本文ファイル - NAOSITE

NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
Title
高等学校地理における授業の構成と学力形成 ∼統一評価問題による
学校間比較から∼
Author(s)
蒼下, 和敬; 福田, 正弘; 宅島, 大尭
Citation
教育実践総合センター紀要, 10, pp.43-52 ;2011
Issue Date
2011-03-20
URL
http://hdl.handle.net/10069/24857
Right
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「
研究論文」
高等学校地理における授業の構成 と学力形成
∼統一評価問将による学校間比較か ら∼
Cor
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r
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し.
ll
∼
蒼下 和敬 (
長崎県立長崎加点等学校)
宅島 大尭 (
長崎県立猶興野高等学校)
福田 正弘 (
教育学称初等教育三
拝座)
1 は じめ に
耕案のみでのシ ミュ レー シ ョンや単発の実験授業
社会系教科(
本絹で臥 小学校社会札 中学校社会札 詩
博学
での検討に留まるのではな く、実際に 日々の授業
の授業の多 くは、
校地理歴史科及び公民科をさす。以下同じ)
を継綬的に行い、その結果が模擬群数や入学試験
r
社会館独形成 を通 して公 (
柿)民的資質 を育成す
に対応 できているのかな ど、子 どもが身につけた
る」 ことをめざ している。 この 日標 をよ り高い次
学力 を教育現場のニーズに応 じた現実的 な軌 点か
元で子 どもに保証す るために、数多 くの研究や実
らも検証す る研究が必重なのではないだろ うか。
践が拭み られてきたことは周知の通 りである。
輩者 らも森分 (
1
978)や岩 田 (
200]
)らの先行研究
しか しなが ら、こ うした蓄積は、実際の教科指
を参考に,社会系教科授業を r
将来市民 として意
雅の現場 (
授業な ど)で、ほ とん ど反映 されていな
思決定 を迫 られ た際 に合理的 な判断が できるよ
20
09a
)。確 かに各種紀要 ・
報告な ど
い(
蒼下・
福 田,
う、その土台 となる社会醍穂の質的な成長をめざ
を探せ ば、r
探求」 を訳みた り,「
意思決定」 を試
す」 もの として捉 え、科学的探求 (
説明)型の指導
みた事例 も見 られ るが,よく調べてみる と、それ
法 を参考に して、授業を計画 ・実践 し.その有効
らの多 くはいわゆる rよそ行 き」の授業であって、
2
009b)。現在、輩者の うち高
性 を検証 してきた (
E
l
常的 な実践 とは相 当の乗艇がある。現卦に立つ
等学校教諭 として勤務す る 2人は、この研究の成
者の多 くは、確かに教科教育学の研 究成果が、子
果 にもとづいた授業方法をすべての授巣 で実践 し
どもの可能性 を大きく引き出す ものであると級め
ている (
201
0)。
てはいる。 しか し、それ らは理想論的な ものであ
そこで、本研究では、輩者 らが研究 してきた教
り、例 えば 「
限 られた時間の中でいかに して効率
科指導法を全単元において計画 .実践 した上で、
的に受験等-対応できる学力を保征するか」 とい
授業の積み重ねによって子 どもが どのよ うな学力
った現実的な課題 を踏 まえたものではない と捉 え
を身につけているのかを、実際の入妖問題の傾向
0)
。 その背衆 には、従来の
ている(
書下・
福 札 201
に即 した評価問題 を作成 ・
実施 し、その結果 を指
研 究は、ある措拳法(
ここでいう鳩 斗軌 とは.社会科の本
導法の異なる他校 と比較す ることで、それぞれの
東に対する考え方が教科指導の掛こ具体的な形で現れた授藁構成や居
指串法の特徴的 な傾向を分析するO
所などをさす.以下同じ。)
に もとづいた授業 を単発的に
実施 して、 自らが期待 した力がついているかを検
証するのみに留っているケースが多い ことが指摘
できる。つ ま り、 E
l
常の授薬の中で継続的に一茶
して行 うことによって どの よ うな結果が出るかを
検証 したものがほ とん ど見 られないのである。
教科教育学の研究成果の有悪性 を教科指導の現
場が艶め、 日々の指群に役立てて もらうには、指
2 方
法
本研究では、以下の順序で考察を してい く。
1)
検正対串 となる指淋 主の概要及び実践例
筆者 らが継続 して実践 している指導法の概要を
説明 し、その指導法にもとづいて実践 した全単元
の うち r
水産業」を取 り上げて具体例を紹介する。
2) 「
知抜の階■性」 をJ
iまえた評価開J
I
子 どもが どの よ うな学力 を形成 したか を評価
す るために作成 ・
実施 した統一評価 間脳 の概 輩及
び問題 例 を知織階層別 に示す.
