共に自立をめざす生徒

平成 25 年度
自信と誇りに結ぶ
岐阜市立東長良中学校
『我が校・我が園』の教育実践構想
教師一人一人、生徒一人一人の目が輝く学校
生徒と教師のエンパワーメント
1 はじめに
平成25年度は学校の教育目標に向かうために,校訓「本気であれ」の具体的な姿を「教師一人一人,生
徒一人一人の目が輝く学校」と捉えた。
「エンパワーメント」という言葉をキーワードにした。この言葉に
は,
「自分の行動能力や可能性に対する確信や自信など人間の内面的な力に目を向け,自分の課題意識やア
イデアをもって取り組めば,必ず実現できる」という内面にある力や可能性に意味をもたせた。
私たちは,常に教師も生徒も同じビジョンに立ち,生徒が主体的に活動する姿を求めてきた。学校が発展
する原動力は,生徒も教師も目標に向かって生き生きと活動していることである。特に,人間が本気で取り
組んでいるときの目は輝いている。そんな人の姿に感化され,自分を奮い立たせる瞬間がある。エンパワー
された生徒と教師が共有のビジョンをもち,
協力しながら学校の組織文化を構築して学校の教育目標を達成
したいと願ったのである。
平成 25 年度 学校の教育目標
共に自立をめざす生徒
~求め・見つめ・確かめ合う~
「自立をめざす生徒」とは
「共に」のとらえ
本校では,中学校教育の使命を「自立をめざす生徒」
の育成と考えている。この「自立」を「志」をもって生
きる(自分らしい生き方を求め続ける)と考えている。
「自分らしい生き方」とは,他との比較ではない自分ら
しさを求めた主体的な生き方である。そこには,
「自分
のことは自分でやり遂げる責任」と「自らを律し他と協
調していく義務」
があることを忘れてはならない。
また,
「求め続ける」とは,自分の夢や可能性を信じてたくま
しく生きていくことである。これらのことは「志をもっ
て生きていく」ということに集約できると考えている。
「自立」とは,社会の中で何者にも左右されない確固たる信念をもち生きていくこ
とである。人とのかかわりの中で生きていくために,思いやりにあふれ,他の人を
尊重する包容力も必要である。また,夢と想像力をもち続け,常に前進する姿も必
要である。
将来,生徒が社会の一員として自らのよさを発揮し,確固たる信念をもって一人
一人が「自立」に向かうために努力し,力を付けることが重要である。私たちは,
仲間とのかかわりなしで個性の伸長,
「自立」はあり得ないと考えている。仲間と共
に「人として生きていくために,何を大切にして歩むのか」を確かめ合い,それぞ
れが自分を見つめ,向上していくことができる指導を目指している。学級という枠
だけではなく,学年,全校,地域というように多くの人々の協力を得ながら,共に
互いを高め合うことを目指している。
2 わが校教育評価より
保護者が子どもに身に付けてほしいと願う姿(わが校教育評価より)
学力の向上
家庭学習の定着
集団生活の向上
個性の伸長
基本的生活習慣
自立心と自主性
3 今年度の重点目標 取組の具体と成果目標
◆確かな学力
(1)基礎的・基本的な知識・技能の習得とそれらを活用して仲間と学び合い,思考力・判断力・表現力等を
育成し「確かな学力」はぐくむ。
①教科研究を地軸におき,生徒の「確かな学力」の育成と教師の授業力の向上を図る。
【学校評価対応項目(生徒)10,17,18(保護者)1,2,4,-各教科による成果刊行物の発行-】
②各教科において「言語活動の充実」を図り,知的コミュニケーション能力の育成を目指す。
【学校評価対応項目(生徒)11,12】
③「分からない」ことを自分から伝え,仲間と共に解決できる学習集団の育成を目指す。
【学校評価対応項目(生徒)13,
(保護者)3】
④「生徒自ら創り出す授業」を目指し,学習組織を機能させて授業の質の向上を図る。
【学校評価対応項目(生徒)16,
(保護者)1】
⑤学び直し「チャレンジ」や夏季休業のフリースクールによる生徒の主体的な学びを保障する。
【学校評価対応項目(生徒)6,
(保護者)5,14】
⑥二期制を取り入れた時間割の弾力的運用による授業時数の確保と学力向上を目指す。
【学校評価対応項目(生徒)6,
(保護者)14】
◆総合的な学習の時間
(2)総合的な学習の時間では,探究的な学習を通して,自ら課題を設定し,よりよく問題を解決してい
く資質や能力を身に付けるとともに,主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き
方を創り出す。
①地域や社会に目を向けて課題を追究し,生活に生かそうとする態度を養う。
【学校評価対応項目(生徒)20】
②各教科で身に付けた力を活用できる授業を仕組んで,思考力・判断力・表現力を育成する。
【学校評価対応項目(生徒)21】
◆防災教育
(3)自分の命を守り抜く「防災教育」の推進を図る。
①自ら主体的に判断して行動でき,
「自助・共助・公助」の意識を高め,自分の命を守り抜く防災教
育を推進する。
【学校評価対応項目(生徒)9,
(保護者)24】
◆道徳教育(豊かな心の育成)
(4)自己を見つめ,互いを思いやる生活ができる生徒の育成を目指す道徳教育を推進する。
①「生徒会宣言」に基づく振り返りを充実し,いじめの根絶に努める。
【学校評価対応項目(生徒)3,4,5,6,11,
(保護者)11,15,16】
②道徳の時間を要として,仲間のよさを認め,仲間と共に粘り強く努力する生徒の育成を目指す。
【学校評価対応項目(生徒)11】
◆保護者・地域との連携
(5)保護者・地域との連携を推進し,
「地域社会人」としての自覚を深める。
①愛郷活動(地域での挨拶運動,環境美化)
,愛郷行事(地域清掃活動,運動会)の充実を図る。
【学校評価対応項目(生徒)27,
(保護者)23】
②地域防災行事(水防団演習など)への積極的な参加をして,地域防災を担う自覚をもつ。
【学校評価対応項目(生徒)9,27,
(保護者)24】
◆教育相談の充実
(6)生徒の心の安定を図る教育相談の充実を図る。
①定期的に年 3 回の教育相談を充実し,生徒の心の安定を図る。
【学校評価対応項目(生徒)8,
(保護者)13】
◆危機管理の徹底
(7)生徒が安心して生活できる学校環境を創り出す。
①学校施設の日々の安全点検の充実を図り,安心で安全な学校環境
に努める。
【学校評価対応項目(生徒)3,
(保護者)4】
②危機管理に関する研修の充実を図り,未然防止に徹する体制を築く。
【情報漏洩,食物アレルギー,いじめ対策,生徒指導などにかかわる校内研修の充実】