事業の概況(平成24年度) 事 業 の 概 況 化や組織活動を強化します。 厳しい経済環境下にあり、さらに組織経営基盤を強化するとともに、職員の育成強化により事務の質的向上 《 全般的な概況 》 と内部けん制の徹底を図ります。 TPP参加問題に大きく揺れるなか、平成24年度は、3カ年計画の最終年として各計画項目の実施に向けた取 り組みをおこないました。 地域農業の振興並びに集落営農組織化等担い手対策については、高齢化が進む地域社会のなかで、既存農畜 産物の継続生産維持そのものが厳しい状況となりました。高齢化に伴う農地管理委託については、年々委託面 積が増加するなか、担い手等受託者の管理面積も限界に近づきつつあり、集落営農による組織化を進めており ますが、農地の条件等が受託者にとって大きな問題となっております。 農業振興ビジョンについては、各地域でビジョン作成に向けた話し合いがスタートしましたが、今後は各行 政が作成する「人・農地プラン」との連携を取りながら、地域性を考慮した将来像の青写真を作成することにな ります。 《 事業活動の成果 》 区 分 (単位:百万円) 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 事 業 利 益 576 289 356 281 経 常 利 益 833 659 638 591 当期剰余金 604 436 350 533 548,661 548,434 566,902 579,511 総 資 産 総資産の推移 (単位:百万円) 新規就農者支援は、JA実証圃場での研修や就農塾を中心に就農者育成に取り組みました。 585,000 合併10周年企画としましては、各地域でのイベントや支店でのふれあい感謝デー企画を充実させた他、10周 580,000 579,511 年記念式典を開催し地域の皆様に広くJAめぐみのをPR致しました。 信用事業においては長期化する低金利政策のなか、年金相談会を各地域で開催し利用者の皆様に好評を頂い 575,000 570,000 ております。各金融機関金利競争が激化するなか、個人貯金の伸長により年度末には、5,365億円の残高となり 565,000 566,902 ました。 560,000 共済事業については、利用者の皆様との「絆の強化」に努めた他、地域貢献活動として交通安全に主点を置い 555,000 たJA共済アンパンマン交通安全キャラバンを実施し、多くの皆様に参加いただきました。また、東日本大震災 550,000 以降、自然災害に対する体制を強化する目的で、損害調査員の育成に努めました。 548,661 548,434 545,000 購買事業については、国際的な原油価格や原材料の上昇及び第4四半期に入ってからの円安が生産資材価格 540,000 上昇に繋がりました。LPGの供給世帯数については、オール電化の影響が大きく、時代の流れに沿う形で大き 535,000 く減少しています。 530,000 21年度 22年度 23年度 24年度 販売事業については、平成24年産の米については買い入れ価格が上昇したものの、青果物においては、全般的 に昨年を下回る価格帯で推移しました。畜産については、全般に受給好転から販売価格は安定的に推移したも のの、配合飼料等の価格上昇がそれを大きく上回る勢いで、所得上昇には至っていません。 利用事業については、米穀類乾燥調製施設の再編から利用者の皆様にご不便をかけないよう努めました。葬 祭事業については、セレモニーホールでの葬儀が主流となるものの、近親者のみでおこなわれる家族葬も増加 傾向にあります。 加工事業については、新商品「ボロニアソーセージ」と「醤油フランク」の製造本数が伸長したものの、明方ハ ムの販売本数が伸び悩みました。 介護事業においては、通所介護・訪問介護・福祉用具貸与を中心に需要が伸長しております。 コンプライアンス態勢の強化については、当組合の最重要課題として取り組み、組合員の皆様の期待に応え られる人材育成とともに内部統制を強化致しました。 経営改革に向けては、SS再編・米穀類乾燥調製施設再編・有人機械化店舗の機能見直しについて円滑に実行 されるよう努めました。