2013年度 カナエール報告書 - Bridge For Smile(ブリッジフォースマイル)

カナエール報告書
2013年12月
カナエール実行委員会
認定NPO法人ブリッジフォースマイル
カナエール報告書2013 目次
P.2 カナエールを終えて
P.3 カナエールとは?
P.4 実施概要
P.5 支援対象者『カナエルンジャー』
P.6 サポートボランティア『エンパワチーム』
P.7 オリエンテーション
P.8 合宿
P.9 チーム活動
P.10 事前発表会とスピーチトレーニング
P.11 夢スピーチコンテスト
P.12 プロモーション
P.13 ファンドレイジング
P.14 メディア掲載
P.15 収支報告
P.16 アンケート結果①
P.17 カナエールを終えて①
P.18 カナエールを終えて②
P.19 面談ナビ/卒業まで見守るしくみ
P.20 カナエールを支えてくださった方々
P.21 協賛・協力企業
カナエール2013 を終えて
カナエールは2011年に始まり、今年3回目を開催することができました。こうしてカナエールが継続で
きますのは、ボランティアによる直接的なサポートや実行委員による企画運営、寄付者や協賛企業の
資金提供、著名な方によるプロモーション協力、施設職員による後押しやフォローなど、様々な立場の
方が多様な形でご協力くださっているおかげです。カナエールを支えてくださっている皆様に、心より
感謝申し上げます。
カナエールは「希望格差の解消」をめざし、児童養護施設を退所した後、大学等へ進学する子どもた
ちを支援する奨学金プログラムです。もともと、施設で生活する子どもたちは、虐待を受けたり、施設
に預けられたりした経験から、「自己肯定感」が低い子が少なくないと言われています。その上、退所
した後の厳しい現実は、「どうせ自分なんて・・・。」「どうせ努力したって無駄。」と、ますますチャレンジ
する意欲を失わせています。
どうしたら子どもたちの意欲を育むことができるのでしょうか。私たちは、「身近なロールモデル」の存
在が希望格差を解消する一つの解決策となるのではないかと考えています。つまり、夢を叶え、イキイ
キと活躍する先輩の姿をみて、「自分にもできるかもしれない!」という希望がもてるのではないでしょ
うか。カナエールは、希望の仕事に就くために大学等への進学を希望する若者たちを支援し、ロール
モデルとなる先輩を育むことで「自分にも進学のチャンスはある。努力次第で夢はかなう!」と施設に
いる後輩たちが意欲を持てるような、“希望のバトン”をつないでいくプログラムなのです。
今年の奨学生(カナエルンジャー)たち10名は、300余人の観客の前で堂々と夢を語りました。「施設
に偏見を持った人に知ってほしい」、「スピーチする機会を与えられなかった他の退所者たちの分まで、
がんばりたい。」、「これから進学を目指す後輩のためにも自分が見本になりたい」など、心からの力強
いメッセージは、しっかりと観客の心に届いたと感じています。しかし、スピーチコンテストは通過点に
すぎません。卒業し夢を叶えるまで、チャレンジは続きます。施設退所者たちが立ち向かう困難に対し
て、私たち大人ができることは本当にわずかです。
それでも、子どもたちの可能性を信じなければ、行動しなければ、子どもたちの未来は変わりません。
共感していただき、応援してくださる皆様と一緒に、これからも一歩ずつ、前に進んでまいります。
これからもカナエルンジャーたちと、カナエールを、よろしくお願いします。
カナエール2013 実行委員長
認定NPO法人ブリッジフォースマイル代表
林 恵子
2
カナエールとは?
カナエルンジャー
支援対象者
児童養護施設退所後、
進学し、夢をかなえたい若者
スピーチコンテスト
奨学金
夢を発信し、応援者を募る
場夢や自分と向き合うた
めのプログラムを用意
コンテスト出場を条件に給付
一時金30万円
卒業まで月々3万円
意欲
資金
エンパワチーム
SNS
奨学金継続サポーター
サポートボランティア
コンテストまで、原稿作成や
紹介VTRづくりを行う
支援者との交流サイト
一般非公開
1口2000円の継続寄付
15口で一人を支える
アドバイザー
PC、通信機器
スペシャルアンバサダー
エンパワチームの相談役
ITに触れる機会の提供
授与:ノートPC
貸与:Pocket-wifi、iPhone
カナエールに賛同している著名人
チャリティイベント
講師
物品提供
ボランティア研修、
スピーチ研修を行う
コンテスト上位者への副賞
来場者へのお土産
寄付先として参加
PRの機会
審査員
コンテストの審査員
実行委員会
当日ボランティア
コンテスト来場者
寄付者
協賛企業
プロジェクトの企画、
運営を行う
コンテストの運営ボランティア
コンテスト来場者
夢チケットは奨学金に充て
られる
一般寄付
チャリティイベント
等での寄付
カナエールへの
資金提供
3
カナエール2013実施概要
●主催
カナエール2013実行委員会
●運営
認定NPO法人ブリッジフォースマイル
●カナエール2013 実施スケジュール
11月5日 奨学生募集開始
12月16日 施設職員向け募集説明会
12月
サポーター募集開始
1月~2月中旬 サポーター説明会
1月10日 奨学生募集締め切り
2月中旬 奨学生決定、通知
2月17日 サポーター研修
2月20日 サポーター(クリエーターパート)研修
3月3日
奨学生オリエンテーション
4月6日~7日 合宿
5月12日 サポーター相談会
5月26日 事前発表会
6月16、22、23日 スピーチトレーニング
6月30日 夢スピーチコンテスト
●カナエール2013参加者
コンテスト来場者
256名
スペシャルアンバサダー 13名
エンパワチーム(サポーター) 28名
審査員
3名
コンテスト運営スタッフ
45名
特別審査員(企業賞)
1名
実行委員
15名
コンテストMC
2名
4
支援対象者『カナエルンジャー』
カナエールの支援対象者は奨学生であると同時にコンテスト出場者でもある。本プログラムにおいて、奨学生はカナエ
ルンジャーと呼ばれる。対象は施設で生活する高校生、または専門学校、大学等へ進学中の施設退所者。
募集人数は最大で10名とし、今年度は東北枠を設けた。
奨学生の選考は審査委員5名により書類審査会を実施、及び面接官3名による面接を新たに導入した。全体では24名
からの応募があり、最終的に関東8名、東北2名の18歳~20歳の若者10名が合格。夢を叶える一歩を踏み出した。
1、募集
応募書類
【期間】 2012年11月7日~2013年1月10日
・設問4つ「今まで努力してきたこと」等
・課題2つ
「自分について、友人へインタビュー」
