第125号(2006年10月発行) - 全国電子情報技術産業厚生年金基金

電子厚年基金
2006.10 第125号 《平成17年度業務報告及び決算報告》
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ご 挨 拶
全国電子情報技術産業厚生年金基金
鈴木 芳久
理事長 事業主、加入員並びに年金受給者の皆様方には、平素より当基金の事業運営に格別のご
支援、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
さて、去る9月12日に第81回定例代議員会が開催され、平成17年度の事業報告と決算報
告等を審議していただき承認されましたのでご報告いたします。平成17年度は年金積立金
の運用成績が18.34%となり、代行部分に係る付利率の4.37%を上回ることができました。
また、法律改正による財政中立化措置をバランスシートに反映させると共に、年金積立金
の評価方法を数理的評価から時価評価に変更したことから未償却過去勤務債務残高を含
め、時価で約208.8億円の剰余を計上できました。
ポータビリティ制度については、平成17年10月から実施されておりますが、規約の変更
については1年間の猶予が与えられておりましたので、今般、規約の改正を行いました。
規約改正の内容は、当基金がこの1年間実施してきたポータビリティを規約に反映したも
のとなっています。
平成24年3月末をもって廃止が決まっている適格退職年金の受け皿については、「受皿
検討委員会」の検討の結果、加入事業所の共通のプラットフォームとなる第2加算年金を
創設することが有益であるとの報告がありましたので、この制度の創設に向けて皆様にご
提案することとなりました。第2加算年金は基金という制度基盤が確立されているところ
に創設され、特別法人税や事務コストに優れていること、基金年金と併合して給付が受け
られること等から、それなりに意義があることと思います。今後、事務局からアンケート
や説明会が行われますが、是非皆様のご参加・ご協力を賜るようお願いいたします。
当基金の年金資金は分散投資とリバランスにより運用しておりますが、運用効率と下値
リスクを抑制する目的で、当基金が助言を受けているコンサルタントからの提案により、
「イールドカーブモデルに基づく戦略的資産配分」運用を行うこととなりました。この運
用方法につきましては、本文中に説明が簡記されておりますが、これにより今後の運用が
一層安定すると共に、長期的には収益が累積するものと期待をしております。
最後に、日本経済は今年度に入ってから昨年とは一転して厳しい市場環境下ではありま
すが、当基金は今後とも効率的な事業運営とサービスの向上に努力する所存でありますの
で、引き続き皆様のご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成18年9月
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平成17年度事業・決算のお知らせ
平成18年9月12日、当基金会館において第81回定例代議員会が開催され、以下の事項に
ついて審議が行われ、議決・承認されました。平成17年度の決算は、株価の上昇により前年度
より改善された内容となっています。
(報告事項)
(議決事項)
①平成17年度事業報告について
①平成17年度年金資産運用結果について
②平成17年度財政決算及び監事総合監査報告について
②平成18年度年金資産運用計画の変更結果について
③厚生年金基金財政再計算の結果について
③平成18年度第1四半期年金資産運用結果について
④厚生年金基金規約の一部変更について
④平成18年度第1四半期業務報告書の財政診断結果につ
いて
⑤厚生年金基金諸規程の一部変更について
⑥厚生年金基金第2加算制度の創設について
⑤第14期代議員・理事の補充選挙等の結果について
⑦平成18年度下半期以降の年金資産運用計画について
⑥厚生年金基金規約等の一部変更にかかる理事長専決処
分の結果について
⑦平成18年度事業の中間報告について
議 決 事 項
1
平成17年度事業報告について
事業運営として、代議員会を2回、理事会を2回開催
