哺乳びんの使い始め 職場復帰や赤ちゃんのそばから離れるときなど、お母さんが哺乳びんを利用したいと考えるようにな るにはさまざまな理由があります。 哺乳びんでの授乳への移行は難しいときもありますが、ちょっと した工夫でお母さんと赤ちゃんへの負担を減らすことができます。 時々ほかの誰かに授乳を引き受け てもらえれば、仕事や用事をしたり、自分の時間や家族との時間の余裕を作ることができるかもしれ ません。 定期的に哺乳びんで授乳をするなら、通常は生後 4~6 週間辺りが哺乳びんの使用開始に最 適な時期です。 集乳した母乳を与える 搾乳した (ポンプした) 母乳を与える予定なら、搾乳と保管の開始時期を決める必要があります。 哺 乳びんを使い始める必要のある期日の数週間前から哺乳びんを試しますが、乳頭混乱や哺乳びん拒否 を避けるために、少なくとも生後 3 週間まで待ちましょう。 母乳の搾乳と保管 赤ちゃんに搾乳した母乳を与える場合、仕事や用事で外出する日の 3~4 週間前に自宅で母乳の搾乳を 開始します。 職場復帰する場合には、仕事の初日に赤ちゃんに与える十分な量を保存しておく必要が あります。 出張などの長期不在の場合、その期間に不足しないように蓄え始める必要があります。 授 乳に母乳だけを使用している場合、満期産で生まれて母乳で育てられている赤ちゃんは通常、24 時間 に 700~885 mL (24~30 液量オンス) を必要とします。 お母さんの中には、緊急時に備えて余分に 冷凍保存している人もいます。 後で使えるように、母乳の容器にラベルを貼って、冷凍庫に保管して おきます。 哺乳びん拒否 赤ちゃんが最初は哺乳びんを受け付けないことがあります。 ほとんどの赤ちゃんは、人工乳首に慣れ るための時間が必要です。 それから、赤ちゃんが順応力を身につけ、お母さん以外の人からも栄養を もらえるようになるために、搾乳した母乳を他の人から赤ちゃんに飲ませてもらうことも考えてみて ください。 次のページ 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 主治医または小児科医に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧を参照する 以下の提携先と共に品質についてはご安心いただけます: 年中無休のライブヘルプ: 看護師と授乳コンサルタントが対応します Feeding Expert の電話番号:1-800-986-8800。 » o 授乳のヒントとテクニック: 哺乳びんの使い始め 保育者との意思疎通 赤ちゃんの世話をしてくれる人に、授乳スケジュールを必ず伝えてください。 搾乳した母乳の保存と 使用方法をメモして渡します。あなたが仕事から帰ったときに赤ちゃんがお腹をすかせていて、すぐ に授乳できるように、できるだけ昼間の授乳間隔を調整してもらうようにしましょう。帰宅前に赤ち ゃんがお腹をすかせてしまったら、保存した母乳を少量与えてもかまいません。 母乳を調製粉乳で補足する 調製粉乳で母乳を補足する、または母乳から調製粉乳に切り替える必要がある場合、最初は少量の調 製粉乳を母乳に混ぜて 1~2 週間試してみることをお勧めします。 こうすることで、母乳の量が授乳 頻度の減少に合わせて減り、赤ちゃんにとっても、調製粉乳の配合比が高い母乳を哺乳びんから飲む ことに慣れるのが楽になります。この方法により、赤ちゃんの味覚とお腹が調製粉乳に慣れていきま す。 次の週は、調製粉乳を毎日 2 回授乳します。 授乳の合計回数は変えないでください。 乳房が張らな い程度に搾乳します。 需要と供給の法則に従って、お母さんの乳房が調整されて母乳をつくる量が減 っていきます。 出かけたときの乳房の張りすぎや搾乳の必要性も徐々に少なくなります。 ° 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 主治医または小児科医に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧を参照する ©2011 Abbott Laboratories Inc. 2011年1月 73882 Japanese – BF Bottle 職場復帰に向けた 母乳の搾 乳と保存 復職するとき 職場復帰する前に、上司と相談しましょう。 職場で母乳を搾乳する場合、清潔でプライバシーを確保 でき、電気コンセントと流し台のある場所が必要です。 また、勤務時間を通じて搾乳するための段取 りを決める必要があります。通常は、1 日 8 時間の勤務で 2~3 回の休憩時間を取って搾乳すれば十分 です。 復職当初の移行期間は、できるだけ柔軟に対応できるようにしましょう。 時間がかかっても 焦らずに、自分と仕事に最も適しているやり方を見つけましょう。 適切な搾乳器の選択 1 日 4 時間以上働くほとんどのお母さんには、電動式両乳房搾乳器ポンプ (自動) が最適な選択です。 両乳房式なので両方の乳房を同時に搾乳することができ、所要時間は 10~15 分程度で済みます。 手 動式もありますが、一般的に職場での使用はお勧めできません。 両方の乳房を空にするのに時間が掛 かりすぎます。 搾乳の練習 赤ちゃんに授乳するときのように搾乳時に母乳を「分泌」させるには、リラックスする必要がありま す。 