3)
学校間比較 による学 力形成の検討
2)で作成 した統一評価 問題 を.指事 法の異 な
る長崎県内の高校 9校 で実施 し、その結果 を各校
別 に比較す る ことに よって、子 どもに どの よ うな
学力形成 の違 いが見 られ るかを考索す る。
3 研究内容
31検証対 k とな る指ヰ方法の披き及び実践例
①後任 対k とする指事方法 の七草
2009b
)にお いて、-教科 と して
筆 者 らは別稿 (
の社会系教科 を 「
将来市民 として意思決定 を迫 ら
Xh]
t
♯階P
rの悦明
⊥Jl一についての r什銘Jj
L、
つ・
どこ M
ど時間・
空間的に無限に存在
する基本的什軌 これ自体は事実を列挙しただけ
で.意味を持たない。
m■亡コ ∵ J
l
1
g
いかに なに ・どのようななど、分類や糾 絹
連を既有の鞍念によって怖 的に鋭明するもの。
J
i
L
LTAについての r
推BJによる政明①」
事象の原因や背兼を、既有概念によって榊 的
に硯明したもので、応用性を持つには至らない.
l
Vr
暮■についての r
稚J
LJによるt
R明度)
l
事象の原因や背丈を、近似事例や反柾事例との
関連性から蛤理的に乾理 し.
科学的な応用性を持
つもの。
Vr …
を:
岨えた札岨⊥
-祥学問系麓を越えた、
世界や人類についての昔
i
g的な知札 科学的験柾や経験の枠を超えた神学
的 形而上学的なもの。
事
れ た際 に合理的 な判断 ができるよ う、その土台 と
科学的で応用力のあ る知識 の形成 をめ ざす社会
な る社会認識 を質的に成長 させ るl ことをめ ざす
系教科 の授兼 では、モデル の階層 「
I
V」の如拙 の
教科 と捉 え、森分 (】
978
)や岩 田(
2
001
)らの研 究成
形成 をめ ざす こ とにな る。 ただ し、岩 田は 「(
港
果 をもとに して 、 (
a)知鞍 の階層化 と(
b)科学的探
論 な どの)概念 的知接 それ 自体 を学習対穀 とす る
求のプ ロセ スによって応 用力 をもった科学的な知
ことはt
t
I
文 ない」 と指摘 してお り、森分 も同様 の
蝕 の形成 をめ ざす授 業の作成 を重視 してい るDこ
ことを述べてい る。階層 「
Ⅳ Jに該 当す る知能 を
こでは、簡 単な概要のみ を説 明す る。
形成す るためには、その事架 として階層
rI」∼
「
Ⅲ」 に践 当す る知牡 の形成 が且要であ り、具体
(
a)知書 の階層化
森分 (】
978
)は知芦
削こは 「
質的 な違い」があ ると
的検討 の中で高次の知接 を発展的 に積み重ねてゆ
r
V」 に枝 当す
して r
科 学 的知 款 の梢 造 」 を明 らか に し、岩 田
かなければな らない。 なお、階層
(
2
0
0T
)は、 r
学習 内容 が ,構 造化 され た知弘 と し
る知純 は、私 たちの多 くは経験 した り確隠す るこ
て挺示 されれ ば、学習内容 の定着性 ・応用度 が高
とが難 しい ものであ る。 科学的 な知識 を求め る社
会系教科の授業 と しては階層 r
V」 に核 当す る知
まる」 と指摘 してい る。
これ を うけて、筆者 らは、授業 で取 り上げ られ 、
子 どもが身 につ けることが期待 され る知識 を常 的
に分析す ることができるよ う、次の よ うな r
知能
の階属性モ デ ル 」を提案 してい る(
図
)
。 群細 な
1
抜 の形成 をめ ざす ことは留保す ることにな る。
b)
科学的探 求のプ ロセ ス
(
科 学的 で応 用力 の あ る知 識 を形成 す るため に
は、教師 に よる教 え込みではな く,子 ども自らが
説 明は別稿 (
2
0
09b)で述べ てお り、 ここでは簡 畔
社会的事象につ いて科学的 な方法 で追究す る必要
に説 明す るB
があ る。授 業は、その機 会 を提供 .支援 す る役割
を果たす ことにな る。授業 では、了 どもたちが新
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V
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V
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I
l
l
官1 如nl
の肝J性モT
-ル
しい科学的 な知韓 を求 め よ うと内発的動機付 けを
高 め、科学的な検討 を束ねなが ら、納得 のい く答
え を探 求 す るプ ロセ ス を柵成 しな けれ ば な らな
い。 そ こで隼者 らは次の よ うな授 業構成 を採 って
実験授業 を行 い、その分析 か ら科学的 で応用力の
ある知取 の形成 に、以 下の指耕法が有効 であ るこ
とを確認 している (
20
09b)
。
※科学的妹求プ ロセスを採用 した授業8t
成
なぜ」未開∼
(
1
)
探求への勅8
Lづけ∼ r
(
4)仮税の再検討
∼反正事例 に向き合 うことで知和を成長∼
既有概念では説明できない客観的で具体的な事
佼某の (
1
)∼ (
3)の過程で得 られた結論は、主題
象に対 して、「
なぜそ うなるのか」と問 うことで、
自体 に対 してのある程度の鋭明 (
階層 「ⅢJに弦
子 どもに概念的葛藤 を引き起 こし、不安定状況を
当す る知識)は可能である。 しか しなが ら,授業
解決す るために新 しい知紙 を得 よ うとす る内果的
がめざ しているものは、個別的な事象 を説明する
動機付けを喚起す る。 この r
なぜ」を授業の主題
u
l
」に該 当)に締まるのではな く、他
知沌 (
階層 「
に設定す る。
の事例 も応用 できる科学的 な知粍 (
階層 r
Ⅳ」に
2
)
仮説の改定
(
相 当)である。 そのためには、授業渦線 (
I
)∼ (
3
)
主盾 に対す る回答 を、現段階での仮説 としてあ
で得 られた知織では説明できない、反証的な事例
げることで、自らの既有の概念 を整理する。
をあえて取 り上げて再び 「
なぜ」 と問 うことで、
(
3)
仮税の推廿 ・
検討
再び探求を再開す るプロセスを設定す る。 この仮
∼既有鞍念の亜理から基本的な脱明を拭みる一
子 どもたちの仮説はあ くまでも頭の中で推論 さ
説の再検討プ ロセ スによって得 られた新 たな知汲
れた主観的なものであ り.この段階では科学性を
標 となる。 こうした過軽が繰 り返 され、常にその
欠いている。仮説に対 して,調査 ・
観索 ・
実験 シ
時点の知織 を跳躍台 として、新たな反証事例 を見
ミュレーシ ョンや放論な どで、論理的に合わない
つけて科学的な探求を続けられ るような授業を構
ものや事乗に合わない ものを排除 し、科学的な合
成する必要がある。
(
階盾 「
Ⅳ)に誠当)の形成が単元における指導 E
I
理性 を高めるプロセスを設定す る。
②検証対k となる指i
#法 による授業の一例
准看 らは.前述の指蒔法にもとづいて、高専学
の-単元 「
水産薬」を具体的な指導例 として紹介
佼地理 Bの全ての単元において.r
なぜ 00か]
する。紙数の制約上、すべての単元を本絹で紹介
とい う主題 を設定 して科学的探求を開始 し、科学
す ることはできないが、授業 リス トは別頼(
2
01
0
)
的で応用力のある知織 の形成 をめざした授業の計
でご乍いただけるB また、各単元の詳細な授業案
画 ・実践を行っている (
2
01
0
)
。本編ではその うち
・
教材な どは 「
註①」でご確琵いただきたい。
J
I元)
■地理歴史科 (
地理 B)学習指群集(
l 対
&
2 8 時
3 樵 戊
長崎県内の普通科高等学校 第 2学年地理 B選択者
