マーケティング・リサーチャー C253-03

マーケティング・リサーチャー C253-03
ど
んな職業か
消費者の好みや関心、他社や業界全体の動き、広告の効果や小売店対策など、発注者が必要としている様々な市場(
マーケット)のデータや情報を収集、加工、分析し、発注者に報告する。
企業や国・公共団体などの発注者から市場調査の依頼を受け、必要なデータや情報の要望などを理解した上で、調査
を企画・立案する。調査対象者に会って話を聞いたり、調査票を送って記入してもらったり、専門の調査員を使うなど
、最も適切な方法を選んで調査を実施する。調査員を指導監督したり、管理することも重要となる。パソコンを使って
得られたデータを集計・分析し、結論を導き出して報告書にまとめ、依頼主に提出する。
依頼主は最新の情報を求めているため、注文を受けるたびに新しく調査を行う。マーケティング・リサーチでは、い
つ、どのようにして調べたかという時期と方法が重視され、最新、かつ正確であるほど良いデータとなる。つまり、消
費者から企業へ情報を汲みあげる活動が、マーケティング・リサーチである。
就
くには
最終学歴は大学卒以上がほとんどであり、幅広い知識が必要とさ
れる。特に有利な専攻はないが、統計や社会調査の手法、経済・流
通について学んでいると有益である。また、英語など語学に優れて
いたり、理工系出身の場合は、その分野の専門家として貴重な存在
となる。
特に資格や条件はなく、専門の会社に就職して実務経験を積み上
げていく場合が多い。また近年は、企業などで調査を発注している
側から、調査経験を生かして調査会社を設立したり、他業種からの
参入も増え、社会経験を生かした転職も見られる。
担当する分野や業種、業界に対する専門的知識、好奇心や探求心
が必要であり、集計・分析にあたっては、パソコンを使いこなせる
必要がある。また、話を聞き出すために、相手に安心感と信頼感を
持たせる人柄であることも重要となる。集計・分析結果は報告書に
まとめるため、説明力、文章能力などとともに、グローバル化が進
んでいるため、英語力も必要となっている。
こうした能力は実務経験を重ねたり、教育訓練などによって身に
つけることも可能である。
労
働条件の特徴
東京、大阪などの大都市にあるマーケティング・リサーチ専門の会社で働いている。
給与や休日はおおむね一般企業と同じであり、週休二日制を導入している場合が多い。ただし、調査を実施する段階
では調査対象者のスケジュールに合わせる必要があったり、発注先に提示したスケジュールに合わせるため、残業や休
日出勤などが必要になる場合もある。少ないがフレックスタイムを導入しているところもある。
女性が開発した商品が市場に多く登場しており、女性リサーチャーの活躍も目立つようになり、男女比は約2対1と
なっている。
多様化する消費者ニーズの把握、個人情報保護法の施行、プライバシーマーク制度(JIS Q 15001)の導
入などにより、調査への期待・要求はますます複雑・高度化している。マーケティングリサーチへの需要は根強いもの
があり、業界としても優秀な人材が求められている。
参
考情報
関連団体
関連資格
社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
http://www.jmra-net.or.jp
社会調査士