職場復帰する前に、まず自宅で搾乳を練習しましょう。 落ち着いて簡単に搾乳できるようになる まで練習します。 練習中に溜まった母乳は、職場復帰時の予備用に冷凍庫に保存しておきます。 搾乳 機と付属品の取り扱いについては、製造元の指示を守ってください。 規則正しい搾乳 勤務時間のほかに自宅でも搾乳することを考えてみましょう。 早朝に搾乳するほうが遅くなってから するよりも、つくられる母乳の量が多くなる傾向があります。 携帯式のポンプがある場合や 2 台以上 お持ちの場合、朝赤ちゃんが起きる前に一度搾乳することを考えてみましょう。 それから赤ちゃんに 授乳します。 または、片方の乳房で赤ちゃんに授乳し、もう一方を搾乳します。 勤務時間が 8 時間以 上になり、自宅で搾乳できない場合、勤務中に搾乳のために毎日 3 回 (勤務時間が長い場合は回数を増 やす) の休憩時間が許可されるように、上司と相談してください。 次のページ 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 主治医または小児科医に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧を参照する » 詳細については、以下のサイトを参照する: www.corporatevoices.org/lactation 以下の提携先と共に品質についてはご安心いただけます: 年中無休のライブヘルプ: 看護師と授乳コンサルタントが対応します Feeding Expert の電話番号:1-800-986-8800。 » o 授乳のヒントとテクニック: 職場復帰に向けた 母乳の搾乳と保存 職場での搾乳場所 搾乳はリラックスできる、プライベートで清潔な場所で行います。 搾乳前に手を洗いましょう。 脱水 症状を起こさないように、搾乳の前後および途中に水を飲みます。 赤ちゃんの写真を持ってくるとリ ラックスでき、母乳の分泌が促進されるかもしれません。 気持ちが落ち着く音楽を聞いたり、読み物 を持ってくるのも良いでしょう。 服装と機器 快適で搾乳しやすい服を着用します。 搾乳器と付属品、清浄用品、容器、母乳容器に名前、日付、時 刻を記すためのマスキングテープとマーカー、母乳パッド、アイスパック、クーラーなど必要なもの がすべて入ったバックを用意します。 会社が搾乳器を提供してくれる場合、使用する搾乳器に合った 適切な付属キットを入手してください。 搾乳中にミスがあった場合の着替えの準備も考慮してくださ い。 授乳用ブラジャーも役立ちます。 母乳の保存と保管のコツ … 新鮮な母乳 — 搾乳したての母乳は 25 ºC (77 ºF) 以下の室温で、最長 6 時間安全に保存できます。 新鮮な母乳のすべての免疫効果を維持するには、搾乳後すぐに冷蔵庫またはクーラーに保管するの が最適です。 … 冷凍母乳 — 搾乳した母乳を 5 日以内に使用する予定がない場合、冷凍保存します。 解凍した母乳は 冷蔵庫で 24 時間保存できます。 すでに冷凍保存した母乳を再び冷凍してはいけません。 母乳は冷 蔵庫の冷凍室では 3~4 ヶ月間、冷凍専用庫では最大 6 ヶ月間保存することができます。 母乳は温 度変化の少ない冷蔵庫の奥の方に保存します。 … 解凍した母乳 — 冷凍母乳は容器に温水をかけて解凍します。 室温で解凍しないでください。 母乳 を沸騰させたり、電子レンジで温めたりしないでください。 解凍した母乳は冷蔵庫で 24 時間保存 できます。 解凍した母乳を再び冷凍してはいけません。 … 容器 — 母乳の保存に使用できる容器: • ガラスまたはプラスチックを使用できますが、必要に応じて冷凍対応のものを選びます。 • 母乳保存用のビニール製フリーザーバッグ。清潔なことを確認し、使用は一度に限ります。 • 母乳の保存に使い捨てボトルライナーの使用はお勧めできません。 容器いっぱいに母乳を 入れないでください。液体は冷凍したときに膨張します。 注: それぞれの容器に赤ちゃんの名前、母乳を搾乳した日付、および処分予定日を書いてください。 次のページ 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 主治医または小児科医に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧を参照する » 詳細については、以下のサイトを参照する: www.corporatevoices.org/lactation » o 授乳のヒントとテクニック: 職場復帰に向けた 母乳の搾乳と保存 保存場所 温度 保存期間 備考 調理台、テーブル 室温 25 ºC [77 ºF] 以下 6~8 時間後に処分 容器にフタをして、な るべく涼しい状態で保 管すること 断熱クーラーバッグ -15 ºC~4 ºC [5 º~39 ºF] 24 時間後に処分 常に母乳がアイスパッ クで冷えている状態に すること 冷蔵庫 4 ºC [39 ºF] 5 日後に処分 庫内の奥の方に保存す ること 冷蔵庫の冷凍室 -15 ºC [5 ºF] 2 週間後に処分 冷蔵庫で独立した扉が ある冷凍室 -18 ºC [0 ºF] 3~6 ヶ月後に処分 横置き型/直立型の冷 