2
0
09(
平成 21
)
年1
1月 】
7日(
火)・1
8日(
水)
「
水産業 (日本 ・世界)」
(
4
0人許座 、男
女 -6 4
)
(
合計 2時間)
(
/iッケージ単元悉号 r
O31
1)
(
学習指導要領 .地理 B>2
.
内容 >(
I
)現代 世界の系統地理的考察>イ資源,
産業)
4 主甥 (
Hq) r
なぜエチゼ/クラゲは大発生を鰍 ナているのか」
5 E
l gF
クラゲ (
エチゼ ンクラゲ)の異常増殖がなぜ発生 しているのかを、世界中の発生地
域の地理的分布 とその地域の水産菜の動向 との関係性か ら考察 し、世界の水産業及び
魚 介類 消* の グロー/く
ル化が及 ぼす影 事 について説 明す ることができる。
6 m11
書f
iでみたfP
a 扶準
加斗 Rf
J
rrH
水産 薬に関連 した基本 的情報
(
世界の主要な漁敏 の分布 ・梅 洗名 、主要 な魚介類特入国 ・消井国な ど)
知Z
t井J
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日本周i
Z
Z
の北西太 平洋漁軌 ま、 自然条件に恵 まれ てお り、世界 でBr
も魚介類
の水揚 げが多い地域 で ある.
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知qE
畔J
北杏太 平洋漁塩は、中国 な ど沿岸 相国の乱獲 な どに よって漁業 賢源 が枯渇の
危枕 にあ り. 日本 の水産業の主軸 であ る沖合 漁業の打撃は特 に大 きい.
知抜幹J
irl
VJ 食 の グル メ ・
健康志 向の 世界的 な高 ま りを背景 に、漁業安蘇 の椿 油は世界 中
で急速 に進み、海 洋生態系が著 しく破壊 され てい る。
7 生徒の知推稚神の鞍念図
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憩 され る回答/
応答
T-主な発間I
措,
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Q) r
これは何 。」 (
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一律得 され る知音
(
状 況)
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エチゼ ンクラゲ L
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拝 しい映蝕があるので見て くだ さいJ触 r
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なぜエチゼ ンクラゲは.長近大発生を■ リ近 しているのかJ
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本近海の 自然環境の考蕪
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Q) r
ェチゼ ンクラゲが大繁殖す るには どうい う灸件が必要 りJ
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プランク トンや小魚な ど)
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Q) 「
プランク トンや小魚は どうい うところに多い ?」
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A) r梅の栄養分が多い ところJ
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2)
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本近海の 自然環境 を〔
観月流 (
潮針 状碓及び大陸棚)
]などか ら説 明 (
日本周辺は洩外光が発生す る自然界境 に恋まれプランク トンが多い好漁垢
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R 顔題 なのに歳計Lb#d柑 LTいi`
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o)なぜ好漁場なのに 日本の漁稚 tは減 って しまっているのか
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出 軸心げt棚 】
から軌 も畑 示)
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0年代頃までは遠洋漁業」 (
遠洋漁業 とは何か応答形式で経路)
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9
7
0年代後半か らは沖合漁業j ( 同上 )
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Q) r
なせ遠洋漁薬は衰退 して、沖合漁業が発展 したのか(
牡利け山 う紺 J
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石油危鎖で愚科代が布 くなったJ
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EEZ)設定で外国沿岸 で漁が困J
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排他的経済水J
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では今度は どうして 8
0年代後半か ら沖合漁業 も衰退 してきた ?∫
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魚を捕 りす ぎたか ら?」
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誰が ?J S・h) rE
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⊇人や中国人 も ?」
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4を見 るよ う指示)
日本周i
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で申E
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な ど沿岸洞 の漁雄Iが急増 し 水産姿涙が地租
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プ ランク トンを捕食す る魚介類が激減す るなかで、エチゼ ンクラゲが蘇
たな捕食者 として食物迎ql
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科学
17
8号 岩波暮店 2
0
0S
授業 では, 「
なぜ ェ チセ ン タラグは大発 生 した
に対 して どの軽度学力保証が可能になってい るの
MQ)
のか」 とい う問 い を、斗入部 にお け る主塔(
であ ろ うか。 またそれ は、指導法の異 な る他校 と
提示 直後 に問 うた レデ ィネステ ス トと.授業終結
比較 した場合、 どの よ うな違 い と して現れ るので
時 に問 うたポ ス トテス トで .