また、旅行事業につきましては、平成26年4月を目処に、農協観光との事業運営協力方式 への移行を進めています。 《組合が対処すべき課題》 農業面については、TPP交渉参加や急激な円安に伴う農業資材の高騰など大きく変化する農業環境に対応 し、中山間地農業の存続と農業所得の確保対策について新たな農業ビジョンの策定や担い手支援を中心に進め ます。 生活面では高齢化の進展に対応した介護事業等の生活・生きがい支援や農業後継を含めた相続への総合的な 対応を強化し、次世代へのスムーズな引き継ぎができるよう支援します。 さらに、競争化に伴う格差が拡大する中で、協同活動の重要性が増しており、支店を中心としたふれあい活動 6 2 7 事 業 の 概 況 貸出金残高の推移 《信用事業》 事 業 の 概 況 (単位:百万円) 135,000 地域金融機関の個人取引分野への事業展開は攻勢を強め、低調に推移する市場金利のなか、住宅ローン低金 133,485 利競争は以前に増して激しくなっています。 132,633 132,436 130,000 131,782 このような状況下、 引き続き生活のメインバンクを目標として、 貯金については合併10周年記念キャンペーン 125,000 を夏季・冬季の2回実施し貯金残高の伸長を図り、 更に、 退職者向けキャンペーンも通期に渡り実施いたしました。 120,000 また、社会保険労務士による休日年金相談会を各地域において年間累計34回開催すると共に、年金受給者の 115,000 コミュニケーションと健康増進を目的として各種スポーツ大会も開催いたしました。 貸出金については、組合員をはじめとする地域利用者のニーズに迅速・的確に応えるために、ローンプラザ営 110,000 21年度 業をはじめ、専門職員(ローンアドバイザー)によるきめ細かいサービスの提供に努め、更に、休日ローン相談会 を年間累計24回開催し、新規利用者・若年層等へのアプローチを積極的に行い、貸出残高の伸長を目指すと共に 利用者基盤の拡充に努めました。 職員教育体制については、相談機能の強化によるサービスの質の向上を目指し、銀行業務検定資格取得者(年 金アドバイザー)の増員を積極的に図り、且つ、職員の知識向上による円滑な利用者対応をするために、通信教 22年度 23年度 24年度 ●制度融資取扱状況 農業制度資金とは、農業の担い手が規模拡大や経営改善を図ろうとする場合や新しい分野への投資を図る場 合などに必要な資金を低利でご利用頂ける融資制度です。 主な制度資金の取扱い状況は、 次のようになりました。 (単位:百万円) 育や職場内教育訓練、集合研修を実施いたしました。 資 金 名 信用事業損益については、収益55億235万円(貸出金運用収益23億5,447万円、預金運用収益21億1,122万円、有 価証券運用益2億4,688万円、その他運用収益7億8,976万円)、費用11億404万円(貯金利息等調達費用6億4,558万 農 円、 その他費用4億5,846万円)となり、信用事業総利益は43億9,830万円となりました。 日 農 【地域からの資金調達状況】 業 本 近 政 策 業 科目別貯金残高 (単位:百万円) 代 金 平成23年度 化 融 改 公 良 資 庫 資 資 平成24年度 金 315( 61件) 274( 59件) 金 159( 29件) 130( 24件) 金 3( 合 計 2件) 1( 2件) 477( 92件) 407( 85件) ●貯金・積金残高 その他の貯金:764 組合員をはじめ地域の皆さまからお預 当座貯金:1,240 定期積金:10,303 りした貯金残高は、536,567百万円(うち定 (単位:百万円) 平成23年度 組合員等 そ 合 の 422,156 資 金 名 資金の使いみち 償還期限 金 利 農業近代化資金 農業者が最も身近に利用できる一般的 な資金(機械購入・施設建設・長期運転 資金等) 15年以内 借入時の金利は金 融情勢により変動 します 100% 認定農業者 80% その他の担い手 1,800万円 融資限度は個人 (法人 2億円) 日本政策金融公庫資金 JA等で十分な対応ができない場合に 日本政策金融公庫が融資する長期資金 (農地関係・機械導入・施設建設・長期運 転資金等) 25年以内 借入時の金利は金 融情勢により変動 します 認定農業者 100% その他の担い手 80% 融資限度は個人 1億5,000万円 (法人 5億円) 農 業 改 良 資 金 新作農産物、 流通加工分野・新技術にチャ レンジする場合などに使用する資金 (地 域農業改良普及センターの認定が必要 である) 10年以内 無 認定農業者 100% その他の担い手 80% 融資限度は個人 5,000万円 (法人 1億5,000万円) 普通貯金:158,972 期積金10,303百万円)となっています。 