公債費負担適正化計画

公債費負担適正化計画
市町村名:
寒河江市
1 公債費負担適正化の期間
平成 18 年度 から 平成 27 年度 まで ( 10 ヶ年間)
2 既往債等に係る実質公債費負担の現状と見込み
・実質公債費負担の現状
ハートフルセンター建設や駅前中心市街地整備事業等の大型プロジェクトに取組ん
できた結果、公債費の指標は年々悪化しており、17年度決算における実質公債費比
率は21.8%となった。このため、17年度に公債費負担適正化計画及び行財政改革大
綱実施計画を策定し、公債費適正化計画では新規発行債の抑制や計画的に減債基金積
立を行う等の措置を、行財政改革大綱実施計画では税の徴収率アップ、未利用市有財
産の処分等により歳入の確保を図り、また、退職職員の不補充、特殊勤務手当の見直
し等により歳出の削減を図っている。
・実質公債費負担の見込み
高利率の起債の繰上償還を行い公債費の削減を図っているものの、17年度から駅
前中心市街地整備事業の元金償還が始まり19年度をピークに公債費が大幅に増加
し、19年度末の普通会計における起債残高は約204億円、単年度実質公債費比率は約
1.3%上昇する見込みである。
しかし、平成7~8年度の大規模事業投資による償還が平成22~23年度に終了
することにより、平成23~24年度では単年度実質公債比率は急速に下がる予定で
ある。駅前中心市街地整備事業の投資は平成12~13年度に集中しており、これに
係る償還は平成27~28年度に終了し、新規発行を抑制し償還額の増加が少ない場
合においては、さらに比率は低下していくものと予想される。
一方、公営企業の公債費については、平成22年度をピークに減少する見込であ
る。下水道事業債の償還は平成22まで微増し、その後減少する。市立病院事業債に
ついては、投資を抑制しているため、微減していく見込である。西村山広域事務組合
の公債費については、平成2年度~平成4年度に投資したクリーンセンターし尿処理
施設の償還が平成18年度~20年度に終了するため、平成21年度まで微減してい
く見込である。下水道事業の公債費については平成22年度までは増加するが、今後
の投資抑制等により23年度以降は減少する見込である。
また、起債残高についても新規発行抑制等により急速に低下する見込である。普通
会計においては平成17年度末で235億円(対標準財政規模割合265%)であるが、平成
24年度末で約110億円(対標準財政規模割合110%程度)に激減するものと予想され
る。
3 公債費負担適正化の基本方針
(1)実質公債費比率の見通し(目標) 「参考様式3」
計画初年度
第2年度 第3年度 第4年度 第5年度 第6年度 第7年度 第8年度 第9年度 第10年度
(平成18年度) (平成19年度) (平成20年度) (平成21年度) (平成22年度) (平成23年度) (平成24年度) (平成25年度) (平成26年度) (平成27年度)
単年度
3ヶ年度平均
23.0%
21.8%
24.3%
23.3%
24.0%
23.6%
23.6%
23.8%
23.2%
24.0%
21.8%
23.6%
18.7%
22.9%
16.8%
21.3%
15.6%
19.1%
11.5%
17.1%
(2)今後の地方債発行等に係る方針
平成27年度実質公債費比率が18%を下回るよう、年間の起債発行可能額上限を設
定し、毎年度発行総額(臨時財政対策債を除く)を可能額以下に抑える。過去の大規
模プロジェクトに係る償還は平成28年度まで続くため、この方針は平成24年度ま
で維持する。そのため、徹底した既存事業の見直しと新規事業の抑制を行い、重点的
事業に厳選して投資する。
また、下水道事業や病院事業への繰出については、厳選した投資事業に行い、準元
利償還金の増加を極力抑制する。西村山広域行政事務組合への分担金についても準元
利償還金の抑制を図るべく、中長期投資計画策定などの運営方針へ積極的に関与して
いく。
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(3)実質公債費比率の適正管理のための方策
今回の公債費適正化計画策定に基づき、普通会計において年度毎の起債発行
可能額を設定し、可能額以内の起債発行を行う。そのため、徹底した既存事業
の見直しと平準化、新規事業の抑制を行い、厳選して投資事業を実施する。毎
年度実質公債比率の検証を行い、翌年度以降発行可能額修正等の管理を行う。
下水道事業と病院事業等の公営企業公債費については、新規事業を抑制し厳
選した事業にのみ投資することにより、大幅な増加を招かぬように努めてい
く。
西村山広域行政事務組合の公債費については、償還が終了する過去の起債が
あることから減少する見込であるが、公債費負担適正化計画中は、新規の投資
事業は厳選し必要最小限となるよう、今後の投資計画の策定に積極的に関与し
ていく。
また、昨今の財政難で財政調整基金の枯渇が懸念され、財政調整基金への積
立を余儀なくされるが、今後もできる限り減債基金への積立を行い、繰上償還
に備える。
一方、銀行等引受債の残債は3.68%が最高利率となっており、3%を超える残
債315百万円(平成17年度末)の繰上償還を当面の目標としていく。政府資
金の繰上償還は、補償金なしでできるものを中心に積極的に行っていく。
これらの方策により、平成27年度には単年度実質公債比率は11.5%、3ヵ
年平均では17.1%と予想され、確実に3ヵ年平均実質公債比率も18%を下回るも
のと思われる。
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