代議員・理事の選出をしていただきました。
し、予算・決算等の審議のほか、役員退任に伴う第14期
(1)
第79回定例代議員会(平成17年9月9日開催)
(議決事項)
(報告事項)
①平成16年度事業報告について
①平成16年度年金資産運用結果について
②平成16年度財政決算及び監事総合監査報告について
②平成17年度第1四半期年金資産運用結果について
③厚生年金基金規約の一部変更について
③平成17年度第1四半期業務報告書の財政診断結果につ
④厚生年金基金諸規程の一部変更について
いて
⑤ポータビリティ制度の取り扱いについて
④第14期代議員・理事の補充選挙等の結果について
⑥機械処理システムの更改について
⑤厚生年金基金規約等の一部変更にかかる理事長専決処
⑦平成17年度下半期の年金資産運用計画について
分の結果について
⑥平成17年度事業の中間報告について
(2)
第80回定例代議員会(平成18年2月16日開催)
(議決事項)
(報告事項)
①平成18年度事業計画
(案)
について
①平成17年度第3四半期年金資産運用結果について
②平成18年度予算
(案)
について
②平成17年度第3四半期業務報告書の財政診断結果につ
③厚生年金基金諸規程の一部変更について
④平成18年度年金資産運用計画について
⑤平成18年度業務経理予算の科目間流用にかかる理事長
専決処分について
⑥理事長専決処分事項の包括議決について
2
いて
③厚生年金基金規約等の一部変更にかかる理事長専決処
分の結果について
④平成17年度事業の中間報告について
(3)
理事会
①第142回定例理事会(平成17年8月30日開催)
②第143回定例理事会(平成18年2月2日開催)
第80回定例代議員会へ提出する平成18年度事業計画
第79回定例代議員会へ提出する平成16年度事業報告・
(案)
・予算
(案)
等について審議していただきました。
決算等について審議していただきました。
(4)
その他の委員会等
年金福祉推進員事務講習会のあり方やスケジュールに
①総務・資産運用合同委員会(5回開催)
ついて検討していただきました。
基金が直面する諸問題や年金積立金の運用について検
④年金福祉推進員会役員会(2回開催)
討していただきました。
東、中、西日本地区の年金福祉推進員事務講習会の実
②西日本センター運営委員会(2回開催)
施スケジュール等について検討していただきました。
西日本センターの運営状況や西日本地区の事業状況等
⑤年金福祉推進員事務講習会(3回開催)
について検討していただきました。
平常業務及び年金法改正関係の説明を実施いたしました。
③年金福祉推進員会連合会役員会(1回開催)
2
平成17 年度事業状況について
(1)
適用関係
区 分
件数または人数
事 業 所 数
加 入 員 数
平均給与月額
区 分
件数または人数
419
賞与支払届件数
117,183
男
41,824
平 均 賞 与 額
535,797
女
13,743
資格取得件数
5,350
計
55,567
資格喪失件数
5,802
男
391,850
月 額 変 更 届
8,527
女
226,224
算 定 基 礎 届
48,739
計
350,887
(2)
給付関係
(単位:円)
年 金 種 別
件 数
受給権者数(平成18年3月末)
内
訳
第1種
基本部分
退職年金
加算部分
第2種退職年金
支払件数(平成17年度中)
内
訳
年金
一時金
20,286
6,807,733,700
335,588
8,619
4,567,736,100
529,961
3,553
414,159,000
116,566
11,673
1,825,383,600
156,377
100,250
7,763,342,152
77,440
97,919
6,924,663,252
70,718
2,531
838,678,900
331,363
1,474
620,667,800
421,077
基本部分
549
256,346,400
466,933
退職年金
加算部分
153
19,372,800
126,619
925
344,948,600
372,917
3,514
1,792,638,341
510,142
254