【方法】 東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県内にある児童養護施設及び、自立
「あなたの夢」(以上すべてWord)
援助ホームに、出場者募集案内を送付。
・資金計画表(Exel)
・施設職員からの推薦状
【対象者】 施設で生活する高校2、3年生、もしくは進学中の施設退所者
2、選考
【期間】 2013年1月下旬~2月上旬
【選考】 選考委員5名による書類選考と、面接官2名による面接選考。
【選考方法】 選考基準に従い、各委員が採点し合算。選考会の実施。
【選考委員】 以下5名に依頼。
草間 吉夫 …高萩市長/(施設退所者)
土田 秀行 …児童養護施設錦華学院施設長、東京都児童部会 副会長
白石 康次郎…海洋冒険家
荻野 淳也 …副実行委員長/(株)ライフスタイルプロデュース代表取締役社長
黒岩 禅 …実行委員/株式会社佐藤商会執行役員/(施設退所者)
【応募者数】24名(男性11名、女性13名)
1、意欲
2、共感力
3、継続力
4、内省力
5、他者への感謝、思いやり
6、経済的困窮度
新しい試み
【合格者内訳】 男性4名、女性6名
高校3年生3名、短大1年生1名、専門学校1年生1名
◎募集対象に自立援助ホームを追加
職員の声を反映させ、自立援助ホームに
まで対象を拡大。結果、1名より応募があっ
た。
大学1年生4名、大学3年1名
【合格者出身施設所在地内訳】
東京都 3名 千葉県1名 神奈川県2名 埼玉県2名
福島県1名 岩手県1名
◎東北枠での募集を実施
3名の応募があり、2名
3、通知
◎面接を実施
書類選考通過した若者に対して、2対1の
面接を行い、進学に対する思いなど確認し
た。
【期間】 2013年2月中旬
【通知方法】
書類選考:電話で書類通過を連絡、面接日程を案内。
面接
選考基準
:電話で内定の連絡後、合格書類一式を郵送。
課題、改善点
昨年度、応募件数が募集人数を下回ってしまった反省を踏まえ、今年度はより早めに募集告知を行い、また施設長会
や従事者会、リービングケア委員会など職員と接することのできる機会に積極的に赴き、カナエールのことを伝えたり、
書類郵送後に電話でフォローを行ったりした。また、昨年の応募の障害となったことの一因と思われる、パソコンでの書
類作成を義務付けなかった。その結果、24名の応募につなげることができた。
今年、初めて面接を導入したが、面接の内容、選考基準などをさらに明確化していく必要がある。
5
サポートボランティア 『エンパワチーム』
カナエールで重要な役割を担うのが、サポートボランティアである「エンパワチーム」。大勢の前で夢を語るという課題を
乗り越えるため、カナエルンジャー1名につき、エンパワチーム3名で支える体制をとっている。スピーチコンテストまで
の120日間、関係性を築きながら、一緒に準備を行った。
1、募集
ボランティア説明会 計6回実施
【期間】 2012年12月~2013年2月
【方法】・インターネット上での告知
・外部団体に要請 ・口コミ
【人数】 メンター10名、クリエーター9名、マネージャー9名 合計28名
※東北2名のカナエルンジャーに対し、エンパワ4名(メンター2名、
マネージャー/クリエーター各1名でチームを作った
【活動内容】
・メンター:スピーチ原稿作成、メンタルサポート
思いを持ったボランティア希望者が集まり、
ダイアログや自己紹介を通じて、思いを
語ったり、カナエールへの理解を深めた。
<開催日>
1月13日(日) 、14日(祝)10:00~、14:00~
1月15日(火)、1月20日(日)、1月24日
・マネージャー:チームメンバーの日程調整、事務局との連絡、進捗報告
・クリエイター:コンテストで上映する紹介VTRの作成、デジタルビデオを
使っての撮影、編集ソフトを使っての編集
志望動機の提出と参加費の導入
2、チーム編成
住所や性別などを判断材料に、10チームの組み合わせを行った。
3、研修
【エンパワ研修】 リスク管理、コミュニケーション、チームビルディング
日時: 2013年2月17日
場所: パソナグループ東京本部
参加者: エンパワメンバー21名、実行委員12名
【クリエイター研修】 映像編集ソフトの使い方の講座
日時: 2013年2月20日
本年度よりエンパワ説明会時の仮エント
リーと、説明会を聞いてからの本エントリー
時に志望動機の記入をお願いした。結果、
事前にきっかけや思いを聞くことでその人柄
が伝わりコミニュケーションがスムーズだっ
た。
また、PJにかかる実費(ランチ代や合宿費
など)を、これまでは徴収していなかったが、
資金不足の中、経費実費は参加費としてエ
ンパワ負担とし徴収させていただいた。
場所: アドビ システムズ本社
参加者: アドビ システムズ社員 数名 エンパワ/クリエーター 7名
4、サポート体制
【専門的なアドバイス】 昨年に引き続き、研修や映像のプロがチームリーダーとなりアドバイス、スピーチや紹介
VTRのチェックを行った。サポート体制を整えるため、過去にエンパワチームとして経験のあるメンバーへ運営協力
を要請した。
【情報共有】 メーリングリストやグーグルdriveを活用して、連絡や情報共有を行った。
【その他】 相談会(5月12日)を実施し、エンパワチームの不安や疑問をスタッフとともに共有し、解決した。
課題、改善点
活動種別、住まい、性別、年齢などのバランスを考慮しなければならず、エンパワ募集は、定数よりも多めに人数が確
保できないと、チーム分けが非常に難しい。特にクリエーターの募集は、たいへん苦戦した。エントリー条件を分かりや
すく明文化すること、口コミなどでも早期より声がけするなどの対応を検討したい。また、これまでは新規での募集が多
かったが、既存のB4Sサポーターにも広く呼びかけし、協力を募ることで、メンバーを確保することができた。
6
オリエンテーション
カナエルンジャーが初めて集合する場となるオリエンテーション。その目的は、「①エンパワーチームで打ち解ける」、
「②カナエールのゴールを理解する」、「③カナエール活動中のコミュニケーション手段とルールを理解する」の3つであ
る。エンパワチームでの初顔合わせという状況にも関わらず早々に打解け、様々種類のワークもこなし充実した1日と
なった。
1、概要
【日時】 2013年3月3日 10時〜
【場所】 パソナグループ本社
【参加者】 カナエルンジャー10名、エンパワ28名
実行委員11名、見学者2名
【内容】 プログラムの流れの説明、LINE・PC研修、親交を深める
ワークショップ、エンパワメンバーとカナエルンジャーの顔合わせ、
チーム発表
プログラムについて丁寧に説明
2、自己紹介~概要説明
