地元NOSAI組合の通信員が取材した話題性の濃い地方ニュースが満載 2007/10/31更新 地元の食材、若き感性で生かし切る 食の甲子園、やまがた大会 【山形市】 高校生が、地元の伝統食材などを使い、アイデアあふれる料理に挑戦する「第3回食の甲子園やまがた大会」の決勝大会が10月21 日、山形市の山形学院高校で開催。最優秀賞の山形県知事賞には、山形東高校の酒井珠子さん、武田周子さん、和田茜さんチームが 作った「紅の節句御膳」が輝いた。 予選審査を突破した15チームが参加 食の甲子園やまがた大会は、県料理飲食業生活衛生同業組合が中心となって組織した、「おいしい山形の食文化を考える会」(早坂 稔会長)は主催。スローフードや地産地消が注目される中、地域に伝承される食材や料理を通して、高校生たちに地元・山形の食文化 への理解を深めてもらおうと開催した。 大会には、県内の各校から約160作品の応募があり、1次、2次審査を突破した10校の13作品がエントリー。また、南東北の食文化の 交流を図ろうと宮城、福島からの2校を招待し、15作品で料理の味とアイデアを競った。 生徒たちは1時間半の間に、伝統的な地場野菜や郷土の食材を活かした3品程度の組み合わせ料理を調理。その後、料理に込めた 思いや工夫した点などプレゼンテーションした。 山形県知事賞を受ける山形東高校の生徒たち 「紅の節句御膳」 生徒たちは、家族から素材の活かし方や調理法のアドバイスを受けたり、地域の食文化の歴史を調べるなど、創意工夫を凝らしたレ シピを用意。食材もコイやウコギ、庄内豚など郷土色あふれるものばかりだ。宮城県の明成高校は、男子生徒ながら見事な包丁さばき をみせ、「仙台牛タン」と庄内柿」を使った料理を披露。「宮城、山形の食材をコラボレート。両県の食文化の交流をテーマにしました」と 話していた。 男子生徒も手際よい包丁さばきをみせた 審査後は参加者みんなで試食、ライバルたちの料理に舌鼓 審査は、伝統野菜の活用と伝承料理や地域性を取り入れた創意工夫、盛り付け、料理に対する思いなどを採点。最優秀賞の「紅の節 句御膳」は、紅花を使った色合いも鮮やかな料理で、紅花のドライフラワーを箸置きに使うなど、本県ならではの作品だ。 また、次点優秀賞・東北農政局山形農政事務所長賞には、山辺高校の佐藤圭さん、峯田美佳さん、佐藤衣里子さん、菅祝華さん、牧 野由花さんの作品「今よみがえる山形味めぐり小町御膳~鯉に恋して~」が選ばれた。 審査員は「どの作品も目で見ておいしく、食べておいしく、よく工夫された料理ばかり。高校生たちのレベルの高さに感心した」と講評。 今年で3回目となった同大会の優秀な作品は、アレンジされて県内の飲食店で提供されるという。 【 トップへ|バックナンバーへ|農業共済新聞営農技術版へ】
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