20,588,000
81,055
第2種退職年金
中途脱退者
連合会移換者
2
121,000
60,500
2,595
855,590,300
329,707
脱退一時金
1,424
129,089,000
90,652
選択一時金
1,111
675,211,700
607,751
60
51,289,600
854,827
352
76,820,000
218,239
DC移換者
一時金合計
内
訳
1人当たり給付額等
第1種
新規裁定者数(平成17年度中)
内
訳
総 額
遺族一時金
失権者
3
(3)
福祉施設事業関係
項 目
件 数
金 額
児童就学祝金
1,533
15,330,000
死亡弔慰金
4
70,000
宿 泊 補 助
合 計
3
(単位:円)
333
1,066,500
1,870
16,466,500
平成17年度決算報告について
決算では、年度末時点での資産と負債を比較し、将来
し、その内容が最低責任準備金と上乗せ部分の数理債務
の年金給付のために積み立てが必要とされる額(数理債
に区分されたこと、年金積立金の評価方法が数理的評価
務)に見合った年金資産が積み立てられているかどうか
から時価評価に変更されたこと及び運用結果が堅調であ
を検証します。
ったことから、208.8億円の剰余となっています。
平成17年度は、法律改正による財政中立化のため特例
調整金が廃止されると共に数理債務が給付債務に変更
ただし、特別掛金による過去勤務債務償却額等約253.5
億円ありますので、実質44.7億円の不足額となります。
(1)
年金経理
①貸借対照表
(単位:円)
資 産 勘 定
科 目
負 債 勘 定
金 額
科 目
金 額
1. 純資産
流動資産
3,233,468,745
現金
0
流動負債
231,586,030
未払拠出金
0
預貯金
1,998,717,788
未払運用報酬等
223,910,654
未収掛金
1,099,160,713
未払業務委託費
7,255,376
未収受換金
未収政府負担金
未収返納金
0
134,717,944
未払指定年金数理人費
支払備金
420,000
2,810,523,640
872,300
未払給付費
2,450,589,238
193,157,344,666
未払移換金
359,934,402
信託資産
193,157,344,666
過剰積立金残高
保険資産
0
固定資産
計
196,390,813,411
計
0
3,042,109,670
2. 資産及び負債の数理的評価
資産評価調整加算額
未償却過去勤務債務残高
特別掛金収入現価
移行調整金残高
計
0
25,352,945,554
24,795,864,000
557,081,554
資産評価調整控除額
給付債務
数理債務
30,450,867,000
最低責任準備金
25,352,945,554
0
197,821,348,000
計
167,370,481,000
197,821,348,000
3. 基本金
繰越不足金
0
給付改善準備金
0
当年度不足金
0
繰入準備金
0
別途積立金
0
計
総 合 計
4
0
221,743,758,965
当年度剰余金
20,880,301,295
計
20,880,301,295
総 合 計
221,743,758,965
②損益計算書
(単位:円)
費 用 勘 定
科 目
1. 経常収支
給付費
年金給付費
一時金給付費
移換金
制度間移換金
拠出金
運用報酬等
業務委託費
コンサルティング費
指定年金数理人費
過剰積立金利息
計
2. 特別収支
収益計上超過額
不納欠損
勘定科目変更調整金
計
3. 数理的評価の変動
資産評価調整減額
数理債務増加額
最低責任準備金増加額
特別掛金収入現価減少額
移行調整金取崩額
計
4. 基本金
準備金繰入金
繰越不足金処理金
別途積立金増金
当年度剰余金
計
総合計
収 益 勘 定
金 額
7,763,342,152
6,924,663,252
838,678,900
1,661,886,636
121,000
6,292,650
398,880,692
14,513,900
9,922,500
840,000
1,088,307
9,856,887,837