まずは、カナエルンジャーだけが集まり自己紹介そして代表の林か
らの概要を説明。あらためて「カナエールとは何か」「起こりがちなリ
スク」などをダイアローグなどもまじえながら理解をしていった。
3、顔合わせ&チーム発表
昼からはエンパワメンバーが合流し、食事をしながら全員で自己紹
介。その後互いの交流を深めていくワークショップやダイアローグを
LINEを導入
今年度はコミニュケーションツールのひと
つとして無料通話も行えるLINEを導入し、
カナエルンジャー、エンパワに対して使い
方のレクチャーを行った。
カナエルンジャー10人のうち、9名が携帯
を保持、ほぼ全員がLINEを使ったことがあ
るという状況だったため、スムーズな運用
につながった。
実施。そこでの様子も一部参考にしながらチーム発表を行う。
緊張感はありつつも、エンパワチームのつくりだす歓迎ムードがとて
も感じが良く、早々に打解けていた。また今年は東北から2名参加し
ており、一部変則的なエンパワチーム構成を組んだ。
4、IT研修/クリエイター説明
今年は、SNSの利用環境が大きく変わってきていることを前提に、
LINEでのコミュニケーションを中心に研修を実施。またPC利用、GMAILの設定なども行った。また今年はエンパワ全員にクリエイター
が行う映像制作等についてレクチャーがあった。これは昨年映像制
作の大変さをエンパワ全員で共有しきれていなかったため、クリエ
エンパワによる施設訪問
昨年に引き続き、エンパワチームが担
当カナエルンジャーの施設への訪問を
実施した。アポイントの取り方、心構え
などを事務局から共有し、担当職員へ
挨拶、今後懸念される事等を話し合っ
た。早期から施設との連携を実現する
ことで、施設、エンパワ、事務局とそれ
ぞれの立場からサポートを行うことを目
標とした。
イターが孤立感が強かったという反省のもと実施することになった。
課題、改善点
非常に盛りだくさんな内容でもあり、1日あたりのインプットの量が非常に多い。このあたりの効率性は来年の課題。
また、合宿までは基本チーム活動はしないという考え方で進めたが、顔合わせから合宿まで丸1か月あり、その間、
もっと有効に時間を使えるのではという意見もある。この是非は、来年あらためて議論したい。
7
合宿
前年度のプログラム内容(ワークショップなど)を若干変更し、1泊2日で開催。チームの関係性を深め、本番に向けての
気持ちを高めてもらうのが大きな目的であることは昨年同様、チームごとワークを中心に実施した。今年は来年度の福
岡開催を検討している中、福岡での実行委員となるメンバーも参加した。
1、実施概要
【日時】 2013年4月6日・7日
【場所】 千葉ユースホステル
【参加者】 カナエルンジャー 10名、エンパワ28名
悪天候の中で
実行委員11名、ボランティア運営スタッフ数名
2、チームビルディング・ワーク
昨年同様、初日のスタートは「チーム対抗謎解きゲーム」から。ここで
打ち解けつつ頭も体もウォーミングアップ。その後「①自分のモチベー
ションの源泉を探る」、「②自分の夢をストーリー化する」、「③理想の自
分になってインタビュー」という3つのワークを実施。エンパワもカナエル
ンジャーと同じワークをやることでカナエルンジャーの視点や立場を理
解すると同時に自分自身の夢とも向き合うという体験をしてもらうことを
狙った。
台風が懸念されるなかスタートした合宿。
案の定、初日の夕方より暴風雨に見舞
われ、2日目早朝の散歩、屋外での写真
撮影は難しいと思われた。
しかし、みんなの思いが通じたかのよう
に翌日の午前中は一時的に晴れ、太陽
も出てきた。
いい笑顔で集合写真も撮ることができ、
気持ちのよい2日目のスタートを切ること
ができた。
3、フラッグ作成・1日目振り返り
夕方からは昨年同様チームフラッグづくりを行う。前半のワークで一体
感と夢の共有をした流れでチームの結束をさらに深めることを狙った。
また夜はカナエルンジャーと、エンパワメンバーに分かれてそれぞれで
振り返る時間を取り、感じている疑問や不安を少しでも取り除くことを
行った。
4、原稿草案づくりとプレスピーチ
2日目は、1日目につくったチーフフラッグの発表からスタート。その後
原稿づくりに取り掛かる。チームごとに様々な課題が浮き彫りになりつ
つも、草案をつくり合宿の締めとして、各チームが発表を行った。
粗いながらも、ストレートに自分の思いが込められたスピーチに、感動
するエンパワたち。
この発表で、カナエルンジャーもエンパワも自分達の「現状」を知り、
合宿 ワークの風景
ここからカナエールがはじまるという気持ちを新たにし合宿を終了した。
課題、改善点
スケジュール通りの進行という点では滞りなく進んだ。ただ昨年同様やはり各チームによってカナエルンジャーが
自分と向き合うことや自己開示をすることにいろいろなカタチで抵抗を示す(泣き出す・作業をしない・不満を口に
するetc.)場面も多く見られた。今年はエンパワチームメンバーのサポートが非常に的確で、そういった状況も受
け止めながら進めていってくれた。これらの事象は来年以降また全国展開時のナレッジとして共有できるよう整
理をしていくことが必要だと感じています。
8
チーム活動
エンパワメンバーとカナエルンジャーがコンテストに向けて合宿後約90日間準備をする。合宿以降、全体で集まる機
会は、事前発表会とスピーチトレーニングのみ。原稿づくりと紹介VTRの作成をチームごとに進める。
今年は東北在住のメンバーが2名おり、過去2回のチーム活動とは全く違う段取りで進める必要があった。昨年経験
しているエンパワメンバーで東北カナエルンジャーたちのサポートをしたが、彼ら彼女らの積極的な取組で滞りなくサ
ポートが出来た。
1、原稿の作成
メンターが中心となりつつも、チーム一旦となってカナエルンジャーの
夢の原点、抱えている思いを掘り下げる。最初からある程度まとまっ
ているチーム、何度も内容が変わるチームと様々ではあったが、チー
ム活動を通じてカナエルンジャー、エンパワともに成長していったの
ではないかと感じる。事前発表会やスピーチトレーニングなど節目で
の気づきによって、みるみる原稿のクオリティがあがっていったのは
素晴らしいの一言。提出は、合宿後約3週間、事前発表会直前、本
番1週間前の全3回。実行委員が各自チェックし、トレーニングチーム
全員にとってのカナエール
チーム活動は、各チーム毎に葛藤やドラ
マがあり、それが醍醐味でもあるが、この
経験はカナエルンジャーだけではなく、
サポートするエンパワの大人達にとっても
非常に大きいと感じる。あらためて夢と向
き合う。チームづくりに悩む。自分自身を
見つめる。ある意味では、カナエールは関
