平成 28 年 1 月 8 日 東久留米市立第一小学校 校長 岩清水 克美 研究便り NO.6 「自分が好き・友達が好き・学校が好き 笑顔輝く一小の子供」 ―かかわり合いを通して人権感覚を育てる― 新年 明けましておめでとうございます 本校は、今年度に引き続き次年度も「東京都人権尊重教育推進校」として研究を進めていきます。今年度はあ と2本の研究授業を実施します。今回は、昨年度12月に行った、第1学年の研究授業と人権教育推進校1年次 報告会の様子をお知らせします。 第1学年 授業実践 学級活動(2)「私のじゃがいも」 講師 東京都教育庁 指導部指導企画課 ☆人権教育の視点 友達にも自分とは違うよさがあり、それぞれに価値が あることに気付き、自分のよさを言葉にして表現する とともに、望ましい人間関係を築く態度を育む。 ☆本時のねらい ウ 望ましい人間関係の育成 統括指導主事 土屋 秀人先生 <低学年のめざす児童像> ◎ 相手の話を最後まで聞くことができる児童 ◎ 自分の思いを伝えることができる児童 ◎ 友達と仲良くすることができる児童 誰でもそれぞれに特徴があることに気付き、そのよさを理解しようとする気持ちを育てる。 1 研究主題に関わる手立て 1 「すまいりーボード」の活用 毎月、人権教育に関する題材を児童一人一人に考えさせ、「すまいりーボード」として掲示し た。授業や学校生活において、自分たちで作ってきたこの掲示を度々振り返り、常に正しい言葉 遣いを意識させて、気持ちの良いかかわりができるようにした。 。 2 構成的エンカウンタ-を活用した授業 子供たちが活動を通して友達との人間関係のもち方や考え方を構成的・体験的に味わうこと で、自分のよさに気付いたり、相手のよさを心から発見したりできるようにした。友達とのかか わり合いが充実したものとなるようにし、交流して学ぶことの楽しさを感じられるようにした。 3 学習形態の工夫 「自分の思いを話す」スキルの提示として、簡単な話型を示したワークシートを使用して、自 分の思いを友達に伝える際に、話し方がすぐに分かるようにした。活動の際には、「友達の話を聞 く」スキルとして、「目を向けて心も向ける」「姿勢を正す」「最後まで聞く」ことを指導する。低 学年の児童にも分かりやすい言葉で、話し方・聞き方のスキルを示した。 2 本時の展開 1本時のめあて「自分のよさを考える」を知る。 2自分のじゃがいもの特徴・違いから、よさを見つける。 じゃがいもの、ニッ クネームを考えて、 よいところを見つけ よう! 今日は、自分のよさ 3じぶんのよさについて考える。 について考えます。 一度、袋に戻したじゃがい じゃがいもと同じように、み もをなぜ見つけることが んなちがうよね♪ できたのか考えました。 みんなのよいところがたくさん見つかりました! [成果と課題] ○教材のじゃがいもを通して自分自身のことを考えるという教材がよかった。 ○低学年のうちから自尊感情を養う活動を繰り返すことが、人権教育の第1歩としてはよい。 ▲じゃがいもから、自分自身のよさを考えるときに手立が必要であった。 ▲じゃがいもから自分自身のよさを考える活動では、導入部分で子供自身に課題を持たせると課題解決 につながったのではないか。 平成27年度 東京都教育委員会 人権尊重教育推進校 1年次報告 12月1日、人権尊重教育推進校として1年次の報告をさせていただきました。 研究主題に迫るために以下の様な手だてを講じてきました。 主題に迫る手だて 1.日常的な取組み 2.校内環境の整備 3.教職員研修 4.かかわり合いを深める授業の工夫 このような取組を通して以下のような成果と課題が見えてきました。 成果 ・相手を意識して生活できる子供が増えた。 ・子供が発表の場で互いの考えを尊重し意欲的に関わり合うことができるようになった。 課題 ・子供の自尊感情をより高めていく必要がある。 ・人権教育を通じて育てたい資質や能力をより明確にした指導を行う必要がある。 今年度の、成果と課題を踏まえて次年度に向けて校内研究を充実させていきます。 3学期の研究授業は、1月20日 2月 3日 第3学年 学級活動「自分の気持ちを伝えよう」 第4学年 学級活動「友達と協力しよう」 〈予定〉
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