4,800
0
33,724,424,000
33,724,428,800
科 目
金 額
掛金等収入
受換金
政府負担金
運用収益
14,861,290,315
39,953,057
451,619,550
29,316,606,935
計
44,669,469,857
費用計上超過額
受入金
1,148,900
200,000,000
計
201,148,900
0
0
167,370,481,000
5,002,944,000
557,082,000
172,930,507,000
資産評価調整増額
数理債務減少額
特別掛金収入現価増加額
15,707,545,000
190,125,298,000
0
計
205,832,843,000
0
13,311,336,825
0
20,880,301,295
34,191,638,120
250,703,461,757
準備金戻入金
別途積立金取崩金
当年度不足金
計
総合計
0
0
0
0
250,703,461,757
(2)
業務経理
①貸借対照表
(単位:円)
資 産 勘 定
科 目
流動資産
現金
預貯金
未収事務費掛金
未収金
固定資産
土地
建物及び工作物
器具及び備品
権利金敷金
前払金
基本金
繰越不足金
当年度不足金
計
負 債 勘 定
金 額
631,858,710
192,547
594,841,658
35,851,305
973,200
1,844,134,380
1,275,787,000
538,207,000
7,728,160
22,412,220
33,022
95,126,539
0
95,126,539
2,571,152,631
科 目
流動負債
未払金
預り金
引当金
基本金
基本金
繰越剰余金
計
金 額
260,701,830
0
430,171
260,271,659
2,310,450,801
1,844,134,380
466,316,421
2,571,152,631
5
②損益計算書
(単位:円)
費 用 勘 定
科 目
事務費
代議員費
機械処理経費
収 益 勘 定
金 額
科 目
金 額
220,000,827
掛金収入
399,118,402
8,516,487
雑収入等
627,881
22,825,522
基本金戻入金
0
繰入金
200,000,000
当年度不足金
95,126,539
雑支出
43,529,986
計
494,872,822
不納欠損
0
当年度剰余金
0
計
494,872,822
4
平成17年度財政診断及び積立水準の検証について
積立基準については、継続基準、非継続基準とも基準値を超過しました。
(積立水準)
財政基準
継続基準
継続基準
5
計 算 の 方 法
平成17年度
平成16年度
1.12
0.92
1.29
1.09
純資産額 / 責任準備金
(純資産額+許容繰越不足金)/責任準備金
非継続基準
純資産額 / 最低責任準備金
1.15
1.01
非継続基準
純資産額 / 最低積立基準額
0.91
0.79
財政再計算結果について
当基金は平成17年度決算により、第7回財政再計算を
変わりありません。
行いました。今回の財政再計算は、年金積立金の評価を
また、剰余金の処分については、平成17年度の国の利
時価評価方法により行っています。その結果、免除保険
回りが平成19年の最低責任準備金の付利となることや運
料率が0.1%増え、3.8%となりました。基金がいただく
用環境を考慮し、当面別途積立とすることといたしまし
掛金は増えますが、国に納付する保険料は0.1%減るこ
た。
ととなるため、国の保険料と基金の掛金の合計は現行と
6
厚生年金基金規約の一部変更について
(1)
ポータビリティの取り扱いについて
平成16年の年金制度改正により、企業年金のポータビ
義務となっている加算部分について、企業年金連合会の
リティが平成17年10月から実施されました。このポータ
通算企業年金への移換、他の厚生年金基金または確定給
ビリティ制度については、法律により実施を義務付けら
付企業年金への移換及び確定拠出年金への移換について
れている事項と実施が任意となっている事項とがありま
実施することとし、規約上関連する規定の追加を行いま