凍専用庫 -20 ºC [-4 ºF] 6~12 ヶ月後に処分 庫内の温度が最も安定 している奥の方に保存 すること ° 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 主治医または小児科医に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧を参照する » 詳細については、以下のサイトを参照する: www.corporatevoices.org/lactation ©2011 Abbott Laboratories Inc. 2011年1月 73885 Japanese – BF Pumping 安全なミルクの準備と使用法 粉ミルク 濃縮ミルク 調乳済みミルク 熱湯 熱湯を使用する場合 : … 水を沸騰させます。 … 室温まで冷まします。 • • — • • — • • • • • • … 熱すぎたり、冷たすぎたりしないか手首で温度を チェックします。 混合 … 手をよく洗います。 … 規定量のお湯を入れます (ラベルを参照)。 …規 定量の粉ミルクまたは濃縮ミルクを入れます (ラ ベルを参照)。 …ス プーンを乾かして缶に戻します (粉ミルクの場 合)。 … 哺乳びんのキャップを閉めて、よく振ります。 加熱 ミルクを与える前に加熱する必要はありません。 温 めたいときは、蛇口からお湯を流しながら、または 熱湯で哺乳びんを温めます。 ミルクは電子レンジで 加熱しないでください。 保存 粉ミルク: 粉ミルクの容器はふたをし、湿気の少 ない涼しい場所で保管します。冷蔵庫に入れる必 要はありません。 開封した粉ミルクは1 ヶ月以内 に使用してください。 濃縮ミルク: 開封済みの濃縮液体ミルクは、冷蔵 庫で 48 時間まで保存できます。 調乳したミルク は室温で放置してはなりません。また、冷凍はし ないでください。 調乳済みミルク: ニップル取り付けタイプのび んに直接口をつけていなければ、未開封の調乳済 みミルクの容器は最大48 時間冷蔵庫で保存でき ます。 飲み残しのミルクは再利用しない 赤ちゃんがミルクを 1 時間以内に飲みきれなかった 場合、飲み残しは捨ててください。 保存して後で与 えてはなりません。 次のページ » o 授乳のヒントとテクニック: 安全なミルクの準備と使用法 注意事項 赤ちゃんにミルクを与える際には、以下の注意事項を守ってください。 手を洗う 哺乳びん、ボトルやミルク用の器具を扱うときは、しっかりと小まめに手を洗うことが重要です。 ミルクの温度 ミルクが熱すぎないか必ずチェックしましょう。 手首の内側にミルクを数滴たらしてください。 熱いと感じ る場合は、赤ちゃんにも熱すぎる温度です。火傷する危険もあります。 母乳やミルクを加熱する必要はあり ません。多くの医師が室温の状態で与えることを勧めています。 電子レンジ ミルクの準備や温めに電子レンジは使用しないでください。 ミルクを温めたいときは、哺乳びんを流し台で お湯を流して当てるか、お湯が入ったボウルにつけます。 ミルクの準備と授乳の手順 すべての手順は注意深く、ラベルに記載された通り正確に行ってください。 授乳時間 赤ちゃんが一人で哺乳びんのミルクを飲むような状況を作らないでください。 哺乳びんを何かで支えて使う のはやめましょう。赤ちゃんが窒息する危険があります。 母親自身が赤ちゃんにミルクをあげることで、同 時に赤ちゃんが必要とするスキンシップや密着感も与えることができます。 飲み残しのミルク 赤ちゃんが飲みきれなくて哺乳びんに残ったミルクは再利用しないでください。 飲み残しのミルクは必ず捨 てましょう。 ミルクは冷蔵庫に戻さないでください。赤ちゃんの口からミルクに入った細菌によって腹痛や 下痢を起こすことがあります。 牛乳 赤ちゃんに牛乳を与えるのは、1歳のお誕生日まで待ちましょう。 赤ちゃんの成長と発育に必要な栄養素は ミルクに含まれていますが、牛乳にはありません。 はちみつ 最初の 1 年間は赤ちゃんにはちみつを与えてはいけません。 はちみつは赤ちゃんにとって非常に危険であ り、大病を引き起こすことがあります。 医師のアドバイス ミルクの準備や保存、与え方、ミルクの種類の変更や食べさせる食品の追加について疑問がある場合は、医 師にご相談ください。 赤ちゃんの哺乳びん 以下のものを哺乳びんで与えないでください。 … ジュースや炭酸飲料 … シリアルなどの食品を水、牛乳、ミルクと混ぜたもの … 牛乳 … 茶類 ° 母乳育児のアドバイスや手助けが必要なときは ? 困ったときは以下のところにご相談ください: 医師、小児科医、または看護師に連絡する » 授乳コンサルタントに相談する » www.abbottnutrition.com/breastfeeding に記載されているサイトの一覧 を参照する 年中無休のライブヘルプ: 看護師と授乳コンサルタントが対応します Feeding Expert の電話番号:1-800-986-8800。 ©2011 Abbott Laboratories Inc. 2011年1月 73886 Japanese – IF Preparation
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