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3)
感熱式プリンタ
熱で変色する感熱紙に熱を与えて印刷する。
6.入出力インタフェースの規格
H2626-2
入出力インタフェースは、コンピュータ本体と各種装置を接続するための規格で
あり、接続するコネクタ(または、プラグ)の形状や各種ピンの役割、データのや
りとりの方法などについて決められている。
入出力インタフェースをメーカーごとにバラバラに決めてしまうと、異なるメー
カー間の装置で接続ができなくなってしまう。このため、各種の規格団体が入出力
インタフェースの標準化を進めている。
(1) シリアルインタフェースとパラレルインタフェース
コンピュータと周辺機器の間でデータの転送を行う場合、転送の仕方により、
シリアルインタフェースとパラレルインタフェースに分類できる。
①
シリアルインタフェース
コンピュータは、8ビットや 16 ビットの複数のビットが集まって一つの情
報を表現している。シリアルインタフェースは、コンピュータと周辺装置の間
でデータを1ビットずつシリアル(直列)に転送するインタフェースである。
代表的なものとして、USBなどがある。
図表1-33【シリアルインタフェース】
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②
パラレルインタフェース
パラレルインタフェースは、シリアルインタフェースのように1ビットずつ
転送するのではなく、8ビットや 16 ビットをまとめてパラレル(並列)に転
送するインタフェースである。代表的なものに、SCSIなどがある。
図表1-34【パラレルインタフェース】
H2525-1 (2) 標準入出力インタフェース
H2222-7
① USB(Universal Serial Bus)
図表1-35【USB】
マウスやキーボード、ハードディスク、プリンタやスキャナなど様々な周辺
機器を接続するシリアルインタフェースである。コンピュータの電源が入った
まま着脱ができる(ホットプラグという)、USBハブ(HUB)を介して最大
127 台の周辺機器をつなぐことができる(ツリー接続)、一定の範囲内で周辺
機器専用の電源が不要(バスパワー)であるなどの特徴がある。従来のバー
ジョン 1.1 では転送速度は最大 12Mbps だったが、USB2.0 では最大 480Mbps
まで向上している。USB2.0 の追加仕様として、パソコンを介することなく
USB機器を相互に接続するUSB OTG(USB On-the-Go)という規格も
ある。
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<参考>
USB3.0
USB2.0 の後継となる USB 規格であり、2008 年 11 月に仕様が策定された。従来の転送
モードに加え、最高 5Gbps の「Super Speed」モードが追加されたのが大きな特徴。
USB3.0 ではコネクタやケーブルの仕様が大きく変更され、コネクタのピン数が従来の 4
つから 9 つに変更されたが、新たに追加されたピンは段差をつけてずらして実装されてい
るため、従来のUSB機器やUSBケーブルとの互換性も確保している。USB3.0 対応
機器にUSB2.0 のケーブルを挿した場合やUSB2.0 対応機器にUSB3.0 のケーブルを
挿した場合、USB2.0 として通信できる。
② IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)
パソコン周辺機器に限らず、デジタルビデオカメラなどデジタル機器同士の
相互接続を可能にする高速シリアルインタフェース規格である。USBと異な
りホストとなるパソコンがなくても接続できるため、家電への搭載が進んでい
る。最大で 63 台の機器をデイジーチェーン接続またはツリー接続することが
でき、最大転送速度は 400Mbps である。ホットプラグ機能を持ち、接続ケー
ブルによる電源の供給もできるようになっている。
★
IEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers)
電気・電子分野における世界最大の学会のことで、本部はニューヨークに
ある。活動は、通信、コンピュータ部品から医学、生物学、原子物理学にま
で多岐にわたる委員会があるが、コンピュータ分野の委員会では、コン
ピュータの標準インタフェースやLANの規格などを出している。
図表1-36【USBとIEEE1394】
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