622 積成地質学実習 前期 1単位 井上 淳 三田村宗樹 2年次

番号
授業科目名
積成地質学実習
622
科目ナンバー
開講期
英語表記
SFGSH3204 Sedimentary Geology, Laboratory Exercises
前期
年次
2年次
単位数
担当教員名
1単位
授業形態
井上
淳
三田村宗樹
実習
【科目の主題】
砕屑性堆積物(岩)は、地質時代に地表付近でおこったさまざまな地学現象の変化を記録している。こ
の地学現象を解明するために各種の分析がおこなわれるが、 本実習では、砕屑性堆積物(岩)の基礎的分
析法である粒度組成・鉱物組成・粒子形状の分析および微化石の分析を行う。
【授業の到達目標】
1.堆積物の識別・分類法を理解し、修得する。2.堆積岩からの鉱物の抽出,同定法を修得する。
3.堆積物に含まれる微化石の抽出,同定法を修得する。
【授業内容・授業計画】
第 1回 構成粒子の形状評価
第 2回 粒子比重の測定
第 3回 砂の粒度分析:篩分け法
第 4回 砂の粒度分析:整理法と評価法
第 5回 砂の沈降実験:沈降法の前処理
第 6回 ストークス式と沈降実験との比較
第 7回 堆積粒子の偏光顕微鏡観察(軽鉱物)
第 8回 堆積粒子の偏光顕微鏡観察(重鉱物)
第 9回 堆積粒子の偏光顕微鏡観察(火山ガラス)
第10回 鉱物分離法(重液分離)
第11回 鉱物分離法(磁気分離)
第12回 解析結果の解釈の留意点
第13回 スミアスライド観察による含有鉱物・微化石の観察
第14回 含有微化石の観察:水域環境を示す微化石
第15回 含有微化石の観察:陸域環境を示す微化石
【事前・事後学習の内容】
事前に配布されるプリントなどを用いて予習しておくこと,実習終了後はレポートを作成し,提出す
ること。
【評価方法】
積成堆積物の粒度分析法とその整理・評価法、鉱物粒分離法と主要造岩鉱物粒の判定法,微化石の観察
方法などの理解に関わる実験ノート(40%)
・実習レポート(60%)で評価する。レポートではデータ
の整理法・それに基づく考察に関して特に評価の対象とする。
【受講生へのコメント】
積成地質学Ⅰを同時に履修することが望ましい。また、偏光顕微鏡で鉱物粒子の判別を行うので、岩石
学、岩石学実習も履修しておくことが望ましい。
【教材】
特に指定しないが、適宜プリントを配布する。なお、実習に関連する参考書として、砕屑性堆積物研究
会編「堆積物の研究法」地学団体研究会がある。
【備考1】
「学生教育研究災害傷害保険(学研災)および付帯賠償責任(付帯賠責)
」に必ず加入しておくこと。
【備考2】