すが、すでにご案内のとおり、当基金としては、実施が
した。
7
諸規程の一部変更等について
(2)
中途脱退者に係るポータビリティに関する事務取扱規程の策定
中途脱退者に係るポータビリティに関して、当該者が
選択または保留をする場合に、規約に規定されていない
6
ところの手続きと様式を具体的に定めた規程を策定しま
した。
(別紙)
(2)
財政運営規程の一部変更
法律改正による財政中立化に伴い、年金経理の勘定科
目名の変更や特例調整金項目の廃止などを行いました。
(3)
運用管理規程
プラザアセットマネジメント及び朝日ライフアセット
マネジメントを採用することにより運用管理規程別表の
変更を行いました。
8
厚生年金基金第2加算制度の創設について
適格年金制度は平成24年3月末をもって廃止されるこ
ととなっていることから、その受皿制度について検討す
るための「適格年金受皿検討委員会」が2月の予算代議
員会において設置されました。
検討委員会は2回開催され、年金数理人より第2加算、
確定給付企業年金及び確定拠出年金について説明を受け
検討した結果、第2加算制度は特別法人税や事務コスト
において優位があると考えられることから、下記の条件
(第2加算設計条件)
①第2加算の加入は、基金加入事業所の任意とし、加入
員は事業所の就業規則によること。
②適格年金及び退職引当金から移行できるものとするこ
と。
③キャッシュバランス類似方式とすること。
・掛金は定額で複数のコースを設定し、予定利率は
3%とすること。
で給付設計を行い役員会に報告され、今般代議員会にお
・加入員の指標利率は3%の固定利率とすること。
いて皆様にご提案することとなりました。
・待期者及び受給者の指標利率(据置率及び年金換算
詳細内容については基金だより別添「第2加算の概要
について
(ご提案)
」をご覧ください。なお、今後「アン
ケート調査」と「説明会」を行うこととします。
率)は10年国債の5年平均利回り(変動利率)とする
こと。なお、変動利率上下限を設けること。
④年金は60歳支給開始、20年保証終身年金とする。ただ
し、一時金を選択できること。
9
平成18年度下半期以降の年金資産運用計画について
(1)
「イールドカーブモデルによる戦略的資産配分」運用の採用について
当基金は、政策アセットミックスに対して±5%の変
ルドカーブモデルによる戦略的資産配分」による運用を
更許容幅でリバランスを実施することとして運用を行っ
導入することとなりました。平成18年下半期以降の従来
てまいりましたが、さらに運用効率を図ること及び下値
資産の運用は今後継続してこの運用方法により行われる
リスクを抑制することを目的に、当基金のコンサルタン
ことになります。
トとして助言を受けている㈱エー・エム・シー社の「イー
(2)
イールドカーブモデルによる戦略的資産配分とは
「イールドカーブモデルによる戦略的資産配分」とは、
㈱エー・エム・シー社が開発した運用ツールで、金利市場
で売買されている将来金利の金利曲線(イールドカーブ)
計して計算された理論株価を基準として現在の株価に対
する収益率を算出するというものです。
イールドカーブは、現在の日米欧の市場金利において
の形状変化から算出した各資産の期待収益率とリスクを
取引されている5年後の1年金利から10年金利までを使
基に資産配分を決定する運用方法です。その算出方法は、
用して得られた金利曲線です。このイールドカーブは現
株式の時価総額の伸び率はその国の名目GDPの伸び率
実に市場で取引されている実数値ですので、マーケット
にほぼ等しくなるべきであるということを前提に、イー
に参加している経済関係者の真の経済金融見通しを反映
ルドカーブに内包する名目GDPの伸び率の期待値を推
していると考えられます。
7
(3)
期待収益率
平成18年8月末のイールドカーブモデルによる各資産の収益率は次のとおりです。
(今後5年間の平均利回り見込み)
平均利回り見込み
国内債券
0.75%
国内株式
▲3.99%
外国債券
3.08%
外国株式
5.60%
ドル
▲3.50%
ユーロ
▲2.21%
外国債券(円高)
0.27%
外国株式(円高)
2.45%
下方リスク
上方リスク
▲14.29%