それ ぞれ行 ってい る。
あろ うか。筆者 らは、長崎 県内の骨通科 高等学校 9
レデ ィネ ステス トでは、全 4
0人の うち、大半の
校の地理 の先生方 に協力 いただ き次の要領 で統一
生徒 が r
わか らない」 と答 え、一部 r
地球温硬化
の影 響 」「
沿岸 国 の排 水 に よる富栄養化 の影響 J
よ
る生態系の崩壊 )を回答 した者 は Ⅰ糾 こ留ま った。
の類 を答 え るものが いた。 r
漁業 資源 の枯渇 に
授業終結部 で行 ったポス トテス トで同 じ問い を
行 った ところ、回収 で きた 3
9人の うち、生徒 の
俵 」で説 明 してお り、1嘗り
(
4人)がそれ に近 い部
分 正答的 な回答 を していた。2 人 は、 r
漁業 資源
の枯渇」に触れ た上 で 「
沿岸 国の排水 による古巣
1 人は
協 力 校
長 崎 県 内普 通科 高 等学 校
9校
対象生徒 第 2学年 (
6
05人 )
試験時間 ・6
0分を襟2
7
Iとする
群数範囲 自然環境(
地形全般)
問題 数 5
0間(
2点×5
0間)
8
刺(
31人)が r
漁 業資源 の枯 渇 に よ る生態系 の破
喪化」 を付 け加 え、
実施時期2
0
0
9
年9
月
r
漁業架源の枯渇」に
は触 れず 、 r
地球 温暖化 」 で説 明 を釈 み ていた。
以上の結果 を見 る限 り、授業がめ ざ してい る措
辞の 目標 を大半の生徒 は達成 できてい るのではな
いか と考 え られ る。
32
.「知!
一のR
ff
i性 J を井 まえた評価 同月
①統一評価拭故 の七幸
では、前項の よ うな指 導方法 を、実際 にすべて
の授業 で取 り入れ て継綬的 に指 辞 した場合 、生徒
試験問題作成 に 当たっては、筆者 らを中心に、
長崎 県内の各 高校 の先生方 の協力 をいただき、複
数の手で作間 ・検討 がな された。訳教範t
gは、投
薬が開始 され た 4月以降 、試験 実施 の 9月までに
は各校 で修 了 してい る r自然燕境 (
地形全般 )」
と し、そ こか ら 5
0 間 を出題 したo 間増 の出億 形
式は、大学入試 セ ンター妖験 を模 して客観多腺 選
択式 と し,
図 ・表 も混 じった冊了形式で構成 した。
本鰍 ま、教育現場が霊視す る 「
授業 におけ る持
革法や授業構成 の違いが、大学人駅 な どの結果 に
どう違 いがあ るのか」 を検討す るものである。 こ
のため、 この研 究で実施 され る評価問題 も実際の
試験 を模 して作成 され た もので検証 しな けれ ば、
結 果 を教 育現 軌 こ受 け入 れ て も ら うこ とは黙 し
い。半 音 ら (
2
01
0
)は、大学入試セ ンター試験 の出
題傾 向 を、関原 を解 く際に問われ る知織 の質 で分
れ ば容易 に正解 で きる。
この種 の単純な知織 を問 う問題 は、セ ンター書
式
類 した r
知職 の階層性 モデル」 に従 って分析 して
5- 3
7間
教 では、問朋教 が限 られ ること(
例年 3
い る。 本評価問題 において も、知識の階属性 でみ
経度)や 、選択 式 とい うこ ともあ り、ほ とん ど見
たセ ンター試験のt
t
l
蟻構成 とほぼ同様 の出題構成
られない。 しか しなが ら、今回は研究 目的の評価
となるよ う模擬試験形式 を とろな どの配慮 を した
問題 とい うこともあ り、2 間 とい う少数 ではある
く
図 3)。
があえて組み入れ ている。
階 ■ 「‖」 に怯 当する知抜 を問 う問題 は、社会
的 群幾 の分類や経緯 ・
構 造 を既有 の知織 に よって
意味づけ、祝明で きるか を問 うものであ る。 次の
間増 は階層 「Ⅱ」の知級 を問 うことを藩放 して作
同3hl
J
l
r■別にみたJ
IIP仲qJ
l
出J
l
N成 (
故=Pl
h)
成 され ている。
F 「l
l」を問 う典型例J
l
知韓杵 F
PI
5 下書
称(d)
について.次の文(
D∼④のなかでtl
lI曲
②評価 同J
Zの例示
(
しゅう卓よく)
J活hについて、正しくL
R
明されてい
)
る文を-つ丑び妃号で苦えよ.(
群等Nr6 】
0 問であ り、そのすべてを本稿
訴欺 問題 は全 5
0 間の
に掲載す るこ とは出来 ない。 ここでは 、5
うち,知稚 階層別 に典型的な間機 を 1間ずつ例示
す る。 なお 、問題 すべてについては、別 に公表 し
てい るので ご東いただ きたい (
註②)
。
lJ に披 当す る知姥 を問 う間掛 ま、 「日
階膚 r
-「
東京 」