区 分 (主な農業制度資金の概要) 融 資 率 平成24年度 433,617 他 99,034 102,950 計 521,190 536,567 定期貯金:364,904 通知貯金:3 貯蓄貯金:379 【地域への資金供給状況】 利 子 ●貸出金残高 組合員をはじめ地域の皆さまへ地域金融機関として事業資金・生活資金の資金ニーズに対応してまいりま した結果、貸出金残高は、131,782百万円となっています。 区 分 組 8 2 合 平成21年度 (単位:百万円) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 員 92,231 93,447 97,753 101,108 地方公共団体等 23,644 20,921 19,028 16,100 そ 他 17,611 18,264 15,654 14,574 合 計 133,485 132,633 132,436 131,782 の 9 事 業 の 概 況 《指導事業》 《共済事業》 事 業 の 概 況 『「安心」と「信頼」で地域をつなぐJA共済』をテーマとして、組合員・利用者および地域住民との「絆の強化」 【営農指導】 に努め、地域貢献活動として、次世代を担う子供たちを交通事故から守ることを目的に、JA共済アンパンマン 急激な人口減少と農業者の高齢化が深刻な状況の中で、国立社会保障・人口問題研究所が人口推計について 交通安全キャラバンを3月に実施し、約2,900名の親子の方々が交通マナーや交通ルールを身近に感じてもらい 公表しました。管内の2010年の人口は382,570人で、2040年には74,705人減少し307,865人となり、65歳以上の高齢 ながら、楽しく学んでいただきました。 化率は40%に達しようとしております。このような背景を受け、管内766集落における農業と農村の将来像を話 各法令を遵守した普及、利用者目線に立った正確かつ迅速な事務処理によるサービスの提供を目指しました。 し合い管内農業が進むべき方向を定めるビジョン作りに着手しました。 平成23年に発生した東日本大震災による未曽有の惨事となった結果を踏まえ、大規模災害に備えた自然災害 新規就農者の育成については、国が進める新規就農者確保事業(青年就農給付金事業)を活用した研修並びに 損害調査員の研修会を約350名が受講し、査定体制の強化をおこないました。 就農塾とJA実証圃場における研修受け入れをおこない、新規就農者の着実な育成を図ることが出来ました。 がん・医療保障の拡充・相続対策に応じた商品の提案など多様なニーズに対応した結果、新契約実績は2,115 農地利用集積円滑化事業については、大規模農家の育成が進まず大きな集積には結びつきませんでした。 億円となりました。 しかし、一方では高齢化等で耕作の限界となった農家からは農地の管理委託を求める声も年々増加しており、 今年度お支払いした共済金は、総額で33,701件、149億9,708万円(うち満期共済金が19,968件、103億6,164万円、 集落営農組織の育成も含めた経営体の育成が課題となりました。 長期共済の死亡・災害事故共済金が5,513件、29億5,128万円、短期共済の死亡・災害事故共済金が8,220件、16億 集落営農組織は白川地域を中心に設立が進んでおり、平成24年度は2組織が設立され管内に19組織が設立さ 8,416万円) となりました。 れております。平成25年度以降は国の施策も強化されてゆく見通しであり、当組合としても集落ビジョンの作 共済事業損益については、収益が31億1,266万円(うち長期共済付加収入が23億9,455万円、短期共済付加収入 成支援とともに組織化支援の強化を図ることとしております。 