様式 3-1 開発計画調査型技術協力 案件概要表 別紙1 開発計画調査型

様式 3-1
開発計画調査型技術協力
案件概要表
別紙1
開発計画調査型技術協力
案件概要表
1.案件名
離島マイクログリッド開発マスタープラン策定プロジェクト
2.協力概要
(1)事業の目的
(2)調査期間
(3)総調査費用
億円
(4)協力相手先機関 エネルギー規制委員会(SEC)、水・電力公社(PUC)
(5)計画の対象(対象分野、対象規模等)
3.協力の必要性・位置付け
(1)
現状及び問題点
セーシェルは、インド洋に浮かぶ 115 の島からなる島嶼国であり、人口は 8 万 8
千人、国土面積は約 460km2 である。経済分野では、観光業と漁業を主要産業と
し、一人当たり GNI は 11,640 ドル(世銀 2012 年)である。燃料や食料の多くを輸入
に頼っており、慢性的に輸入(889.6 百万ドル)が輸出(493.3 百万ドル)を超過してい
る。セーシェルにとって日本はフランスとイギリスに次ぐ輸出先国(15.2%)であり、
主に冷凍魚を輸出している。この他、日本との関係では、2013 年 8 月に、セーシェ
ル政府と JOGMEC の間で、セーシェル海域における油ガス胚胎の可能性を評価す
るための共同調査の契約が締結され、現在石油開発のための資源量評価が行わ
れている。
セーシェルの電 力供 給は セーシ ェル エネルギー委員会(Seychelles Energy
Commission。以下、「SEC」)が計画、規制、管理を行っており、人口の 9 割以上が
居住するマヘ島(本島)、プララン島、ラディーグ島と周辺の離島の発電、送配電
は、水・電力設備公社(Public Utilities Corporation。以下、「PUC」)が、その他の離
島は、離島開発会社(Island Development Company。以下、「IDC」)が、一部の国立
公園島は、National Park Authority が行っている。
セーシェルの主要な電源はディーゼル発電であり、発電コストは高い。特に、離
島地域は、ディーゼル発電機で発電しているところが多く、そもそも高い発電コスト
に、燃料の輸送コストが加算される。平成 24 年度政府開発援助海外経済協力事業
委託費による「沖縄県中小企業が有する島嶼地域での太陽光発電システムの技
術・ノウハウ導入のニーズ調査」(以下、「ニーズ調査」という。)によると、マヘ島で
の発電コストは約 17 円/kWh であるのに対し、離島(DESROCHES 島)では、燃料
輸送コスト抜きでも約 42.6 円/kWh と割高である。
(2)
相手国政府国家政策上の位置づけ
このような背景から、セーシェル政府はディーゼル発電以外の発電手段の確保
及び将来の電力需要の増加に対応するため、太陽光発電や風力発電等の再生可
能エネルギーの導入に積極的に取り組んでおり、導入目標値を 2020 年までに 5%、
2030 年までに 15%と設定しており、将来的には 100%再生可能エネルギーでの運
用を目指している。また、2012 年 12 月に制定されたエネルギー法に基づき、系統
連系に関する規定や Feed-in Tariff(FIT)、省エネルギー、CDM 等関連する制度を
制定している。
(3)
他国機関の関連事業との整合性
セーシェルでは、既に再生可能エネルギーが系統接続されているが、関係機関
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開発計画調査型技術協力
案件概要表
やドナー間の調整が十分にされずに系統接続されているため、近い将来系統が不
安定することが懸念されている。そこで、系統安定化対策に係る知見の蓄積や人
材の育成が不可欠であり、先方政府からは日本の離島地域でのマイクログリッド運
用の経験を活かした技術移転・人材育成への要請がなされた。
(4)
我が国援助政策との関連、JICA 国別事業実施計画上の位置づけ
再生可能エネルギーの導入による温室効果ガス低減への貢献が期待され、我が
国の重点分野の一つでもある気候変動対策とも合致する。加えて、本案件は、
TICADⅤで表明した支援策のうち、2000 億円の低炭素エネルギー支援にも資する
ものであり、また日・セーシェル首脳会談における、セーシェル大統領の太陽光発
電分野の協力要請にも合致する。
4.協力の枠組み
(1)調査項目
(2)アウトプット(成果)
(3)インプット(投入):以下の投入による調査の実施
(a)コンサルタント(分野/人数)
(b)その他 研修員受入れ
5.協力終了後に達成が期待される目標
(1)提案計画の活用目標
(2)活用による達成目標
6.外部要因
(1)協力相手国内の事情
(2)関連プロジェクトの遅れ
7.貧困・ジェンダー・環境等への配慮(注)
8.過去の類似案件からの教訓の活用(注)
9.今後の評価計画
(1)事後評価に用いる指標
(a)活用の進捗度
(b)活用による達成目標の指標
(2)上記(a)および(b)を評価する方法および時期
10.広報計画
(1)当該案件の広報上の特徴(アピールポイント)
1)相手国にとっての特徴
2)日本にとっての特徴
(2)広報計画
(広報上の取り組み案を記載)
(注)調査にあたっての配慮事項