わる全ての人達に学びや
気づきを与えているかもしれない。
に情報を集約
2、紹介VTRの制作
コンテストで上映する3分間の映像は、スピーチだけでは分からない
カナエルンジャーの日常の様子や人となりを知ってもらうためのもの
である。クリエイターにより差が目立ち、また一部情報共有がうまく出
来ておらず直前での修正等イレギュラーもあったがサポートする実行
委員も様々な工夫を凝らしてクオリティを高めていった。
3、仕事人インタビュー
東北へ行ってきました
東北から参加している2名のカナエルン
ジャーを支えるのは、メンター2名、マネー
ジャー、クリエーター各1名のエンパワ東
北チーム。レンタカーを借り、チーム全員
での東北行脚は、チーム間の絆を深める
大事な時間にもなった。クリエーターは1
人で2名分の映像を撮る必要があったが、
チームの協力もあり、素晴らしい仕上がり
になった。
昨年同様チーム活動の大きなコンテンツの一つ。将来目指す先にい
る、先輩となる人物に会いに行き、どのようにして夢をかなえたのか
をインタビューした。普段は会えないような人に、サポーターのつなが
り等でアポイントをとり、訪問。夢を目指す自分に必要な事に気づい
たり、世界を広げる機会をつくった。
課題、改善点
カナエルンジ ャーに よ っ て原 稿 の仕 上 がり スピ ード には 差 があっ た もの の、 ほ ぼ全 員 が約 3 ヶ 月 間でス ピー
チ のクオリティをあげ て いっ た 。 節目と なる 事前 発 表会 やスピ ーチ トレ ーニ ン グで の気 づ き は大 き かっ た よ
うに思う。映像や 原稿 に お け る N Gワ ー ドな ど の 共有 が 十分 は かれ ず 結果 直 前修 正な ど が 発 生した ことは
反省点。また クリエ イタ ーチ ーム の あり 方 、人 選に つ い ては 来 年度 の 大 きな 課 題となった 。
チ ーム活動当初、他 チ ー ムと の 連 携案 が あがっ た が 、そ れ がや や 干渉 的に な りそ うな 場面も あ り、とチ ー
ム内活動のバランス を考 える と い う 点に お いて 次 年度 以 降の よ い 事例 になっ た
9
事前発表会とスピーチトレーニング
コンテスト1ヶ月前、全体が集合する大切な機会である。予行演習とスピーチトレーニングを行う。本番に近い形でス
ピーチしてもらう。昨年度より、フジテレビCSR推進プロジェクトのご協力をいただき、アナウンサーの皆さんによる本格
的なスピーチトレーニング、そしてフィードバックを行った。
1、事前発表会
【日時】 2013年5月26日
【場所】 パソナグループ本社
【参加者】 カナエルンジャー10名 エンパワ 27名 実行委員11名
講師/奥寺健、川野良子アナウンサー(フジテレビCSR推進プロジェクト)
【内容】
・現時点でできている原稿をもとにスピーチ
・トレーニングチーム及びフジテレビアナウンサーよりフィードバック
クオリティUPのターニングポイント
チーム活動では互いの状況がわか
らない中、事前発表会やスピーチト
レーニングは自分の現在地を知る
重要な機会となっていた。
またその後の進化が非常に大き
かったという点からタイミング・内容
ともに効果が高かったと感じる。
・コメントカードによる当日参加者全員からのフィードバック
・フジテレビアナウンサーより発声等のトレーニング
・フィードバックを元にチーム毎にトレーニング
(フジテレビアナウンサーが各チームを巡回しながら個別トレーニング)
※発表の映像チェックなども各チーム毎に行う
今回は発表は2回行わず、その分チーム毎の活動を増やし、そこに
フジテレビアナウンサーが個別に指導する形をとる。時間的に余裕も
生まれ、学びの大きい時間になったのではないかと感じる。
2.直前スピーチトレーニング
昨年同様、直前にフジテレビアナウンサーによる計3回のスピーチト
レーニングを行う。事前発表会での内容とスピーチトレーニングでの
内容に一貫性があり、昨年のようなトラブル(直前で事前発表会の時とは
逆の指摘を受けて混乱するなど)は一切なく、スピーチのクオリティを
高めるのに非常に大きな効果があった。
3回におよぶスピーチトレーニング
【実施日】6月16日、22日、23日
【場所】パソナグループ本社
【講師】
奥寺健アナウンサー、川野良子アナウンサー、伊藤利尋アナウンサー、
田代尚子アナウンサー、佐々木恭子アナウンサー
【内容】
スピーチ発表→フィードバック→修正指導→再発表という流れで約2時間
3~4チーム/回で実施。
課題、改善点
事前発表会はスピーチ1回のみとして、その分チーム活動の時間を増やした。結果として効果的だったと感じる。
また、昨年反発を招いた反省から「事前発表の出来如何によって参加不可もある」という点はあまり強調はしなかった
が、それでも緊張感と意欲を持って臨んでくれたように感じる。昨年よりフジテレビCSR推進プロジェクトの担当者、木幡
美子氏を中心にご協力頂き、昨年直前にやや混乱を生んでしまった反省点もすべて改善し良いカタチで実施が出来た。
昨年の状況をわかって頂いているという点で、継続して協力頂いくメリットが出たカタチとなった。
10
夢スピーチコンテスト
カナエールのメインイベント。カナエルンジャーが、支援者に直接自分の夢を語る場。コンテスト出場は、奨学金給
付の条件となっていたが、10名とも無事に出場を果たすことができた。
コンテスト会場には、5000円の夢チケット購入者の他、奨学金継続サポーター、協賛企業社員、カナエルンジャー
関係者、プレス関係者を招待した。
1、実施概要
審査方法
【日時】 2013年6月30日14時〜17時半
審査員が下記3項目を1~10点で評価。
合計点が高い者から上位3名を表彰。
※リハーサル:9時〜/交流会18時〜
【場所】 パソナグループ本社 8Fホール
【参加者】 観客 256名 イベントボランティア 32名 MC 2名
審査員 3名 特別審査員(企業賞) 1名
エンパワチーム28名 カナエルンジャー10名
【プログラム】
1、共感力 応援したくなるか、心が動いた
かどうか。
2、プレゼン力 堂々と話ができているか、
内容を覚えているか。
3、そのひとらしさ そのひとらしさが出て
いるか、人生の物語に沿っているかどうか。
1.オープニングムービー、開会宣言
2. 児童養護施設についての説明
3.カナエルンジャー発表 紹介VTR3分間+スピーチ5分間
副賞
4.スペシャル・アンバサダーからのメッセージ
お米 10kg(石川商店)
生活を彩るアイテムセット
(ウェルカム、DEAN&DELUCA)
Photoshop Elements(アドビ システムズ)