3.18
▲4.63%
12.80
▲7.49%
9.44
注1. 外国債券、外国株式は為替が横ばい推移の場合の数値です。
注2. 外国債券(円高)
、外国株式(円高)は為替が金利差を反映して推移する場合の円建て利回りです。
(4)
イールドカーブモデルによる資産配分
「イールドカーブモデルに基づく戦略的資産配分」に
は半年ごと(緊急の場合は随時)にイールドカーブモデ
よる資産配分は国内株式15%以上、外国株式5%以上、
ルに基づき見直すこととなります。なお、国内債券のう
株式合計30%以上、外貨資産35%以下、現金5%以下、
ち20%以内でオルタナティブを組み入れ可能とします。
標準偏差7%以内を条件にイールドカーブモデルにより
イールドカーブモデルによる期待収益率とリスクの数
算出された資産配分とすることとなります。リバランス
値により平成18年8月末の資産配分は次のようになります。
国内債券
国内株式
外国債券
外国株式
現 金
推定リスク
期待収益
45%
15%
9.9%
25.1%
5%
7.00%
1.53%
(5)
運用機関の構成について
戦略的資産配分を効率的に実行するためには、4資産
ることとします。なお、現在行っている国内株式と為替
の移管を円滑に行う必要があることから、減額となる資
のヘッジ戦略は、イールドカーブモデルでは戦略資産配
産については特化型を廃止し、増額となる資産について
分に含まれることから、これをもって廃止します。
はりそな信託、三井アセット信託銀行において当該資産
を均等に増やすこととし、リバランスの都度順次変更す
なお、運用機関構成は執行コスト等を勘案し、次のと
おりとなります。
(平成18年8月末基準)
債券区分
国内債券
国内株式
外国債券
外国株式
8
運用機関名
三菱UFJ信託銀行
りそな信託銀行
三井アセット信託銀行
みずほ信託銀行
小 計
三菱UFJ信託銀行
バークレイズ
インベスコ
小 計
三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行
りそな信託銀行
三井アセット信託銀行
バークレイズ
キャピタル
エフ・エム・エス
メッツラー
小 計
(単位:百万円、%)
委託額
19,807
11,282
11,429
6,125
48,643
17,914
8,732
2,527
29,173
19,256
17,720
5,000
5,000
9,093
5,426
5,581
999
48,819
配分割合
債券区分
25.0
代替投資
15.0
9.9
現 金
25.1
運用機関名
三菱UFJ信託銀行
住友信託銀行
朝日ライフアセット
プラザアセット
バークレイズ
アラジンキャピタル
スパークス
メリルリンチ
小 計
三菱UFJ信託銀行
総 合 計
委託額
4,924
4,065
3,983
4,044
4,386
2,035
2,264
8,370
34,071
14,563
194,525
配分割合
17.5
7.5
100.0
報 告 事 項
1
平成17年度年金資産運用結果について
平成17年度の年金資産の運用結果は、国内債券が▲
式が28.22%、オルタナティブが4.10%となり、全資産の
1.56%、国内株式が51.56%、外国債券が6.50%、外国株
収益率は18.23%となりました。
(収益率)
(単位 百万円、%)
収益率
市場収益
超過収益
国
資産区分
内
債
券
43,303
42,601
▲677
▲1.56
▲1.40
▲0.16
国
内
株
式
43,723
58,526
20,390
51.56
47.85
3.65
外
国
債
券
23,199
28,816
1,638
6.50
7.73
▲1.23
外
国
株
式
22,406
31,661
7,029
28.22
28.52
▲0.30
オルタナティブ
17,709
19,460
930
4.10
▲1.40
5.50
7,827
12,093
2
0.03
0.00
0.03
158,167
193,157
29,313
18.23
17.10
1.13
短
期
資
期初時価
産
合 計
2
期末時価
総合収益
平成18 度第1四半期年金資産運用結果について
