教育システム若手の会 2005 研究テーマ:メタデータ型画像データベースに関する研究 国立教育政策研究所 教育研究情報センター 研究員 福本徹 http://www.nier.go.jp/fukumoto/ 自己紹介 11 年間企業に勤め、今年 4 月から現在のポストに就いております。企業では営業・工場・企画・ 製品開発から研究所まで、一通りやってきました。100 人がかりのワープロ&表計算ソフト開発は結 ... 構面白かったですが、売れませんでした。適正な価格というのは本当に難しいものですねぇ。 現在は教育情報ナショナルセンター(NICER)事業の担当と、これまでやってきた研究の棚卸しと 在庫整理に追われています。 研究の内容 学校現場では、これまで写真やビデオといった静止画や動画が多く使われており、教育効果をあげ てきた。近年、インターネット上には膨大な数のデジタル画像が蓄積されつつあり、画像データベー スが注目を集めている。教室からインターネットに接続できるようになると、授業に必要な動画や静 止画を、教師が的確に探し出せるようになることが求められる。 画像に対する検索を行う場合は、キーとなる項目によって、特徴量型、感性型、メタデータ型の 3 種に分けることができると考えられる。特徴量型は、画像の色やオブジェクトの形状といった画像か ら直接抽出される特徴量によって検索を行う。感性型は感性語などの感性に関わる情報を検索者が入 力し、システムが色やテクスチャなどに変換して特徴量型と同じように検索する。メタデータ型はデ ータベースシステム提供者が画像に説明として様々なメタデータを予め付けておき、検索者はそれを もとに検索を行う。 私の研究では一度人間の目による確認がなされていることによる検索精度の高さと、文書検索や Web 等の検索エンジンとの親和性を考え、メタデータ型の画像検索に注目している。メタデータ型 においては、まずメタデータそのものの枠組みを設計する。次に決定された枠組みの下で、付与者が 画像にメタデータの内容を記述する。そして検索者はテキストなどを検索のためのキーとして入力し、 システムが入力されたテキストと画像に付けられているメタデータの枠組みと内容とを照合するこ とで検索を行う。画像中のどのような部分に注目してメタデータを付与するかは、検索精度を向上さ せるためには重要な鍵である。では人間が画像のうちどのような部分に注目しているかを実験によっ て明らかにすることを本研究の主たる目的とする。このことが明らかになれば、実際に画像にメタデ ータを付与する際のガイドともなる。また、画像データベース中に静止画と動画とが混在し、これら を統一的に検索することが今後多くなると思われる。それでは静止画と動画とでは注目する部分は異 なるのか、もし異なるとすればどのような点についてなのかを見出すこともまた本研究の目的である。 NICER としては 企業的な発想では (1)誰が 学習者または教師 オフィス/ホーム環境のユーザ (2)どんなコンテキストで (何でも)学習する/しようとする 消耗品需要が低下する中 (3)何をできるように 学習者や教員などが求める情報を 他社機種との差別化 適切に選択表示できる Solution の提供 (4)どんな手段で コンピュータ/Web による検索 Embedded または PC アプリ (5)どのような行動を取るか 学校の IT 環境の整備、教員の IT この技術が事業部に採用され、 指導力の向上、生涯学習における 搭載機種がトップシェアを取 IT 活用の推進に寄与する り、消耗品が売れる
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