客の中心が若年層に偏っていることが問題点として指摘されているので、今後幅広い年齢層の市場を
どう開拓していくかが課題となっている。
参
考情報
関連団体
関連資格
日本レコード商業組合
電話:03-5297-3621 FAX:03-3255-5030
販売士(小売商検定)