)な ど、情報 的知
本の首都 は どこか 」(
俄 を問 うものであ る。 次の間矧 ま階層
rl」の知
識 を問 うことを意識 して作成 され てい る。
知I
I好 ■ 「l」 を問 う典型同店
l
l
)
次の文はあるJ
E
校の地tの先生と生徒の金E
S
の内耳であ
生徒:
先生.この机横表で勉強した r
(A )J のこと
:
がテレビで扱われていました .
先生:
私t
'
見ていたL.なぜ牡が大陸捗h晩を操唱した
:
のかについてだったね。
生徒 :( A )
はもともと托物学者だったんですね。
先生:
そうt彼はJ
kD)は(
山全くA
l
れた3つの大陸の砂
:
基で、はば同時期に同じ成貫の花を咲かせる什物
:
があって、「
なぜ、こんなに#れているのに.こ
:
んなに形や性平が似ているんだろうJと考え始め
:
たんだ.
①措曲は 地下の他j
iもしくは岩盤に力が加わり割れ
て食い違いが生じた現卓をいう.
②t
lホ 6
0
0m女鹿ナ木喰な山脈はすべて桔曲招軌こ
よって形成されている.
Z曲活動が活発な地J
Gのy
F
斜f
t迫の取分は.石油が
⑳I
採れることが多い。
(
むヒマラヤ山脈I
iは曲唐hが活発なため.他事や火山
の多発地♯となっている.
(
r
間5
)の正解は r
Q)
」正答率 43%)
この間題 は、 r
摺 曲活 (
運)
動」 の意 味や どこに
そ うした運動が見 られ るか といった特色 につ いて
の知柿 を正娯間櫨 とい う形 で問 うてい る。選択肢
(
》は 「
断層」地形の説 明であ ることが分 かるか を
0
0
0m 級 の天 山山脈
問 い、選択肢② は、例 えば 7
な ど断層 運動の要因 も大 きいL
L
J
脈の有無 を闘 い、
選択肢(
夢は摺 曲の構造 とその部分 に埋裁 可能性 が
あ る資源 につ いての知識 を、選択肢④ では槽 曲運
動が及ぼす影響 についての知織 を ヒマ ラヤ山脈 を
事例 にE
L
F
l
いてい る。
この知汲階層 を問 う間居 は、その対魚 が どの よ
うな意味や特色 をもってい るか を分類 して説 明で
きる知織 がなければ正答す ることは難 しい。
(
r
間l
Jの正解は r
⑳J正答率 86%)
mJ に抜 当す る知軸 を問 う問腰 は、地理
拝眉 r
この間題 は 、 「
大陸移動説 を提唱 した人物 は誰
的事象の背景や根拠 に対 して既有の知故 の範 囲内
か」 と人名 を問 うものであ り、大陸移動説 の内容
で解釈 的に推論 させ るものが該 当す る。 次の間題
には触れ てい ない。 「ウェゲナ ー」 とい う名 前そ
I
I
」の知職 を問 うことを意識 して作成 さ
は階層 T
れ 自体 は、単な る人名 であ って、意味は持 たないo
れ ている。
生徒は、大陸移動説 を提唱 した人物名 の情報 があ
∴
J _
TT
I
:誓 ,rl、,
0
7 :
r
l百
l
この間題 では、 「
サ ンゴ礁が見 られない地域 」
を問 うてお り非常に個別性が高い知旅を問 うてい
るよ うに見える。個別的な知識で解 こ うとすれば、
かな り膨大な丑の情報が必要であろ う。実際に,
正解以外の選択肢はサ ンゴ輔の広がる観光 リノト地 として著名である。だが、最初か らこ うした
問題 は個別的な情報的知服 を問 うているわけでは
ない。 この間朋は、サ ンゴ輔が発達す る条件 を考
えさせ、その条件に合わない地域 を推論 させ よ う
(
叩 = Jの正解は r
① J正答 碑 1
5
%)
「
写実 l
Jは長崎県長崎 r
r
l
外海地区の海岸線の
果枕写実であ り、山の尾根 と入 りt
I
I
が入 り組 んだ
鋸 歯 状 の海岸線であることが分かる。 この特徴か
らリアス(
式)海岸 であることが読み取れ る。 リア
ス海岸は沈水海岸 であるために、一般的に r
複雑
地図 2
1の選
な海岸線J とい う特徴があ るが 、 r
択肢① ∼⑤ の部分は海岸線部分が隠 されてお り、
そ こか ら読み取ることはt
t
l
来ない.従 って、それ
ぞれの選択肢が、 どうい う特徴の海岸線 を持つか
を知っていなけれ ばならない。選択肢②∼⑤は一
般的には中学校 ・高校の地理で リアス海岸の典型
例 として例示 されている部分であるが、選択肢①
は単調 な海 岸平野が広 が る隆起海岸 の地域 であ
り、該 当 しない。
この知識階層 を問 う問題は,回や表な どの資料
によって示 されたものも多 く、それ らを統み取る
ことによって、突料が示唆するもの と、既有の個
別性の高い情報的知奴 を結びつける必要がある。
l
VJに抜 当する知J
tを問 う間矧 ま、地理