平成18年度第1四半期における年金資産の運用結果は、
▲0.36%、外国株式が▲2.45%、オルタナティブが▲
国内債券が▲0.47%、国内株式が▲7.92%、外国債券が
0.72%となり、全資産の収益率は▲2.94%となりました。
(収益率)
(単位 百万円、%)
資産区分
期初時価
期末時価
総合収益
収益率
市場収益
超過収益
国
内
債
券
42,601
32,410
▲177
▲0.47
▲0.55
0.08
国
内
株
式
58,526
44,094
▲4,395
▲7.92
▲8.14
0.22
外
国
債
券
28,816
28,699
▲104
▲0.36
0.13
▲0.49
外
国
株
式
31,661
30,862
▲776
▲2.45
▲2.88
0.43
オルタナティブ
19,460
34,181
▲240
▲0.72
▲0.55
▲0.17
短
期
資
産
合 計
3
12,093
18,159
3
0.02
0.00
0.02
193,157
188,406
▲5,689
▲2.94
▲2.71
▲0.23
平成18 年度第1四半期業務報告書の財政診断結果について
当基金の年金数理人である三菱UFJ信託銀行の年金
数理人、関秀紀氏より「業務報告書で知り得た情報の限
4
りにおいて、財政検証を待たずに掛金計算の見直しを行
うことは、特に必要はない」との報告書を得ました。
第14期代議員、理事補充選挙等の結果について
当基金の島田理事(近畿電子産業健康保険組合)及び
山崎代議員(㈱フジソク)が退職のため代議員・理事を
員・理事に就任されました。なお、任期は第14期役員の
残任期間である平成20年2月19日までです。
辞任されたことから補充選挙が行われ、次の方が代議
(1)
代議員・理事就任者
(敬称略)
氏 名
事 業 所 名
備 考
代議員・理事
山田 義則
近畿電子産業健康保険組合
互選
代議員
笠井 徹
㈱フジソク
互選
9
5
基金規約等の一部変更にかかる理事長専決処分の結果について
(1)
事業所の編入
加入員数
適用年月日
厚生局発番号
2
18.040.11
0724043
所在地
加入員数
適用年月日
摘要
新日特電機㈱
長野県上高井郡
2
18.030.20
廃止
エスペックテクノ㈱
大阪市北区
0
18.030.31
廃止
ノーブル無線販売㈱
東京都三鷹市
9
18.040.30
統合
事 業 所 名 称
所在地
㈱T−テクノ
大阪市北区
(2)
事業所の削除
事 業 所 名 称
(3)
事業所の所在地変更
所 在 地
事 業 所 名 称
新
旧
適用年月日
マティ㈱
岡山県浅口市
岡山県浅口郡
18.030.21
ワコーライティング㈱
茨城県つくばみらい市
茨城県古河市
18.050.010
和光電気㈱
茨城県つくばみらい市
茨城県常総市
18.050.010
南九精工㈱
鹿児島県南さつま市
鹿児島県加世田市
17.11.070
サンシン電機㈱
東京都町田市
横浜市港北区
18.050.29
㈱遠藤照明
大阪市中央区
大阪市西区
18.070.10
アレゲニー・テクノロジーズ・ジャパン㈱
東京都港区
東京都千代田区
18.070.19
(4)
事業所の名称変更
事 業 所 名 称
新
10
旧
所 在 地
適用年月日
㈱ワイ・イー・テクノ
㈱ワイ・エル・シー
東京都大田区
18.020.010
ミタニマイクロ二クス㈱
三谷電子工業㈱
東京都多摩市
18.040.010
ソフトバンクIDC㈱
ソフトバンク・アイディーシー㈱
東京都新宿区
18.040.010
HDホールディングス㈱
本多電機㈱
東京都品川区
18.040.010
(別 紙)
「中途脱退者に係るポータビリティに関する事務取扱規程」
(目 的)
第1条 この規程は、企業年金等の通算措置(ポータビリティの拡充)に関し、全国電子情報技術産業厚生年金
基金(以下「基金」という。)規約第69条第1項の規定による中途脱退者及び再加入者(中途脱退者のうち再
びこの基金の加入員となったものをいう。)につき、基金規約第69条から第72条までの規定に基づく事務取扱
について定めるものである。
(加入員への説明)
第2条 この基金は、加入員がその資格を喪失し規約第69条の規定に該当したときは、規約第72条の規定に基づ
