鳥栖市立図書館にある こども達と学ぶ認知症の絵本

鳥栖市立図書館にある こども達と学ぶ認知症の絵本 NO
絵本名
おばあちゃんにささげる歌
にんち症と共に生きる
要約
わたしのおばあちゃんは、真夜中に家をぬけ出したり、おなじ話をくり
かえしたり、かなりとんちんかん。 おばあちゃんは、親切なおまわり
さんに、自分の住所と名前をすらすらと答えました。でもそれは、おば
あちゃんがずーとわかい頃に住んでいた家のものでした。
【お勧め理由】
認知症という病気がどんなものかエピソードで語られる。家族はその
とんちんかんな行為を悲しいと思いながらも笑いに変えようとする。病
気だから仕方がない、というやるせない気持ちと、大好きなおばあ
ちゃんを忘れたくない気持ちが切なく、いつか一緒に暮らせなくなるこ
との悲しみが、今を大切にしなければいけないと学ぶことができる。
1
大好きだよキヨちゃん
キヨばあちゃんは脳みそが少しずつ小さくなって、いつか赤ん坊に
なってしまうらしい。お店のものをだまってたべたキヨばあちゃん?は
じめは大嫌いだったキヨばあちゃんが、大好きになったぼく。なぜか
な?手帳にぼくの名前を何度もかくおばあちゃん
【お勧め理由】
認知症のせいで迷惑をかけられて、大嫌いでしかたなかったが、おば
あちゃんの昔の日記を読んだことでおばあちゃんを理解しようと思い
やる気持ちが芽生えた。周りの人に褒められても、「僕がキヨちゃんに
優しいんじゃない、キヨちゃんが僕に優しさを教えてくれているんだ」と
思いやることの大切さをじみじみと感じさせられる。
2
ぼくのおじいちゃん
ぼくのおじいちゃんは、認知症っていうあたまの病気なんだって。会社
はずーと前に辞めたのに「会社に行く」とでかけるおじいちゃん。 昔
のことはよく覚えているのに、いまのことはすぐ忘れてしまうんだ
よ??でもぼくは、おじいちゃん大好き!
3
【お勧め理由】
孫が祖父母の家にいったら、おじいちゃんは認知症という病気だっ
た。認知症ってどんな病気なんだろう?外に出ると迷子になって帰っ
てこれなくなってしまうけど、おばあちゃんや駅員さんが優しく応対し、
ちゃんと帰ってこれるようにしてくれる。近所の人が昔話に付き合って
ラジオ体操をしてくれる。周りの人の病気に対する理解が地域での生
活を可能にすることを学ぶことができる。
おもいでをなくした おばあちゃ
ぺトラはママといっしょに、老人ホームにすむおばあちゃんに会いに
ん
ゆきます。ママは、おばあちゃんのかたをだいて言いました。「わたし
は、あなたのむすめよ」 おばあちゃんは「わたしには、むすめは
おりません」と答えました。???
4
【お勧め理由】認知症という病気のために昔の事しか覚えていないお
ばあちゃんに、母と孫が会いに行くが、やはり子供や孫の顔も覚えて
いない。歌をきっかけに子供がいたことを思い出し、自分の家族が目
の前にいることの嬉しさから、孫とともに踊り、涙を流す。ほんのひと
時でも思い出がよみがえったことに、母と子が絆を結んでいたことの
切さを感じる。
NO
絵本名
いつだって 心は生きている
大切なものを見つけよう
要約
大牟田市が市内の小学生と一緒につくった絵本です
子どもたちの声・・・
家族を忘れてしまうなんて悲しい、思い出を忘れてしまうなんて悲し
い・・・。だからぼくといっしょに新しい思い出をつくろうよ。
【お勧め理由】
この絵本の3つの物語には、主人公の「ぼく」によって、認知症になっ
たお年寄りとその家族の出来事が書かれています。あなたの町に、
どれくらいの数の認知症の人が暮らしているか知っていますか。たく
さんのお年寄り、そして子供たちのおじいちゃんやおばあちゃんが、
認知症という病気になりながらも、まちのどこかでがんばって暮らして
おられます。 この絵本を入り口にして、あなたのまちでも、子どもた
ちと認知症の人たちとの「いい出会い」が生まれますように。
5
おばあちゃんのきおく
【お勧め理由】
なくしてしまったナンシーおばあちゃんの「記憶」をみつけてあげたい
という一心で、ウィルぼうやは、たくさんの物を集めてきます。ウィルぼ
うやはホームのお年寄りが好きでしたし、尊敬もしていました。年を
取った人は、若い人たちよりも経験や知恵がたっぷりあります。その
みえない財産を、子どもたちに分けてあげてください。子どもたちは、
きっと何かを感じ取って自分の力にしてゆくはずです。そこには、みん
なの笑顔が生まれます。
6
おばあちゃんのノート
7
ナンシーおばあちゃんの「きおくが、みつからなくなった」ときいたウィ
ルぼうやは、「きおく」をさがしに出かけていきました。「きおく な
に?」??
みーちゃんは、おばあちゃんにきいてみた。「私も、おばあちゃんのデ
イサービスにいってみたいな。夏休みにいってもいい?」
【お勧め理由】
みーちゃんのおばあちゃんは、ついさっきご飯をたべたこともわすれ
てしまいます。昔得意で、今もできることがあることを忘れないでほし
いと、デイであったことをはわすれないようにノートに書いていました。
おばあちゃんから「ひとを思いやるやさしいきもち」をもらった家族。お
だやかにくらしていく知恵を学ぶことができる物語です。