肝J r
的事象の背景や根拠に対 して理論な どの科学的な
知誰 を用 いて給輝的 に推 冷 させ る ものが該 当す
Ⅳ」の知先 を問 うことを意
る。 次の間鹿 は階層 「
弛 して作成 されている。
としている。サンゴ輔が発達す る条件は、①水温
が 25℃前後で安定 していること,②水質がよく
透明度が高いこと、③光の十分届 く浅瀬が続 くこ
とな どである。中で も最 も重要なのが、水温が 25
℃前後で安定 していることである。すなわち、水
温が低ければサンゴ樵は発達 しないことになる。
地球上の海水は、地球の 自転の影響 ・海水温や密
度 ・風の影響で、赤道付近では地球の 自転 と反流
す るよ うに東か ら酉-温め られなが ら流れ、大洋
西側 では暖流が流れ る。一方で、偏西風 などの影
響で高純度側では酉か ら束へ徐々に冷めなが ら流
れ、大洋東側 では寒流が流れ る。 よって北半球で
は時計回 り、南半球では反時計回 りの海流が形成
され ることになる。 この r
地図 1
1では、選択肢
「
⑧」の場所は反時計回 りに南極側か ら寒流が流
れて くることが考 えられ るため、サンゴ樵は発達
しに くい と考えられ る。
この知汲階層 を問 う問題は、仮に出題に関係 し
た個別性の高い情報知将 を持 っていたと しても、
それ らを包括す る理論などの科学的な知花 を活か
して推冷 しなければ正解は難 しい。
lrv」に舷当する知確 を問 う問R副ま、
なお、措 f
科学的な検討が出来ないため、客観的な正解 も設
定できない。 このため,センタ-試験で も出題 さ
れず、本評価問題 でも出題 していない。
③評価間J
Iの全体の結果
評価間た
削ま各学校において試験範B
f
I
の履修が完
了 した時点で実施 した。実施後,各校か ら解答用
紙 を回収 して採点 ・
成練処理 を行 った。結果 、回
収 できた解答者 は 605 人で、その総平均は 412
点 (】
oo点満点)であった。次の図 4は.各問題 ご
との正解及び正答率を示 したもので,
続 く図 5は、
知織階層別 にみた各闇値 の平均正答 率を示 した も
かにす るために、各校 に対 して学校 単位 での比較
の承諾 を依頼 したb
統一評価問題 -は、長崎県内の進学持主
削 こ盃点
をお いた 普通科 高等学校 計 9校 が参加 していた
が、その うち 6校 (
受験者総数 4
92人)か ら本研 究
-の利 用の承諾 を得 るこ とが出来た。 この うち 1
校 は受験者数が 1
0 人 を割 ってい るため、全体の
集計 には入れ てい るが、その学校 I
i
i
独 でのデー タ
抽 出は しない。凍 りの 5校 を本研 究ではそれぞれ
「A」∼ 「E」と して取 り扱 う。 「A 」 ∼ 「EJ の う
ち、 「B] を除いた 4 枚 は、いわゆる rトップ レ
ベル の進学校」 と して県内各都 市 を代表す る もの
であ り、基礎学力の高い生徒が多い。 一般的 な模
擬 釈放 (
国数英 3 教科総合)の 平均点 で見 る と、
「A 」及び 「C」 ∼ 「E」校 が入れ替 わ りなが ら
県内 t位 にな るな ど、生徒 の学力層 はほぼ同 じよ
うな状態 である (
3教科全国総合偏差値 63前後)
。
筆者 の内の一人 が勤務す る TA 」校 は平均 して 5
校 中 2- 3位 である。 なお 、 「B」校 も進学校 と
頭
同S 知■什4別にみたPt
-P書PI
J
lの正答串平均(
&手≡
X)
してのニー ズはある ものの、過疎化が懸念 され る
地方都 市にあ り、入学定員 を割 るな ど、生徒の学
図 4を見 る と、例 えば同 じ知識階層 rⅣ」 を問
力格差が極 めて大 きい状態 にあ る。 それ ぞれ の学
う間糟 であって も[
尉題番 号 9
](
正答 率 f
E
54%)と
校 は、受験者数 6
0- 】
6
0人 とあ る程度 ま とまっ
【
開襟番号 24】(
正答 率 63%)では正答率が大 き く
てはい るものの、学校や担 当教諭 の特定に繋が る
異な ってい る。 こ うした正答率 の開 きは、 どの知
ことを避 け るため、学校 ご との受験者 数は公 開 を
識階層 にお いて も確終 できる。 知識 階層は 、それ
控 え させ ていただ く。
lJ であっ
ぞれ に特徴 があ り、知低 階層 「l」 「l
まず、各高校 の地理授業 の措耕法の概 要 を紹介
て もあま りに個別性 が強 くほ とん どの受敦着が知
す る。 各学校 の指称の特徴 は、筆者 らが直接 学校
らなけれ ば正答率は低 く、知識階層 TⅣ」 を問 う