5.カナエールからのメッセージ
6. スペシャルライブ
7.総評、表彰式、閉会宣言
2、来場者とカナエルンジャーの交流
参加賞
お米 5kg(石川商店)
タンブラー、トートバック(DEAN&DELUCA)
【メッセージカード】
来場者に配布し、スピーチを終えたカナエルンジャーへ応援メッセージ
を記入してもらう。直接カナエルンジャーに渡してもらえるよう、交流会
での手渡しを促した。カードは、いったん回収し、後日、アルバムにして
カナエルンジャーにプレゼントした。
【交流会】
コンテスト終了後、同ビル内の別会場に移動。飲み物と軽食を用意し、
来場者へのおみやげ
式次第
ボールペン付メモ帳(アドビ システムズ)
たこやきソースセット(オタフクソース)
サプリメント(ファンケル)
オリジナルエコバック(ローソン)
以上、敬称略
サポーターやカナエルンジャーと自由に交流していただいた。プレス関
係者向けにカナエルンジャーへのインタビュー時間を設けた。
3、寄付集め
【寄付案内】
コンテスト会場内にカナエールへの寄付の方法を案内をするブースを
設けた。
【くじ付き寄付“ラッフル”】
1000円の寄付につき、賞品付きのくじ1枚と引き換えになるラッフルを開
催。協賛協力企業や個人から提供された賞品は好評だった。
3ヶ月間の集大成、本番でのスピーチ
課題、改善点
早めの準備が昨年の課題。コンテスト運営は同じメンバーが引き続き関わり 、比較的スムーズな準備
ができた。運営ボランティアには当日だけでなく事前に説明する機会を設けたのも功を奏した。反面、
設備トラブルはじめ予測不可能なことは避けられず、時間 が大幅に押してしまった。
11
プロモーション
オンラインとオフライン、両面からのアプローチを行い公式サイトのこまめな改変とFacebook上での積極的な記事
投稿を強化した。
1、公式サイトの改変
【改変項目】
・早期にカナエールイベントのチケット購入のガイドページを刷新、
レイアウトを見やすくした
・サイドバナー等、目が届き易い場所にあるリンクパーツを改変し、
他のページとの連携を強化。
2、Facebook
Facebookページのコンテンツを強化した。ボランティアとチームを組
んで運用した。ほぼ毎日の投稿、動画を挿入する等、内容を充足さ
せた。ファンが多い人にシェアされる事が、いいね!の獲得にもつ
ながった。
Facebookファン数:764→1319
3、アナログイベントによるマイクロファン
ディング広報
自主上映会や、ソーシャルアクション集会などを通じてアナログ広
ソーシャルアクション系の大規模イベ
ントにてブース出展し、PRする機会を
獲得。
『グッドアクションサミット2013』
概要:社会貢献活動を行なう個人、団体、
支援者が相互に関わるきっかけを作る
会合。
開催日:2013年6月22日
会場:東京/渋谷シダックスホール
報活動およびマイクロファンディング活動を展開。属性は近いなが
らも広報が届かなかった層との交流を重ねたことで裾野の拡大を
狙った。結果数値としては集計しにくかったもののチケットの早期
完売や当日の支援者増につながったものと思われる。
4、スペシャルアンバサダーの動画配信
カナエールに賛同する著名人のことを指し、HPにメッセージを掲載
し、プロフィールを併記するほか、ご本人のメッセージ動画を撮影、
規定に基づき広報にご協力いただいた。
300名近い参加者に
ブース出展を用いて
各種資料配布、直接口頭説明
などで広報。
5、メディア対応
プレスリリースを配信した。
課題、改善点
前年度と比較し、さらにネットユーザーへのソーシャルツール浸透が進んだことで、Facebookを介した反応は非常
に大きくなってきている。反面、そのリアルタイム性に十分応えられる体制作りに時間を要してしまった。初期コスト
等は抑えられるものの、人員配備や作業時間の確保など、パワーの確保に課題を残したといえる。
12
ファンドレイジング
資金の獲得は、本プログラムにとって大きな課題のひとつである。継続的な支援を行うために、卒業までの奨学金
とプログラム実施にかかる費用を、毎年集めていかなければならない。今年は法人向けの寄付のメニューを
より分かりやすいものに改善した。新たに「成功祈願チケット」という寄付メニューを設置した。来年度の開催に向け、
寄付募集用のホームページを新たに作るなど、資金獲得に向けた施策は更に強化していく。
1、夢スピーチコンテスト
【チケット】チケット代1枚5000円は、寄付となる。
【ラッフル券】プレゼントくじ付き寄付。1000円の寄付につき1枚の
ラッフル券と交換。交流会にて抽選を行った。賞品は協賛、協力企業
や個人からの提供による。
メンバー限定交流SNSサイト
IDとパスワードでアクセスを制限。
支援者は、カナエルンジャーの様子を
取材記事と、ブログで確認できる。
カナエルンジャーは、常に応援者の存在
を感じることができる。
【成功祈願チケット】本番前のカナエルンジャーにメッセージを届ける
ことができ、報告書等もついてくる特典付きメニュー。1枚5000円。
【寄付ブース】コンテスト終了後、寄付の手続きを行えるようブースと
PCを設置し、その場で寄付者登録できるしくみ。
2、奨学金継続サポート
【個人寄付】 1口2000円
月2000円を継続的に寄付していただく奨学金継続サポーターが15口
集まると、3万円となり、カナエルンジャー1人の奨学金となる。
卒業まで、継続的な応援者となる。
継続寄付者へは、SNSへアクセスするためのIDを付与する。
3、企業協賛、協力
ファンドレイジングイベント(例1)
【資金提供】 奨学金やプロジェクト運営費として、単年度ごとにまと
まった金額を提供。本年度より、協賛メニューを設置。種類は、プラチ
ナ/ゴールド/シルバー/ブロンズ の4つ。
【物品、サービスの提供】 副賞、おみやげの提供、会場費、通信費、
レンタル費などを無料にしていただくことで、支出をおさえた。オフィ
シャルサプライヤーとしてご協力いただいた。
協賛企業より飲食物・会場提供という協力
のもと、カナエールで支援している学生や
事務局、実行委員と継続寄付者、支援者
で交流するパーティーを企画。売上全額を
カナエールに寄付した。
ファンドレイジングイベント(例2)
【ラッフル賞品の提供】ワイン、果物、菓子や、電化製品等の提供。
4、一般寄付
【1口2000円~】 銀行振り込み、郵便振替の他、CANPANセンターの
協力によるクレジット決済も実施。
【チャリティイベント】 チャリティイベントの収益を寄付。協賛企業との
コラボレーションや実行委員主催のイベント等を実施。
実行委員のバースデーパーティーの
売上の一部をカナエールに寄付した。
