07 太陽系

単元名
6−3 太陽系
配当時間
7∼8時間
(1) 太陽や惑星の形状や動きなどの観察を行い,太陽系の特徴を意欲的に調べようとする。
(2) 月や金星の観察を行い,その観察記録や資料などから形や見かけの大きさなどの変化に
単元の目標
基づいて月や金星の公転と地球の位置関係を考え,太陽系の構造について考察することが
できる。
(3) 観察記録や資料に基づいて,それぞれの天体の特徴をまとめることができる。
(4) 惑星と比較して恒星は太陽と同じく,自ら光を放っていること,相互の位置関係を変え
ないこと,遠距離にあることなどを説明することができる。
☆ここでは,太陽及び月,金星の動きや見え方の観察を行い,その観察記録や資料から,太陽の形や大
きさ,表面の様子などの特徴をとらえさせるとともに,月の見え方を公転と,金星の見え方を太陽系の
構造と関連付けてとらえさせる。また,惑星と恒星の特徴を理解させ,太陽系の構造をとらえさせるこ
とが主なねらいである。
「火星の動きと見え方」「恒星の色と表面温度」については発展的な学習として扱う。また,小学校で
は「明るさや色のちがう星があること」「月の形や表面のようす」などの学習をしている。
身近な天体について調べよう。
太陽の周りを回る天体について調べよう。
① 太陽のつくりと活動のようすを調べよう。
o天体望遠鏡のしくみと使い方を知る。
o天体望遠鏡を使って太陽の黒点を観察した
り,ビデオ資料を視聴したりして調べる。
① 太陽の大きさを測ってみよう。
o5円硬貨の直径5ミリの穴と「比の変形」を使
った計算を用いて,太陽の直径を割り出す。
o天体までの距離の表し方を知る。
・球形であること
・1天文単位
・自転していること
・1光年
② 月の動きと見え方を調べよう。
② 月の動きと見え方を調べよう。
o月の動きと見え方について話し合う。
o月の動きと見え方について話し合う。
・球形であること
・球形であること
・1ヶ月で1回地球を回ること
・1ヶ月で1回地球を回ること
・衛星と呼ぶ天体であること
・衛星と呼ぶ天体であること
・満ち欠けして見えること
・満ち欠けして見えること
③ 月の満ち欠けについて調べよう。
③ 月の満ち欠けする理由を考えよう。
o月,太陽,地球の位置をモデルで示し,見え
方について話し合う。
o地球を俯瞰して,月の運動を考える。
④ 日食と月食について調べよう。
④ 日食と月食について調べよう。
o日食と月食のしくみについて調べる。
o日食と月食のしくみについて調べる。
o月食と月の満ち欠けの違いについて考える。
o月食と月の満ち欠けの違いについて考える。
⑤ 金星の見かけの大きさと形の変化を考えよう。
o地球からの見え方の特徴を太陽系惑星の公転軌
⑤ 金星の動きと見え方を調べよう。
o金星の星座の中の位置について話し合う。
道にある金星に結びつける。
・星座の中を動いているように見える。
・大きさが変化する。
・明け方か夕方にしか見えない。
・満ち欠けして見える。
o金星の見かけの大きさと形の変化を考える。
・内惑星である。
・大きさが変化する。
評月や金星の満ち欠け仕組みを説明することができ
・満ち欠けして見える。
評月や金星の満ち欠け仕組みを説明することができ
る。
⑥ 太陽系の天体を調べよう。
・明け方か夕方にしか見えない。
(ノート)
る。
(ノート)
⑥ 地球上で観測した火星の運動を調べよう。
o火星が星座間を行ったり戻ったりする運動を調
o惑星について調べる。
べ月や金星の運動と比べる。
・地球型惑星
o火星の運動の原因を外惑星であることと結びつ
・木星型惑星
ける。
oその他の天体について調べる。
⑦ 太陽系の惑星の特徴を調べよう。
・小惑星
・惑星の名前,大きさ,質量,太陽からの距
離,公転周期 等
・衛星
・すい星
⑧ 太陽系外の恒星について調べよう。
⑦ 太陽系外の恒星について調べよう。
・恒星までの距離
・恒星までの距離
・恒星の集団
・恒星の集団
・恒星の色と表面温度の関係
・恒星の色と表面温度
評太陽系の構成や宇宙のようすを推論することがで
評惑星と恒星のちがいをまとめることができる。
きる。
(ノート)
(ノート)
天体望遠鏡による観測や,モデル実験を通して,
①では,太陽の大きさや太陽までの距離を調べる
天体の特徴を明らかにしていこうとする単元展開例 ことで太陽をとりまく天体をイメージさせる。そし
である。
て,地球を出て太陽系を俯瞰し,その運動のようす
②・③で,身近な月の見え方を扱うことにより, と地球からの観測事実を結びつけ太陽系惑星の運動
⑤の金星の見え方に応用して考えさせることができ のようすを推論できることをねらいとした単元展開
る。
例である。
天体の満ち欠けについては,立体的にとらえるこ
①の観測では,厚紙の中央部分に穴を開け,5円
とが苦手な生徒もいるので,太陽または照明器具と 硬貨をはめる。次に,5ミリ穴にフィルムの黒い部
ボールを使って見え方を確認するとよい。
分を貼って直射日光を見ないよう工夫する。穴と太
⑥の惑星については,地球と同じような大きさで 陽がちょうど重なるときの目と穴までの距離を測定
主に岩石からできた惑星,地球より大きな主として すれば,既知の太陽までの距離を使って太陽直径を
気体からなる木星などの惑星の2つのグループに分 算出することができる。
けられることに気付かせる。惑星写真の画像につい
③では,ピンポン球の半球を黒く塗りつぶし片目
ては,惑星探査機による画像,宇宙望遠鏡や大型望 で見ることで,太陽光を受けた天体の見え方のちが
遠鏡よる画像の活用が考えられる。その画像はイン いを体感することができる。
ターネットにより入手することもできる。
月の満ち欠けを学習した後,金星にスポットをあ
てる。
この宇宙に生物として存在する人類の生活の仕方
を,地球を飛び出したところから考えられるように
文科省宇宙科学研究所
すばる望遠鏡
太陽惑星について
インターネットでみる宇宙
したい。
http://www.solar.isas.ac.jp/
http://subarutelescope.org/j_index.html
http://www.cgh.ed.jp/TNPJP/nineplanets
http://www.cgh.ed.jp/TNPJP/nineplanets