が5億8,639万円、その他収益が1億3,171万円)、費用が1億8,925万円となり、共済事業総利益は29億2,340万円とな 【生活指導】 りました。 生活指導事業については、食農教育・福祉・交流を中心に活動を展開しました。食農教育については女性部の 皆様の協力をいただき「まめなかな運動」や「親子農業体験・わんぱく農業体験」等を通して、参加者の皆様に食 長期共済保有高の内訳 (単位:百万円) の大切さを学んでいただきました。 がん:775 建物更生:802,060 定期医療:2,776 医療:49,423 終身:457,976 福祉については、認知症サポーター養成講座を企画した他、女性部助けあい組織の皆様による、ミニデイサー ビスや各介護施設等でのボランティア活動もおこない、参加者の皆様から喜びの声をいただいています。 交流については、めぐみの管内女性部の相互交流をはじめ、とれったひろばでの女性部の日を設け、交流はも とより加工品開発の観点からも有益な活動となりました。 また、平成24年度はぎふ清流国体の競技会場に模擬店を出店するなど、全国のお客様に向けた女性部活動も おこないました。 広報PR活動については、広報誌・コミュニティー誌等の発行を通して、JAめぐみのの活動内容を広くPR こども:43,849 定期生命:1,895 1 0 2 年金:1,946 養老生命:260,702 するとともに、ホームページをリニューアルしました。また、平成25年度に60周年を迎える明方ハムのPR戦略 も支援しました。 11 事 業 の 概 況 《購買事業》 事 業 の 概 況 減退と、 競合する直売所が飽和状態で消費者が分散傾向にあり、 本年度はやや販売が伸び悩む結果となりました。 原油価格の高値と急激な円安の影響を受け、飼料、肥料、燃料などの値上が続き、農業を取り巻く資材価格は 出荷登録会員も平成24年度末で1,946名となり可児店開店時の2倍まで増加しましたが、常時出荷会員は880 厳しい状況で推移し、総供給高は前年度を下回る結果となりました。 名程度にとどまっており、年間を通した出荷ができる会員の確保に課題が残りました。 飼料は生産農家の廃業により減少し、肥料・農薬は作付面積減があるものの大口農家を中心とした予約運動 販売事業損益については、収益84億715万円、費用81億240万円となり、販売事業総利益は3億475万円となりま に取り組みほぼ前年量を維持できました。 した。 石油類では、灯油の定期配送体制整備による取扱量確保に努めましたが、店舗の廃止やガソリン価格の高騰 と低燃費車の普及による需要減が影響し供給高は減少しました。一方で自動車はエコカー補助金が4月からス 販売品販売高の推移 販売品販売高 うち米類等 タートした影響で新車販売が好調で、また郡上・中濃地域展示会の開催など広域展開を進めたことで、供給高は 7,675 前年を大きく上回りました。 うち園芸 うち畜産 7,833 7,824 7,579 (単位:百万円) 8,000 生活資材では、みのかもグリーン直売所の計上分を販売事業に変えたことと、競合店の影響によるAコープ 6,000 店舗の供給減少に歯止めがかけられず、食料品は前年を下回りました。 LPGについては、オール電化等により毎年約400戸の消費者戸数の減少があり供給高も前年を下回りまし 3,616 3,561 3,270 3,378 3,382 3,299 3,835 3,716 677 719 718 738 21年度 22年度 たが、太陽光発電の取り組みにより耐久消費材はやや供給高を増加させることができました。また、葬祭関連は 施行件数が前年より減少したことと、郡上地域の一部を購買事業から利用事業へ計上を変えたため供給高は減 4,000 2,000 少しました。 購買事業損益については、収益139億4,074万円、費用120億7,144万円となり、購買事業総利益は18億6,929万円 0 となりました。 