病気ぐらいで崩れない幸せづくり

No.25
2013 年 1 月号
http://egonoki.jp/all/
エゴノキクラブ
No.22
病気ぐらいで崩れない幸せづくり
お子さんが病気になっても入院治療をしても、まだまだ幸せになれます。日頃からちょ
っとやそっとでは崩れない幸せをつくっていきましょう。今回は先輩ママとパパが“やっ
てよかった”10 の方法をお伝えします。
②起きる時間を同じにする
①寝る時間を増やす
治療スケジュールで左右されやすい
子どもが寝てから何かをしようと思
毎日でも、同じ時間に起きていれば体
わずに、一緒に寝てしまいましょう
が馴れて、予定が立てやすくなります
③子どもには役割を
与える
きょうだいの子にも、治療
をした子にも、病気の後の
④ど んな苦境でも クス っ
最強のリハビリはお手伝い
と笑える瞬間がある
なのです
つらい時こそ心和んだ一瞬を繰り
返して思い出しましょう
⑤緊急対応を見えるようにする
⑥変わらない笑顔を見せ続
救急車と病院の電話番号、薬の置き場所、
保険証と緊急所持金は、パパときょうだい
ける
あなたが子どもを想う気持ちは入院
や手術ぐらいでは変わらないことを
の子にもわかるようにラベルを貼って教
えておきましょう
見せ続けましょう
⑧やるべきことをやり続ける
⑦今日という日を忘れない
⑨サポートしあえる
子どもも家族も毎日ちょっとずつ変
ママ友だちを作る
化するもの。写メにメールにブログ
入院した日から積極的に子ど
にどんどん残していきましょう
もを見合いっこできるママ友
だちを作りましょう
泣いて怒って落ち込んで、そろそろ元気
にならなくちゃ、と思えるようになった
⑩幸せは叶えるためにある
ら、わざと予定を入れて強制力で立ち直
子どもと行きたい場所、食べたいもの、
りましょう
観たいものはどんどんカレンダーに仮
予約していきましょう
カウンセリング・ニュース3周年記念!
「小児がんの家族は家族が助けられる」を使命として、ママとパパで毎月ニュースを発行してきました。おかげさまで
北海道から九州まで読者が広がっております。3 年目の今年は、この家族リレーを絶やすことなく、さらに役立つ情報
提供を目指していきます。一緒に頑張りましょう(めろんそーだ)
mama
母なるもの
娘は ICU に入り、静かな部屋に鳴り響くアラームの音。治療は先が見えず、恐怖と
悲しみでいっぱい。その日はどうしても病院に行くことができず、ふと思い立ち、鎌倉
へ行ってみることにしました。
駅を出て歩くとお寺があり、せっかくなので娘のお祈りをして帰ろうと手を合わせま
した。日頃、お参りなんて初詣くらいなのに。
すると住職さんが、
「まぁ、一杯お茶でも飲んでいきなさい」と声をかけてくださり、
熱いお茶とお菓子で、あたりさわりのない会話をしました。そろそろ帰ろうと立ち上が
ると、住職さんがおっしゃったのです。
「これを見てごらん。この鬼子母神様は崖の上に赤ちゃんを抱いて立っている。少し
でもグラつくと、抱いている子と共に落ちてしまうのです。だからお母さん、動じ
てはいけないよ」
「なぜこの話を」と驚きましたが、すっと気持ちが軽くなりました。
私は、子どもと代わってやることも、お医者さまのように治療をしてやることもでき
ない。なんて無力なんだろうと思っていました。
でも、母とは何事にも動じず、受け止め、子どものそばで立ち続けることで充分なん
です。それが子どもを守ることなんですね。
それからは、思わぬ事態に遭遇した時、今は崖の上にいると想像します。歯を食いし
ばってでも、背筋をすっと伸ばし、体のバランスを整えます。高ぶっていた気持ちがス
トンと落ち、心も整っていきます。すると、前を向いて一歩踏み出せる、そんな気がし
ています。
(Lilac)
「Lilac」さんは東京都のエゴノキクラブのママ・ライターさんです。
私たちは小児がんの子どもと家族ための「エゴノキクラブ」を応援します。
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