パーティーでは来場者に対し、寄付先で
あるカナエールの紹介や代表林からの
挨拶を実施し、今までカナエールの存在、
児童養護施設の問題点等を知らなかった
層へのアプローチも成功。結果として、
参加者がコンテストに来場した。
課題、改善点
コンテストチケットは2週間前に完売。しかしながら、安定収入につなげたい継続サポーターの登録450口には、遠
く及ばない。また、協賛企業の新規獲得に向け、1口10万円といった金額設定や寄付メリットの整理、営業協力を
企業に依頼し営業するなど実施したが、目立った成果は出ていない。目標とする収入に及ばず、結果的に400万
円の赤字となった。引き続き、法人寄付、個人寄付ともに増やす方法を模索していかなければならない。
13
メディア掲載
2012
2013
神奈川新聞[新聞] 9月26日
市民活動総合情報誌 ウォロ(Volo) 1・2月号
読売新聞 9月19日
毎日新聞 1月9日
日本経済新聞 9月26日
神奈川新聞 1月19日
月刊 地域保健 10月号
講談社 Grazia 3月号
神奈川新聞 10月12日
YOUTH LEADER vol.134
信濃毎日新聞 10月18日
みんなの夢Magazine vol.14
日本経済新聞 WEB刊 11月5日
日本経済新聞 5月23日
信濃毎日新聞 12月16日
日本経済新聞 5月28日
NHK出版 社会福祉セミナー 第85号
朝日新聞 6月13日
婦人之友社 かぞくのじかん VOL.22 冬号
テレ朝チャンネル2 ニュースの深層 6月18日
フジニュースネットワーク 6月30日
ラジオフォーラム 第26回放送 7月6日〜12日
オルタナ 33号(6月29日)
14
収支報告
【収入】
【支出】
寄付金収入
9,276,814
奨学金
7,710,000
事業 収入
1,000,138
給料(事業)
3,175,200
外 注 費
1,457,717
受取利息収入
助成金収入
総計
2,173
100,000
10,379,125
イベント飲食費
226,172
印刷経費
461,491
会議費
25,619
宿泊・トレーニング
337,694
旅費交通費
984,665
賃借料
消耗品費
通信費
支払手数料
保険料
19,950
109,364
68,910
145,674
15,000
雑費
2,940
総計
14,435,396
※2012年10月~2013年9月末の収支報告です。
※ここで掲載する奨学金は、2013年度(2012年10月~2013年9月)に実際に支払った
奨学金で、カナエール2011、2012、2013に参加した進学中の奨学生への支払いです。
当期新しく支給を決定した奨学生に卒業まで支払われるべき奨学金は、B4S全体の
年度末会計で「奨学金引当繰入金」として、計上しています。
15
来場者アンケート
来場者の皆様の声
▼施設に預けられた子はかわいそう・・・そんな感想を持っていました。でも、今日のスピーチを聴いて、
決してそうではないということを知りました。支援を何らかの形でやらせてもらいたいと思いますが、私の方の生活もやっと
なのでもう少し余裕ができたらサポートさせていただきたいと思います。がんばって仕事して子供達を立派な大人に育て
上げ、奨学金のサポートできるように健康に過ごして生きたい!と思ってます。皆様の幸せを願ってます。
▼本当にみんな堂々としていて素晴らしいスピーチでした。単に「上手なスピーチ」というのではなく、ちゃんと想いの
伝わってくる「心のこもったスピーチ」。大人の私たちのほうがまっすぐな心を思い出させてもらえる、素晴らしい機会
をいただきました。強くてまっすぐなカナエルンジャーたちと、それを支える大人達に拍手!!
▼初めて参加しましたが、子ども達の堂々としているプレゼン能力に驚きました。すごく努力していて、そして多くのひと
に支えられたんですね。つらい経験を立派に話してくれた子ども達もいましたが、「人はどんなことでも乗り越えられる」と
彼らが教えてくれた気がしました。みんなはとってもカッコ良く、輝いていました!!みんなの夢が叶うよう、
ずっと見守っていきたいです。
▼自分とは異なったバックグラウンドを持つ彼らをみて、身の引き締まる思いです。彼らの気持ちを理解できるとは
口が滑っても言えませんが、自分の立場から、陰からでも少しでも支援できればと思います。スピーチをすべて聴いて、
このスピーチコンテスト自体が彼らの自己肯定感を引き上げる一つのステップになっていると感じました。
▼今日は本当に感動しました。彼らの経験は心を殺されるような出来事なのに、立ち上がり進んでいるその姿に
心を打たれました。みんな、みんな、頑張ってほしい。人生はすばらしい、生きていてよかった、生まれてきてよかったと
思ってほしい。
▼ここに来る前は児童養護施設で育った方にあまり会ったことがなかったこともあり、勝手に「恵まれていない
かわいそうな子ども達」と思ってしまっていました。しかし、今日話を聞いて、ツライ経験を乗り越えた、とても強く優しい
子ども達がたくさんいることが分かりました。家族に大きな問題なく育った人たちよりも何倍も何倍も濃い人生経験をして、
普通の人がかなりの年数をかけて学ぶことを、もう分かっている、とてもしっかりした子ども達ばかりでした。
彼らの話を聞いて、夢を持つことの大切さ、それに向かって努力していく充実した日々、そしてまわりの人に感謝できる
ことの貴さをもう一度教えてもらったように思います。自分は一人で生きているのではなく、誰かに支えられて生きている
ということをもうすでに気づいている彼らは本当に素晴らしいと思います。
▼辛い経験をしてきた子ども達のその背景に、悲しみと驚きとで心がいっぱいになりました。でも全員が「自分が幸せだ」
という想いを抱えていることにまた驚き、そして安心しました。きっと、実際は問題を抱える子ども達も多くいると思いますが、
支援があることによって、希望を与えられるきっかけにつながるのですね。もっともっと多くの人、企業がこの活動への
理解を深められれば良い。そして、その助けに私がなれればと思いました。
▼経済的にも恵まれ、両親ともに健康で何不自由なく育ってきたのに、夢や目標がない若者が大勢います。
どこにでも自由に行けて、何でも選べるのに自ら可能性を閉ざして狭い世界のかたよった価値観の中で生きている
大人が大勢います。本当にかわいそうで恵まれていない人たちだと思います。スピーチするカナエルンジャーたちは
本当に輝いていて大人でした。誰かのために頑張りたい、誰かを笑顔にしたい。心を強く打たれました。夢を見るのが
かっこわるいとか、夢を語るのが恥ずかしいとか、なぜこんな残念な世の中になってしまったのでしょうか?
