あなたは上司を怒らせていないか - Marshall Goldsmith

Bloomberg Businessweek
あなたは上司を怒らせていないか
同僚にお分かれの電⼦メールを送ることから会社の秘密をブログで打ち明ける事まで、作家のアニ
タ・ブルッゼス(Anita Bruzzese)は従業員の失敗について要約した。
マーシャル・ゴールドスミス
アニタ・ブルッゼスは、15 年間に渡ってガネット・ニュース・サービスに全国的に配給される職場コ
ラムを書いている。彼⼥には 800 万⼈の新聞購読者がいる(オンライン上の読者は含んでいない)
。
彼⼥の最新作は「45 Things You Do That Drive Your Boss Crazy – and How to Avoid Them(あ
なたが上司を怒らせる 45 の⾏動:どうやってそれを避けるか)」である。以下は私たちが持った最近
のおしゃべりを編集したものの抜粋である。
アニタ、何年にもわたり、読者から何千もの⼿紙や電⼦メールを受け取っているに違いない。あなた
の⼼を最も離さなかったのはどんな⼿紙ですか。
私が最も⼼を動かされたのは、読者からコラムの具体的な問題について、個⼈的に感情をかき⽴てら
れたという⼿紙を読んだ時です。例えば、職場でのいじめや有害な上司ついて書きました。そのよう
な話題は、読者から「この問題を扱って頂き、感謝しております。こんなことを経験しているのは、
⾃分だけだと思っていました」というような⼿紙をもらいます。
職場⽣活に関する⼿紙は、時々少し胸が張り裂けるようなものがあります。⼈は職場環境によって孤
⽴し落胆した気持ちになります。ある⼥性からの⼿紙は、私を酷くびっくりさせたので、私は彼⼥の
健康と福利厚⽣を確認するために実際に地⽅政府にコンタクトしました。彼⼥に何が起きたかは決し
て分からなかったのですが、劣悪な職場の状況が本当に⼈の⼈⽣に逆の影響を与えるという事実を家
に持ち帰ったのです。
多くの⼈たちが罠に捕らわれたような感じを持っています。彼らは⾃分⾃⾝が難しい状況にいること
が分かり、それに対して何かできるような⼒を持っていないと考えています。あなたのように、私は
⾊々な専⾨家からのアドバイスを提⽰しようとします。私は⾃分が全ての答えを持っているという⼼
地よい考えを決して感じないでしょう。私は様々な情報源の多くからインプットを得ようとしていま
す。なので、読者の皆さんは最⾼の⼿助けを得ることができます。
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あなたが専⾨家と読者の両⽅から学んだことから、職場で最も必要とされるものは何でしょう。
より良いコミュニケーションに対する強い要望があります。最も基本的な職場の重⼤ミスは⼈の揚げ
⾜を取ることで、そのことに私は困惑しています。例えば、私は、仕事仲間の悪⼝を⾔ったり、職場
で何時間も友⼈と電⼦メールでチャットしたり、私的なファイルをこそこそ調べるのに没頭したりし
たという「理由だけ」で、解雇されたり懲罰を受けたりしてものすごく当惑させられた⼈から⼿紙を
受け取りました。
このことは、わたしにプラスチック製の⽜乳箱を机の下に置くことを促しました。⼈が理解できない
ことが書かれているのを読んだ時はいつも、私はその⼿紙を⽜乳箱に⼊れました。六週間後、⽜乳箱
はそんな⼿紙で溢れかえっていました! ⼈が⾃分のブログで会社の秘密をばらした話や、既婚者の従
業員が仕事仲間と不倫関係にあり会社の電⼦メールで愛のメッセージを送信している話があります。
私があなたの本で気に⼊っているところは、被害者意識を⽀持していないことです。あなたは⼈に⾃
分の⾏動を⾒直し、⾃分⾃⾝を変えることに責任を持つよう奨めています。
多くの⼈は、彼ら⾃⾝のキャリア上の問題に責任を取っていません。彼らは⾏動を問題と⾒ていない
か、それを誰か他の⼈の誤りと考えているかどちらかです。
あなたは上司から何を学びましたか。
上司は毎⽇のイライラを語っています。いつも、悪い上司、皆の⼈⽣を惨めにする「⻤のような⼈」
について多くの評判があります。しかし、共有すべき視点が上司にはあります。彼らは次のような発
⾔をします。
「あなたは私が毎⽇我慢しなければならないのを信じられないでしょう。たぶん、私は完
璧ではありません。しかし、あなたは私の従業員が何をしているかを観察しなければなりません!」。
この時、私は基本的な職場の重⼤ミスとなぜそれが問題なのかについて本を書くことを決意しました。
ジャーナリストとして、私の仕事はいつも問題を深く⾒ることです。
「私がそう⾔った」ルールは⼦ど
もには通⽤しません。そして職場の⼤⼈にも通⽤しません。
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しかし、上司との会話において、上司は様々な領域から彼らに課された要望が⾮常に⾼いため、腰を
落ち着けて労働者に全てを説明する時間がなかったと感じていることが分かりました。彼らは誰かに
なぜ企業主催の式典に出席することが⼤切であるかとか、なぜビジネスランチに出席するには正しい
マナーが必要であるかとか、なぜ正しく明⽩な書き物がそんなに重要かを説明するために時間を取り
たくなかったのです。上司は労働者がこのことを充分に理解していると信じています。問題は、もち
ろん、彼らがやらなかったことです。
このことの全ての結果はあなたの最新刊「45 Things you Do That Drive Your Boss Crazy – and
How to Avoid Them」にあります。
たいていの⼈はタイトルを聞いて笑います。なぜなら、私はそれが彼らの胸にグッとくるからだと考
えています。私が上司から貰った反応は教えられません。しかし、彼はこう⾔いました。
「何が私を怒
らせているのかを知りたいのですか。私に話させて下さい!」。そして、今まで何の⼿掛かりがなかっ
た多くの従業員がこの本に書かれている重⼤なミスを理解し始め、最終的になぜボスが気にかけてい
るかを理解すると思います。
マーシャル・ゴールドスミス博⼠は、世界で最も影響⼒のあるリーダーシップ思想家としてシンカー
50 のリーダーシップ部⾨の第⼀位に選ばれた(ハーバード・ビジネス・レビュー誌後援)。リーダー
シップ部⾨の第⼀位に加えて、彼は世界のビジネス思想家の第七位にランク付けされた。著作の埜 hat
got You Here Won 稚 Get you There はその年のビジネス書籍のベストセラーのトップ・10 に⼊っ
た。別の著書熱 OJO は・19 位であるが、⼆年連続でトップ 20 位内に⼊っている。
和訳:秋元祐次郎(株式会社秋元アソシエイツ、http://www.akimotoassociates.co.jp)
Translation by Yujiro Akimoto, Akimoto Associates, Inc., Tokyo, Japan
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