家 畜 衛 生 情 報 【暑熱対策について】

〈鶏用〉
家 畜 衛 生 情 報
上北地域県民局地域農林水産部十和田家畜保健衛生所
上十三地区家畜衛生推進協議会
(社)青森県畜産協会
平成 19 年 8 月
0176-23-6235 (FAX23-3044)
25-2362 (FAX24-3888)
017-722-4331(FAX722-4373)
【暑熱対策について】
今年も梅雨が明け暑い夏がやってきました。熱死や産卵率の低下、卵殻異常、日増体重の
減少が心配されます。そこで、に鶏舎環境と設備の点検を行い、鶏が快適に夏を過ごせるよ
うにしましょう。
鶏舎環境の整備
・ 換気扇、ダクト送風機やクーリングパッド等の整備
現在の鶏舎は機械化が進んでいるため、事前に換気装置や警報機等の保守点検を行いま
しょう
・ 細霧装置による散水
送風機との併用が効果的、湿度管理に注意が必要
・ 屋根、壁への断熱材利用、白色系塗料の塗布、スプリンクラーの設置
・ 鶏糞の除去
鶏糞が溜まっていると空気の流れを阻害し、鶏糞が糞解する熱が鶏舎内に蓄積されます
暑熱時の管理
・ 夏場の管理において非常に大切なのは飲水の確保です。新鮮で冷たい水が自由に飲める
ようにしましょう
・ 早朝・夜間の給餌により、餌を食べた時の体内発熱と日中の舎内の温度上昇が重ならな
いようにしましょう
・ 急激な暑熱ストレスを受けている鶏への重曹、ビタミン等の給与
・ 日頃から舎内温度や湿度の記録をとると共に、鶏をよく観察し異常事態の早期発見に努
めましょう
・ 天気予報などを参考にして、急に暑くなりそうな日は注意してください。特に台風通過
後は急に暑くなる場合があります(フェーン現象)
・ 夏場に出荷をむかえるときは、飼育密度を下げておきましょう(出荷の際の輸送時も)
〈豚用〉
家 畜 衛 生 情 報
上北地域県民局地域農林水産部十和田家畜保健衛生所
上十三地区家畜衛生推進協議会
(社)青森県畜産協会
平成 19 年 8 月
0176-23-6235 (FAX23-3044)
25-2362 (FAX24-3888)
017-722-4331(FAX722-4373)
【暑熱対策について】
今年も梅雨が明け暑い夏がやってきました。採食量の減少による発育遅延や受胎率の低下
が心配されます。子豚と母豚の至適温度に差があるので、豚舎別の暑熱対策が必要になりま
す。
豚舎環境の整備
・ 強制送風装置やクーリング・パッドによる室内空気の入れ替え
・ 細霧装置による散水
・ 遮光ネット等の利用による直射日光の遮断
・ 屋根への断熱材利用、白色系塗料の塗布、屋根への散水
繁殖豚の管理
・ 分娩、哺乳中の母豚は、子豚保温の輻射熱や分娩舎内の高湿度の影響を受けるので、首
筋へのドロップ・クーリングと頭部を中心としたダクト送風が効果的
・ 雄豚は特にゆったりとした面積を取り、涼しくする必要があります
・ 高エネルギー飼料の給与
・ 新鮮で冷たい水が自由に飲めるように給水器を点検
・ 早朝・夜間の飼料給与
・ 涼しい時間帯での移動・交配
・ 雄豚の精液性状の確認
肥育豚の管理
・ 密飼いを避ける
頚部へのドロップ・クーリング
・ 給水器の点検
家畜の行動をよく観察し、異常畜の早期発見・早期治療に努め生産性の低下
を防止しましょう
〈牛用〉
家 畜 衛 生 情 報
上北地域県民局地域農林水産部十和田家畜保健衛生所
上十三地区家畜衛生推進協議会
(社)青森県畜産協会
平成 19 年 8 月
0176-23-6235 (FAX23-3044)
25-2362 (FAX24-3888)
017-722-4331(FAX722-4373)
【暑熱対策について】
今年も梅雨が明け暑い夏がやってきました。熱射病をはじめ、乳房炎、受胎率の低下、採
食量の低下による乳量や日増体重の減少が心配されます。牛は消化時に第一胃という大きな
発酵装置で大量の熱が発生するので暑さに弱い動物です。そこで、牛舎環境の設備を行い、
牛が快適に夏を過ごせるようにしましょう。
牛舎環境の整備
・ 大型換気扇、ダクト送風機による送風
牛の体〈特に頸や肩〉に風をあて体温の上昇を抑える
・ 細霧装置による散水(送風機との併用が効果的、湿度管理に注意が必要)
・ 屋根、壁への断熱材利用、白色系塗料の塗布、屋根への散水
・ 遮光ネット等の利用による直射日光の遮断
暑熱時の管理
・ 夏場の管理において非常に大切なのは飲水の確保です。新鮮で冷たい水が自由に飲める
ようにしましょう
・ 高エネルギーで嗜好性の高い飼料の給与
・ 早朝・夜間の給餌により、餌を食べた時の体内発熱と日中の舎内の温度上昇が重ならな
いようにしましょう
・ 急激な暑熱ストレスを受けている牛への重曹、ビタミン、ミネラル等の給与
・ 牛体の毛刈りや削蹄の実施
・ 夜間はパドック等の舎外に出し、冷えた外気により牛を冷やす
・ 和牛肥育では、暑熱ストレスにより採食量が減少し通常よりビタミンA濃度が低くなり
がちなため、ビタミン欠乏に注意する
家畜の行動をよく観察し、異常畜の早期発見・早期治療に努め生産性の低下
を防止しましょう