公立大学法人横浜市立大学における研究費の取扱に関する規程 第 15 号様式の 1(第 40 条) 平成23年度 基礎研究費 研究成果報告書 提出日:平成24年6月30日 私は、下記研究課題に係る研究費について、以下のとおり研究成果を報告します。また当該研究費の執行につ いては、規程等を遵守し、適正に使用いたしました。 1 研究者情報 氏名:糸井 和佳(助教) ※医学科は氏名に教室代表者名を記載 所属:医学群(看護) 2 都市部における世代間交流実践評価指標の妥当性の検討(地域への波及効果 研究課題名 ※50 字以内 に焦点をあてて) 3 交付額 550,000 円 5 研究概要 ※600~800 字程度で記入してください。絵、図の挿入も可 <研究の背景と目的> 世代間交流は、子どもと高齢者など異なる世代を組み合わせて交流することで相互の世代に互恵をもたらし、健 全な地域づくりにも役立つとして注目されている。しかしながら、 その効果を適切に測定する評価指標については、 いまだ十分あるとは言えず、開発が望まれている。そこで本研究は、特に地域への波及効果について同定し、信頼 性、妥当性のある尺度項目を開発することを目的とする。 <対象と方法> 昨年度までに開発した高齢者用、子ども用尺度を用いた観察データの因子分析より、高齢者用、子ども用の構成 概念を明らかにし、 地域への波及効果について同定した。 さらに本尺度の構成概念に見合う既存の尺度を検討した。 また、米国オハイオ州 The Intergenerational School での研修により、地域との協働方法の実際について理解し、 地域への波及効果を測定する尺度項目の参考とした。 <結果> 因子分析の結果、高齢者には「次世代に足跡を残す行動」が、子どもには「高齢者からの学びと尊敬」という種 類の行動があると考えられ、地域における世代間交流プログラムにおいて、これらの個人の行動が増えれば地域の 結束が高まるという仮説が設定できた。併存妥当性を検証する既存の尺度は、高齢者は「世代継承性スケール」 、 子どもは「社会的スキル尺度」とした。さらに米国オハイオ州 TIS での研修により、地域にある 1 施設(学校や 高齢者施設等)が、異なる世代の機関とパートナーシップを持ち、施設内外の人々に互恵のあるプログラムを継続 することにより地域における世代継承が促進されることがわかった。今後は、これらの尺度項目(個人の行動)と 既存の尺度との併存妥当性の検証が必要である。 6 研究発表(投稿準備中、投稿中、発表予定を含む) <論文> 1)糸井和佳、亀井智子、田高悦子、梶井文子、山本由子、廣瀬清人、菊田文夫:地域における高齢者と子どもの 世代間交流プログラムに関する効果的な介入と効果、日本地域看護学会誌(査読有)15(1) .印刷中、2012 2)糸井和佳、亀井智子、田高悦子:アメリカ合衆国オハイオ州 The Intergenerational School における世代間交 流を促進する教育支援.日本世代間交流学会誌(査読有)Vol.2(1)、2012 3)糸井和佳、亀井智子、田高悦子:米国クリーブランド The Intergenerational School における世代間交流活動 の実際と特徴.聖路加看護大学紀要(査読なし)第 38 号、77-81、2012 <学会発表> 公立大学法人横浜市立大学における研究費の取扱に関する規程 第 15 号様式の 1(第 40 条) 1)糸井和佳、亀井智子、田高悦子、梶井文子、山本由子、廣瀬清人、菊田文夫:Development of the Community Intergenerational Observation Scale for Children and Elders」演題を 7 月の日韓地域看護学会(開催地:神戸) にて発表した。 (oral presentation) 7 研究成果による知的財産権の出願・取得状況 知的財産権の名称 発明者名 権利者名 知的財産権の種類、 出願年月日 番号 1 2 3 該当なし (和暦) 取得年月日 (和暦)
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