購買品供給高の推移 14,690 8,452 6,239 21年度 購買品供給高 14,702 8,652 6,050 22年度 うち生産資材 14,412 8,358 6,054 23年度 うち生活資材 (単位:百万円) 13,779 8,264 5,515 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 24年度 《販売事業》 平成24年産米は東日本大震災以降、消費者の米の安全・安心に対する意識の高まりから、特に西日本産地への 需要が高く価格をやや上げて推移しました。しかし、作柄は全国作況が102のやや良、岐阜県が101の平年並みと なり、国の基本指針と比較して生産量が28万トン程度上回る結果となりました。今後は民間在庫が増加するこ とから取引価格は徐々に軟調となる基調であり予断を許さない状況にあります。 青果物販売については、長引く経済の低迷から全般的に消費が伸びず、特に重量野菜の主要品目である夏だ 米穀類乾燥調製施設再編計画に沿い、みのかも地域管内2箇所のライスセンターが稼働を停止しました。籾の 荷受け作業については、従来通り稼働停止の旧ライスセンターを集荷場所としてカントリーエレベーター及び 近隣のライスセンターへJAが運搬するサテライト方式を採用し、大きな混乱もなく進めることが出来ました。 今後もこの方式で再編を進めて参ります。 水稲育苗事業のコスト削減と環境に対する負荷を軽減する目的で、水稲種子温湯消毒の研究に取り組みまし た。近隣県ではすでに大がかりな施設を有して本格的に稼働しているところもあり、技術的には完成されてお りますので、今後は関係機関と協議を重ね導入に向けて計画を進めて参ります。 葬祭事業については、一部未設置の地域を除きほぼセレモニーホールでの葬儀が定着しました。本年度は郡 上地域を直営化することにより利益の増加を図ることが出来ました。 利用事業損益については、収益が10億3,646万円、費用が5億9,422万円となり、利用事業総利益は4億4,224万円 となりました。 加工事業については、念願でありましたハム加工事業所のHACCP認証登録を完了することが出来ました。 食肉加工部門では他に例のないものであり、消費者からの信頼を得ると同時に新商品の開発と併せて販売促進 に弾みをつける取り組みとなりました。 加工事業損益については、収益が8億3,081万円、費用が5億2,026万円となり、加工事業総利益は3億1,054万円と なりました。 ※ HACCP … 原料の入荷から製造・出荷までのすべての工程において、 あらかじめ危害を予測し、 その危害を防止するための重要管理点を 特定して継続的に監視・記録し、異常が認められたらすぐに対策を取り解決する不良製品の出荷を未然に防ぐシステム 利用・加工事業総利益の推移 利用事業 農産物ブランド化への取り組みとして、円空さといも振興プロジェクトを立ち上げ、地域内での消費拡大の 加工事業 (単位:百万円) 485 ため、生産者・行政関係者および地元商工会と連携して料理レシピコンテストを開催しました。今後は入賞作品 が地元の協賛店で提供される予定です。 24年度 《 利 用・加 工 事 業 》 いこんがシーズンを通して苦戦しました。その他の品目では、夏秋トマト、夏秋なす、きゅうり、荒茶等も大きく 前年割れし、園芸特産物合計が前年対比98%となりました。 23年度 379 329 肉用牛については「飛騨牛」の玉不足から強気な取引や、東電による風評被害補償等もあって経営的には落ち 500 442 427 420 335 400 310 着きを見せておりますが、ここに来ての急激な円安から輸入飼料の価格上昇が予想され、今後に予断を許さな 300 い状況となりつつあります。 200 ファーマーズマーケット「とれったひろば」は、平成18年7月の可児店オープン以来、地場産野菜の新鮮さを求 100 める県内外の消費者の支持を得て順調に販売を伸ばしてきました。平成23年4月には2店目となる関店がオープ ンし1周年を迎え、 近郊からの消費者も定着し販売額も安定しました。 しかし、 近年は景気が停滞する中での消費 1 2 2 21年度 22年度 23年度 24年度 0 13 事 業 の 概 況 《旅行事業》 事 業 の 概 況 《経営管理》 旅行事業を取り巻く環境が厳しくなる中、平成24年度は、各地域の改良組合や各種部会等の組織の皆様への リスク管理体制と内部統制の強化については、コンプライアンス委員会での検討を経て、不祥事未然防止を 活動を中心に展開致しました。