夢を持たなければ、何もかわるはずないのに・・・。それはやっぱり「大人」のせいだと思います。
私はカナエルンジャーのみんなと一緒に、子供達に夢を見ることの素晴らしさを伝えられる大人になりたいです。
そして、子供達の夢を応援し、支えられる大人でありたいです。この気持ちを気づかせてくれたカナエルンジャーの皆に
心から感謝しています。私も夢に向かって悩んだり、立ち止まったりしながら、それなりに(笑)頑張っている
夢カナエルンジャーなので、今日は参加できて嬉しかったです。あぁ、また明日からまた頑張ろうと、今やる気が
むくむくとわき上がっています・・・!実行委員会の皆様、エンパワーの皆様、スタッフの皆様、おつかれさまでした。
カナエールの更なる発展、心よりお祈り申し上げます。1人でも多くの施設の子供たちが笑っていられる「今」の
幸せを実感し、夢を持つことができるよう、私もできる限りではありますが、協力させてください。
16
カナエールを終えて①
カナエルンジャーたちの声
▼カナエールを通し、私には実感したことがあります。それは、「自分が一人ではない」ということです。
カナエールでは、応援者の皆様はもちろん、事務局スタッフやエンパワメンバーの方、さらに私が知らないところで、
私のためにたくさんの人がサポートをしてくれました。辛いときは励ましのお声をいただき、時には厳しいお言葉を
いただきました。その一つ一つが私の支えとなり、力となり、辛いことを乗り越えることができました。
応援して下さっている皆様がいるおかげで、現在、大学に通うことができています。皆様のあたたかい応援を、
どうもありがとうございます。(ホワイト ちー)
▼スピーチをして良かったと思えたのは、私のスピーチを聞いて涙を流してくれた方々を見たときです。
一番の目標だった「自分の想いを伝える」ことが達成されたと思えたからです。自分が考えていた以上に自分の夢
に向き合うこと、想いを伝えるということはとても大変でした。300人の前でスピーチをすることに不安しかありませ
んでしたが、今となってはスピーチをやる前の自分より確実に成長をしていて、やって良かったと心から思っていま
す。一人だったらここまで頑張れていません。皆様の応援があって、私は頑張れているのです。どうかこれからも
温かく見守っていてください。(ピンク こばゆみ)
▼日が経つのが早く感じているのは、やっぱり大学生活、すごく充実しているからなのだと思います。
カナエールのスピーチコンテストが終わってから少し日が経ったけれど、ジワジワと少しずつこみあげてくることが
あります。合宿から始まって最後の本番までを思い出すと、なぜかすごく勇気を持つことができます。高校生の時
にうっすらとしか想像できなかった夢を今回しっかりと見直せた。だから僕の夢は前よりずっと明確になって、もっと
頑張ろうという気持ちになっているのだと思います。このように自分と向き合ってスピーチをする環境を作って頂い
た皆様、僕のスピーチを聞いて下さり、とてもありがとうございました。(ブルー あおい)
▼「目に見える支援、声がきこえる支援」これは私達のような施設出身者にとってかけがえのない存在な
のではないかと思います。合宿では、自分の過去と向き合い、つらくなったり涙をながしたりもしました。それでも同
じようにステージに立つ仲間や、気持ちを受け止めてくれるチームの仲間がいて、本番をむかえることができました。
スピーチ後の懇談会では、直接話しかけてくれて、応援しているよ!頑張ってね!などの声をきくことがで
きて、本当にうれしかったし、支援をしてくれる人の顔を一人一人見ることができ、安心感に包まれまし
た。カナエールのような活動が全国で広まったらいいな、と思っています。(イエロー みぃ)
未来のカナエルンジャーへひとこと
・素の自分を出すこと。ありのままの自分で。
・参加すると、良いことだらけです。失敗することはあるかもしれま
せんが、後悔することはないです!私が保証します!!!(笑)
・絶対ためになる!!! 自信になる!!! 辛くなつ時やすごく大変な時も
あるけれど、ステージの上にあがった時、全てが良い事に思えて
くるよ!!!
・とっても大変です。思っている以上に自分と向き合うことは簡単に
出来ることではないし、心身ともにとても疲れます。
けれど、ちゃんと向き合えたらもっと自分についての理解が深まる
コンテスト本番、表彰式にて
し、新しい自分に出会えると思います!!がんばって下さい!
・すごく大変だけど、そのぶんやりがいがある!頑張れば頑張った
だけ結果が返ってくる! 絶対にやって後悔しない!
・みんなの後ろにいる人達の顔を思い浮かべてみて下さい。
・自信がつくし、素敵な大人に出会えるのでオススメ!!
・最後の1週間は集中しろ。
・必ずお金以上のものを、新しい人脈を、そして明確な夢を手に
入れることができる。
・無茶を通り越してでもやり遂げて下さい。
17
逆境にめげず、夢いっぱいのカナエルンジャーたち
カナエールを終えて②
エンパワメンバーの声
▼“私が応援する側としてやっていけるか”という思いがありました。でも、カナエールに参加して人の可能性は無限
大であることが分かりました。特に、私自身が私を制限していたことに気づきました。夢を語ろうとするカナエルン
ジャーの元に、生活も価値観も違う大人が集い、共に考え、真剣に語り合う体験は、私自身への気づきや発見を伴
う濃厚で素敵なものでした。感じ方や考え方が違っても一つの方向を見合って共有した時間は、お互いを認め高め
合う優しさを私の中に増やしてくれたように思います。誰もがたくさんの可能性を秘めています。あらゆる子ども達が
希望という明かりに向かって進むことができますように。(メンター )
仕事との両立に不安がありましたが、思い切って飛び込んで良かったです!カナエールは仕事と十分に両立できま
したし、何より子どもたちの笑顔が仕事へのエネルギーになりました。
コンテスト本番は、自分がスピーチをするわけでもないのに緊張のあまり何度もトイレに。そして始まったブルーのス
ピーチ。300人の観客の前で堂々と話すブルーが誇らしく、またブルーの全身からあふれ出るメッセージを一緒に
上げてきた日々を思い出してとても幸せな気持ちになりました。カナエールで出会った子ども達、仲間達、そして一
緒に過ごした日々そのものが、私にとってかけがえのないものです。(メンター )
▼子どもに関する悲しいニュースに耐えきれず、自分も何かできることはないかと思いエンパワとして参加しました。
カナエールの活動は、「子ども」「大人」関係なく、共に人の成長を考えさせられ、成長を感じることができる貴重な体
験でした。世の中は、信じられないくらい辛く悲しいこともあるけれど、カナエールに関わるたくさんの方々から温か
い愛情を感じ、「世の中にはこんなにあったかい気持ちを持った人がたくさんいるのか」と感動しました。今後も子ど
もたちには、自分の可能性に自信を持って夢を追いかけてほしいと思います。そして、それを応援できる社会であっ
てほしいと願います。(クリエイター )
▼「人を育てる、教育する」なんておこがましいことは言えないけど、ただ「応援する」だけでは足りません。
一緒に夢をめざす、一緒に何かを作り上げる、その姿勢をみせること、大人たちがもっとコミットメントすることが大事
