北浦和小学校だより 平成28年5月31日発行 No.3 さいたま市立北浦和小学校 はと広場 -北浦和小は、70周年を迎えます TEL 048-831-2463 希望(ゆめ)のまちの『学港』はネクストステージへ- 自己を見つめる心を育てる -改善策を探る姿勢を- 校長 富 永 恒 一 いよいよ6月。5年生は6月1日からたかつえ自然の教室へ2泊3日の自然体験活動に出かけ ます。来週はプール開き。1学期も半ばを超えました。子どもたちには、たくさんのよい思い出 を作ってもらいたいと願うばかりです。 職業柄、大学の先生と話をする機会があります。ある先生の話を聞いて驚いたことがあります。 『先生の講義が速すぎて、ノートをとることができないので、もっとゆっくり話してほしい』 『黒 板のあちらこちらに書くので、ノートにまとめられない。板書を整理して書いてほしい』 『講義中 に後ろの学生のおしゃべりがうるさくて授業に集中できないので、注意してほしい』 『教室が暑い (寒い)ので空調をこまめに調整してほしい』などの要望が寄せられているそうです。 「話の要点をまとめたり、板書から重要な内容をまとめたりする力が大学生にもなれば身につ いていなくてはいけないのですが・・。また、暑い寒いは人によっても感じ方が違うので、上着 を一枚脱いだり、羽織ったりして自分で調整するものなのですがね。自分で努力せず、人に頼る、 人のせいにする風潮が強くなってきたような気がします。 」と残念そうに話されていました。 人は、うまくいかないことの原因を自分自身に求めることを避けようとします。私もゴルフで ミスショットを連発した時は、「前の組のプレーが遅いのでリズムが狂った」「何か音がしたから ミスした」果ては、 「集中できなかったのは、朝、車が渋滞したから」と自分以外に原因を求めて しまいがちです。自分の失敗を認めたくないのです。冷静に考えれば、すべて自分の責任でプレ ーしているにもかかわらずです。リズムが狂ったり、音がしたりした時は、仕切り直せばよいの ですから。わかっていてもなかなかできないのですが・・。 学校の中でも、同様なことがあります。子ども同士のトラブルの原因を聞いてみると「○○さ んが○○だから・・」 「○○さんが○○したから・・」という答えが返ってくることが多くありま す。教員の「それは○○さんに注意します。しかし、だからといって○○したのはよくないよね」 という指導で解決することがほとんどですが、 「それでも○○さんのせいです」とお互いが言い張 り、トラブルが長期化することもあります。 たとえ失敗したからといって、その先ずっとそのことを責め続けられることはありません。人 は失敗をくりかえし、反省しながら成長していきます。自分を見つめ直すことなく、失敗を何か のせいにしている限り、進歩は望めません。自己を冷静に見つめる心をもち、次の改善策を探る 姿勢をいつまでももち続けることが大切と思っています。 6月はいじめ撲滅強化月間です。相手の立場で考えることができる、思いやりの心を育てます。 ◇ 学校のホームページでは、最新の児童の活動を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。 さいたま市立北浦和小学校 検索
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