さ く ら 平成27年度第8号 桶川市立川田谷小学校 学 校 だ よ り 平成27年11月25日 読書で想像力を高める 校長 矢野 誠二 本校では、11月を校内読書月間として位置付け、子どもたちに読書経験を広め、心情 を豊かにすることを目的に取り組んでいます。各教室にラシャ紙1枚に大きな木を描き、 子どもが読んだ本の題名・作者や感想を書いた実や葉を貼らせています。読書の良さは、 文字を読んで自分の頭の中で、場面の情景や作者の思いや心の動きを読み取ることで想像 力を高めることだと思います。人の喜びや悲しみ、心の痛みや苦しみを想像することで、 登場人物に代わって心の体験をすることです。また、言葉の使い方や意味、風俗や歴史な ど多くの知識を得られることから教養が身に付くことでもあります。ご家庭でも、この時 期に限らず読書を習慣にさせてください。さて、子どもたちには、私が最近読んだ本の紹 介をしました。小学生向けの本ではないので、内容については触れませんでした。その中 の一冊に、私の心に引っ掛かった文章がありました。 「人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、無自覚に生きているだけだとしても、集合体とな った時、劇的な物理法則を実現していく。この世に存在意義のない個体などない。ただの 一つとして」 出典 東野 圭吾著「ラプラスの魔女」 学校は、集団行動を学ぶ場でもあります。川小の子どもたちに、誰もが必要な一人であ り、集団になった時の力や良さを教えていきたいと思います。 ********【11月2日の全校朝会から】******** 皆さん、おはようございます。10月27日は、何の日だったか知っていますか。校長 先生の誕生日でした。(笑)ごめんなさいね。余計なことを言いました。実は10月27 日から11月9日までを読書週間と言います。その1日目である10月27日は「読書の 日」とも言われます。 読書とは、本を読むことです。皆さんはどのくらい本を読んでいますか。校長先生は、 新聞や仕事に関係する雑誌や本も読みますが、その他にこんな本が好きで読んでいます。 8月から3ヶ月間に読んだ本を紹介します。【書画カメラで紹介】この中には映画になっ たものもあります。先生は、ゆっくり読んでは、思い出すように時々一度読んだページに 戻って読み返したりします。また、『自分ならこのようにするなあ』とか『この言葉は、 いいなあ』などと考えながら捲るので、1冊を読み終えるのにとても時間がかかります。 でも、読んでいるとドキドキしたり、涙が出たり、勇気が出たり、知らなかったことが知 って、感動することがとても楽しみです。 本を読むとは、書いてある字を目で見て、頭の中で本の中の風景・形や人の考えや気持 ちなどを思い浮かべることです。頭の中で絵を描いたり、人を登場させたりすることです。 これを想像と言います。【「想像(そうぞう)」という文字を提示】人に本を読んでもらう と、聞いているだけで想像できるのですが、自分で読むことは知らない漢字や言葉があっ たりして難しいことです。でも、それが頭を良くすることでもあります。2年前にも言い ましたが、本は心の栄養になります。「本は心のごはん」です。本を読むことで想像する 力をつけて、人が感じる嬉しさ、悲しさなどがわかるようになってください。 今月11月は、校内読書月間です。皆さんの教室には、「読書の木」がありますね。こ れから本をたくさん読んで、その木に葉っぱをいっぱい付けてください。そして、読んで よかったなあと思える本に巡り会ってください。
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