平成 19 年度『アーツ・イン・コミュニティ』プログラム 『地域をつなぐ』 催事実施報告書 催事・事業の名称 文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム『地域と学ぶ』シリーズ 演出家が語るオペラ -作品と時代- 実施日時・期間 平成 19 年 10 月 7 日(日) 13:00 ‒ 14:30 実施場所 昭和音楽大学 南校舎 C511 階段教室 主催 昭和音楽大学 コミュニケーションセンター 催事・事業の概要 11 月に予定されている本学の学園オペラ「ピーア デ トロメイ」の演出を担 当しているマルコ・ガンディーニ氏と小畑恒夫教授・星出豊教授を講師に招 き、講義が行われた。前半は星出教授による紹介の後、ガンディーニ氏が イタリアにおけるオペラ演出の歴史を辿りながら、オペラの3作品を例にと って独自の演出論を展開した。後半は、小畑教授により「ピーア デ トロメ イ」の作曲家ドニゼッティのオペラの特色などについて語られた。なお、本 事業は一般学生を中心に、『地域と学ぶ』として地域住民にも公開された。 出演:マルコ・ガンディーニ(演出家)、小畑恒夫(昭和音楽大学教授)、星 出豊(昭和音楽大学教授)、通訳:堀岡佐知子、ピアノ伴奏:星和代 参加者数 参加者:155 名(本学学生 123 名、一般 12 名、職員 10 名) 入場料: 無料 報告・成果 学生を中心に、ほぼ満席の状態であった。普段なかなか話を聞く機会のな い、オペラ演出についての講義ということで、皆とても熱心に興味深く講義 を受けていた。ピアノ伴奏とともに時折歌を口ずさみながらのガンディーニ 氏の熱のこもった演技は聴衆を引き込んでいた。小畑教授による講義は、 短い時間であったにも関わらず、作曲家ドニゼッティのオペラの特色が分 かりやすく分析されており、聴衆の理解も深まった。今回の講義によって演 出の面から見たオペラを学べたことは、学園オペラに出演する学生のみな らずすべての聴衆にとって非常に貴重で有意義な機会になった。また、終 了後、希望者に対し、稽古風景を公開したが、こちらも大好評であった。 今後の事業への反映 事前に何度も打ち合わせをしたにもかかわらず、前半が予定時間をオーバ ーし、後半の講義時間が少なくなってしまった。今回の講義時間は 1 時間 半の予定であったが、通訳を介することもあり、2 時間としたほうがよかった と思われる。学生の希望が殺到したため、一般への告知が控えめとなった が、もう少し一般の観客がいても良かったように思う。告知方法をもう少し 工夫したいと考える。 演出家が語るオペラ ‒作品と時代入場者数 内訳 155名 アートマネジメント学生 47 舞台スタッフコース学生 26 一般学生(声楽含む) 60 一般 12 教職員 10 計 155 アンケート集計結果 回収数:22(学生13、一般9、ただし授業レポート等は除く) ◆ 一般コメント ・ 熱演で大変良かった。通訳もお見事。(60 代以上男性) ・ こういった企画は、地域の人たちにとって音楽(演奏)以外で勉強できるので、面白いと思った。 時間がもう少しあっても良いのかなと感じました。(20 代女性) ・ あまり考えたことのない演出の歴史について学べたことが、とても興味深かったです。(20 代男性) ・ コミュニティにも開かれた講座はとてもありがたく感謝しております。ありがとうございました。(50 代女 性) ・ 鳥肌の立つような感情の盛り上がりは、演出家のなせる技だったのですね。演出家の熱い思いをか いま見ることが出来て、とても幸運でした。この様な学びの場を与えて下さいましてありがとうござい ました。オペラについての次の企画を楽しみにしています。(40 代女性) ・ ガンディーニ氏のお話、とても興味深く楽しかったです。通訳の方も分かりやすく、お話が途切れず聞 きやすかったです。もっと頻繁に講座を開いて頂けるととてもうれしいです。(30 代女性) ◆ 学生コメント ・ マルコ先生の実演が面白かった。ピアノ演奏付きだったのが分かりやすかった。 ・ ガンディーニ先生はやっぱりすごかった。 分析もすばらしく、とてもその状況が分かったし、音楽と言葉の結びつきについても理解することが出 来た。とても貴重な講義で、聞きごたえがあった。 ・ マルコ先生の熱演が良かった。演技は大げさにやるくらいでちょうどいいと思った。 ・ ガンディーニ先生が語るオペラはすばらしくて、面白くとてもいい勉強になりました。 彼の演出で、今回の大学オペラに出られたことに本当にうれしい限りだと思いました。
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