を訪問 し、授業 見学 と聞 き取 りを した結果 を簡単
問題 であって も使用す る理鶴が シンプル で多 くの
にま とめた ものであ る。
生徒が学習 していれ ば比較的正答率 は高い。
・r
A」按
しか しなが ら、全体 の傾 向 として知は階層別 の
概念探求型 を実践。筆者 の うちの一人が授 業担
平均7
F
_
答率 (
図 5
)を見 ると、問われ る知弛階層 が
当。r
なぜ 」発 間に よって具体的事例 の検討 を行
高次になるほ ど、解釈や理論 を用いた推論が高度
うこ とで知弘 を積み上げて、知抜階層 「T
V」の定
化す るこ ともあ り、正答率は低 くなって くる傾 向
着 を図 る。復習課題 は あるが、問題演習は しない。
がある。 実際 の大学人駄セ ンター供験 を分析 して
も、 この傾 向 は癖老 に確 艶 で き る (
f下・
如201
0
)
.
・「
B」校
概念探求型 を実践。筆者 の うちの一人が授業 を
担 当。5校 中大学進学率 は最 も低 い。授業の進め
3 3 学校r
n比較 による学 力形成の検討
では、 この評価拭敦 を学校別 に知沌階膚 の分類
に当てはめて比較 した とき、 どの よ うな連 いが見
られ るのであろ うか。筆者 らは、この速 いを明 ら
方 は rA 」校 と同傾 向。 問題 演習 よ りも授 業 自体
に重点 を置 く。
・「
cj佼
知熊伝達 タイプの授 業。教科事や副教材 に戦 っ
ている概念用語 を、略図の板書 も踏 まえなが ら整
理 し、個別の具体的事例 も故点挙げている。知職
階居 「打Jの定着を盃祝 しつつ.知識階層 rI」
の定着 も意弛 している。
・「
D」故
知硬伝達 タイプの授業。教科卒に救っている概
念用請 を市販のサブノー ト型副教材 を使用す るこ
とで知韓階層 rI」rⅢ」の定着 をめざ している。
国6 統一PBMJ
Iの各校の平均点肝 iL
J
サブ ノー トがT率に説明 してあることもあ り、用
「
A」 「
C」 「
DJ 「
E」校 は都市部 に立地 し、県
語の解説 よりも、具体的事例 を詳 しく解説す るこ
内でも進学拠点校 として位置づけ られてお り、常
とが多い。情報的 ・
個別的な知識 の定着 を盈祝 し
に成耕上位者の多い高校 である。先述の通 り, 4
ていると考えられ る。
校間の学力は平均 してほぼ同 じものである。 しか
・「
E」校
しなが ら図 7を見 ると、今回、平均点で大きく差
理論伝達 (
演習)型。教科番に載 っている概念用
B」校は過疎地域にあ り、
が開いている。また 、「
静及び具体的*L
例を簡単に解説 して知故階層 「I」
近年では入学定員 を割 り込んでお り、大学への進
llを盤理 し、問題演習に力を入れ ること
及び 「t
学 を希望 しない生徒 も多 く.入学時点で生徒の学
によってみ方考え方 といったフ レームを作ること
力に大きな差のある状態である。 しか しなが ら今
で、知破階層 r
l
nJ (「
I
VJ も一都含む)の形成 を
回のテス トでは、都市部の進学 を重視 した他校 と
重視 している。問題演習の中で,考 え方の鍵 とな
同等の成練 を挙げている。 なぜ同程度の生徒 が集
知書
る概念用語 (
知鼓脂屑 rⅡJ)及び、具体的事例(
まった都市部の進学校で も平均点に藍が開き、定
に も触れている。
階層 rlj)
員を割 り込む地方校で も都市部の進学校 と並ぶ成
今回協力 を得 た高校の うち、分析対象 となった
5校は.特徴 を大きく分けると 3タイプに分類で
横 を挙げているのであろ うか。
その答 えを示唆するのが、次の図 7である。
きる。一つ 目は筆者 らが担 当 してい る 「Aj「B」
高校の よ うに r
なぜ○○かJ とい う主将の下で科
lは rC」
学的探求型授業を実践す るタイプ、二つ E
rD」高校のよ うに教科書に載 っている具体的事
例や概念 を分か りやす く解説 し整理す る知織伝達
型授業 を実践す る講座 、 「E」高校 の よ うに間魅
演習 の中で間姓 と して出会 う地理的事象 に対 し
て,解法 と してみ方考え方を解説 し,関連事項の
整理で概念や具体的事例を効率的に整理す る演習
即
知■F
rJ別 にみた各校の平均正答串(
政事-%)
重視型の授業実践をす るタイプである。 これ らの
図 7は .rA」∼ 「E」校の知托階層別にみた
タイプによって、形成 され る学力に大 きな遠いは
平均正答率を示 した ものである。 これ を見ると、
あるのであろ うか。実際に、各校の平均点 を算出
A」校 と rE」校は、問われ る知
平均点の高い r