だと知りました。もっともっと多くの人に彼/彼女たちの存在を知ってもらいたいし、変化を見てほしいです。さらに参
加して良かったことは、これだけの規模のイベントを運営している、コアスタッフの情熱や今まで積み上げて来たもの
を感じられたことです。これからより多くの困っている子どもたちのサポートをしていきたいです。(クリエイター )
エンパワメンバー
性別
年代
おすすめポイント
人に勧める可能性
解散式にて全員で記念撮影
18
面談ナビ/卒業まで見守るしくみ
過去2回のカナエールに参加したカナエルンジャーに対し、コンテスト後の支援として、奨学金の給付に加えて
卒業までカナエルンジャーを見守るプログラム「面談ナビ」を通年で実施した。コンテストまでの期間にカナエル
ンジャーを支えたエンパワチームの有志が引き続き「グランドエンパワ」としてプログラムに参加した。継続的な
交流によりカナエルンジャーをメンタルの面でサポートするとともに、継続支援者とカナエルンジャーを繋げるた
めにカナエールSNSやFacebookページを通して情報発信を行った。
1、カナエルンジャー近況
カナエール2011または2012に参加し、現在大学等に通っているカナ
エルンジャーは16名。(2011年度:7名、2012年度:9名。2013年6月
現在)
2012年度のコンテスト当時高校3年生だったカナエルンジャーホワイ
トとゴールドの2名は、この春無事に大学等への進学を果たした。ま
た、2011年度のカナエルンジャーレッドは、高校卒業後、1年間アル
バイトをしながら進路を模索した結果、この春より福祉系の夜間大学
に進学した。
尚、2012年度末に大学等の卒業を迎えたカナエルンジャーはいな
かった。
よ こ は ま P o r t Fo r で は カ ナ エ ル ン ジ ャ ー と
一緒にランチを作りテーブルを囲んだ
2、面談ナビ
【日時】 毎月1回、土曜又は日曜に実施 各2.5時間
年末パーティーを開催/報告会
※2月以降は月2回実施
【場所】 パソナグループ本社、よこはまPort For
【参加者】 カナエルンジャー36名、グランドエンパワ95名
(2013年6月まで1年間の延べ人数)
【内容】 カナエルンジャーからの近況報告や悩み事の相談、カナエ
ルンジャーの関心事をテーマに参加者みんなで語り合う、継続支援
者向け夢レポートの作成
▼参加したグランドエンパワの感想
カナエール2011と2012に参加したカナ
エルンジャー、エンパワチーム、実行委
員等の関係者約30名が参加して年末
パーティ―を開催した。参加者が軽食を
作って持ち寄ったり、会場の飾りつけを
自作するなどアットホームな雰囲気の会
になった。カナエールに携わった仲間と
して、年度を越えたメンバーで交流を楽
しんだ。
・参加年度の違うカナエルンジャーとは初めての顔を合わせだったが
楽しくランチを食べてリラックスしたムードが作れた。
・グランドエンパワも自分の近況を話したりしてカナエルンジャーが話
しやすい雰囲気を作った。カナエルンジャーは「面談」という硬い名前
から色々質問責めにされることを想像していたようだが、ホッとした様子だった。
・他のカナエルンジャーやグランドエンパワとの交流を楽しんでいる子もいたが、逆にあまり交流は望んでいな
い子もいるように感じた。
・大勢のメンバーが参加する面談ナビでは、悩みを抱えていても話せないカナエルンジャーもいると思う。
課題、改善点
面談ナビは参加年度を越えたカナエルンジャーやグランドエンパワの交流の場として一定の成果があったが、ひ
とりひとりのカナエルンジャーを継続的に見守るための仕組みとしては課題があった。
卒業までのサポートとしてよりカナエルンジャーのニーズに沿い、且つ持続可能な仕組みにするべく検討を行った。
2013年度のカナエルンジャーが合流する10月から新しい仕組みに切り替えていく予定。
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『カナエール』を支えてくださった方々
エンパワチーム
石田 純平
梅津 英雄
金子 和幸
金本 麻理子
久保 拓也
香原 妙子
近藤 有美子
坂本 勝俊
杉本 有呼
高田 佑弥子
高橋 暁彦
寺崎 通代
照屋 朋子
通山 紗恵
中村 愛
西野 良和
野本 哲矢
花城 敦子
福田 健太
藤田 美鈴
古山 智基
松本 尚士
溝口 弘子
村岡 昭和
村上 綾野
山岡 祐衣
吉村 貴治
渡邉 美香
スペシャルアンバサダー
青野 史寛
阿部 好世
井上 真悟
草間 吉夫
黒岩 禅
髙橋 ミカ
土田 秀行
鶴岡 秀子
野口 健
松浦 美穂
松尾 知枝
MEGUMI
和田 裕美
審査員
白石 康次郎
土田 秀行
和田 裕美
コンテスト運営スタッフ
45名
コンテスト来場者
256名
寄付者
継続サポーター 99名(144.5口)
研修講師
フジテレビCSR推進プロジェクト
伊藤利尋
奥寺健
川野良子
木幡美子
佐々木恭子
田代尚子
ラッフル賞品の提供
香原 妙子
杉本 有呼
田島 利枝
西野 良和
その他
チラシ設置、ポスター掲示に
ご協力いただいた皆様
20
実行委員会
植村 百合香
鵜川 洋明
荻野 淳也
黒岩 禅
見目 やすお
河野 伸樹
佐々木 一成
田島 利枝
沼田 多美
羽塚 順子
林 恵子
日野 彩夏
山下 竜一
Yossy
渡辺 宏一郎
協賛・協力企業
●プラチナスポンサー
アドビ システムズ 株式会社
[Adobe Foundation様よりご協賛いただいております。映像制作のため、エンパワチーム(クリエイター)へ
ビデオ編集ソフトAdobe Premiere Elements の提供とともに講座を実施していただきました。]
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド
[東北枠へのご協賛をいただいております。]
●シルバースポンサー
株式会社アップルツリーファクトリー
●ブロンズスポンサー
アサヒワンビールクラブ
株式会社インディゴ・フィルムズ
オタフクソース株式会社
有限会社コーフィール
特定非営利活動法人タイガーマスク基金
Tokyo SuperStar Awards
100kmマラソンチャレンジチーム
BTジャパン株式会社(在日英国商業会議所会員企業)
株式会社ファンケル
㈱ファンケル社会貢献活動「もっと何かできるはず基金」
メンターキャピタル税理事務所
森田歯科医院
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社(在日英国商業会議所会員企業)
Yossy Birthday Event
株式会社ライフスタイルプロデュース
●オフィシャルサプライヤー
●ラッフル賞品の提供
株式会社アルディス
イー・アクセス株式会社
有限会社石川商店
株式会社ウェルカム
株式会社ギャプライズ
The British Chamber of Commerce in Japan
ソフトバンクモバイル株式会社
株式会社ディーンアンドデルーカジャパン
株式会社パソナグループ
フジテレビCSR推進プロジェクト
株式会社ローソン
株式会社ウェルカム
オタフクソース株式会社
花王株式会社
東京城南ロータリークラブ
ブラウンシュガーファースト
4bunno3.com
ワタミ株式会社
21