主な取り組みとして、管内全地域での年金友の会の皆様への旅行や“おかげさま 重点に内部けん制機能強化に向け現場点検を行いました。各事業所ともけん制機能の改善はされていますが、 で10周年記念旅行”などの旅行を企画し、国内旅行では年間41,964名の皆様にご参加いただきました。海外旅行 今後も継続して強化して参ります。 では“JAめぐみの海外キャンペーン” 「モンサンミッシェル・パリ5日間」、 「マカオ・香港3日間」等の企画を中心 3カ年計画については最終年として、重点項目の取組状況の総括を行いました。営農指導については相談機能 に、 1,154名の皆様にご利用いただきました。 充実に向けてグループ化や窓口での機能強化に取り組みましたが、機能充実に向けて課題が残りました。 旅行事業のあり方については、団体旅行の減少とインターネットの普及等による旅行申し込み形態の変化が 経営改革に向けては、経営改革審議会答申を理事会にて承認をいただき、SS再編・米穀類乾燥調製施設の再 事業に大きな影響を与えていることから、経営改革審議会にて運営方法の抜本的な検討をおこない、理事会決 編・有人機械化店舗の機能見直し・旅行事業の有り方について、具体的な整備を進めています。 議により平成26年度から農協観光との“事業運営協力方式”でおこなうことになりました。 組合員が集う企画としては、全支店で「ふれあい感謝デー」を実施しました。 「用がなくても行きたくなるJA 旅行事業損益については、 収益8億4,117万円、 費用7億6,487万円となり、 旅行事業総利益は7,630万円となりました。 めぐみの」を目指し、多くの組合員・利用者の皆様にご来店いただきました。 組合員加入促進については、有効な策を打ち出せず、次期3カ年計画で重点的に取り組むことになりました。 旅行事業取扱の推移 旅行事業供給高 うち国内旅行 うち海外旅行 (単位:百万円) 1,000 804 865 658 641 672 154 163 193 173 21年度 22年度 23年度 24年度 812 777 800 600 603 400 200 0 《介護事業》 当組合管内の少子高齢化は年々進み、高齢者人口(65歳以上)は、全人口380,999人中、92,432人(24.2%)となり、 5年後には30%になろうとしています。また、介護保険認定者数は、平成12年の介護保険制度施行時の7,535人か ら年々増え、10年間で2.3倍になるとともに介護サービス利用者は14,587人(15.7%)となっています。 その状況下、 当組合が実施している訪問介護、 通所介護、 福祉用具貸与事業の需要がますます高まっております。 当組合では、平成24年4月に可児郡御嵩町にデイサービスセンター「あんしんみたけ」を新規オープンすると ともに、各地域の拠点施設を中心に訪問介護、通所介護、福祉用具貸与、居宅介護支援事業の連携を密にした事 業活動をおこない、利用者並びにその家族の利便性向上に努め、その結果、平成23年度を上回る7億円弱の実績 となりました。 内容は、福祉事業(介護保険外)1億1,165万円、訪問介護事業1億2,878万円、通所介護事業1億4,668万円、福祉用 具貸与事業2億6,726万円、居宅介護支援事業3,269万円、その他介護保険収益1,271万円の事業量となりました。 介護事業損益については、収益6億9,978万円、費用3億4,628万円となり、介護事業総利益は3億5,350万円となり ました。 介護事業取扱と利用者数の推移 介護事業取扱量 25,000 615 20,000 485 15,000 18,926 20,566 訪問介護等述べ人数 673 21,616 福祉用具貸与述べ人数 (単位:百万円、人) 699 23,074 600 500 400 300 10,000 200 5,000 5,012 5,870 6,638 7,212 21年度 22年度 23年度 24年度 100 0 0 1 4 2 700 15 事 業 の 概 況
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