す ると、次の図 6のよ うになった。
隷階層が高次な間憶でも正答率が比較的高い。生
徒は高次な知熊 を身につけていることが考え られ
る。 その理 由は 、 rE」校の場合は問題演習によ
って理論などの概念的知織 を解牡 として指沸 した
効果であ り、「A」校は問題演習は行わないが,
科学的探求によって具体的事例を検討す る中で新
しい概念的知取 を形成 したため と考えられ る。 だ
が.階層 「I」を問 う問題の平均正答率は 「
EJ
学にかつて投げかけ られ ていた問題であることが
r
I
]
」r
Ⅲ」の
多い。拭験問題 は,受験者に対 して、研究者 たち
7
%ほ ど 「
A」校
が探求 した問題 を、試験問題 で追辞 させ ていると
校 の ほ うが 2%高い一方で、階層
知札 を問 う問題 では、それぞれ
が高 く、その差は階層
r
Ⅳ )の知旅 を問 う間船で
捉 えることもできる。
9
%に まで広が っている. この差が平均点の開 き
すでに大学人軟では、科学的で応用力のある知
探
になってい ると考えられ る。「
演習 Jに対 して r
識 を活か して解答 させ る問題の割合が高まってい
求」は、階層の高次な知職の保持で康位であるこ
0)
。今後、新肢程の動向か らも伺 え
ち(
書下的 201
B」校 も階層
とを示唆 している。同様 に、「
るよ うに、地理教育にお いては,科学的な思考プ
「
l
Ⅱ」
V」 を問 う間煙の正答率を維持できているため
「
I
ド.都 市部 の進学校 と同等の成親 を残 している。
ロセ スを虫視す ることの有意 (
為)性がよ り増 して
くるもの と考えられ る。
C」r
D」校は,高次な階層の知識 を
一方で 、r
科学的な思考プロセスによってみ方考 え方の形
問 う問題 で正答率を落 としてお り、その差が平均
成 を虎視す る教科指導のあ り方は、教科指導の理
Cjr
Dj校 でも理論な ど
点にも影響 している。r
念を追求するだけでな く.大学人釈-の学力保証
階層 の高次 な概念的知織 は教 えられている。 しか
な ど現場サイ ドか らのニーズにも十分に対応でき
しなが ら、それ らは考える材料 としてではな く,
るものであると考えられ る。
教 える対象 として示 されているに過ぎず、それ 自
体が覚 える対象 となっていたのではないか。
結果 か らは,個別的な知俄 の形成 をめざした指
導法 よ りも概念的な知識の形成 をめざ した措斗法
の方が正答 率が高 く、さらには、概念的な知比 も
伝 達や 注入 によ り形成 したもの よりも生徒 自らが
探求 して形成 したもののほ うが効果的 であること
【
杜】
(
D t者の一人が血捨する大坪A立長や3
(ホ事学故では,J
Ml
l
生態良
の全嫌
兼を
年中公P
Iしている.手&さの上ごKいただくことが可焦で
F
案/
)どbP
I
枚に保管している.
ある.救打指J
② 耗IPず問J
d
についてr
l、r
社会E
B
■の官的な成長を辞書する間廿
の作成」長や大草奇書事柄附A教育実偵托合セ/タIr
鞍書架抜持合
センタIJ
e
事j許9号1
2
01
00
3
日こ
辛科として柏Qしている.
が伺 えた。
5 書考文献
4
まとめ
本研 究では、桔拳法の異なる複数の高校 で統一
評価試 験 を実施 し、その結果 を各校別 に比較す る
ことで、
子 どもの学力形成の違いを明 らかに した。
現在 、進学を盈祝 した高等学校では、教えたい
用語や事例 .概念を整理 したあ と、間借演習に取
り組 ませ 、その解 き方 ・とらえ方 を解法 として提
示す る ことによって、生徒の学力 を保 証しよ うと
す るところが多い。 この有効性 については本研究
か らも認 め ることができる。 しか しなが ら.今回
の研 究 では、 こ うした間畑 済習による解 き方 ・と
らえ方 の定着 をめざ した授業 とは別の方法で、生
徒 の学力 を保証す ることができた。
例 えば、最近のある試験 では T
なぜエベ レス ト
の山頂付近 か ら貝の化石が出て くるのか」 とい う
出題 が された。 こ ういった間莞
引まかつての科学者
た ちも挑戦 した科学的な問いである。地理で問わ
れ る試 験間虜 は、地理学 をは じめとした社会緒科
∼
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にしてI
J全国比会鞘汝書学会r
t
t
会柵 究J事4
0号
6 謝辞
本研究では、長持県内のホ書半枚の先生方にご指叫やご協力
をいただき、実Ft
に多くの生徒の方に事加していただきました.
ここl
こ
疎く感桝の気持ちを鼓します.