き、次条から第7条までの規定に関し、当該者に説明するものとする。
2 この基金は、再加入者に対し、規約第72条の規定に基づき、再加入後の取り扱いに関し、当該者に説明する
ものとする。
3 第1項の規定に該当した者は、同項の規定に基づく説明を受けたことを証するものとして、「加算部分選択
申出書」又は「加算部分通算企業年金移換申出書」
(以下「移換に係る選択書等」という。
)をこの基金に提出
するものとする。
(中途脱退者及び連合会移換者)
第3条 中途脱退者とは、規約第69条第1項に定める者をいう。
2 連合会移換者とは、前項の中途脱退者のうち規約第69条第2項に定める者をいう。
(基本部分の選択)
第4条 連合会移換者の規約第69条の2に係る基本部分の選択については、加入員の資格を喪失したときに、
「加算部分選択申出書」により次条の加算部分の選択と併せて行うものとする。
2 前項の規定による「加算部分選択申出書」がこの基金に提出されたときは、企業年金連合会(以下「連合会」
という。
)に対し当該者の老齢年金給付の支給に関する義務の移転を速やかに行うものとする。
(脱退一時金の選択)
第5条 規約第64条の規定による脱退一時金の受給資格のある中途脱退者の規約第69条の3に係る脱退一時金の
選択については、加入員の資格を喪失したときに、
「移換に係る選択書等」により行うものとする。
2 前項の規定にかかわらず、加入員の資格を喪失したときに、当該選択を保留した者が、その資格喪失のとき
から1年以内に当該申出を行うときは、「加算部分通算企業年金移換申出書」または、次条の「移換申出書」
によるものとする。
3 連合会移換者である中途脱退者が第1項又は前項の選択を行う場合は、当該選択を前条の基本部分の選択と
同時に行うものとする。
4 第1項及び第2項の規定にかかわらず、脱退一時金の受給を選択する者は、「脱退一時金裁定請求書」を提
出するものとする。
(確定給付企業年金又は確定拠出年金への脱退一時金相当額の移換)
第6条 前条第1項又は第2項の規定により、確定給付企業年金又は確定拠出年金への脱退一時金相当額の移換
を希望する場合は、「加算部分選択申出書」に併せて当該確定給付企業年金又は確定拠出年金への「移換申出
書」を提出するものとする。
2 前項の規定による「移換申出書」を受理したときは、この基金は、速やかに「移換申出書」の記載内容を審
査し、その結果を「移換通知書」により確定給付企業年金又は確定拠出年金の受託機関に通知するものとする。
ただし、審査の結果が移換不可の者と判断されたときは、当該者に「不可連絡通知書」により、その旨を通知
するものとする。
3 前項の規定による受託機関への通知後、当該受託機関から「移換指示通知書」が提出されたときは、「移換
資産通知書」により、当該受託機関へ送金額及び送金日等の所要の事項を通知するものとする。
11
(移換に係る選択書等の未提出者の取扱)
第7条 資格喪失日より1年を経過しても移換に係る選択書等の提出のない者、又は住所不明等により本人の意
志が確認不能である者については、次の各号に掲げる区分に応じ、当該各号に定める取扱いとする。
(1) 脱退一時金のある連合会移換者である中途脱退者
基本部分の支給義務は連合会に移換し、脱退一時金をこの基金から支給
(2) 脱退一時金のない連合会移換者である中途脱退者
基本部分の支給義務を連合会に移換
(3) 脱退一時金のある連合会移換者以外の中途脱退者
基本部分及び脱退一時金をこの基金から支給
(その他)
第8条 この規程に定めがない事項については、企業年金等の通算措置に係る事務取扱準則(平成17年7月5日
年企発第0705001号)及び基金規約に基づき、理事長がその取扱を決定するものとする。
附 則
この規程は、全国電子情報技術産業厚生年金基金規約の一部を変更する規約(平成17年10月1日適用)の認可
の日から施行し、平成17年10月1日から適用する。
電子厚年基金だより 第125号(2006.10)
発行/全国電子情報技術産業厚生年金基金
発行責任者/松 藤
0112-0003 東京都文京区春日2―11―7 003―3946―1191
http://www.denshikikin.or.jp/
茂 弘